大相撲4 | プクッチ劇場

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ギャンブル魂の真実

 歴代最強の力士は誰か?


 
 こういう話は往々にして昔の人ほど凄い伝説を持ってたりする。

 実際に目にしてないわけやから、どう取り繕おうが勝手とも言える。

 そんな中、最強と言われているのは雷電為右エ門。

 通算成績は254勝10敗2分14預5無勝負41休、35場所で優勝相当28回。

 2敗した場所は一回もなく(当時は10日間)、それも2敗を許した相手は花頂山(市野上浅右エ門)のみで圧倒的な強さやった。


 身長はなんとその時代(1780年辺り)で197cmっ!



 体重は全盛期で170kgっ!

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               ギャンブル魂の真実


 雷電の逸話として、幼少の頃、荷馬を引いてると向こうから大名行列が来た。



 道が狭くて避けたり戻ることが出来なかったため、荷馬ごと担ぎ上げて大名行列を通したそうや。

 そんなこと有り得るの?

 馬と言っても現在で言うところのサラブレッドとは違って、日本古来の内国産馬やと思うけど、それでも相当重いはずやで?

 400kgはあるはず。

 それを持ち上げて大名行列を通したって、どんだけ力持ちなんやろ?





 雷電と並び称される力士として、雷電の師匠である谷風梶之助(二代目)が挙げられる。



 谷風は双葉山が69連勝するまで最長の63連勝を記録していた。

 双葉山との時代に150年の開きがあることから、その記録が如何に偉大であったかわかる。

 更に言うと63連勝は江戸相撲だけの成績だけで、京都場所、大阪場所を含めると98連勝を達成していた。

 通算成績は258勝14敗16分16預5無勝負112休、49場所で優勝相当21回。

 谷風は力量だけでなく、人間的にも品格抜群で横綱の模範とされてる。

 しかし、インフルエンザによって44歳没。

 その時も現役で35連勝中やった。

 第四代横綱でありながら実質初代横綱とも呼ばれる。




 雷電以来の名横綱と言われたのが太刀山峰右エ門。



 太刀山は明治維新辺りに出てきた力士やから、それまでの力士が藩お抱えだったのに対して、その後援者は政治家やった。

 それも板垣退助とか西郷従道やったから、太刀山の入門は国家プロジェクト級。

 太刀山は突きが得意やったんやけど、そのあまりの強烈さから二突きと耐えれないゆえ一突き半(ひと月半)という意味で「45日の鉄砲」と呼ばれた。

 更に組んでも「仏壇返し」という必殺技を持ってた。

 仏壇を返すってどんだけ凄いのか、ちょっと意味不明。

 でも、名前のインパクトは抜群。



 あまりの強さに相手は太刀山に睨まれると土俵を割ったという。

 その技が「にらみ出し」。

 やがて日本は富国強兵政策を採ったから、太刀山のエピソードも戦争に関連する。

 「400kgの砲弾を片手で振り回した」

 「500kgの弾を1人で運んだ」

 いくら何でも400kgの砲弾って片手で振り回せるんかな?

 その怪力は当時の生物図鑑に「ゴリラは太刀山のように強力な動物」と書かれるくらい。

 ゴリラ扱いってどうやの?

 まあ、でも、その表現で納得する小学生もいたんやろね。


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 江戸時代末期の稲妻雷五郎。



 彼も雷電の後継者として期待され、その期待に違わぬ成績を残した横綱。

 身長188cm体重145kg。

 その怪力は、天保銭10貫(100枚)を埋めた火鉢を片手で取りキセルをつけたという。

 驚いた火鉢の持ち主は思わずその火鉢を稲妻雷五郎に贈ってしまったほど。

 しかし、こうして見ると、当時の日本人というのは今よりも小さかったはずやから、稲妻の188cmとか雷電の197cmってホンマに見上げるほどのデカさやったんやろね。


 江戸時代の末期に新選組の芹沢鴨が大阪で力士を斬り殺したことがある。



 詳しい内容は史実によって違うけど、芹沢が力士を斬ったのは確か。

 近藤勇はその斬り口を見て驚いたという。

 普通、動いてるものを袈裟斬りに斬って落としても、簡単に人間の体というのは斬れない。

 しかし、芹沢は下から斬り上げて力士の体を真っ二つにした。

 力士というからには相当デカい人間だったと思うけど、芹沢の剣はそれほど凄かったというエピソードや。


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 素手では圧倒的に強い力士でも、武器を持った相手には一溜りもない。

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 たまにお行儀の悪い横綱とかいるけど、強さを鼻にかけるとしっぺ返しも相当なものになる。

 品性も磨かないとその力は間違った方向に行きかねない。

 そもそも本当の強さとは誰かと比較するものではなく、自分自身との戦いなんやないかな。

 名横綱と言われる人は大抵自分と戦っていたと思う。

 それは相撲に限らず、どんな分野でも同じやと思う。

 最終的には「自分に勝つ」ことこそが大事なんや。

 ほなな。



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