アメリカ不信が金融混乱のもと | 今、私が考えていること

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毎日の出来事を、新聞やネット上の記事からピックアップして、私なりの意見などを書き綴ります。

やはり予想していた通りアメリカの金融市場は混乱状態に陥っている。こういう状況では、株価の爆上がりで喜んでいる場合ではない。巨額の投資資金を動かす機関投資家が売り買いを交錯し始めるので市場価格は目まぐるしく変化する。素人が手を出すような状況ではない。

 

特に金利上昇が懸念される。金利が上がれば債券の価格は下がるので米国債をたくさん持っている投資家は損失を被る。だから早めに売却しようとするから次々と売りが増えていく。それがまた金利上昇につながる。そうなるとアメリカの財政が危機に陥る。日本でも金利が上がると政府の国債の支払利息が増えて財政負担が厳しくなるのと同じだ。アメリカの財政危機につながる恐れがある。

 

アメリカの金利が上がると住宅ローンの金利も上がるので家を買いにくくなる。そうなると国民は不満を持つ。その不満はトランプに向かう。「おまえのせいだ!」という声が一層高まる。企業だって怒る。関税! 関税! などと馬鹿の一つ覚えのように吠えているからこんな始末になったと言われるのが落ちだ。

 

一転してトランプ大統領は窮地に追い込まれた。もはやトランプの危機というより、アメリカの危機になる。しばらくは目を離せない。