家の前にある桜の樹が創り出している世界は
仕事だったある日の朝自分の支度をしたり毎朝のいつも通りのことをしながら和室へ入ったとき竹箒の掃く音が聞こえる覗いた窓からの景色の中に隣家の前の歩道を掃く人の姿がわずかに見えた我が家の家の前の通りは防犯効果のある周回道路になっていて桜の樹木が1キロ以上に渡って何本も何本も植えられている 春には見事な桜の花を満開に咲かせ道路をピンク色に染めたあと若葉が生い茂る新緑に彩られる時々自分らしく咲く時期外れの一輪の花を見つけることもある紅葉し落葉し枝だけの姿になって寒い冬を迎える来る日も来る日も真冬の枝を眺めていたのは2014年硬い蕾が少しずつ 少しずつわずかに膨らみ始め毎日毎日そのわずかな膨らみを眺めていた来る日も来る日もずっと眺めていた北風の吹く寒い景色の中つぼみの先に優しく強く温かな色がほんのわずかに見えたとき動きだせず止まっていた心と身体に温かな涙が溢れ出し光が生まれたどうすることも出来ずに自分と向き合う日々の中で立ち止まった世界で見えた景色は今もずっとずっと忘れない私の原点葉が散る桜の樹を眺めながら懐かしい気持ちに想いを重ねているといつの間にか落ち葉を掃く音は止まっていた車のエンジンがかかる音がする夫は10分以上前に「行ってきます」と仕事にでかけたはず車が車庫から動き出した掃除をしていたのは夫だったお隣の家の前にある桜の樹まで掃いてくれていた夫の姿に知らないことを知る世界の大きさを感じた心が動く心が感じる家の前に桜の樹一年を通して人を動かしこころを温めいのちのチカラを教えてくれています人の経験を聴かせていただくこと人の生き方や想いから感じること人の行動から視えてくること一人ひとりが桜の樹のように創り出した世界が私を育ててくれてきた人の優しさや祈り強い意志で行動する姿は手放せなかった体感恐怖や重責を緩めてくれた人の温かなこころに触れること居場所に辿り着くこと会いたい人に逢えること同じ景色を眺めること一緒に手を合わせ笑顔で食事をすることも聴いていただけること聴かせていただけることが私を育ててくれてきた2014年から出逢えたたくさんの大切な皆様そしてブログを通して出逢えた皆様様々な想いを知りこころを重ね合わせることで自分の枠を広げてもらってきました冬の枝のように何もないと思っていた世界は誰もが持つ自分を護る為の苦しみや悲しみはその先にあるたったひとつを受け止めたときから自分を信じる強さと愛に姿を変えてくれたのかもしれない一人ひとりのいちにち、いちにち。皆様に心から有難う御座います