クズはマメ科クズ属のつる性の多年草です。
日本では、根を用いて食材や葛粉、漢方薬が作られており、万葉の昔から秋の七草の一つに数えられています。
名前の由来は、大和国(現:奈良県吉野川(紀の川)上流の国栖(くず)が葛粉の産地で、国栖の人がこの植物を売り歩いたため、いつしかクズと呼ばれるようになった説があります。
クズは日本の山野や土手、街中の公園や空き地にも見られ、繁殖力が強く駆除が困難な雑草として扱われています。
世界の侵略的外来種ワーストに入っている選定種の一つでもあります。
葉の裏は白い毛を密生して白色を帯び、風に吹かれて葉裏が見えることから裏見草(うらみぐさ)とよばれ、「恨み」とかけて枕詞に使われています。
虫が沢山つき、繁殖力も強く、嫌われ者のクズですが、かつては飼料として重宝されました。馬、牛、ヤギ、うさぎ等多くの草食動物が好んで食べました。
現在、飼料としての需要は無くなりましたが、薬用として、お菓子として活躍しています。
根に含まれるでんぷんをとり、葛粉としてお菓子が作られています。
葛切り、葛餅、干菓子や和菓子の材料、料理のとろみ付け等々、古くから用いられています。
私は以前、葛粉を作るところから始める和菓子屋さんの映像を見たことがありますが、大変な労力で、手間ひまをかけて丁寧に作られた葛切りをみて感動したことがあります。
葛粉は私も時々、風邪気味の時に甘くして葛湯にしていただいています。
伸びた蔓の先端部は、お浸しや天ぷらでもいただけるそうです。
また、クズといえば、葛根湯ですね。
風邪の引き初めに葛根湯はよくきくとされています。
発汗作用、解熱作用、鎮痛作用があるとされ、胃腸不良(下痢)の時の民間治療薬としても古くから利用されてきました。
それから、葛布。
私は知りませんでした。
もう少し調べて、いつか葛布に出会いたいなと願っています。
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今日は久しぶりに、少し遠い散歩コースの一つまで自転車で行きました。
涼しい秋風とムッとする熱さの入り混じった田んぼの中を、自転車を押して歩いていたところ、見つけました。
前回の記事の、ねむの木の大木です。
ここにあったのかぁと、思わず叫びそうになりました。
一枝いただいてきたので、今夜は枕元に・・。
外に出ると、風は秋の香りを運んでくれて、空は美しく、あちこちに秋の装いが見られます。
いつの間にか果樹は実り、草むらを歩けば足元からバッタが飛び出し、トンボが舞っています。
もう、夏にさよならですね。
無花果
銀杏
ススキ