入院生活で嬉しかった病院スタッフの気遣い | 皆見つかさ 公式ブログ 〜ソロアーティストの脳内と日常

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入院生活で嬉しかった病院スタッフの気遣い・アイキャッチ画像

この記事は5409文字です。(読破予想時間:約12分52秒)

 

僕の昨年末の入院体験もだんだん遠い出来事となりつつありますが、そんな事を少し気にしつつの入院シリーズ第8弾です。

 

 

僕が十二指腸潰瘍で救急搬送されて入院したのは昨年の12月18日の事である。

 

◇生まれて初めての内視鏡、そして救急搬送へ

 

今は退院して既に1ヶ月以上が過ぎた訳だが、まだ通院による治療そのものは続いていて完治した訳ではない。

 

僕は現在、いくつかの病院にお世話になっている事は上のリンク記事にも書いた事だが、今回の十二指腸潰瘍で入院した病院ではない病院の入院患者のいる病棟でも、12月に入るとクリスマスの飾り付けがされて少しクリスマスらしいムードがそこかしこに漂う様になっていた。

 

そして、僕が入院した病院の病棟にも、壁やナースステーションのカウンターなどにささやかなクリスマスの飾り付けが施されていて、普段はクリスマスなど特に何とも思っていないのだが、入院して少し落ち着いた頃にはそれらの飾り付けにちょっぴり心を和まされたものだ。

 

こういった飾り付けに反応らしい反応を見せる患者はあまりいなくて実際にどれだけの患者が僕と同じ様な心境になっているのかは全く分かり様もない事なのだが、こういう気配りって大切だなって僕は思う。

 

入院して僕が気になっていた事の一つは、以前も紹介したが僕自信がリリースしているクリスマスソング『Stranger in X'mas Town』の宣伝をSNSを通じてする予定だったのだが出来なくなった事だったのだが、クリスマスイブが来たその日には、その日がイブだと言う事すらほとんど思い出さないくらいになっていた。

 

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そしてクリスマス当日の12月25日の昼食。

 

昼食のトレイの上にクリスマスカードが置いてある。

 

病院の昼食のトレイに置かれたクリスマスカード

病院の昼食のトレイに置かれたクリスマスカード

 

カードそのものと言うより、クリスマスには患者さん達の食事にカードを添えようと話し合ったのか担当者の思いつきでの行動なのかは分からないが、そんな風に思って実際にこのカードをデザインしたりプリントしたりした人がいると言う事が嬉しい

 

僕は、十二指腸潰瘍での入院なので柔らかい物しか食べられず、他の人とはメニューが違う。


僕のこの日の昼食は、物凄く薄くスライスしたチキン3切れがメインディッシュだ。

よく考えて見ると薄くスライスされているせいでイメージしにくいが、これはクリスマスチキンのつもりなのではないだろうか。

普通のチキンなどまだ食べられない僕に、クリスマスムードを味あわせてやろうと、消化しやすい様に薄くスライスされているのだろう

そう思うと凄く嬉しい。

チキンの添え物の野菜も緑と赤のクリスマスカラーで構成されている。

そこに気付くと他にもいろいろ考えられている事に気付き始める。

汁物は、いつも味噌汁やすまし汁なのに、この日はパンプキンスープで、最初は「珍しいな」と思っていたのだが、これもちょっとでもクリスマスっぽいイメージに近付けてくれようとしたのだろう

パンプキンと言えば、どちらかと言えばハロウィンのイメージなのだが、そこにちょっとウケながらもこの配慮も嬉しい。(*≧m≦*)ププッ

そして最後のデザートがババロアのムースなのだが、上に生クリームを絞って少し飾り付けが施されている。

これもきっと、クリスマスケーキに近付けようとしてくれているのだろう。

他の患者さん達は、食事を終えた後、そのままトレイの上にクリスマスカードを残したままトレイの回収を待っている。

このままトレイが回収されて、大量のこのクリスマスカードがゴミ箱に捨てられている図を想像すると何だかそのまま返すのは忍びないと思えて来る。

なので、この日一日病室に飾っておく事にした

病室に飾ったクリスマスカード

病室に飾ったクリスマスカード


そして、このカードは持ち帰る様にしよう。

そう思って、最後はそれを持ち帰った

 

このクリスマスカードは、今、本のしおりとして活躍している。

 

 

僕には恐怖症が二つある

 

それは高所恐怖症と先端恐怖症だ。

 

先端恐怖症と言う恐怖症を持つ僕が、病院の治療で最も苦手としているものは、勿論、注射針など針を使う治療である。

 

普段は、恐怖こそあるが注射針さえ見なければ、大抵問題なく注射は終わる

 

先端恐怖症で問題なのは、普段はあまり意識していない針などの先端を何かのきっかけで意識しはじめた時から、発作的にその症状があらわになる

 

僕の場合、注射の痛みより針が苦手なので、針が刺さっている間中、その針の感触に常に恐怖を感じている。

 

しかし、この段階ではまだ発作と呼べる様な段階ではない

 

そう言う事で、点滴の針を刺しっ放しにしている間中、普通の人より、そろりそろりとしかあらゆる行動が出来ない上に、点滴の交換などが荒っぽい看護師は苦手なのだ。

 

僕は大体毎回に近いくらい、注射・点滴・採血の類いの前には看護師さんに自分が先端恐怖症である事を告げる。

 

でも、今までは特にそれでどうなったと言う事はない。

 

しかし、今回の入院では、過去複数回の入院の中で初めて最初にそれを伝えただけで、ナースステーション全てのスタッフと主治医の先生に伝わった様で、全員がその情報を共有した上で、物凄く気を遣ってくれて様々な配慮をして頂いた事が最も嬉しい事だった

 

採血や注射がある時は前もって知っておきたいか知りたくないかを問われて、知っておきたいと伝えると、毎回、次の採血の日などを前もって知らせてくれた。

 

今回、僕の点滴は内視鏡による治療の後、右手に刺さったままなので点滴をぶら下げたままトイレなどへ行かなくてはならない。

 

その状態のまま、入院6日目の事だ。

 

点滴がいつもの様にポタポタと落ちなくなったのでナースコールで看護師さんを呼んだのだが、看護師さんの説明によると点滴が針の所で固まっているので、新しい針に差し替えないとダメなのだそうだ。

 

刺しっ放した点滴は一週間くらいで固まる事が多く、どっちみち衛生面からも一週間程で針を交換するのだと言う説明を受けた。

 

その固まった針は抜いてくれたのだが、腕の中で固まった事や、

このまま食事が出来る様になるまで点滴を続けると聞いていたので、また、二度目の点滴ですぐに針を刺さなければならない事にショックを受け、僕は恐怖を覚えてしまったのだ。

 

それが、先端恐怖症の症状が現れる発作の引き金となったのである。

 

そこから看護師さんが、同じ腕は嫌だろうと言う事で左手に打とうとしてくれたのだが、針を刺してから奥へ針を進まそうとする度に腕に痛みが走る

 

その時、僕は正直「ダメだ!この人下手過ぎる。誰か別の人に代わってくれ!!!」と心の中で思った事は事実だ。

 

何度も引いたり押したりを繰り返すのだが、その度に激痛が走って、結局、一度針を抜かれる事になった。

 

また、違う場所に針を刺そうとするのだが、今度は更に痛みが激しく、その看護師さんはギブアップしてしまったのだ。

 

その二カ所は点滴漏れで赤く腫れ上がり、けっこう痛い

 

そこで、その看護師さんと一緒にベテランの看護師さんがやってきて3度目の針が腕に突き刺さる事になるのだが、ベテランの看護師さんは判断すばやく1度少し刺しただけで針をすぐに抜いた。

 

そして、看護師さん同士の会話が始まる。

 

ベテランの看護師さんが「血管にほんの少し針を入れた瞬間に今まで見えてた血管が全部収縮して消えてしまうんやね」とさっき二度点滴を失敗した看護師さんに話している。

 

その台詞を受けて「そうやろ!何度刺しても、刺した瞬間に全部血管がなくなるねん」と嘆いている。

 

点滴漏れだらけで腕中に痛みが走る僕を見て、何度も謝る看護師さん。

 

さっき、「点滴が下手」だと思った事は間違いだったとこのやり取りを見て思った僕は、何だか、心の中で悪口を言った様な気分になった。

 

反省・・・。

 

そして、その看護師さん達の台詞に「気にしないで」と答えた。

 

発作が始まると自分の腕の血管がそんな風になっているとは、僕も初めて知ったのだが、僕が思っていた以上に先端恐怖症と言うヤツはやっかいなものらしい。

 

そしてその日、主治医の先生の判断を仰ぐと言う事で、夕方まで点滴はひとまずお預けと言う事になったのだ。

 

小泉進次郎議員似の主治医の先生の判断は一旦保留と言う事だったのだが、結局、残りの点滴は中止で食事で栄養をとっていこうと言う事になった。

 

その時は、本当にホッとしたし嬉しかったのを未だに鮮明に覚えている。

 

それから、いろいろな看護師さんに会う度に、「点滴なくなって良かったねぇ〜」と声をかけて貰って、「本当に、患者に寄り添ってくれる人達ばかりだな、この病棟は」と、その有り難さと嬉しさをしみじみと感じた

 

 

最近はどこの病院もほとんど入院準備なしで入院出来る様に、歯ブラシや着替えなど入院生活で必要なものはほとんどリース出来る様になっている。

 

僕の入院先では1日480円とけっこうリーズナブルな価格だ。

 

病院によるが大体1日5〜700円程度ももので、「入院セット」だとか「CSセット」だとか病院によって呼び名も違うし中身も少し違う。

 

しかし、これがあれば特に何かを買い足したり、家族に家にいろいろと取りに帰って貰ったりと言う事は必要なく、昔に比べて随分便利になったものだ。

 

今回、僕が入院していた病院では、一応リース契約なのだが、病着やタオルなどを除いて、フォーク・スプーン・箸・ヘアブラシ・ティシュー・コップ・歯磨きセットなど、退院時にそれらを持ち帰ってもいい事になっている。

 

持ち帰らなくても、どっちみち次の患者さんに使う事はなく、病院側が処分するだけだからだそうだ。

 

そう思って退院の日、要るもの要らない物を選別して、歯磨き粉とヘアーブラシだけを持ち帰る事にして、あとは病室に置いたまま病室を後にした。

 

入院中に使っていたフォークとスプーンと箸(カバー付き)

病院に置き去りにしたフォークとスプーンと箸

 

ちなみにZOSAN FORKとZOSAN SPOONのカバーを開けるとこんな感じだ。

 

入院中に使っていたフォークとスプーンと箸(カバーオープン)

入院中に使っていたフォークとスプーンと箸(カバーオープン)

 

象さんフォークに象さんスプーンと言われると、ミュージシャンの性なのかやはり頭の中にぞうさんギターを思い出さずにはいられない。(笑)

 

そして退院の支度が整ったので、ナースステーションに挨拶に寄って帰ろうとエレベーターを待っていたその時。

 

病院のエレベーター前

病院のエレベーター前

 

「皆見さぁーん!」とバタバタとヘルパーのおばさんが僕を呼びながらいろいろ荷物を抱えて駆け寄って来る。

 

そして僕にその荷物を差し出しながら彼女はこう言った。

 

「これ全部、持って帰っていいのよ!まだ使えるし勿体ないし、遠慮しないで持って帰って!さ!」と差し出したものは、ご察しの通り、わざと置き去りにしたスプーンやフォークや箸やスリッパなど、いらないと判断してわざと置いてきたものばかりだ。

 

ちなみにティッシュペーパーは偶然にも最終日にちょうど使い切った。

 

わざわざ走ってきてくれたそのおばさんの事を「何て親切でいい人なのだろう!」と思ったのも事実なのだが、困ってしまったのも事実である。

 

既に看護師さんから持って帰っていいと言う説明は聞いてるし、「いらない物はそのままおいて帰って下さい、こちらで処分しますので」とも言われている。

 

それを僕が知らないと思ったのだろう。

 

そしてそのヘルパーさんは「袋に入れてきてあげるわね!」と慌ただしくその場を去るとすぐに白いスーパーの袋系のビニールの袋に一通りの入院セットを入れて持ってきてくれたのだ。

 

こうなると、流石に「知ってますよ」とか「いらないのでわざと置いてきた」とは口が裂けても言えない。

 

さも持って帰っていいとは知らなかったかの様に振舞って「ありがとうございます。お世話になりました!お元気で!」とお礼を言ってやってきたエレベーターに乗り込んだ。

 

持ち帰ったグッズは我が家に今でも置いてある。(^_^;)

 

 

僕の過去の確か四度の入院生活でいつも感じてきたのは、病院のスタッフの心遣いだ。

 

僅かな例外を残して、いつも退院後もいつまでも心に残る様なそんな心遣いを感じるのだ。

 

いつも入院する度に、その病院毎にそしてその時代毎にいろいろな気配りがあるが、日本の医療現場での心遣いのレベルが少しずつアップしている気がしている

 

心遣いの大きさやその量の事ではなく、特にその質についてだ。

 

そういう意味では過去最高に素晴らしい看護を受けた今回の入院だったが、横並びにどれが一番と呼べるものではないとも思う。

 

 

入院シリーズ、まだ少し続きます。

 

次に書くかどうかは分かりませんが、まだ、書きたいネタがあるのでお付き合い、よろしくお願い致します。



☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*

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