「さとりをひらいた犬/ほんとうの自分に出会う物語」無料公開です。
【動画・英語版(各回約10分)】
最新動画
最新エピソード4
(本篇)
第1章「旅の始まり」
第2章「三つの存在」
第3章「恐れ」
第4章「エゴ」
第5章レグードゥの森
第6章女神シャーレーン
本で読みたい方は。
もう読んだ方も、そうでない方も、お楽しみいただければ嬉しいです。
最初からお読みになりたい方は、こちらからお読みくださいね。
前回は人間がケガをした仲間たちを処分するという話をシーザーが聞いて混乱するところでしたね。
さて、その後はどうなるのでしょう?
(52)ヴェルキンの約束
いつもの隠れ場所に戻った僕たちは、沈んだ気持ちでまんじりともせずに座っていた。
「ゲトリクスは…無事ですよね」
僕は確かめるようにシャーレーンに聞いてみた。
一瞬、空を見上げたシャーレーンはすぐに目を閉じた。
(ゲトリクスは…残念ながら、もう私たちが知っているあの形ではなくなりました)
僕の心の中に、シャーレーンの声が響いてきた。
「それって、死んだってことですか?」
(残念ながら…そうです)
シャーレーンはそう言って静かに目をつぶったまま、うつむいた。
僕はしばらくうつむいていたけれど、だんだんと気持ちを抑えられなくなって、少し強い口調でヴェルキンに言った。
「でも、ヴェルキン、ゲトリクスはまた会おう! って言ってたじゃないですか」
「うむ、確かに、言った。
しかし、あの言葉の意味は、この肉体を失った後の、あちらの世界で再会の約束なのだ」
「それじゃ、ヴェルキン、あなたはこうなることが、はじめから分かっていたんですか?」
「ああ、おそらくこうなるだろうと思っていた」
「それじゃ、なんでその役目を、僕に言ってくれなかったのですか?
僕はここから、いずれいなくなる身です。
いわばここにいなくてもいい存在です。
いままでもいなかったし。
シャーレーンさまを守護する役目は、僕よりもあなたたちふたりが必要です」
シャーレーンが即座に答えた。
(いいえ、ジョン、あなたはあなた自身の別の役目があるのです。
あなたはここで死んではいけません。
あなたはあなた自身の人生を生きねばならぬのです。
ゲトリクスの人生を代わりに生きることが、あなたのするべきことではありません)
「僕には分かりません。
ゲトリクスがあそこで死に、あなたの兄を殺した僕が、ここでこうやって生きていることが理解できません。
僕よりも、ゲトリクスのほうが生きるべきだったのです」
(どちらが生きるべきで、どちらが死ぬべき、などということはありません。
全てはその者自身の『魂の声』が導くことなのです)
「でも、どう考えても、あなたの兄を殺した僕よりも、あなたを守っていたゲトリクスのほうが、生きる価値があると思います!」
「それは違うぞ、ジョン」
ヴェルキンは、その蒼い眼で静かに僕を見た。
「我々には、三つの生きる価値がある」
「三つの価値?」
(53)へつづく
【英語版/字幕付き】
(予告編/1分半)
(エピソード1)
(エピソード2)
(エピソード3)
(お知らせ)
「さとりをひらいた犬」が Audible になりました。
予約販売が開始されました。
ジョンやゾバック、クーヨやシャーレーンなどのキャラクターたちが、音声になって飛び出してくるということを想像するだけで、言葉にできない思いが湧き上がってきます。
●3月の脳の【開頭手術レポート】はこちら
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よくご質問いただくので、以前書いた記事をリンクしておきます。
オススメの本①(読むと元気になる)
おススメの本②(劇的寛解事例)
おススメ本③(生還者たちの体験記)
おススメ本④(食事関連)
●YouTube(トネちゃんねる)
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