環境省は2025(令和七)年2月12日付で、ゼニタナゴシナイモツゴをそれぞれ、特定第一種国内希少野生動植物種と特定第二種国内希少野生動植物種に指定した。ゼニタナゴは動物としては初めて特定第一種(商業ベースでの繁殖技術が確立されている種)に指定された種となった。

 

これにより、ゼニタナゴは新たな捕獲は環境大臣の許可がない限り禁止(飼育、販売、譲渡等は届出・許可制)に、シナイモツゴは売買および、販売または頒布等の目的での捕獲が禁止となった。

 

つまりゼニタナゴは釣り禁止、シナイモツゴはカワバタモロコ同様、流通目的でなければ釣ってもいいということになったわけだ。

 

ゼニタナゴ

 

シナイモツゴ

 

ゼニタナゴを三年ほど前に釣った時には、いつか釣り禁止になる前に間に合ってよかったと思ったものだが、そのいつかがとうとうやって来たわけだ。

 

あのポイントにはあれ以来足を運んでいないが、今でも健在なら、いずれ「生息地等保護区」になるのかな。

二年前の初釣りのことを思い出し、今の時期コイも越冬場所に落ちたとすると、このような場所だろうと考えて、昨年末から釣査している佐賀の某クリーク水系の、どん詰まりの一つを初めて訪ねてみた。

 

イタチ君が出迎えてくれた。

 

 

十五尺ドボンのいつもの仕掛けとエサで開始後、今日は早い時間からジャミアタリが出始めた。

 

それがやがて本アタリに変わって、この日の初物をハリス切れでバラした8分後、良型が掛かった!

 

だが最初のひとのしの強さから、コイではないなと思ったものの、なかなか上がって来ないので、やっぱり小ぶりなコイかなとも思ったが、やがて姿を現したのは、尺越えのフナ類だった。

 

令和七年初フナ類は尺越えとなった

 

この後、短い間隔で2尾のフナ類が続いたが、どれも尺前後の良型だった。

 

2尾目と3尾目の尺前後のフナ類

 

これでフナ類は打ち止めとなり、しばらくして本命のコイが掛かり始め、5尾を掛けたが、取り込めたのは2尾で、どちらも野生在来型ではなかった。

 

この日取り込んだ2尾のコイ。どちらも野生在来型とは呼べない個体だった。

 

またしてもコイ野生在来型は釣れなかったものの、このクリーク水系の越冬場所らしきポイントにようやく辿り着けたので、引き続きここに通ってみよう。

遅ればせながら、明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

さて、今年の初釣りは正月明け六日のことで、場所は佐賀平野のクリーク、狙いはコイ野生在来型だった。

 

公式初コイ野生在来型を釣ったクリークとは直接は繋がっていないクリークにも果たして野生在来型はいるのかどうかを、前年に引き続き調べるためだった。

 

開始から1時間後、今年の初物が上がった。35センチほどの、非野生導入・交雑型のコイだった。

 

令和七年の初物はコイの、野生在来型とは呼べない個体だった

 

この後もう1尾コイが釣れたが、これも非野生導入・交雑型だった。

 

寒波をやり過ごしながら、8日後、同じスポットでやってみたが、アタリすらなしに終わった。

 

そこで、昨日は同じ水系の支水路に入り、他よりも深いスポットでやってみることにした。

 

開始十数分後、食い上げアタリにアワセると、確かな手応え。

 

だが上がってきたのは、尺越えの立派なヘラブナだった。

 

今年の初べらはコイ野生在来型狙いの外道だったが、30センチ台後半の見事な魚体だった(左右反転)

 

この後は期待に反して続かず、最後に下顎後方にスレでやはり尺越えのへらが一枚上がっただけで、またしてもコイボウズに終わった。2回連続はこの釣査開始以来初。

 

スレ取り尺上へら。反対側の眼は欠けていた。左右反転。

 

昨冬まではしなかった寒鯉釣りだが、やはり鯉と言えども厳寒期は相当活性が落ちるようで、なかなか厳しい