自分の中で自分が作るシングルとアルバムはどう違うのか | 皆見つかさ 公式ブログ 〜ソロアーティストの脳内と日常

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自分の中で自分が作るシングルとアルバムはどう違うのか・アイキャッチ画像

 

この記事は6447文字です。(読破予想時間:約15分21秒)

 

■はじめに

先月の話になりますが、2019年8月24日に僕の二枚目となるニューシングルがリリースされました。

 

◇皆見つかさ『Yodo Big River Blues』好評配信中!

 

この曲は、僕がソロ活動に復帰してソロ一本に絞って活動を始めた時から数えて、遂に出来た、シングルにふさわしい曲です。

 

それでは、シングルにふさわしい曲とアルバムの曲とはどう違うのでしょう。

 

今回は、そんな話です。

 

■アルバム向けの曲がシングルにふさわしい曲に変わった瞬間

冒頭で紹介した『Yodo Big River Blues』を作ったのは、2016年の事で随分前の事だ。

 

最初に曲が出来た時はシングル曲と言うポジションに来る様な曲ではなく、寧ろ、次のアルバムの曲としてストックしておこうと思っていた曲だ。

 

自分で書いたライナーノートに、この曲が出来た時には、曲全体のアレンジのイメージが出来上がっていたと書いたが、そこを更に詳しく説明すると、その時点では全てのパートのレコーディングを終わらせていた訳ではなかった。

 

◇Yodo Big River Blues =self liner note=

 

僕は、いつも曲が出来たら、全てのパートの仮録りをする

 

◇皆見つかさ的レコーディング行程解説

 

この曲は、全てのパートをキチンと録音されていた訳ではなく、長い間、仮録音のパートを残したまま放置しておいたのだが、それを最近キチンと録音していく内に、自分が思っていた以上にシングル曲としてふさわしい曲に仕上がったのだ。

 

■今の自分にとってのシングルの位置付け

あくまで、自分自身の感覚であり僕の分け方である事をまず断っておきたい。

 

今回これから話す事は、言うなれば、音楽アーティストとしての自分の中でのシングルとアルバムの違いだ。

 

僕の中でのシングル曲は、音楽アーティストとしての名詞代わりと言う意味を持つ。

 

つまり、この1曲を聴いて貰えば、僕と言うアーティストを大まかにイメージ出来る曲がシングルにふさわしい曲であると言う事だ。

 

そして、ソロ1本になって、なかなかそれが出来ずに産みの苦しみを味わい続けた結果、意外と出来る時は、あっさりと形になってしまったのが、この曲『Yodo Big River Blues(JASRAC作品コード:247-4509-0)』なのである。

 

◇Yodo Big River Blues/皆見つかさ

(『せっかくだから、少しでもいい音で音楽を楽しんで欲しい。 』)

 

※普段使っているショップ・サイトで試聴・購入

 

一番、おおきなシングルの位置付けとしては、名詞代わりと言う事になるが、勿論、意味はそれだけではない。

 

シングルをリリースせずアルバムだけをリリースしていても、知名度を上げて売っていこうにもミュージシャンとしては難しいものがある訳で、それには、やはりシングルをリリースしてヒットさせると言う事は不可欠な事だと思っている。

 

ラジオなどのメディアでも、やっぱり扱ってもらいやすいのはシングル曲だ。

 

◇FMで流して貰える音源のフォーマットってどんなの?

 

勿論、FMなどで、アルバムまるごと特集を組んで流して貰える事もあるが、名の通ったシングル曲とアーティストの名があってこその企画だろうと思う。

 

なので、結局、ラジオで曲を流して貰える場合でも、自分と言うアーティストをリスナー達がまず大まかに理解出来る事が大切だと言う事になるので、僕達の様なまだ誰からもイメージを持たれていない、つまりは、まだ売れていない音楽アーティストにとっては、シングルは名詞代わりであると言う位置付けはいろんな場面でついて回る事になるのである。

 

要は、この一曲で、皆見つかさと言うアーティストの音楽性が偏らずに一発で伝わる曲、それがシングルなのである。

 

■自分にとってのアルバムとは

シングルが自分の音楽性をリスナーに一発で分からせる曲だとするなら、アルバムは、いろんな自分の一面を見せる為のものだと僕は思う。

 

あ、こんな曲も作るんだ」「こんな歌い方も出来るのか」「こんなジャンルの曲もやるんだ」などと思って貰える事が出来ればひとまずアルバム作りは第1段階成功だと言える。

 

僕は、ブルースやルーツレゲエやファンクなどの黒人音楽が大好きだ。

 

勿論、それ以外にも好きなジャンルはたくさんあるが、ひとまずここは例と言う事で。

 

しかし、今もこれからも、我が国で純粋なこう言ったジャンルが売れる事はないだろう。

 

例えば、ブルースやルーツレゲエやファンクなどのエッセンスを加えた曲ならばまあ、普通に、売れない事もないだろうが、本物のスリーコードのブルースが大ヒットなんて事は起こらない。

 

でも、それらの曲が自分の中身を構成している要素の一部である事も確かで、普段、好んでそういう曲を演奏したり歌ったりしている自分がいるのも事実だ。

 

ならば、アルバムでそう言う曲を歌って演奏する事で、そう言う面があるアーティストだと紹介すればいいと言う事になる。

 

シングルが名詞なら、アルバムは自分と言うアーティストの詳しいパンフレット的なものかもしれない。

 

実際に僕が出したファーストアルバム『解放』もそういう作り方をしている。

 

◇皆見つかさ・アルバム『解放』、発売中!

 

名詞を貰ったり、パンフレットを見て、気になったり気に入ってくれた人がライブに足を運んでくれる

 

そう言う流れを思い浮かべると自分の中ではしっくりくるのである。

 

今現時点での僕の中では、そう言う位置付けがアルバムでありシングルなのだ。

 

■売れる前と売れた後のシングルとアルバム

だから、アルバムを作る時には、いろんな自分を見せようと、余す所なく知って貰いたいと、かなり気を配って制作に挑んだし、これだと思えるシングル曲が出来た時には、相当な手応えを感じたものだ。

 

これが売れなければ、また、この繰り返しになるのか、或いは、シングルとアルバムに対する位置付けや考え方を買えなければならないのか、今の段階ではまだ分からない。

 

ただ、ひとたび売れて、世間に自分の音楽性を認知して貰えたなら、シングルはともかくアルバムの位置付けは間違いなく変わる。

 

僕も一人の音楽家として、常に何かを取り込んで何か新たなものを生み出して更に成長を続けている訳で、シングルに関しては、今出しているシングルが、未来の自分の今ではなくなった時、未来のその時の自分の新たなる名詞として作り続けていくものなのかも知れない。

 

しかし、それも、例えば、サザンオールスターズやユーミン程、物凄い数のヒット曲を出し続けたアーティストともなれば、きっと、シングルも名詞代わりに作る必要はなくなるだろう。

 

あまりにも例が極端過ぎではあるが、それくらい、どんなアーティストなのか認識されてしまったのなら、シングルでどんな冒険をしようと、どんな変化球を繰り出そうとそれはそれでいいのではないかと思う。

 

アルバムに関しては、アルバムとは単なるたくさん曲が出来たから寄せ集めてリリースするなんて単純なものではないと思っている。

 

そんな作りのアルバムが存在するとしたら、そこに芸術性は感じない

 

ベストアルバムですら、そこにはヒット曲を凝縮すると言うコンセプトがあるし、曲順にしたって、例えば曲順を時代順に並べる事で、その時代の流れを感じて貰おうだとか、少なくとも正規にリリースされている物に関しては、いろいろ気を遣って作られている。

 

アルバムそのものが作品であるので、アルバムそのものに、そしてアルバム毎に異なるコンセプトが存在する。

 

そのコンセプトが間違って伝わらない様に、アルバムの曲順にも凄く気を遣う

 

◇アルバムの曲順って、実は、とても重要なのです。

 

アルバム制作の際は、当然、そのアルバムのコンセプトに従って作っていく訳だが、そのコンセプトの中でも、今の自分の精一杯を出そうと力を尽くす。

 

そのコンセプトの中で、自分のいろんな音楽性を出す事もその一つだ。

 

売れっ子になって、世間が自分と言う音楽アーティストについて理解してくれた後なら、かなりコンセプトを絞った偏ったアルバム作りでもそれはそれで成り立つだろう。

 

その辺は、シングルと同じだ。

 

しかし、今の自分は違う。

 

確かに違うが、世間に広く認知される様になったその先には、シングルそして、特にアルバムの意味は相当変わるだろう。

 

■音楽を売ると言う事

結局、自分が作った曲を売ると言う行為は、自分と言う人間・ひととなり・人柄を売るのと同じなのかも知れない。

 

初対面の人にいきなり怒っている場面だけを見られて、自分の人柄を決めつけられても困るし、やはり誰にも知られていない今の自分にとってのシングルは、一番、今の自分の音楽性が分かる曲でありたいと思う。

 

そして、広い意味で、例えば「善い人だ」だとか「変わった人だ」だとか「繊細な人だ」「大らかな人だ」と分かって貰った後には、例えば「実は、気の強い所もある」だとか「ああ見えて、恐がりなんだ」だとかいろんな面を知って貰えたら嬉しいと思うし、それがアルバムの役割だと思っている。

 

そんな風に考えると音楽に限らず物を売ると言う事は、自分を買って貰う事であると言える。

 

■ファーストシングルについて

ここまで、自分にとってシングルとはアルバムとはと言う事を書いてきのだが、ここでちょっと、僕の1stシングル『Stranger In X'mas Town(JASRAC作品コード:712-3221-4)』について書いておきたい。

 

◇皆見つかさ『Stranger In X'mas Town』好評配信中!

 

最初にセカンドシングルである『Yodo Big River Blues』が、最初に出来たシングルにふさわしい曲と説明したが、ならば、ファーストシングルは何なんだ?と言う話になると思うのでそこをちょっと書いておこうと思った訳だ。

 

買ってくれた人もいるので、いい加減で適当なものを売ったと誤解させてしまっては買ってくれた人達に申し訳ないので。

 

ソロ1本でやっていこうと決断して、そこから、曲作りを始めた訳だが、最初に出したシングルやアルバムの曲、全てが新曲と言う訳ではない。

 

過去に作った曲の中でも、他の曲に似せたり他の曲を参考にしたり、他人の曲をモチーフに作った作品ではなく、他人、例えばバンドのメンバーの意見やセンスが反映されていない、自分が納得している曲をどうしても、新たなスタートに加えたかったのだ。

 

◇カッコいい曲をそのまま真似ればカッコいいに決まってる

 

◇自覚のないパクリとその衝動について

 

僕がソロ1本でやっていこうと思った理由はいくつかあるが、他人のセンスを自分の作品の中に介入させたくなかったと言うのがある。

 

◇他人の意見を聞くな

 

なので、他人のセンスが一切入っていない純粋な自分だけの完全なオリジナルである過去の曲も、つまり、過去の自分も含めて今の自分としてスタートを切りたかったのだ。

 

そんな中で、シングルが必要不可欠だと考えていたと言うのは先程書いた通りだし、シングルにふさわしい曲がなかなか出来なかったのも同じく先述の通りだ。

 

そこで、思いついたのが、「過去、自分が名詞代わりになると思っていた曲で結局は日の目を見なかった曲があるではないか!」と言う事で、それがファーストシングルリリースのいきさつだ。

 

つまり、1stシングル『Stranger In X'mas Town』は、昔の自分の名詞代わりになる筈だった曲なのだ。

 

と言う事で、過去の曲ではあるが、自分の過去から全てをひっくるめてスタートの自分とした訳だから、決して、いい加減にシングルとしてリリースした曲ではないと言う事だ。

 

ただ、曲を作った当時と違い、ファーストシングルとしてリリースするその時点では、セカンドシングルとは違って、ちょっとマニアックな要素が強い曲なので、おそらくこの曲は売れないと思いながらリリースした事も確かだ。

 

■あとがき

実は、アルバムに収録されている曲の中に、過去に名詞代わりにしていた曲は他にもあります。

 

かなり昔、自分がリーダーとして組んだバンドとしては、初めてライブハウスに進出したバンドで演奏していた曲があるのですが、その曲は、シングルとしては出さずにファーストアルバム『解放』に収録されています。

 

◇電撃憂歌作戦

 

『やな女(1988)(JASRAC作品コード:215-8075-8)』と言う曲なのですが、流石に、スリーコードの完全にブルース以外の何物でもない曲ですので、シングルには不向き過ぎると言う事でシングル候補にすら上がらずアルバムに収録する事に決まってましたが。( ^∀^)ゲラッゲラ

 

◇やな女(1988)/皆見つかさ

せっかくだから、少しでもいい音で音楽を楽しんで欲しい。 』)

ご購入はこちらから

 

※普段使っているショップ・サイトで試聴・購入

 

まあ、いろいろ書きましたが、ここまでの全てはあくまで現時点での考え方ですので、次にシングルを出す時に自分にとってシングルにふさわしい曲と言うものが変わっているかも知れませんし、何か戦略的意図があって、またこの考え方とは違ったシングルやアルバムを出しているのかも知れません。

 

明日の事など誰にもわかりませんって。

 

て事です。( ゚∀゚ )ハァーハッハッ!!

 


☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*

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皆見つかさ・1stアルバム『解放』ジャケット写真 皆見つかさの『解放』を普段使っているストア・サイトで試聴・購入
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通常版配信:255円(税込)/1曲 2,444円(税込)/アルバム
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