風の吹くまま 気の向くまま
この書を理解してくれる人は
おそらくは、ここに表現されている思想を
あるいは少なくともそれに類似の思想を
すでに一度は自分でも考えてみたことのある人だけであろう
本書は教科書ではない
理解しながら読んでくれる誰か一人でも満足させることができたら
その目的は果たされたというべきだろう

                    ― L. ウィトゲンシュタイン