(お知らせ)

「さとりをひらいた犬」が Audible になりました。

予約販売が開始されました。

ジョンやゾバック、クーヨやシャーレーンなどのキャラクターたちが、音声になって飛び出してくるということを想像するだけで、言葉にできない思いが湧き上がってきます。

https://www.amazon.co.jp/dp/B0C14MS2HY?fbclid=IwAR3tEScdMPLC8bdwxuL06a3lIxd4HT_gJ_Au7M9kXeFKn2s9Jm6c6N3k-8A

 

 

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「さとりをひらいた犬/ほんとうの自分に出会う物語」無料公開です。

 

もう読んだ方も、そうでない方も、お楽しみいただければ嬉しいです。

 

最初からお読みになりたい方は、こちらからお読みくださいね。

本で読みたい方は。

 

「さとりをひらいた犬」はこちらから

第1章「旅の始まり」

第2章「三つの存在」

第3章「恐れ」

第4章「エゴ」

第5章レグードゥの森

第6章女神シャーレーン

 

本で読みたい方は。

 

 

前回㊳は…

 

㊴第6章:女神シャーレーン

 

 

薄暗い森の中をくねくねと歩くと、目の前に洞窟が現れた。

 

ヴェルキンは何も言わずに洞窟の中に歩いていく。

 

数十メートルほど歩くと、干草の敷き詰められた空間に出た。

 

その中心が光っていた。

 

 

 

なんだ…?

 

 

 

なにが光っているんだ?

 

 

 

目を細めて洞窟の中心を見た。

 

すると、その光の中心で白い馬が身体を起こしてこちらを見ていた。

 

 

 

不思議なことに、その白馬の身体全体が白銀に輝きを放っている。

 

 

身体が…光を放っている…?

 

 

思わず立ちすくんだ。

 

 

 

 

「君にも見えるらしいな」

 

ヴェルキンが言った。

 

 

 

「見えるって?」

 

 

 

「シャーレーンさまが光って見えるのだろう」

 

「ああ、見える。ど、どうして?」

 

「不思議なことに、光が見えないヤツもいるんだ」

 

ぶっきらぼうに、ゲトリクスが言った。

 

 

 

「えっ? あんなに光っているのに?」

 

 

ヴェルキンが答えた。

 

「ああ、そうだ。

 

シャーレーンさまによると、見る者の振動レベルによって見えたり見えなかったりするらしい」

 

 

 

「振動レベル…? 振動って何の振動?」

 

 

「魂だ。

 

魂の振動レベルだ。

 

魂そのものが、より高周波で振動し、微細に早く震えれば震えるほど、目に見えない多くの情報を受け取ることが出来るのだ。

 

そうすると、より多くのものが目に見えるようになる。

 

クーヨの千里眼も、仕組みは同じようなものだ」

 

 

 

魂の振動…

 

 

 

僕は光を放っているシャーレーンを、不思議な気持ちで眺めた。

 

すると、唐突に心の中に声が響いた。

 

 

 

 

(あなたがジョンね)

 

 

えっ?

 

 

びっくりして周りを見回すと、白馬と目が合った。

 

 

 

「シャーレーンさまは、我々の心に直接語りかけるのだ」

 

 

 

(あなたのことはよく知っています。クーヨから連絡が来る前から、よく知っています)

 

 

また心の中に声が響いた。

 

その声はとても穏やかで、優しい春のそよ風のようだった。

 

 

 

「良く知っているって? どうしてですか?」

 

 

白馬の大きな目が、僕をじっと見つめていた。

 

 

その目に見つめられると、僕という存在がまるごと全て受け入れられ、認められ、そして、許されているような…

 

 

心の深いところが、暖かい安らぎで満たされていく。

 

それは、もう忘れてしまったお母さんのぬくもりのようで、言葉では言い表すことの出来ない幸福感と安心感だった。

 

 

 

再び心の中に声が響いた。

 

 

(私はシャーレーン、「白帝」の妹です。

 

ですから、あなたのことは昔からよく知っているのです)

 

 

 

えっ!!!

 

 

白帝の、妹!!

 

 

 

安心感と幸福感が、あっという間に吹き飛んだ。

 

 

 

白帝は、僕が人間たちと一緒に殺した西の森の王。

 

 

 

僕が、殺したんだ!

 

 

そんな! 白帝の妹だなんて! どうしよう?!

 

 

ふたたび、シャーレーンの言葉が響く。

 

 

(動揺することはありません。私が怒っているように見えますか?)

 

 

シャーレーンは、慈愛に満ちた微笑を浮かべた。

 

 

シャーレーンの顔をまともに見ることなんて出来ない。

 

僕はすぐに目を伏せた。

 

 

 

兄は私にこう言っていました。

 

「人間たちと一緒にいる犬に面白い者が混じっている。

 

今すぐには無理だが、いずれ魂の声を聞き取り、こちら側に来るだろう。

 

そのうちに、きっとよい出会いがあるはずだ。

 

そのときのために、我がヒズメで刻印をつけておく」

 

それがジョン、あなたなのです

 

 

 

「!!!」

 

 

 

顔を上げることが出来なかった。

 

僕はそんなことも知らずに、白帝を殺してしまったんだ。

 

 

 

白帝の首に噛みついた時の、牙が肉に食い込むあの感触、彼の血がどくどくと流れ、僕の全身につたってきたあの生温かい感覚がよみがえってきた。

 

 

血に染まった白帝が倒れ、命の光が失われていくときの、彼の静かな目が脳裏によみがえった。

 

 

その瞬間、胸の奥底に眠っていたものが、マグマのように噴き出した。

 

 

㊵へ続く

 

 

動画作ってみました。

我が家のワンコたちです(^-^)。

 

 

 

(お知らせ)

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仲間たちと一緒に、毎日楽しく、周波数を上げていきたい方はお越しください。

ブログやFacebookを超える関りです。

入会・退会自由です(1か月のしばりはありますが)

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②ご紹介頂いたYouTube

こんなにたくさんご紹介頂き、光栄と喜びの極みです(^-^)

 

★シンプリーライフさん

 

 

 

★学識サロンさん

 

★本要約チャンネルさん

 

★プロ読書家・しもん塾さん

 

 

 

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よくご質問いただくので、以前書いた記事をリンクしておきます。

おすすめのお茶や飲み物など

サプリなど

オススメの本①(読むと元気になる)

おススメの本②(劇的寛解事例)

おススメ本③(生還者たちの体験記)

おススメ本④(食事関連)

 

⑧YouTube(トネちゃんねる)

 

 

 

 

 

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