この記事は6852文字です。(読破予想時間:約16分18秒)
僕は、ソロの音楽アーティスト、つまりは、ミュージシャンです。
今回は、そのミュージシャンの立場からミュージシャンがして貰って嬉しい応援と言うものを語ってみたいと思います。
今回の記事を書くきっかけは、ミュージシャンの立場から誰かの役に立って、自分の為にもなる記事ってどんなだろ?と言う発想で、そこからこの記事を書くに至ったのですが、このテーマにしようと思った決定的なきっかけは一人の女の子のTwitterでした。
その女の子は、鍵アカウントで、いつもあるミュージシャンの事を呟いていました。
そのミュージシャンには、ある程度のファンはついている様ですが、まだまだ知名度の低い、あまり売れていないビジュアル系のマイナーミュージシャンです。
彼女は、彼の為に何か出来ないかいつも考えていました。
しかし、彼女は、ライブに行ってCDを買う事くらいしか思いつかないと、よく嘆いていました。
そして、Twitterで役にも立たないメッセージを書き続ける事くらいしか出来ないと、呟いていました。
僕が、つい数ヶ月前まで理由があって約1年程、更新が滞りがちになっている間に彼女はTwitterの僕のフォロー&フォロワーから姿を消していました。
Twitterをやめたのか、僕がブロックされたのか、鍵の外へ出されたのか、詳しい事は分かりせんが、彼女の記事はよく読んでましたので、僕が復帰して彼女がいなくなってる事に気付くまで、そんなに時間はかかりませんでした。
気付いた時に、何故だか寂しい気持ちになった事もよく覚えています。
ま、長い間、ブログやSNSをやってれば、たまにある事ではありますが、やはり、気になるものです。
当時、そんな事をよく呟く彼女の記事を見て、その答えを自分の立場からなら出せるのではないかと思ったのが、今回の記事を書こうと思った一番大きなきっかけです。
つまり、思い立ったのは、1年以上前で、ようやく記事にするに至ったと言う訳です。
応援と一口に言っても、人によって大きな幅があります。
しかしながら、上のリンク記事でも書いた様に、ミュージシャンにとって、自分の音楽の売れ行きは生活と直結しています。
生活がままならない様では、いい音楽を生み出そうにも生活に追われて、それどころではなくなってしまいます。
「結局は金か」と言う声も聞こえてきそうですが、お金を稼ぐ事は何も悪い事ではありません。
美味しい料理を作って食べて頂く為に対価を頂くのは当たり前ですし、皆誰しもそうして生きているのです。
ミュージシャンだって例外ではありません。
勿論、心の中で応援してくれる事も嬉しいですし、好きだと思ってくれるだけでも嬉しいのは確かです。
しかし、ミュージシャンはそれだけでは食べていけませんし、それだけでは、いつかは廃業しなくてはならなくなってしまうと言う、厳しい現実があります。
その為には、本当の意味での応援、つまりは、ミュージシャンの利益になり得る応援が、何と言っても有り難いのは、ごまかし様のない事実なのです。
何度もいいますが、他の商売とそこは全く同じなのです。
ここから先は、ミュージシャンによってそれぞれ感覚も違うかもしれませんし、僕の感覚が全てに当てはまるとは思えませんが、とにかく、「自分ならば」と言う発想で記事を書き進めてみたいと思います。
今回は、具体的な応援と言う事で、アーティストにとって嬉しいだけではなく、実際に助かる項目ばかりをピックアップしたいと思います。
◎ミュージシャンがして貰って助かる、嬉しい応援
まず一番単純な所から。
①CDを買ってくれる。
ま、当たり前と言えば当たり前なんですが、ダウンロード配信よりやっぱりCDですね。
メジャーアーティストなら、CDが売れる方が、自分に分配される金額も大きくなる訳ですが、僕の場合はCDより、iTunes StoreやAmazon Musicでのダウンロード配信で購入して貰った方が、実は、少しお得です。
ちなみに、聞き放題の定額ストリーミング配信は論外です。
あれで食べていくなんて、正直、ほとんどのアーティストはまず無理でしょう。
ま、ただ、CDは持っているけど、お出かけの時は、スマホでストリーミングで聴くなんてスタイルで聴いてくれれば、金額面では、助けになりますけどね。
そして、定額ストリーミングは、CDを買う前の試聴ツールとしては、僕達マイナーアーティストの大きな助けになっていると言う面もあります。
と、ここまでお金の事ばかり書きましたが、最初に書いた通り、僕の場合、CDは、ダウンロード配信より身入りは少ない訳です。
それでもCDで買って貰った方が嬉しいと言う理由は、他でもありません。
CDには、ジャケットやブックレットなど、ファンの方に是非、手に取って見て欲しい、アーティストが一生懸命作ったものが詰まっているからに他なりません。
ブックレットを見ながら、CDを楽しんで貰えるなんて言うのは、僕にとっては、理想の王道ですね。
②ライブに来てくれる。
これも特に説明はいらないですよね。
もう随分昔のバンドであっても、毎回、毎回、自分達のライブに足を運んでくれていたファンの事、数十年経った今でもよく覚えていますし、いまだに、感謝の気持ちを持ち続けています。
勿論、プライベートで付き合いがあった訳でもありませんし、何処に住んでる何て名前の人かすら分かりませんが、「あの子、今頃どうしてるんだろうなぁ〜」と時折、思い出したりもします。
ファン側は一旦冷めて、他所へ言ってしまうと、もう過去ファンだったアーティストの事など見向きもしなくなるのは仕方のない事ですが、アーティストの方は、いつまでも感謝の気持ちを忘れないものです。
③買ったウェブショップにレビューを書いてくれる。
感想は、ブログのコメント欄に貰ってもSNSで貰ってもファンメールを貰っても、当然嬉しいものですが、やっぱりショップに自分のレビューがあるとまた違った感慨があるものです。
その場合、やたら熱くなりすぎて、「応援のつもりで宣伝もしてやろう」なんて事をされると、かえってアーティストにとっては迷惑行為になる場合もありますので、それはやめておきましょう。
そう言うレビューは、第三者の目線で見ると、「身内や本人じゃないの?」とか「サクラっぽいな」って言うのは、すぐに感じます。
実際に、ミュージシャンは自作自演をする人が多いので、僕も白々しい程、褒めちぎり過ぎなレビューを何度か見た事がありますが、あれには、逆にドン引きです。
そういうレビューがあると、痛々しくてダサいミュージシャンに見えてしまうので、かえって、販売量が減るのではないかと思います。
なので、レビューは素直に。
勿論、自分の熱い思いとその興奮を素直に書くのはOKですよ。
④買ったウェブショップで高評価をしてくれる。
商品レビューと共に、星を1つ〜5つ付けるとかってショップ、けっこうあるじゃないですか。
そういう所で、最高評価を貰えるとやっぱり嬉しいですね。
買ってくれる事自体、凄く大きな応援になっているのですが、買いっぱなしじゃなく、買ったら買ったで応援出来る事がまだあるって事です。
しかも、あの手のレビューや評価は、買った人だけが書いたり評価したり出来るものがほとんどで、購入者の特権の様なものですからね。
YouTubeの様に、曲も聴かずに低評価を押していく様なアンチ
は入り込めませんので、正確なファンの感想と評価を知る事が出来る少ない機会でもあります。
と言っても、買ってもいないのに、レビューが書けるショップも存在しますが。
て事で、せっかく買ったのだから、応援したいアーティストの評価は忘れずにね。
きっと、喜ばれる筈です。
人知れず評価するのが寂しいのなら、SNSやブログに「5つ星つけときましたぁー!」って報告してあげればいいと思います。
これで、嫌な子だとか思われる事はないですから。
アーティスト側は、どんな人が評価してくれたんだろう?って事が気になるものです。
そこで、自分だとアピールすれば、きっと喜んで貰えます。
⑤YouTubeなど、投稿サイトでも高評価ボタンをクリック。
せっかくなら、観るだけじゃなくて、グッドボタンを押してあげましょう。
これ、案外、励みになるんですよ。
SNSなどのいいね!ボタンを押す様にしている人は多いと思いますが、ブログやSNSに埋込んだ動画の場合、そこから直接動画の高評価は押せないですからね。
これ、案外盲点なんですよ。
そんな場合、YouTubeへ移動して高評価ボタンを押してあげれば、きっと、励みになる筈です。
⑥YouTubeはチャンネル登録を。
YouTubeのチャンネル登録ってしなくても観る事が出来るので、チャンネル登録なしで、好きなバンドの動画をよく観ているなんて声をよく聞きます。
でも、実は、YouTubeってチャンネル登録者数で、やれる事が変わってくるんです。
何人を超えたら、自由に分かりやすいURLに変える事が出来るとか、更に何人を過ぎたら生中継が出来るとか、有料コンテンツの販売が出来る様になるだとか。
生配信が観られる様になったりすれば、ファンにとっても、アーティストにとっても嬉しい事の筈です。
出来れば、チャンネル登録してあげましょう。
⑦ラジオ・有線放送など、リクエストをしてくれる。
これをして貰えると本当に嬉しいですね。
自分で自分にリクエストをする様な自作自演なんて、絶対にしたくないですしね。
ネットのない時代には「ハガキ職人」なんて言葉もあって、しょっちゅうラジオにリクエストハガキを出してる人もたくさんいたものです。
今は、ハガキ以外にもWEBからのリクエストだとか、いろんな形態がある様ですし、是非、たくさんリクエストしてあげてください。
リクエストメッセージがラジオで読まれて、曲をかけて貰ったりしたら、リクエストした本人も嬉しいですしね。
それを、Twitterなどで、本人に知らせてあげても、きっと喜んで貰えると思います。
1粒で2度美味しいって状態ですね。
って、今の人には分からんか。(笑)
これを何故か7番目に書く事になってしまいましたが、この番号はランキングではありませんので、リクエストがトップクラスに嬉しいのは事実です。
リクエストがたくさん集まると、各メディアも注目しますし、売れるきっかけになり易いですからね。
ラジオや有線に限った事ではありませんが、何かリクエストをする機会って、イベントやラジオやテレビなど、いろんな場面であると思います。
あなたが応援しているミュージシャンが、インディーズなのか、メジャーなのか、或いは、CDは出ているのか、配信だけなのか。
そう言った意味で、受け付けてくれる場所、受け付けてくれない場所が変わりますが、ま、ダメ元でやってみてもいいんじゃないですかね。
インディーズとはっきり分かっているなら、インディーズを受け付けてるラジオ局やラジオ番組なんてのもありますし、ちょっと調べてみてはいかがでしょう?
ラジオの場合、テレビより各ローカル毎に番組も局も違いますので、調べて、その結果を貼り付ける訳にはいきませんが、調べればすぐに出てくると思います。
ちなみに、リクエストハガキの内容も、余りに白々しい、身内やサクラと思われる様なメッセージは書かない様にしましょう。
これも、レビューの話と同じく素直にね。
⑧カラオケを歌ってくれる。
応援しているアーティストの曲がカラオケ配信されているのなら、たくさん歌ってあげましょう。
CDを何枚も買う訳にもいかないし、ダウンロード配信されている曲を何回もダウンロードする訳にもいかないけれど、カラオケの場合は違います。
好きな曲は何度歌っても楽しいし、特にファンの人が不利益を被りながら無理をする様な応援の仕方ではありません。
誰かと行ったカラオケボックスで歌った時、「それ誰の曲?」と誰かが興味を示すだけでも知名度が上がる事にもなるし、JASRACなどと信託契約しているアーティストなら、貴方が歌う度に、印税となってアーティストの手に渡る事になります。
まさにWin Winの応援ですね。
いかがでしたか?
ミュージシャンが喜ぶ応援の仕方。
実際にされて嬉しい事は他にもたくさんあります。
しかし、今回は、もっと現実的なお金に関わる事だったり、活動しやすくなる事だったりと、実利を伴う応援について書かせて貰いました。
かと言って、好きなアーティストの為に何枚も同じCDを買ってあげる必要はないと僕は思います。
ほとんどのアーティストは、それを望まないでしょうし、それを知ったら、申し訳ない様なちょっと悲しい気分になるかもしれません。
ちなみに、アイドルのCDの売り方と応援の仕方は、また、違う世界の話だし、アーティスト・ミュージシャンとアイドルとは、似て非なる存在なので、この記事には、当てはめて考えない方がいいと思います。
アイドルって、存在そのものが重要な人達で、それって、僕達にはない凄い事なんですよね。
そのアイドルが歌うから、ファンにとって価値が出るって世界ですよね。
でも、僕達アーティストは、人から理解され受け入れられる曲を書いて、初めて、「これを歌ってるの誰?」「これ、作った人って誰?」となる訳です。
全く、逆ですよね。
て事で、僕達アーティストは、確かにCDを買って貰うと助かるし、買って貰わないと生きてもいけない訳ですが、それより望む事は、曲を届けたい、聴いて貰いたいって事なのです。
だから、不必要な無駄買いをさせてしまったとなったら、申し訳なくて悲しくなる訳です。
なので、「アーティストの生活の足しに」的な購入はあまり嬉しくはないのです。
勿論、個人の考え方で、パッケージを開封しない保存用と普段聴く用の2枚を買うとか、そんな考え方で複数買ってくれるのはとても嬉しい事です。
応援したいファンとマイナーなミュージシャン達、両方にとって役立つ記事になればいいのですが。
そして最後に、僕の事も応援して頂けると嬉しいです。
下記リンクより無料でフル試聴出来ますので、是非、聴いて下さい。
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