「さとりをひらいた犬/ほんとうの自分に出会う物語」無料公開です。
【動画・英語版(各回約10分)】
(新エピソード本日公開しました)
(予告編/1分半)
(エピソード1)
(エピソード2)
(エピソード3)
(本篇)
第1章「旅の始まり」
第2章「三つの存在」
第3章「恐れ」
第4章「エゴ」
第5章レグードゥの森
第6章女神シャーレーン
本で読みたい方は。
もう読んだ方も、そうでない方も、お楽しみいただければ嬉しいです。
最初からお読みになりたい方は、こちらからお読みくださいね。
前回はゲトリクスがシーザーたちの前に立ちはだかり、孤軍奮闘するところでしたね。
そして、その後はどうなるのでしょう?
㊾
ま…まだだ…まだだ…
ゲトリクスはぶつぶつとつぶやきながら、懸命に戦っていた。
すると不意にゲトリクスの後方から、別の犬たちの鳴き声が響き、近づいてきた。
…待ち伏せしていた奴らが…こっちへ戻って来やがった。
良かったぜ…シャーレーンさまを見失なったんだな…
待ち伏せに失敗した伏兵の犬たちが、騒ぎを聞きつけて戻ってきたのだった。
しかし、ゲトリクスは前後を完全に囲まれてしまった。
「待て!」
シーザーの低く冷静な声が響いた。
ゲトリクスに襲い掛かっていた犬たちが、いったん、後ろに下がった。
「片眼の狼よ。お前は良く戦った。
お前も分かっているように、お前は完全に包囲された。
この先の戦いの結果は明らかだ。観念して我が軍門に下らぬか」
シーザーは、ゲトリクスに惜しそうな視線を投げかけた。
自らの血と返り血で白銀の身体を深紅に染めたゲトリクスが、ダラリと力の抜けた犬をくわえていた口をパッと開いて放すと、犬は力なく地面に横たわった。
ゲトリクスは血をしたたらせた口で、鬼神のように楽しそうに笑った。
「ははは…おい黒いの、誰に向かってモノを言ってる?
俺様はゲトリクス様だぞ。
俺様が従うのは俺様自身だ!
我、我以外に従うもの無し!」
「惜しいかな、強者よ。
しかたがない、せめてもの情けだ。
苦しみは少なくしてやろう」
シーザーはそう言うと、電光石火の速さでゲトリクスの咽喉元に噛み付いた。
それを見ていた他の犬たちも、いっせいに前後からゲトリクスに襲い掛かった。
ゲトリクスの立っていた場所は、あっという間に無数の犬たちで真っ黒になった。
そのころ、僕たちは足元の悪い岩場を何とか抜け、森の中を大きく迂回して隠れ家に向かって走っていた。
「ヴェルキン、ゲトリクスは大丈夫だろうか?」
「分からぬ。しかし、ゲトリクスが命を懸けて作った時間によって、我らは助かったのだ」
ヴェルキンはぐっと前を見据えた。
シャーレーンは無言で走っていた。
シャーレーンの能力から考えると、もうゲトリクスの安否は分かっていてもおかしくなかった。
もしかすると…
いや、あのゲトリクスのことだ、きっと何とかするに違いない…
僕は不吉な想像を振り払うように、かぶりを振って走り続けた。
へつづく
(お知らせ)
「さとりをひらいた犬」が Audible になりました。
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ジョンやゾバック、クーヨやシャーレーンなどのキャラクターたちが、音声になって飛び出してくるということを想像するだけで、言葉にできない思いが湧き上がってきます。
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8月27日(土)無料ZOOMお話会を開催しました。
次回は9月30日(土)です。
ブチさん(心筋梗塞・脳梗塞からの帰還)、僕(肺がんステージ4Bからの帰還)の話を中心に、ご質問やご感想など頂きながら楽しい時間を過しました。
●3月の脳の【開頭手術レポート】はこちら
②開頭手術
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ブログやFacebookを超える関りです。
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ご紹介頂き、光栄と喜びの極みです(^-^)
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よくご質問いただくので、以前書いた記事をリンクしておきます。
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おススメの本②(劇的寛解事例)
おススメ本③(生還者たちの体験記)
おススメ本④(食事関連)
●YouTube(トネちゃんねる)
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