この記事は3878文字です。(読破予想時間:約9分14秒)
◇生まれて初めての内視鏡、そして救急搬送へ
入院シリーズ第7弾です。
いろいろな経緯があって、今現在僕は携帯電話を使っていない。
◇そういう経緯で僕は携帯電話を持たなくなった
当然、スマホやタブレットもだ。
ケータイを使わない様になって大体1年半ってトコだろうか?
しっかり数えてみないといまいちハッキリしないが、まあ、期間なんてものはどうでもいい。
僕が入院していた病院には、各フロアに1台ずつテレカが使える緑色の公衆電話がある。
テレホンカードが使えるグリーンの公衆電話
テレホンカード(通称:テレカ)全盛の頃に買ったり貰ったりしたテレカが、その頃から財布に入れっ放したままになっている。
勿論、財布はいくつも代替わりしているのだが、新しい財布に成る度にテレカも新しい財布に移動しながらこの入院の日まで来たのだ。
そのせいか、随分傷だらけで擦り切れている。
古くて擦り切れているテレカ
テレホンカードの裏
今の若い人は使った事がない人も多いと思うが、テレカとは先に電話料金がカードにチャージされて売っていて、先程の写真のグリーンの公衆電話で残りの料金分まで通話出来る事が出来るカードだ。
因みに残り度数が減ったからと言って、追加でチャージする事は出来ない。
テレカには二種類あって、50度数と105度数のテレカがある。
50度数のテレカは500円で販売されており、度数とは1度数が10円と言う意味で、50度数とは500円分の通話が出来ると言う意味だ。
105度数の方は、一見、金額的に高い様だが、500円のテレカを二枚買うより、1000円で105度数使えるので、5度分、つまりは50円分お得だ。
そして当時は、いろんなガラのテレホンカードが販売されていて、中には、価値の高いレアカードなどもあり、マニアの間で取引されたり、実際に、金券ショップなどで高額で売買されていたりしたのだ。
そして、いくらかかるのか作った事がないので知らないが、オリジナルのデザインのテレカも作って貰う事が出来る。
昔は、結婚式の引き出物なんかにオリジナルテレカがよく利用されたもので、新郎新婦の写真が写ったテレカは流石に欲しくはないとよく思ったものだ。(^o^;) ア、アリガタメイワク。。。
で、今現在、テレカなんて手に入るのだろうか?と病院の売店に言ってみると、500円のテレカなら販売されていたので、先程の擦り切れたテレカを使い切った後、それを購入して使った。
ま、病院に公衆電話を設置しているのだから、病院内にテレカが売っていても不思議ではない。
そこで街中でも未だにテレカは販売されているのだろうか?と言う事が気になって、数日後、手始めに地下鉄の売店(LAWSON)でテレカを売っているか訊いてみると、残念ながら売っていなかった。
そして、ダメ元で近所のセブンイレブンで訊いてみると、病院の売店とは逆で、1000円のテレカなら売っていると言う事で、500円のテレカは扱っていないと言っていた。
そして、その店で1000円の5度お得なテレカをゲット。
それが、それぞれこれだ!
現在のテレホンカード(50度数)
現在のテレホンカード(105度数)
今はどうやら、レアものも何もなく、全て統一されてデザインで販売されている様だ。
過去のレアものだと言われて高値がついていたテレホンカードは今でも価値が高いのだろうか?
てか、今でもあの頃のテレカマニア達はテレカマニアのままでいるのだろうか?
ふと、そんな事が気になった。
ケータイが完全に普及してからも、ケータイを忘れたりバッテリー切れで、テレカを使って公衆電話からかけた事は何度かある。
しかし、それとは違いテレカ全盛でケータイがまだ普及してなかった頃の様に、テレカの入った財布とアドレス帳を持って電話の所へ行き、電話の間の椅子に座っていざ電話をかけてみると、本当に当時にタイムスリップした様な感覚になる。
ノスタルジックな感覚もあり、何とも言えない素晴らしい感覚だ!
かける者などほとんどいない現代に、公衆電話を設置したままにしてくれている病院とNTTに感謝したい気分だ。
ケータイを忘れたり、バッテリーが切れて仕方なく公衆電話へ向かうのと、最初から公衆電話しか選択肢がない中で公衆電話を初めから使うつもりで使うのでは、気分だけではなく準備物やその手順までもが全て違う。
アナログの手帳を持ち、テレカの入った財布を持ち、公衆電話へ向かう。
受話器を先に取ると財布からテレカが取り出せないので、一旦受話器を置いて、財布からテレカを取り出して手帳を開いてから受話器を取る。
左手に受話器、右手でダイヤルをプッシュしていくと、今度は台に置いていた手帳がじわじわと自然に閉じて来る。
三度目のチャレンジで、手帳が閉じない様にそのページに重しを乗せて開いた状態で受話器を取って、テレカを挿入して手帳を見ながらダイヤルをプッシュしていく。
ケータイのアドレス帳からかけるのと違って、しっかりと集中しないと間違い電話で他人様に迷惑をかけてしまうので、慎重にプッシュボタンを押していく。
しかし、一旦、手帳の見ていた所を見失ったりして、ほんのちょっぴり間が空くと受話器からは「ツー、ツー」と音が流れ、また、一からやり直さなくてはならなくなる。
この一つ一つが何度も何度も使っていた公衆電話と言うものの細かい部分を思い出させてくれるのだ。
そうだった! 昔、いつもこうしてかけていたんだなぁ〜って。
待ち合わせ場所になかなか彼女が来なくて心配になって公衆電話から彼女の自宅へ電話をかけた事。
彼女のお父さんが出ると何故か緊張するので、弟さんやお母さんが出ます様に!と祈る様な気持ちでかけた事。
「今から帰る」と実家へ電話ボックスからかけた事。
友達の家へ向かう途中、飲み物のリクエストを訊いたりした事。
バイトの面接の途中、道に迷って公衆電話を探した事。
いろんな懐かしい、思い出と呼んでいいのかどうかもわからない様な小さな記憶までもがたくさん蘇る。
ケータイなんかなくたって、全然不便なんかじゃないじゃないかと言う意識も芽生えたりしたが、やはり、公衆電話の数が圧倒的に当時より少なく、そこはやはり不便だ。
繁華街や駅などでは、台数は減っていても利用者がいないので並ぶ様な事もなく不便は感じないのだが、やはり、繁華街でもないんでもない普通の民家街や街中では、公衆電話を探すのに一苦労する事がやはりある。
昔なら、ちょっと大きな店舗や施設があれば、大抵、そこに公衆電話はあったものだが、スポーツジムにもコンビニにもその周辺には1台もなかった事があって、諦めて歩き出してすぐに団地街の中にポツンと1台だけ公衆電話を発見したりした事が最近あったのだが、そういう部分は昔に比べてやはりちょっと不便だと感じる。
そんな関係もあって、よく行く所やよく通る所は、大抵公衆電話の場所を覚えてきて、少しずつ、自分の頭の中に公衆電話マップが出来つつある。
入院してから、公衆電話には本当にお世話になったし、デジタルではなく、普通に本を読んで、パソコンでブログではなく、ノートにいろんな事を書きなぐって、徹底したこのアナログ生活が出来た事は、何だか逆に新鮮だった。
◇読書も音楽もやっぱり本物に限る!
◇木藤亜也ちゃんの影響で始めた感情と思考のノート
久々に、20世紀の暮らしを体験してみて、入院と言う時間がゆっくり流れる世界である事も手を貸しての事なのか、こんな生活もやっぱり悪くないと本気で思った。
人間て奴は、便利になって少しは人間の暮らしがゆったりと楽になるのかと思えば、便利になって空いた筈の時間に、これなら今までの倍は出来ると、どんどんどんどん、自分達をせわしない時間の世界に閉じ込めていく。
こんなものがあれば便利、楽になる、時間に追われずに済むなんて、おそらく、そんなつもりで未来を夢見て人間は便利なものを生み出し続けてきた筈なのに、どうしていつもいつも、どんどん時間のゆとりがなくなっていくのだろうか?
そこがちょっと不思議に思えた。
・・・・・。
て言うか、そんなスマートな結論を言うつもりはなかったっちゅーねん!
アナログ生活満喫、アナログの世界もこれはこれでいいよなぁ〜って言う単純な話なのっ!ヾ(。`Д´。)ノ プンスカー!
原始の生活に憧れて、文明を一切排除して暮らそうとする様な人もいるけど、20世紀や昭和の世界に心地良さを求めるのも、時代の好みの差はあれども、多分同類よね?(´0ノ`*)
て事で、入院シリーズはまだ続きます。( ̄▽+ ̄*)
☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*
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