昔テレビのCMなどで中国由来の品質を「中国4000年の歴史」と言う表現で表していました。
しかし今の中国、正確に言えば中国共産党の支配下での中国になってからは、新しい文化が創られていないように見えます。例えば、文学や音楽、美術などの芸術面で世界に知られた作品の話題は聞いたことがありません。科学技術の分野でも中国初の発明や発見という話は聞いたことがありません。新型コロナウイルスぐらいでしょうか?それはさておき。たとえばノーベル賞を取った中国人はたった3人しかいません。これは意外です。
中国では今でも毛沢東主席の肖像画が天安門広場に掲げられています。中国は共産主義なので宗教は認められていませんが、毛沢東への個人崇拝は別のようです。毛沢東は第二次大戦後、共産主義革命によって苦しい生活にあえいでていた人民を解放し、中国共産党支配の国家を樹立しました。それが中華人民共和国です。
毛沢東はいわば「建国の父」であり「英雄」なのでしょう。しかし、その後の政治ではいろいと大きな問題を起こしています。例えば毛沢東が1958年に提唱した「大躍進」で、農作物を食い荒らすスズメを全て駆除せよ、という命令を発したのは有名な話。冗談のような話ですが、実際に全人民が中国中のスズメを追い回してことごとく駆除したのです。その結果どうなったのかというと、スズメはいなくなったのですが、その影響で害虫が大繁殖し、農作物を荒らしました。その結果中国全土で食糧難が起こり数千万人もの人民が餓死しました。
また1966年、毛沢東は共産党幹部の劉少奇など、自分の地位を脅かす政治家や知識人らをことごとく排除する目的で「文化大革命」運動を起こしました。これはその後10年間続き、中国にいた有能な政治家や学者、文化人などが逮捕されて処刑されたり、強制労働所に送られたりしたのです。(このあたりの話は山崎豊子の小説「大地の子」に詳しく描かれています) この「文化大革命」という名のいわば粛清により、中国にはめぼしい知識人、文化人はほとんどいなくなったのではないでしょうか。
今や世界第2位の経済大国なのですが、残念なことに中国製品はお世辞にも質がいいとはいわれません。安いだけです。その証拠に金持ちになった中国人は日本に来て日本の製品を爆買いしてました。何をか言わんやです。
今や人件費も高くなった中国に生産拠点を持つメリットは無く、30年以上前の賃金で働く労働者がいる日本の方がよっぽど生産コストが低いのではないか。
果たして中国はこのまま軍事大国として脅威を撒き散らすだけの国に成り下がるのか?
習近平は毛沢東の再来だと自分で言ってるそうですが、だとしたら早く追放しないと中国は滅んでしまうのではないか?心配です。