原爆を生き抜いた人びと(2) | 仙台・岩手 ヤマトナデシコCooking未来食つぶつぶ料理教室で40代からの食リセット

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つぶつぶマザー伊藤信子です。 

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原爆を生き抜いた人びと(1)
原爆を生き抜いた人びと(2)
原爆を生き抜いた人びと(3)




前回に引き続き、 


「原爆を生き抜いた人々」第二話です。 




爆心地から1.4㎞の地点で被爆しながら 


食と意識の力で生き延びた 


秋月辰一郎医師の著書 


『死の同心円―――長崎被爆医師の記録』 (長崎文献社)


からの引用でお伝えしたいと思います。 





「被爆以来、全身火傷やガラス創などの 


治療に専念してきた私は、八月十三日ごろから 


あたらしい疾病に直面した。 


あとになって、原爆症と呼ばれるものである。」(p134) 




助かったと思った無傷の人々が、 


バタバタと死んでいく。 


爆心地近くで被爆した人ほど激症で、 


離れるほど弱症になるものの、 


徐々に症状があらわれて 


亡くなっていったそうです。 




「私は想像と推理によってこれを 


『レントゲンカーター』に似たものと断定し、 


私がそれに苦しめられたとき、 


よく食塩水を飲んだことを思い出した。 

  
レントゲンカーターの患者に、 


生理的食塩水よりすこしおおく塩分を 


含んだ水を飲ませることは、 


レントゲン教室で働いているものの常識であった。  


私には原子生物学の知識はなかったが、 


『爆弾をうけた人には塩がいい。 


玄米飯にうんと塩をつけてにぎるんだ。 


塩からい味噌汁をつくって毎日食べさせろ。 


そして、甘いものを避けろ。砂糖は絶対にいかんぞ』 


と主張し、職員にも命じて強引に実行させた。」(p135) 



「私は石塚左玄氏の桜沢式食養学を学び、 


自分なりに工夫して食養医学をつくり、 


みずから秋月式栄養論と名づけた。 


この考え方にたてば、 


食塩のナトリウムイオンは 


造血細胞に賦活力を与えるが、 


砂糖は造血細胞にたいする毒素である。」(同) 




幸運なことに、浦上第一病院は

 

 

玄米と味噌、醤油の倉庫になっていました。




「浦上第一病院の患者と職員に、 


こうして私のミネラル栄養論を実践したが、 


ついでに死の灰がいっぱい付着した 


カボチャもずいぶん食べさせてしまった。  


せっせと味噌汁にいれて食べたので、 


二次放射能で腸をやられたかもしれない。 


もっとも、味噌の解毒作用によって、 


プラスマイナス・ゼロとなったと考えられる。 


ナスはふしぎなほどよくとれた。 


それにしても被爆後のナスの実りは異常だった。 


私たちはそれを味噌漬けにして毎日食べた。」(p135-136) 



長崎医大の学長が死んだという知らせに、 


これまでの医学の常識では救えない、 


と感じた秋月医師は、 




「『私の方法でやろう。それしかやることはない・・・』 


味噌汁と玄米飯に、できるだけ 


塩分を摂取させ、砂糖を禁じた。 


私は執拗に何度となくくり返し、 
   

私を信頼する周囲を説得していった。」(p146) 




「すくなくとも、死の同心円がせまってきたとき、 


病院の職員と患者だけは、紫斑も出ず、 


激しい抜け毛や歯ぐきの出血もなかった。」(p241) 




秋月医師は、それは、食塩のおかげであり、 


秋月式栄養論の成果だと思う、と 


『死の同心円』の中で回顧しています。(p136) 



(次回へつづく)

 

今日も読んでくださってありがとうございました!

 

 

 

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