自分で選択でき,その結果を経験できることって
その人に,とても大きなエネルギーを与えてくれます.
そして,そのエネルギーが,次の行動への原動力になります.
でも,多くの親は,子供に選択させて,その結果を経験させてあげることを,とても恐れているように感じます.
もちろん,僕も初めは怖かったです.
なぜなら,子供に失敗させたくなかったし
子供が悩む姿を見たくなかったし
僕の知らない世界だと,僕は力になってあげられないと思ったし…
だから,自分の敷いたレールに乗っけることに,めっちゃ一生懸命でした(笑)
その方が,僕が安心だから.
でも,それって,子供の可能性を狭めるだけでなく
子供から,「選択する自由」を奪っているわけです.
人は,自分で選択できないことが続くと
自己否定になって,意欲を失って,自分で考えなくなって
責任を放棄するようになって
自分の人生を生きるのをやめてしまうんですよね.
でも,逆に,選択する自由を与えて,その結果を経験させてあげることで
少しずつ元気になり,やってみようとする欲求を取り戻し
自分で考え,その結果から学んでいく
そうやって,自分の人生を取り戻していく
そんなことを,子供の不登校から学びました.
今ならわかるのだけど
子供に選択させるのが怖い大きな理由って
親である僕らが,子供の頃から
本当の望みを,選択をしてこなかったから.
自分の些細な望みを叶えようとすることで
親が困る,親に怒られる,親に迷惑をかける…
親からの愛を感じられなくなることを恐れて,自分を出せなくなっていく.
だから,親の目を気にし
自分で選んでいるように見えて
実際には,自分の本当の望みではなく
親の意向に沿うような選択をしてきた場面が多かった.
言い換えると,自分の人生でなく,親の人生を生きてきたということ.
自分が選択する人生を歩んでこなかったから
子供に選択させるのが怖いんです.
自分で選んできたという自覚があるならば,人の選択も尊重できるはずだから.
ただ,そういう生き方って,(親が用意してくれた)答えが用意されているから,楽なんですね.
自分で考えなくていいし,親の意向に沿っていたら怒られないし
失敗しても,腹の底では親のせいにできますし.
そして,それがいつしか
誰かの意向に沿うこと,期待に応えることでしか,自分の価値を見出せなくなって…
でもね,そういう生き方をしてきた自分を愛おしいと思いませんか?
幼い子供にとって,養育者から愛を向けてもらえなくなるって死をイメージするものなんです.
だから,その恐怖を感じないようにするために
親の愛を浴びたいがために
自分で選択することをあきらめて
一生懸命に努力してきた自分って
めっちゃ健気だと思いませんか?
だから,た~くさん誉めて,なぐさめてあげていいと思う.
「よくやったね」「頑張ったね」「たくさん我慢してたんだよね」って.
そして,今の自分,子供の頃の自分を目一杯労ってあげたら
もうそれを手放しましょう.
誰だって,自分の幸せを自分で創造する力を持っているから.
自分が行きたい道,自分が生きたい人生を歩き始めましょう.
自分で選択して,自分で決めて,自分で経験して
時には,我が道を行くことの怖さを感じながら.
それが自分を信頼するということ.
小さなことからでいいんです.
朝ご飯,家族のためじゃなく,自分が食べたいものを作ってみる.
そうすることで,何を感じる? 何が起きる?
休みたいときは,「やらなきゃ」を探さずにソファーに座ってボーっとしてみる.
そうすることで,何を感じる? 何が起きる?
家にあるコーヒーじゃなくてコンビニのカフェオレを飲みたいなら,今買いに行ってみる.自分だけのためにそれをしてみる.
そうすることで,何を感じる? 何が起きる?
子供に何かを頼まれたとき,自分の気が乗らないのであれば断ってみる.
そうすることで,何を感じる? 何が起きる?
日常のひとつひとつを,自動操縦的に流していくのでなく,自分の意志で選択していく.
もちろん,選択の結果,ネガティブ感情が出てくることもあるでしょう.
そのときは,その感情をじーっと感じてあげる.
感情は,感じたら終わるから.
その上で,次はどうしたいかを自分で選択してみる.
それを続けることで,あなたの心が満たされていくから.
心の器が育つから.
はじめは自覚がないかもしれないけれど,必ず,選択できることへの喜びがあなたの行動の原動力になるから.
そして,あなたが選択することへの喜びを感じられるようになったら
きっと,子供が選択することへの恐怖も緩んでくるから.
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