息子が不登校になる直前に,息子から言われ,ずっと忘れられない言葉があります.
それは,「こんなオレじゃダメなのか?」
この言葉からもわかるように,僕は息子のことを否定し続けていたのでしょうね.
当たり前ですが,息子のことは大好きでしたし,それは今と変わりません.
ただ,今との違いは,当時の愛はマイナスのフィルターを通した愛だったということです.
具体的には,これが愛だからという名の下で
息子の人生を,僕の価値観に合わせようとしていたことだと思っています.
だから,僕の意に反することに対してダメ出し
僕が思うように振舞えないときもダメ出し
僕が喜ぶようなことができたときは褒める
その繰り返しでした.
もちろん,ダメ出しの回数の方が圧倒的に多いわけです.
息子が不登校になり,心のしくみを学ぶ中で
僕自身の心の中に欠乏感があって,それを埋めるために
息子を使っていたことがわかりました.
僕自身が,僕のありのままにOKを出せていないから
ありのままの息子に対しても,OKを出せなかったんです.
大人だって,ダメ出しばかりする人の近くにいると
ずっとその人の言動や機嫌を見張り,緊張状態になるので
心身共に休まらないでしょ?
なのに,親から否定され続けたとしたら,子供は自分を否定しちゃうと思いませんか?
ちゃんとできない自分がダメなんだって.
だから,『否定される』って,とてもエネルギーを奪われるんですよね.
そして,子供は親に対して,不信感を溜め込んでいくのは想像つきますよね.
その結果,子供は自分を守るために,これ以上エネルギーを奪われないようにするためにどうするかというと
親に対して攻撃的になったり,親と距離をとろうとしたり
親と関わらないようにしていきます.
そうなった子供が求めているものって,何でしょう?
僕は,『安心』だと思うんですね.
自分が存在してもいいと感じられる安心感
まるっと受け止めてもらえる安心感
それを感じられると,その人との距離を縮めてみようと思うのではないでしょうか?
その手段が,僕は「子供を信頼すること」だと思っています.
行動の選択を任せてあげて,その結果を経験させてあげる
そして,親は,その結果を受け止めてあげる
任されているという思いが,「自分のままで大丈夫なんだ」という安心感を生み
新たな欲求を生み出し,一歩ずつ進んでいく原動力になりますから.
自分の価値観に合う合わないにかかわらず,受け止めてみる
子供の人生を否定するのではなく,そのまま受け止めてみる
それをしていると,必ず心の距離が縮まってきます.
そして,それができるようになるには,親自身が自立することなんです.
つまり,親が自分の人生を自分で選択し,その結果に経験させてあげて
その結果を受け入れていくこと
自分の機嫌を自分でとれるようになること
そして,「自分が自分のままで大丈夫」と思えること
自分の中に無いものは,他人に出すことはできませんから.
僕ら親が,「自分は自分で大丈夫」と思えるようになると
絶対に,子供に対しても,同じ意識を送れるように変わっていきますよ.
その信頼の意識が,子供との程よい距離感を生み出し
家の中が,居心地の良い空間に変わるはずです.
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不登校になってから①
不登校になってから②
不登校になってから③
不登校になってから④
不登校になってから⑤
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