人はエネルギーが貯まってくると,エネルギーを出したくなります.
人は,本来
学びたい 人とつながりたい
という本能を持っています.
でも,不登校の子の多くは,エネルギーが枯渇して動けなくなるパターンなので
勉強しない 友達と遊ばない 親,きょうだいと話をしたがらない
といったことが起こりがちです.
親としては
勉強しない 友達と遊びたがらない 人と話したがらない
そんな子供の姿にモヤモヤしてしまいますよね.
でも,多くの場合,「しない」ではなく,「できない」のだと思います.
そこまでエネルギーが貯まっていない.
もっと言えば,エネルギーを貯められない状態.
そこまで,身も心も疲れ切っているのでしょう.
身も心も疲れているなら,休むのが一番なのでしょうが
僕が思うに,親が子供に与えてあげてほしいものは
『休み』よりも,『安心』
どんなに休んでも,家の中に安心が無ければ,エネルギーは貯まりません.
不安,心配,恐怖は,エネルギー漏れの原因です.
特に,子供が親の目や機嫌を気にしている間は,エネルギーは貯まっているようで貯まってなかったりします.
逆に,家が安心な場所と感じられるようになると,エネルギー漏れが無くなるだけでなく
子供は充電に集中できるようになるので
回復の方向に進み始めます.
その最善策が,子供を信頼することだと思います.
行動の選択権を与え,その結果を経験させてあげることです.
ちなみに,「学びたい」という本能って,学校の勉強だけじゃありません.
『学校の勉強=学び』ではありません.
ゲームをしながら,その子にとって必要な学びを得る場合もありますし
お菓子作りをしたり,料理をしたり,楽器を弾いたり
本を読んだり,パズルに凝ったり,ファッションに興味を持ったり…
とにかく,その子が自分から「やってみたい」と手を出すものは
すべて『学び』です.
そして,その先に進むにあたって,もし学校の勉強がどうしても必要になるのであれば
きっと,自分から「やりたい」と言うでしょう.
もちろん,ブランクが長いほど苦労をするかもしれません.
もしかしたら,学校を休んでいたことを後悔するかもしれません.
でも,それもその子にとっての学びです.
そして,本人が欲求を持ち,必要性を感じてやっていることには,エネルギーを投じられるものです.
先月,こんなことを書きました.
一緒に勉強を始めてから1ヵ月経ちましたが
先週,勉強の後,息子が言ったんです.
「時間を増やしてほしい.週2にできない?」
いやいや,おとーはビックリだよ.自分からもっと勉強したいと言い出すなんて.
確かに,中学時代はほとんど勉強していません.
だから息子は,学び直せる場に行きたいと言って,今の高校を選びました.
ゆえに,本来は中学で学ぶことを高校で学び直し,高校の履修内容も易しいレベルです.
そんな中で,実際に僕と勉強を始めてみて
学校で学んでいる内容,および,現在の自分の実力と
自分が望む学力に乖離があると感じたのでしょうね.
そこから,新たな欲求が生まれた…
何が言いたいのかというと
自分で選択することが当たり前になっていれば
ちゃんと自分で,自分の今後を考えられるように育つし
自分の望みを叶えるために,「〇〇したい」という欲求を持つようになるということです.
だから,仮に今勉強していなくても大丈夫.
エネルギーが貯まれば
自分にとっての必要な学びをしたいという欲求は芽生えるし
自分にとって必要な学びをすることに,エネルギーを投じられるようになるから.
もちろん,それが学校の勉強とは限らないけど
その子の未来の糧になるものを得る方向に向かうから.
だから,大丈夫.子供を信頼してみよう.
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