1リットルの涙、日記・ドラマ・映画の3人の亜也ちゃん | 皆見つかさ 公式ブログ 〜ソロアーティストの脳内と日常

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1リットルの涙、日記・ドラマ・映画の3人の亜也ちゃん、アイキャッチ画像

 

この記事は5020文字です。(読破予想時間:約11分57秒)

 

【まえがき】

 

『1リットルの涙』を読んでからもう一ヶ月が過ぎたと言うのに、未だ、僕は木藤亜也ちゃんについて思いを巡らせ続けています。

 

◇『1リットルの涙』を読んだ感想や受けた影響を語ろう!

 

僕は、本や音楽や映画など、大きな衝撃を受けると他の人より比較的、深く長くその世界に埋没したまま、なかなか抜け出せなくなる事が多い様で、今回も、木藤亜也ちゃんの日記と木藤亜也ちゃんと言う存在とその生き様や人柄などに惹き付けられたままその世界から離れられずにいます。

 

そこでもう一度、『1リットルの涙』を読んだ事、ドラマを見た事、映画を見た事、そしてまた、原作である日記『1リットルの涙』を読んだ事などを振り返りながら、いろんな事を語りたいと思います。

 

入院シリーズ』もまだ書く事を残したままの途中の状態ですが、木藤亜也ちゃんに関する話も、まだまだこれでは終わりそうにありません。

 

と言う事で、木藤亜也ちゃんに関する記事はこれで3度目になりますが、最初のレビューと同じく、『1リットルの涙』の書籍、ドラマ、映画をまだご覧になってないと言う方は、ここから先はネタバレだらけになりますので、この先は今は読まずに、せめて本だけでもご覧になられてからまた改めていらして下さればと思っています。

 

て言うか、僕は個人的に最初は本から読まれる事をお薦めします

 

ドラマや映画など、その全ては亜也ちゃんの日記があって生まれたものですし、出来れば他の違ったイメージや先入観を持たずに真っ新な気持ちで素直に読んで頂きたいと思う本ですから。

 

それでは、前書きはこの辺にしてブログ記事本編に入っていきたいと思いますので、ご注意を!

 

 

【記事本編】

 

最初に断っておきたい事がある。

 

今から、うまく表現出来ずに誤解を受ける可能性のある話をしようと思うので、最初に誤解を生まない様に断っておきたい話だ。

 

それは、映画やドラマの原作でもある亜也ちゃんの日記と映画やドラマを比較する話がこの先出る事になるのだが、僕は、映画やドラマを否定するつもりは全くないと言う事だ。

 

それどころか、いいドラマといい映画だったと評価しているくらいで、それぞれの作品を貶す意図もなければ必要もないと言う事だ。

 

 

僕は、以前書いた『1リットルの涙』のレビューでも書いた通り、この本と出会ったのは、先月入院した病院での事だ。

 

そして、この本をまた読みたくて、退院して間もなく購入して、もう一度読んだ。

 

この本を病院の本棚から選んだ訳は、前の記事にも書いた通り、ドラマが放送されていた当時、僕が働いていた職場にいた女の子が「難病の少女の話で実話が元になっていて面白い」と言って観ていたドラマが確かこんなタイトルだった様な気がして手に取ったのがきっかけだ。

 

そして、この本を読んで亜也ちゃんと言う人物に、亜也ちゃんの生き様にどっぷりと浸かって魅了されてしまった僕は、亜也ちゃんの話す話が聞きたくて、亜也ちゃんと話がしたくて、また亜也ちゃんの日記を読んだ

 

何度読もうと、先へ進むに従って亜也ちゃんは弱っていく。

 

そしてお別れが近付き彼女は天国へと旅立ってしまう。

 

その結果はやはり変わらない。

 

でもまた初めから読むと、脊髄小脳変性症発病直後のまだまだ元気をたくさん残した亜也ちゃんがいる。

 

彼女と話したくて、元気な彼女に会いたくてまた本を手に取る。

 

 

ま、そんな調子で原作本と付き合っている訳だが、そこでふとドラマ化されていた事を思い出す。

 

観てみようと思い立ち、ちょっと調べてみると映画化もされている

 

そして、沢尻エリカさん主演のドラマを観て、大西麻恵さん主演の映画を観た。

 

正直な所、僕は、どちらも至る所で涙を流した

 

泣けて泣けてどうしようもなかった。

 

ただ、初めて本を読んだ時、昔働いていた職場の従業員の女の子の説明とは随分イメージが違うと思った。

 

でも、ドラマを見て、彼女の説明がどうしてああいう説明になったのか納得する事が出来た

 

あまりそそらない上手な紹介でなかったのは確かだが。(笑)

 

最初のレビューでも触れたが、僕は、「感動」と言う言葉の使い方に関して、例え、言葉の使い方が間違っていないにしても、亜也ちゃんの日記についてはその言葉を使いたくないし、ましてや「面白かった」などとは絶対に言いたくないし思ってもいない

 

しかし、あのドラマは原作を元に作った完全なフィクションなのだ。

 

実際にドラマの最後に「この番組は原作を基に医事監修を受け制作したフィクションであり、登場する人物・団体名等はすべて架空です。」と注釈が入る。

 

つまりは、実在の亜也ちゃんの日記を基に架空の話を作って演じた芝居であり劇なのだ。

 

そして、このドラマの中の沢尻エリカさんが演じる亜也ちゃんは、日記を書いた実在した木藤亜也ちゃんではなく、名前も「池内亜也」であり、キャラの印象も全くの別人だ。

 

ドラマの世界観も登場人物も日記の原作者の亜也ちゃんのいた世界とは全然違う。

 

日記にはいなかった、憧れの先輩(松山ケンイチさん)が登場したりお互いに惹かれ合い励ましてくれる麻生遥斗(錦戸亮さん)がいたり、主治医の先生も全くの別人で男の先生だったり、家の商売も兄弟の数も違い、実際にはなかったエピソードだらけで、全く違う話だと言ってもいい。

 

実際の亜也ちゃんは男の子が苦手だったりするし、それだけでも、随分キャラが違っている。

 

若い女の子が、脊髄小脳変性症にかかり、進学校から養護学校へ移る事を余儀なくされ、最後は25才で永眠すると言う、大枠に従って作られた劇なのだ。

 

変な言い方だが、劇中、亜也ちゃんが転んだ時に雨が降ってきたりと至る所が劇的に作られてある

 

劇なのだから「劇的」と言う表現も当たり前の表現なのだが、ちょっと変な気がしないでもない。(笑)

 

そして、意味深な台詞などが後の展開への導線となっていたり、感動の為の布石がちょくちょく仕込まれていたりと、ちょっと現実離れしたまさに作り込まれたドラマって感じだ。

 

これは「面白い」と表現しても許されるし、劇としての褒め言葉としては最適と言えるだろう

 

そして、ラストシーンでは、全国から亜也ちゃんの命日にたくさんの人がお墓まで献花に訪れるシーンなどは、まさに感動を呼ぶ為に作られたシーンと言ってもいい。

 

それを「感動」と表現する事には僕も何の抵抗もない。

 

もう一度言うが、だから「面白い」「感動した」はこのドラマに関してはアリだ。

 

僕も実際、たくさん泣いたし、面白かったし、いろいろ細部にまで感動したいいドラマだった。

 

で、どうでもいい事をついでに言わせて貰うと、沢尻エリカさんの演じる池内亜也ちゃんは、今も昔も世の中の多くの男性の大好物であるいわゆる「薄幸の美少女」そのものじゃないか!

 

それだけでもそりゃ視聴者は増えるわ。(笑)

 

正直な所を言わせて貰うと、僕の人生で自分の周りにあんな美少女がいた事もないし、実際に出会ったりもなければ、見た事すらない。

 

健常者だとか障害者だとかは一切関係なく、普通何処探してもいてないぞ、あんな美少女。(-。-;)ボソッ

 

キャスティングも演出の一つだと言えばそうだし、それもドラマの勝因の一つだろうなとは思う。

 

勿論、たった一人のヒロインだとかアイドルの存在だけでヒットを出せる程甘くはない事は分かっているし、それを見事に演じ上げた沢尻エリカさんや制作に関わった人達の功績がヒットの最大要因だと分かっているつもりだ。

 

このドラマのエンディングにはいつも本物の亜也ちゃんの写真がたくさん出て来る

 

本には掲載されていない、本では見る事が出来なかった写真がたくさん。

 

その亜也ちゃんの写真を見ていると、どうしてだか毎回涙が溢れた

 

そして何より、このドラマは、脊髄小脳変性症と言う難病があると言う事、そして、その難病と最後まで闘い続けた少女、木藤亜也ちゃんと言う子がいた事を広めたと言うその意義は大きい

 

 

このドラマを観ていて僕が感じたのは、このドラマは木藤亜也ちゃんの日記を読んで気付いた視点や考え方や思い、そして、いろんな考え方や立場があるんだと言う事をドラマと言う形にしたものである様に感じた

 

ある意味、僕の書くブログでのレビューやいろんな人が書いた感想文などとスタンス的にはそう遠くないものを感じる。

 

途中で関わるのを避ける様になった憧れのバスケ部の先輩、最初から関わろうとしなかった同級生、ずっと親切にしてて途中で疲れてしまった友達、「それなら最初から関わるんじゃねぇ!」と、最後まで関わろうとした遥斗。

 

これは、どれが正しくてどれが間違ってるなんてそんな単純な話ではない

 

いろんな人・いろんな立場・酷い様に感じる言動・良い人に見える言動。

 

それらは全て、見方や立ち位置を変えれば、その捉え方も変わる。

 

それは本当に善ですか?

 

それは本当に悪ですか?

 

誰も答えが出せないその問いかけの全てが、自分自身の言いたかった事と重なる

 

このドラマの良さはそこにあるのだろう。

 

このドラマは視聴者の代弁者でもあるのだ。

 

 

続いて、大西麻恵さん主演の映画『1リットルの涙』を観た。

 

ドラマよりもかなり日記に近い

 

でも、やはりフィクションである事に違いはない。

 

駄菓子屋で親切にしてくれた先輩と言うのは、実在の亜也ちゃんにチョコをくれた先輩で、自分の事を「僕」と言う三年生の女の子とは別人なのだが、映画ではそのキャラを一つにして登場人物としていたりと現実と異なる部分はたくさんあるものの、亜也ちゃんの名字が木藤だったり、主治医の先生が女医で山本先生だったりと、随分、原作の日記に忠実な部分も目立つ。

 

そして、日記にかかれた原文に繋げるエピソードをオリジナルエピソードとして作って劇中にぶち込んである点はドラマと同じだ。

 

勿論、ドラマの方がその比率は断然高い。

 

このドラマと映画のポイントの一つは主人公亜也の笑顔にあると僕は感じた

 

ドラマも映画もそれぞれにどちらも実にいい笑顔を演じている。

 

実在した亜也ちゃんも主治医の山本纊子先生の後書きによると、いつもニコニコしていたと言う印象がある様だ。

 

病気になってからすっかり泣き虫になってしまったと日記に書いている亜也ちゃん。

 

家族の台詞からもそれは事実だと分かる。

 

でも、笑顔も相手の印象にいつまでも残る程、素敵な笑顔をたくさん振りまいていたのだろう。

 

この涙と笑顔の対比こそが演技の重要なポイントの一つなのではないかと言う事だ。

 

 

映画もドラマも日記が書けなくなってからの亜也ちゃんの最後の5年間は描かずに、息を引き取る場面まで一気に飛ぶ。

 

映画でもドラマでも奇跡は起きないのかと、やり切れない思いが心の中一杯に広がった。

 

そして、亜也ちゃんの話が聞きたくて、元気な亜也ちゃんの姿を見たくて、亜也ちゃんに会いたくてまた本を開く

 

 

【あとがき】

 

もっと他の亜也ちゃんにも会いたくて、木藤亜也ちゃんの「ラストレター 亜也の58通の手紙」と亜也ちゃんのお母さんが書いた「いのちのハードル 母の手記」を買いました。

 

 

 

この二冊を読んだら木藤潮香さんの「お手本なしの人生 亜也の詩(うた)」や「ふところ 母子物語」も読んでみたいなって思っています。

 

 

 

「ラストレター」と「いのちのハードル」を読み終えて、気が向いたらまた、レビューを書きたいと思います。

 

約束すると書く事が重たくなるので、敢えて「気が向いたら」と言っておきます。

 

僕のブログが亜也ちゃんだらけになってしまいそうで、読者がたくさん離れていくと困るので、出来るだけ気を付けて適度に散らしながら書こうとは思ってますが、ちょっと比率は増えるかもです。(笑)

 

ま、それはいつもの事ですが。( ̄▽+ ̄*)キラーン!

 

では、次回は「入院シリーズ」に戻るのか、亜也ちゃんの話になるのか、それとも他の話を書くのか、楽しみに待ってて下さいね。(*^▽^*)

 

自分でもどうなるか予想もつきませんが。(-。-;)

 


☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*

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