戦略練り直し!目指す所と時流がいつの間にかズレていた | 皆見つかさ 公式ブログ 〜ソロアーティストの脳内と日常

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この記事は7244文字です。(読破予想時間:約17分14秒)

 

■はじめに

先日、報告させて頂きましたが、『Amazon ディスク・オン・デマンド(以下、アマゾンDOD)』のサービス提供終了に伴い、私のファーストアルバム『解放』のCDの販売が6月4日を持ちまして終了する事になりました。

 

 

ちなみに、配信はこれからも変わらずに続けて行います

 

 

この一件を受けて、私なりに色々とじっくり考えている最中なのですが、今回は、その途中経過であるわたくしの脳内を少し公開させて頂きたいと思います。

 

■最初に結論

僕は、今回のこの出来事を受けて、今の時代、CDを売る事を中心に考えていてはいけない

 

やはり、CDが絶滅危惧種とまではまだ断定出来ないが、少なくともCDはもう以前の様なポジションにはなく、その重要度は音楽アーティスト的にも、リスナー的にも随分下がっていると言わざるを得ない

 

そんな結論に達した。

 

これから、この話をあちこち派生させながら、もっと深く語っていくつもりだ。

 

■最近、感じていた事

僕が最近、感じていた事がある。

 

それもじわじわと年月・月日を追う毎に確信へ近づいてきた事だ。

 

そう言う意味では、自分でその兆しの様なものを感じ始めたのは最近ではなく、随分前の事と言える。

 

当時、何を感じ始めていたのかと言えば、自分の音楽アーティストとしての活動方針が、徐々に時代とズレ始めているのではないかと言う事である。

 

■ほぼ確信へと変わる

今回のAmazon DODの撤退が、僕のこの感覚を確信へと変えた決定打だ。

 

僕が以前から抱き始めていたCDの扱いについての不安が、Amazon DODの撤退でほぼ確信へと変わったと言う訳である。

 

■CDへのこだわり

僕達の世代は、ミュージシャン・リスナーに関わらず、CDへのこだわりや執着心を強く持っている人が少なくない

 

当然、僕もその一人で、「いつかはメジャーからCDを出してやる!」と二十歳前後の頃は息巻いていたものだ。

 

当時は、CDデビューをする事がスタートであり、バンドマン達の憧れであり目標であった。

 

今では力のあるインディーズレーベルなどがたくさん出来て、当時とはインディーズという言葉の意味も随分と幅を持ち変化してしまったが、当時はインディーズと言えば、それは100%自主制作盤を指し、JANコードも何もなく、当然ヒットチャートにも無縁のものだ。

 

言ってみれば、自分で手売りするのが中心の、有料のデモ音源の様なもので、バンドマン達の自己満足と言っても過言ではないのが当時のインディーズCDだ。

 

それでも、CDと言う形に憧れ、お金をかけて自主制作を作って手売りするバンドマンは多かった。

 

僕も作りたいとは思っていたのだが、結局、乗り遅れてインディーズ盤(自主制作盤)は作らず終いである。

 

しかし、僕の場合は運良く、バンド時代にきちんとJANコードのついたCDは出す事が出来た

 

大手CDショップの試聴機に置いて貰ったりもしたのに、結局売れたのはあやふやな記憶だが1000枚だったと記憶しているのだが、今では既に廃盤になっている。

 

1000枚売れたと言うのも実際の数字ではなく、当時CDプレスが1000枚単位が最小で、その1000枚を僕達の所属プロダクションが買い取ったからだったか、各CDショップが買い取ってくれたからだったかは忘れたが、とにかく、その時点で公式に1000枚は売れた事になるのだ。

 

しかし、リスナーの手元に何枚行き渡ったかは不明のままだ。

 

前にもちらりと触れたが、その頃に作った曲やその頃に参加していたいくつかのバンドの事は、忘れたいので、詳しく書く気はないが。

 

 

そして、僕がリスナーの立場として、誰かにCDを借りて聴いたとして、それを気に入った場合、カセットテープに録音したものでは満足出来ず、どうしても所有したくなって買ってしまうのだ。

 

それほど、僕達の世代は、出す側も聴く側も、CDへの執着心は凄かったし、今でもそれは残っている

 

■これまでの日本におけるCDとこれからのCD

僕がソロ1本での活動を決めた頃、日本も含めて世界中で、徐々にCDは衰退していたのだが、それでも、日本はガラパゴスと言っていいのか、何故だか、世界と比べて桁違いにまだまだCDが売れていた。

 

今では、その頃よりもっともっと売り上げが下がっていると言う話もあるが、やはり、世界に比べると日本でのCDの売り上げは断然多いようだ。

 

僕も、音楽を買うと言う行為は以前の様にCD一択でなくなるだけで、CDの需要は落ちてもそれなりに生き残っていくのか或いは消えゆく絶滅危惧種なのか、ずっと気にしてはいた。

 

以前、CDの必要性について検討し、色々調べた事もある。

 

僕が調べた時点では、ラジオのFM放送局で流して貰おうと思えば、CDをリリースしている事が必須である事が分かったりもした。

 

 

この現状が変わっていないのであれば、CDが売れるとか売れないとか関係なく、音楽アーティストとして売れていくには、CDは今でも必須と言う事になる。

 

しかし、CDが一気に衰退したとすれば、ラジオの放送局もそのやり方をあっさり変えて来ないとも限らない。

 

と言うか、既に変わり始めている可能性だってある。

 

もしそうなるのだとすれば、今の自分にとって、CD制作は無駄なコストと言う事になる。

 

僕達、音楽アーティストは仕事ではなく、生き方であると何度も説いてきたが、音楽で生活していこうと思えば、やはり、商いと言う面があるのを無視は出来ないので、費用対効果やコストの問題を無視しては商売は成り立たない。

 

 

■Amazon DODのサービス提供終了に何を見る?

Amazon DODがCDの受注生産でありながら、売り上げがオリコンチャートにも反映されると言う、僕達、ミュージシャンの立場からすると夢の様な有難いサービスを何故、提供終了に踏み切ったのか。

 

AmazonはGAFAの一角を担う、言わずと知れた世界を代表する巨大企業の一つである。

 

つまり、Amazonが利益を追求する集団である以上、Amazon DODは、利益に繋がらなくなった、もしくは、やってみたが利益にならなかったから撤退したと考えるのが自然だろう。

 

何故、利益に繋がらないのか。

 

日本もとうとう、CDから配信へ、その中でも特に、音楽のサブスクリプションに比重が傾いてきたと言う所だろう。

 

それは、今やCDは少なくとも、音楽鑑賞ツールの主流ではなくなった事を意味すると考えるのが妥当だ。

 

■それでもCDは生きている

因みに、僕個人の中ではCDはまだ生きていると言う考え自体は変わっていない

 

 

Amazon DODがなくなろうとしている今、僕個人としては、CDを生かした戦略を軸に、販売戦略を立てる事はあまりにリスキーだと言う事だ。

 

要は、これまでは、Amazon DODありきの戦略だったと言う事なのだ。

 

Amazon DODが存続するなら、これまで通りの戦略を貫いていただろう。

 

低リスクでCDを生産でき、CDを求める層に働きかける事自体は今でも通用する戦略だと思っている。

 

しかし、Amazon DODの終焉が、僕に今のままではダメである事を告げ、戦略の転換を決意させたのである。

 

■どこかで分かっていた

『DOD 受託サービス』提供終了のお知らせが発表され、僕の元にメールが届いたのは、いずれも今年3月29日の事だ。

 

これを見た時は、流石にショックで、2、3日、DODに変わるサービスを探したり、何とか、それに近いサービスはないかと探してみたりしたのだが、予想通りそんなものはどこにも存在しなかった。

 

あのAmazonがダメだと見切ったビジネスモデルを真似る様な企業はおそらくこれからも現れないだろう。

 

出てきたとしても近い内に同じ道を辿る確率は高いだろうし、そんな危ういサービスは、例えあったとしても、僕にとってあまり意味がない

 

僕も、随分前からこういう時が来るのではないかと薄々どこかで分かっていたのだ。

 

■時代の流れとのすれ違い

でも、2012年にシンガーソングライターとしてバンドに見切りを付けてこれからは一人だけでやっていこうと思った時に、自分なりに時代を感じ、先を読み、柔軟に対応していくつもりが、最初に見据えた目標を達成する事に固執し、いつの間にか柔軟性を失い、臨機応変な対応が出来ず、自分の計画や目標と時代の流れがすれ違ってしまっていたのだ。

 

Amazon DOD終了で、ショックを受け、数日間色々考えた結果、この事に気付いたのである。

 

柔軟性を失って時代の流れが違う方向に流れ始めている事に目を向けず、「CDを売りたい、CDと言う形のあるものをたくさんの人に手にして欲しい」

 

そんな、昔から抱いていた思いが、このすれ違いを生んだのだろう。

 

それは、心のどこかでCDが徐々に衰退していく様子を見て焦っていたからではないかと、自己分析している。

 

今ならまだ間に合う。衰退する前に何とかヒットさせたい。

 

そんな思いが僕には確かにあったのだ。

 

■流れが変わったからには

こんな流れに合わせていくとなると、今後は、CDを買って貰いたいと言う気持ちを前面的に出す訳にはいかなくなる

 

今後、CDをリリースしていくのかどうかも分からないし。

 

勿論、CDをリリースすれば、CDを買って貰うと何より嬉しいと言うのは感覚的なものなので変わらないだろう。

 

そんな事を、僕は過去に『ミュージシャンを喜ばせる応援の仕方』と言う記事に書いている。

 

 

しかし、こうなるとこの記事も自分の現状や時代に合わなくなっている部分も出てきて、色々、時代に合わせて加筆修正、もしくは、改訂版を書く必要があると考えている。

 

最近、大島へぶんさんと言うアメブロやSNSで懇意にして下さってる方のこんなツイートがバズっていた。

 

 

このツイートの趣旨と『ミュージシャンを喜ばせる応援の仕方』の趣旨は、大体方向性としても同じ価値観のものだ。

 

そんな事を考えても、自分を含めた全てのミュージシャンと全てのリスナーさん達の為にも、時代に合った記事に一刻も早く書き直さねばと言う気がどんどん湧き出てくる。

 

ちなみに大島さんには、勝手に名前を出してもいいと、随分前に許可を頂いております。 (。-人-。)アリガタヤ〜

 

■次なる戦略は

Amazon DOD終了を受けて、何日も次なる作戦を考えた。

 

YouTubeでの活動再開も考えて見たが、今すべき事はそれではない

 

ライブに関する事も、今ではないと感じている。

 

では、CDの流通はどうするのか。

 

撤退して配信に絞るのか、新たな流通経路で再リリースするのか。

 

これに関して、今出ているCDに関しては、もう過去の作品として一定の役割を果たし終えたとして、当面は配信だけでいいのではないかと考えている。

 

新たにCDを流通させるのなら、新作が出来た時でいいのではないかと思っている。

 

CDを作るかどうかもまだ決めてはいないが、CDもリリースするのなら、ディストリビューターの掛け持ちと言うのもアリだと思っている。

 

今までの曲は、そのままに、リリースされた音源のマーケティングや販売戦略に合わせてディストリビューターやアグリゲーターを使い分けるのもアリではないかと考えている。

 

今の所、遅きに失した感は否めないが、音楽のサブスクリプションに見合った戦略に切り替えていくのが得策ではないかと考えている。

 

ただ、あまりにも今までと方向性が違うので、やる事は膨大だ。

 

ブログを始め、あちこちに貼った、膨大な色々なリンクの修正だって必要になるし、各分野の手続きもたくさんある

 

ぼちぼち進めている作品作りどころではなくなって、本末転倒になりそうな感じすら覚える。

 

しかし、実は、昨日から新たなそっちの方向へ走り始めている。

 

勿論、今度は柔軟にこれは違うと思ったら、どんどん柔軟にこちらもフレキシブルに変化していくつもりであるが。

 

■ヒントは貰っていた

こうなる随分前の事。

 

実はこれまでに、僕は色々なサイトや音楽に関するニュースや他のアーティストの動向などから、ヒントはたくさん貰っていたのだ。

 

更に言えば、この結論に至る最大のきっかけはTwitterで懇意にしてくれているとある男性ミュージシャンが随分前にくれた情報だ。

 

実は、この影響が一番大きい

 

彼から貰った情報は全て保存してあるし、その頃から心にひっかかっていたものも多い

 

その内容は機密事項であるので、公表するつもりはないが。

 

当時は、せっかく貰った情報だったが、僕の目指す方向性と取っている戦略とが合わなかったので実行しなかった事と、「これはいい!」と実行しようとした事がある。

 

ただその中には、スマホを含めた携帯電話を持たなかった僕は当時使えないサービスなどもあり、その頃、「よし、これはやろう!」とせっかく思って決意したのに、諦めざるを得なかった事もある。

 

 

しかし、今は、iPod touchがあるので、スマホのアプリも使えると思ってもう一度そのサービスをパソコンで検索してみるとパソコンからでも使える様になっていた。(笑)

 

 

他にも、彼が実践している音楽のサブスク対策は今でも参考になるものが多く、今、大いに検討させて頂いている

 

それが活かせればけっこう見える景色が変わってくるのではないかと思っている。

 

■感謝しています

彼には本当に感謝しています。

 

「彼」などと言わずに名前を書いても良い様な気もしているのですが、許可も得ていないので、リンクだけにしています。

 

後で、SNS経由で報告はするつもりですが。

 

かなり中途半端な対応ですが(笑)、リンクを貼るのに許可はいらないけれども、名前や写真は許可がいるものと認識しているもので、こんな対応になりました。

 

今は、大きな転機を迎えて大転換の最中です。

 

僕は音楽家ですので、販売戦略だけではなく曲も書かなくてはなりません

 

最後に作品を発表してから、数曲出来てはいるのですが、テーマ的にまとまりがなく、アルバムとして全部一つのアルバムにぶち込む訳にもいきません。

 

やはり、アルバムはただの自分の作品集でもなければデモ音源でもない訳で、アルバムそのものが一つのアート作品なのです。

 

 

故に、何らかのまとまりだって大事だし曲順だってとっても大切です。

 

 

かと言ってシングル曲と言える様な曲も出来ずと言うのが僕の音楽家としての近況です。

 

でも、それなりに気に入った曲はぼちぼち出来てはいます。

 

大転換の最中に曲作りまで出来るかどうか、と言うと、僕はその辺不器用で、多分、止まりがちになると思っているのですが、これからが大変です。

 

今までのやり方、自分でほぼ全否定、全チェンジですから。(´ε`;)ウーン…

 

と言っても、他人から見てもその変化は分からない裏方の事ばかりですが。

 

ま、ぼちぼちいきます。

 

 

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