舟木昭太郎の日々つれづれ -94ページ目

伊原代表から今年も南瓜が送られて来た 代々木公園の紅葉はガッカリ…

 今年も伊原プロモーション伊原信一代表から美味しいカボチャが送られて来た。北海道の工藤農園で育てられたものだ。この世にこんなに旨いカボチャあろうとは。実は私自身よりご近所の方が楽しみしている。沢山頂くので、宅配されると自転車ですぐに配って回る。お世話になっている居酒屋さん、喫茶店のマスター、ゴルフ練習場の社長、趣味仲間等々…お裾分けというやつだ。美味しいものは皆で分けあうのがいい。他人が喜ぶ姿に触れると何故か幸せな気分になる。白雪という銘柄だと思うが…。
 伊原代表、そして工藤農園で働く方々心より感謝申し上げます。


 先般お知らせしました代々木公園の紅葉は、今年は無残なありさまでガッカリ。何でだろう?立ち枯れの状態だ。紅葉しないまま、葉っぱが枯れてしまっている。桜紅葉(もみじ)は趣があったのに。妻と残念がることしきり。これも温暖化現象だろうか?楓、欅…魔法のように変化して行く色彩の妙を今年は見られない。
 去年の目を見張らせた、あの錦絵の如き紅葉は一体何だったのだろう。自然も一期一会、人も一期一会か。もののあわれを実感して帰宅の途中街路樹の銀杏が、黄金色に染まり息を飲むほどに鮮やかだった。
 深まりゆく秋、もうすぐ1年の終わりです。 


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日米のシリーズを制した渡辺&マニエル両監督に共通点★新格闘術連盟の大会が楽しみ

★日米のシリーズを制した渡辺&マニエル両監督に共通点

 日本シリーズでは、埼玉西武ライオンズが巨人を破って優勝した。実力が拮抗していて、近来まれにみる名勝負だった。私の予想は西武の4勝2敗だった。パ・リーグの激戦を潜り抜けた実力を先ず評価した。しかし、実力はまさに紙一重だった。敢えて決め手というならば、投手起用の差。岸の落差のあるカーブ(昔はドロップと称したが)は、バットに当てるのは難しいと思う。いずれにしても、投手出身の渡辺監督が思い切った投手起用法で優勝に導いた。監督1年目の栄光だ。
 海の向こうのワールド・シリーズは、フィリーズが28年ぶりで世界一になった。監督は日本のヤクルトや近鉄でも活躍したチャーリー・マニエルさん。”赤鬼”の愛称で親しまれた人だ。同監督は日本でプレーしたことが役に立っているというのだ。日本式野球、早出特訓も採り入れているという。捨てたもんじゃないよ日本式。
 規範はなんでも大リーグじゃない。自信を持ってよいのだ。最もほんの一部だが。大リーグに学ぶことは山ほどあるから。
 マニエル、渡辺両監督に共通しているのは、共に異国でプレー(渡辺監督は西武→ヤクルト→台湾プロ野球)して、環境、言葉、野球の違いなど諸々の壁に突き当たりながら苦労したことだ。異文化との遭遇は何かしら新しい発見がある。必ず参考になること、ためになることがある。それらを第二の人生で役立てる…同じような軌跡を辿ったお二人が、大輪の花を咲かせたことは、我ことのように嬉しい。


★新格闘術連盟の大会が楽しみ 

 秋になると私が楽しみにしている行事がある。新格闘術連盟全国大会である。11月29日(土)10時から東京・綾瀬の東京武道館で行われる。
 尊敬する黒崎健時先生がアマチュアのために興した武道で、当日は幼年児から青年まで、全国から集まってくる。
 こじんまりとした大会だが、1R2分で引き分け無しという(高校生から上は3分だが)ルールが、思い切り選手たちを燃焼させる。見ていて気分がスッキリする。
 で、例年準決勝/決勝で激突する顔合わせは、佐賀の吉田道場と会津の五十嵐道場が多い。「葉隠」対「会津士魂」のサムライ対決。これは技の勝負というより、心意気の勝負でいつも心揺さぶられる。
 アマチュアの少年少女にこそ、武道の精神は生き続けている。

 一度、貴方もご観戦ください。お勧めです。


 会場/東京武道館(第一武道場) 電話03-5697-2111
 日時/11月29日 午前9時半開場
 交通/東京メトロ千代田線綾瀬駅 東口下車5分


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石井慧のタレント稼業に異議あり 一刻も早く総合格闘技の修行研鑽を

 私の5時半からの早朝散歩とラジオ体操は三日坊主に終わらないで続いている。体操の良さを、老いて、いま実感した。お年寄りでも無理なくできる。ここでも圧倒的におばさんが多い。カラオケの会でもそうだが、男性は高齢になるほど外に出たがらないようだ。健康のため、精神のため積極的に参加することをお勧めしたい。女性が男性よりも長生きする秘訣は、案外なんでもやろうの、この積極性にあるのかもしれない。
 先般お知らせした、代々木公園の紅葉の見頃ですが、23日~12月初旬が見頃かと…今年は去年のような鮮やかな紅葉になるかどうか。


 さて、プロの総合格闘家に転向宣言した柔道の石井慧。その前途を私は甚だ危惧している。タレント格闘家、そういう呼称があるかどうか、ともかくテレビ各局を渡り歩いている。どこでもモテ囃す。当人にとっては居心地悪いはずがない。しかもギャラももらえる。大学生の身でありながら、これほどハッピーな日々はあるまい。総合格闘家になる前に、華やかな世界の味を覚えてしまった。これから先、命を賭けて戦いに挑もうとする者がだ。そう、石井は”禁断の果実”を闘う前に喰らってしまった。

 物怖じしない八方破れの性格、北京五輪の柔道金メダリスト…マスコミは時代の寵児として持ち上げる。これも一時のことだと、冷静に理解するこだ。鳴り物入りで転向した総合格闘技で惨敗でもすれば、それ見たことかと、世間は冷たく、相手にしてくれなくなる。
 どこぞのテレビの密着取材で石井は「いま誰とやっても負けない」ようなと発言をタクシーの中でしていたが、本心そう思っているとしたらとんでもない。ヒョードル、ミルコなど、山のように聳え立つ格闘家が前途には数多待ち受けるのだ。タレント活動もほどほどにして、一刻も早く格闘技の修行、研鑽に励むべきなのです。鉄は熱いうちに打ての譬えあり。
 鑑はヒクソン・グレーシーです。人類最強を目指すなら、ヒクソンのように己を厳しく律して、格闘技の修練に没頭すべきです。総合格闘技と柔道は似て、似ざるものなのです。殴り合い、蹴り合い、極め合い…あなたが身に付けなければならない技は、無数なのです。


 石井慧、彼こそ総合格闘界の救世主であろうことは論をまたない。だからこそ、甘美な世界にいつまでも身を置いてはならない、と老婆心ながら忠告するのです。

 石井よ、凍てつく曠野を突っ走れ!


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寺内大吉さんの告別式に参列 オバマ氏の勝利演説に感銘

 9月6日、心不全で逝去した寺内大吉さん(増上寺法主)の告別式が11月4日、増上寺で執り行われた。友人の元TBSスポーツ・プロデューサー関口修平氏と最後のお別れに参列した。長い長い焼香の列が続いた。本堂の階段を一歩、一歩と上がり遺影に近づくにつれ、何故か胸が熱くなった。フラッシュのように、ありし日々の思い出が交差した。
 振り返れば大変な人、偉大な人と一緒に仕事させて頂いた。私ごとき若輩ものがと、いまになって恐れ多いことだったと懺悔する。私自身、定年退職、更には会社設立と慌ただしいことにかまけ、ここ10年位先生にお会えしていない。それが悔やまれる。お世話になったのに、何一つ恩返しもできなかった。焼香しながら泣きたくなった。暮れになったら、世田谷の大吉寺へお墓参りに行こう。先生…安らかにお眠りください。


mr.terauchi


 オバマ氏が次期アメリカ大統領に選ばれた。当選が決まったシカゴでの勝利演説は素晴らしく、まさに歴史に残るスピーチであった。10万人ともいわれる大観衆に向かって「この勝利はあなたたちのものだ。人民の人民による人民のための政治」とリンカーンの言葉を引用したり、106歳の女性の投票逸話を披露するなど、簡明で格調高いもの。群衆はオバマ氏の演説に感涙する人々、抱き合って祝福し合う者、同調して叫ぶ者などの光景は印象深かった。
 政治家はスピーチが武器、言葉によって民衆の心を掴めない者はその資格がない。官僚の原稿を読むだけの、どこぞのリーダーは話のほか。
 敗北宣言したマケイン氏の演説も潔くて、さわやかであった。
 黒人初の大統領、バラク・オバマ氏は米国の大統領のみならず、世界のリーダーとして、先ず未曽有の金融危機にどう対峙するのか。ともかくも私も歴史の瞬間にテレビを通して、共有できたことは幸せである。
「CHANGE」「YES WE CAN」―47歳、若く、力強く、柔軟性に富んだこの指導者の前途に、神のご加護あれ!


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「ゴング格闘技」12月号は秀逸!石井慧特集で感服のインタビュー記事

 「ゴング格闘技」12月号は、とびぬけて秀逸。北京五輪金メダリストの石井慧を特集。立体的でどのページも読ませる。石井の実力・資質・可能性から総合格闘技転向騒動、更には日本柔道界の抱える問題点等々、同誌を読めば明解この上なし。
 そのなかでも松原隆一郎氏(東大教授)の「教えて、教授!」石井の総合転向が”信じがたい”理由、と全日本柔道連盟女子強化委員の山口香氏「柔道がランキング制になっても”卓球の愛ちゃん”ではなにも変わりません」の両インタビュー記事には、納得、納得でした。インタビュアーはどちらも藁谷浩一氏(ゴン格編集部)。格闘技の実践と知識に裏打ちされた的確な質問で、松原&山口お二方の答えを簡潔に、鋭く導き出している。インタビュー記事の出来映えは聞き手の腕にある。


 松原氏は「金メダルの栄光や柔道への復帰なんて頭にあって短時間でやっつけられるほど打撃は甘いもんじゃない。いまの総合のレベルはとんでもなく高い…」と総合格闘技への転向を警告する。一連の石井発言騒動については「そもそも8月からずっと頭の中がドーピング状態なんでしょうね。そんな発言をマスコミが面白がって取り上げるから、さらにおかしさに拍車がかかっている。ただ、そこまでおかしくならないとオリンピックには勝てないんだと思いますよ」と、なるほど。日本男子柔道の凋落ぶりについては「横文字のJUDOは駄目だだとか、日本以外の戦略を取るなとか本気で言うのなら、オープン化したこと自体が間違い。スポーツが国際化したら、それぞれ別の戦略を取るのは当たり前。」と、さも金の取れないことを、国際化のためと言い逃れする全柔連をバッサリ。

 注目すべきは、今や存在感が薄く、歴史と精神を担うべき講道館。その館長には、山口香氏が適任であると。私も同感!以下は山口氏のコーナーについて。


 「日本は一本を取る柔道、世界はポイントを取るJUDO」との議論についての問に「それはまやかし」であると断言。北京で負けた試合は「ほとんど一本負けだった」と一刀両断。福見友子が谷亮子に勝ったにもかかわらず世界選手権代表に選出されなかったことで、山口氏は提訴することも考えたという。谷は五輪直前の山岸にも負け。だが代表に選出された経緯についても、無念さが窺えるのだ。
 組織の中にいる人がこれほど堂々と告発する―その気骨、気概に感服する。しかも女性。見習え男ども!
 ランキング制の本当の狙いは何か?興味深々の話題も。最後に「私は、日本は外国の柔道に文句を言う前に、まずは日本の柔道を良くしようと言いたいです。」の言葉に、この人の人格と見識をみる。立派。
 このように高い見識をもった指導者を、我々国民は後押ししていかねばならない。がんばれ山口香さん!
 だからこそ、将来講道館館長に、最もふさわしい人なのである。と、私も松原教授に賛同するのだ。


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ラジオ体操を始めました…竹内宏介さんのお見舞いに伺って

 朝の散歩は5時半頃に家を出て、1時間程付近を回ってくる。時に初台から幡ヶ谷、西原までのコース。時に代々木公園コース。この二つが主だが、最近は大山公園コースが加わった。こちらはアップダウンが適度にあり、大山界隈はいわゆるセレブの住むお屋敷町。散歩しながら豪邸を品定めする楽しみもある。
 大山公園はJICAや消防学校に隣接した小さい公園で、ここで朝6時半からラジオ体操を毎朝やっている。私も先週から参加している。その時間になると何処からともなく、お年寄りが集まって来る。ラジオからテーマ音楽が流れと、一斉に動き出す。この音楽が心に沁みて幸せになって来る。何故だろうか不思議なもんだ。多分こうではないか。「今朝も元気で皆と体操ができる」と。「幸せ」とわ結局のところ健康であることなんだ…と実感するのだ。脳梗塞を患って、回復して、率直に受け止めるようになった。
 で、ラジオ体操はいい。朝の空気を体一杯に吸って。お年寄りの体操だとバカにしないで、あなたも参加してみてください。
 朝の散歩や食事の改善のお蔭で、私の体重も5㌔減った。以前は殆ど外食だったが、今は妻の作る料理がもっぱらで、夜の会合は遠慮している。10時半には大概、床に入っている。まさしく老人モード。でもいささかも苦痛でない。物欲もない。書物を読んだり、テレビで好きな番組を見たり、週1回カラオケ教室に行ったり。それなりに充実している。
 幸せは、身近なところに転がっていそうな気がする。
 ところで、先週の土曜日には調布の竹内宏介氏宅にお見舞いに伺って来た。竹内さんとは日本スポーツ出版社時代の同僚で、在籍中も退職してからも、公私共にお世話になった。その彼が突然の脳溢血で倒れて、今は自宅療養を続けている。奥さんの手厚い看護のお蔭で、寝たきりだが、顔色はすこぶる良くなった。安心した。
 夫人と雑談したりして、1時間ほどお邪魔して帰った。「元気でね、竹さんまた来ますよ」と声をかけて、外にでたら秋晴れの青い空が無性に悲しかった。日本スポーツ時代共に苦労した“戦友”だけに万感胸に迫る…。


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体育の日にこだわった格闘家 沢村&具志堅さんの共通点とは

 体育の日(13日)はお天気もよく散歩がてら代々木公園に妻と出掛けた。快晴、無風のすがすがしい一日だった。昼食をひろげ、ワインを飲み、染まりゆく秋の風情を愉しんだ。代々木公園の紅葉の見頃は11月下旬~12月初旬頃で、隠れた穴場。私のお勧めです。見頃になったら当欄でご報告いたします。是非お出掛けください。
 体育の日といえば10月10日とかつては決まっていた。格闘家でもこの日にこだわる人がいる。”キックの鬼”沢村忠さんの現役引退は'77年(S52年)10月10日、後楽園ホールで引退式を行っている。沢村さんは「引退式は体育の日とずーっと心の中で決めていた。スポーツマンにとって特別な日ですから。」と述懐する。具志堅用高さんは”76年(S51年)10月10日、グスマンからタイトルを奪った。以後13度防衛を果たし「100年に1人の男」と呼ばれた。タイトルを奪取した体育の日が来る度に、思いを新たにするという。具志堅さんにとっても沢村同様特別な日なのだ。


 そのこだわりは具志堅さん愛車のナンバーにも表れている。10・10なのである。以前はタイトルを防衛した回数13だったが。わけあって前記の数字に変えている。
 沢村・具志堅両氏は現役引退後に親交ができ、時に私を介して食事会を開いている。両雄がうちとけて、談笑する姿を見るにつけ隔世の感がする。振り返れば具志堅さんが新チャンピオンになって1年後の体育の日に、沢村さんが引退している。勇者交代の歴史的瞬間を格闘技誌の編集者として、取材できた。我ながら幸運なことであった、と懐かしい。


 と、まあ体育の日は過ぎたが、ふとお二人のことを思い出だすままに書いてみた。あなたの体育の日は如何でしたか?
 

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俳優緒形拳の死を悼む。石井慧の転向お預けで感じること

 俳優緒形拳さんが病気で亡くなった。5年ほど前から、肝臓癌を患っていたという。享年71歳、ご冥福を祈ります。
 日本映画界はかけがいのない名優を失った。私が最も印象深い作品は断然「復讐するは我にあり」だ。緒形さんしかできない迫真の演技は鳥肌がたった。「楢山節考」などもいいけども。
 近年は存在感のある役者さんが本当に少なくなって、私自身映画への興味も薄れている。緒形さんの最後の出演作品は「風のガーテン」(フジテレビ/ドラマ)という。北海道を舞台にした倉本聰氏の脚本である。心して鑑賞しようと思う。哀悼の意を表しながら…。


 ところで柔道の石井慧君のプロ格闘家への転向は一まずお預けとなったようだ。記者会見を開いて「大学(国士舘)の卒業を優先したい」旨の発表を行った。ベターな選択だ。騒動に一区切りつけて心機一転、堂々と正面から転向宣言すればよい。それが石井にふさわしい。
 私は大晦日のDAYNAMITE!に参戦すると予感していた。だけに残念だが、楽しみは残した方がいい。本人の同競技への憧れが人一倍強いのだから。その言動も奔放で磊落。年齢21歳と若い、金メダリスト、パフォーマンスも豊で資質も十分。彼なら世界と戦える。勿論、修行を積んでからの話。
 ヒョードル、ミルコ、ヒクソン…文字通り夢のカードも見られる可能性あり。業界はこの逸材を迎え入れるにあたって、心すべきは一時の客寄せパンダにしないこと。総合格闘技100年の計を以て大事に育てるべきだ。(甘やかすことではない)
 名のある日本の格闘家立ちが凋落著しい現況で、まさに業界の浮沈の鍵を握っているのは、石井慧であるからして。


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K-1MAX優勝に魔裟斗の真骨頂を見た。苦戦したのは冷静さを欠いたこと

 K-1WORLDMAX決勝戦は、魔裟斗が勝った。ドラマチックな5年振りの世界王座奪還。「魔裟斗による、魔裟斗のためのK-1」を改めて痛感した、ファイナルであった。 
 準決勝、対佐藤嘉洋戦。判定は妥当だ。3R魔裟斗はダウンを取られたが、その後は魔裟斗が猛反撃して挽回している。然るにポイント差1。1Rイーブン、2R魔裟斗が取った。これで引き分け、私の採点でも同じ。騒ぐ必要はない。ただし判定のコールが遅すぎる。サラリと事務的にやってよい。クイズ番組みたいに、効果を狙うような”間”を取り過ぎたから、スコアを改竄したのではと、あらぬ疑いを着せられる。
 競技の結果発表は厳正なものである。正確に速やかにアナウンスするだけでよい。
 延長に入ってやっと魔裟斗らしく、上下のパンチを、ボディから顔面に打ち分けて辛くも決勝に進出できた。私は魔裟斗が楽に勝てると思った。やはり精神的なものだと。試合前の佐藤の挑発に完全に乗せらてしまい、吾を見失っていた。勝負事に冷静さを欠くと判断を誤る。
 身長もあり、リーチが長く、膝蹴りがある佐藤を「倒すこと」ばかりに夢中になって、直線的な単調な攻撃に終始した。そこに落とし穴があった。魔裟斗本来の滑らかな知的攻撃は見られず、蛮勇だけが躍った。
 正に冷静さを欠いた感情的キック。突進して来る敵に対し、カウンターで膝をボディーに、ストレートを顔面へ、佐藤は的確に合せて前進を阻んだ。パンチには“膝”が最大の武器―佐藤を魔裟斗は侮ったようである。
 魔裟斗の拙攻が苦戦を招いたのだ。魔裟斗がもっと左右に揺さぶりを掛け、コンビネーション攻撃をしていたら地獄を見ずに済んだはず。とはいってもダウンからの覚醒は流石に早く、阿修羅の如き見事な逆襲に結びつけた。彼の真骨頂を見た。
 プアカーオを倒し、魔裟斗と互角に戦えたことで、佐藤も次への大きな手がかりを掴んだはず。天性の膝蹴りを切り札として活かすためには、それ以外の技を磨いて欲しい。なによりも逞しいアタッカーに脱皮して欲しい。そうすれば華も実もあるスケールのデカイ選手になれよう。”天を衝く膝蹴り”ディーゼルノイのような選手を目指して欲しいものだ。期待しているよ。
 魔裟斗は決勝戦のキシェンコにも、2Rパンチでダウンをとられ、結局延長戦で判定勝ち。ここでも不退転の粘りと反撃で逆転。2試合とも波乱万丈の凄絶な闘いは、格闘技の醍醐味を味あわせてくれた。
 K-1MAXはいいね。スピード、スリル、サスペンス…3S一体。まさにマッハのスポーツだ!!


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キックボクシングの試合を久しぶりに観て 懐かしい顔に出会って嬉かった・・・

 日増しに秋の気配。ここ2、3日は急激に冷え込んで、あの暑さもまた懐かしい。9月の終わりは、22~23日は代々木八幡神宮の祭り。天気に恵まれ、私も童心に返って大いに楽しんだ。笛、太鼓の音、お神輿…祭りは、心の拠り所だと思う。テンションが上がるから、脳梗塞を患ったのも忘れ痛飲してしまった。それでいいのだ!!
 27日は東京北星ジム玉城良光会長のお招きで、後楽園ホールへ出掛けた。ニュージャパンキックボクシング主催の試合観戦。リングサイド席を二つ用意してくれ、玉城会長の心配りに痛み入る。先ず会場の入り口で向山鉄也君に出会う。「舟木さ~ん」と声をかけられた。「お~」と思わず叫んでしまった。懐かしい。あのパーヤップ戦の死闘が瞬間的に、思い浮かんだ。元気で活躍している姿を見るのは嬉しいものだ。
 席に着くと、玉城会長、斎藤京二NJKF理事長が相次いでわざわざ挨拶に見えた。恐れ多い。リングサイド役員席に、彼らの顔を見るにつけ、時代の流れを感じないわけにはいかない。幾多の名勝負を経て、いまあるのは自信に満ちた顔…現役時代の彼らと己の雑誌編集者とし動き回った若き日々を重ね合わせる。向山、玉城、斎藤お三方、力を合わせてキックの発展に尽力している。頼もしい限り。
 試合は彼らが育てた選手が次々に登場して熱い戦いを繰り広げた。会場は若い女性が以外にも多くて、華やいでいた。
 一つ気になったことは、選手のトランクスに入っている名前が、ことごとくタイ語文字だったこと。お客さんに試合を見てもらうのに、名前が分からないでは話にならない。そこいいくと、第10試合の石毛VSガンスワンは、石毛が白のトランクスに、赤のサイドライン、名前は英語でISHIGE。対するガンスワンは濃紺のトランクスに日本名でガンスワンとカタカナ表記で、分かりやすかった。 
 玉城会長、お招き頂き感謝いたします。キックは不滅です!折をみて、綾瀬のタイ料理「オーエンジャイ」にもまたお邪魔します。


<ニュージャパンキックボクシング連盟10月以降の興業日程>


10月 5日(日)東京・ディファ有明
11月 9日(日)東京・後楽園ホール
11月30日(日)東京・新宿FACE
12月14日(日)ゴールドジムサウス東京ANNEX



お問合せ/事務局TEL03-6240-8410


NewJapanKick

Photo: ガンスワン(左)×石毛戦