「さとりをひらいた犬/ほんとうの自分に出会う物語」無料公開です。
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「さとりをひらいた犬」が Audible になりました。
予約販売が開始されました。
ジョンやゾバック、クーヨやシャーレーンなどのキャラクターたちが、音声になって飛び出してくるということを想像するだけで、言葉にできない思いが湧き上がってきます。
★3月の脳の【開頭手術レポート】はこちら
②開頭手術
もう読んだ方も、そうでない方も、お楽しみいただければ嬉しいです。
最初からお読みになりたい方は、こちらからお読みくださいね。
本で読みたい方は。
「さとりをひらいた犬」はこちらから
第1章「旅の始まり」
第2章「三つの存在」
第3章「恐れ」
第4章「エゴ」
第5章レグードゥの森
第6章女神シャーレーン
本で読みたい方は。
㊷シャーレーンのちから
シャーレーンを守る日々が始まった。
ゲトリクスの言っていたとおり、人間や犬たちの動きは全て分かった。
森の動物たちが、どんどん知らせてくれるんだ。
あるときはウグイスが、あるときは鷹が、あるときは野ウサギが…。
僕たちはその情報によって前もって作戦を考え、人間たちに姿さえ見せることなく逃げることが出来た。
あるとき皆が休んでいると、唐突にシャーレーンが顔を上げ、立ち上がった。
「私は、行かなくては」
「シャーレーン様、状況を確認するまでお待ちください」
ヴェルキンは空に舞っている鷹を遠吠えで呼び寄せると、言った。
「確認たのむ」
しばらくすると鷹が戻ってきた。
「大丈夫だ。怪我をした小鹿が一匹いるだけだ。ほかには誰もいない」
「大丈夫です。行きましょう」
「ジョン、君も来るがいい。シャーレーンさまの力を見ておくとよい」
僕はヴェルキンにうながされ、シャーレーン、ヴェルキン、ゲトリクスに続いて森の中に入った。
しばらく歩くと、大きな木の幹の下に元気なくうずくまっている小鹿を見つけた。
小鹿はシャーレーンを見ると、力なく声を出した。
「ああ、シャーレーンさま、来てくれたんですね、ありがとうございます」
小鹿は後ろ足に銃による怪我を負っていた。
人間たちに撃たれたようだ。出血もひどく、もう顔を上げることが精一杯だった。
シャーレーンは小鹿の心に話しかけた。
不思議なことに、僕の心にもシャーレーンの声が聞こえてきた。
(気にしなくてもいいのよ。これが私の役目なのですから)
シャーレーンは目をつぶり、そっと鼻先を小鹿に近づけた。
するとどうだろう、白銀に輝くシャーレーンの身体が、よりいっそう白く光り輝き始めた。
その光は次第に大きくなり、小鹿を包みこみ始めた。
うわぁ~、何が始まったんだ?
初めは白かった光がだんだんと黄色に変わり、そして次第に明るく暖かいオレンジ色に変化した。
しばらくそのオレンジ色が続いただろうか、だんだんとオレンジ色の光が収まり、シャーレーンは普段の姿に戻った。
するとどうだろう!
小鹿が元気良く立ち上がった。
「シャーレンさま、シャーレーンさま!
ありがとうございます。本当にありがとうございます!
これでお母さんのところに戻れます!」
小鹿は喜んで、ピョンピョンと元気に飛び跳ねた。
(さあ、家族のところにお帰り)
小鹿は深々と頭を下げ、急ぎ足で森の中に消えていった。
「見たかジョン、これがシャーレーンさまのちからだ」
ゲトリクスが得意そうに言った。
すごい…
「シャーレーンさまがいる限り、この森は安泰なのだ」
(いいえ、ゲトリクス、違います。
今は私がいることで、この森の皆を危険な目に会わせることになってしまっています)
「いいえ、シャーレーンさま、あなたはこの森に必要です。
人間たちは俺たちが何とかします」
ゲトリクスはシャーレーンに言った。
すると、ヴェルキンがふたりをさえぎった。
「待て! その話は後だ。早く帰るぞ!」
緊張してヴェルキンを見ると、ヴェルキンは僕に目配せをして小声でつぶやいた。
「誰かが近づいてくる」
僕もその気配を感じ取った。
数匹の犬のようだ。先ほどの小鹿の追手だろうか。
「よし、ずらかるぞ」
ゲトリクスが先頭を走り始めた。
僕たちはその場を立ち去った。
㊸へ続く
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僕たちは気がつかぬうちに、頭の中の「猿の声」に 占領され、振り回されてしまっているのです。
この猿は、過去にインプットされたプログラムなのです。
実は「自分」だと思い込んでいた頭の中の「言葉」や「想い」や「反応」が、ただ単に過去にインプットされた「プログラム」にすぎなかったとしたら?
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よくご質問いただくので、以前書いた記事をリンクしておきます。
オススメの本①(読むと元気になる)
おススメの本②(劇的寛解事例)
おススメ本③(生還者たちの体験記)
おススメ本④(食事関連)
⑧YouTube(トネちゃんねる)