不登校パパ＆UMIカウンセラーのまさです．
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お子さんが不登校になったとき，多くの親御さんがお子さんの昼夜逆転に悩まれます．
僕も，息子の不登校初期のとき
昼夜逆転させないように頑張っていた時期があったのですが
自分の体力的なこと，息子の充電できていない様子から
昼夜逆転を阻止するのをあきらめました．
結果として，見事に昼夜逆転になりました(笑)
昼夜逆転を阻止しようということは，相手をコントロールしようとすることなので
多くの場合，望む結果が得られないと知ったのは，ずっと後のこと．
ただ，色々学んだ結果，および，息子の今までのプロセスを考察した結論として
僕の中では，昼夜逆転は「自立への単なるプロセス」という位置づけになりました．
昼夜逆転じたい，何の問題もありません．
さて，昼夜逆転を問題と思っている親御さんに質問です．
お子さんに昼夜逆転せず，規則正しい生活をして欲しいのはなぜですか？
昼夜逆転したら，お子さんは，もう取り返しがつかないですか？
逆に，規則正しい生活ができたら，お子さんは充電できますか？
また，以前の笑顔に戻ってくれそうですか？
上のブログの中で，昼夜逆転する理由は
親御さんの不安がお子さんに伝わること
お子さんに朝起きる意思がないこと
お子さんが不安，緊張，罪悪感を感じているから
と書きました．
息子のリアル生活やカウンセリングの経験から
僕は，昼夜逆転には３つのタイプがあると思ってます．
① 積極的な昼夜逆転
② 何となく昼夜逆転
（僕は昼夜回転型と呼んでいます）
③ 不安・罪悪感からの昼夜逆転
①は，昼夜逆転を楽しんでいるタイプで，翌日が休みとか，長期休み中に夜中の生活を楽しむお子さんです．
すでに，完全不登校の状態ではないお子さんが多いです．
②は，夜に寝ても寝なくてもどっちでも良いと思っているタイプで
生活リズムをこうしたいという強い意志までは無く
「できることなら朝起きたい」と思っている程度なので
昼夜逆転が直ってると思ったら
起きる時間が昼，夕方，夜と生活のサイクルが少しずつずれていき
また昼夜逆転しています．
（だから，僕は昼夜回転型と呼んでます）
でも，朝起きる理由があるときは，それに合わせて行動しようとします．
で，この①と②のタイプのお子さんは，不登校に対する罪悪感はほぼ消えていて
何らかの不安があっても，その不安を隠そうとせず，親に話してくれたりします．
つまり，家を安全基地と捉えていて，充電できている状態．
だから，夜寝ることに抵抗が無く
昼夜逆転をやめようと思えば，いつでも修正できる準備は整ってます．
それに対して，③は，家にいても充電ができていないタイプ．
親，兄弟，祖父母，学校などからエネルギーを奪われていて
日中に誰かと顔を合わせたり，屋外の音や声を聞きたくないと持っている状態なので
誰からも何も言われず，外部からの不快が少ない夜に生活しようとします．
したがって，③のお子さんに対しては，とにかく家の中を充電できる環境にすること．
具体的に言えば，お子さんを見張ったり，罪悪感を与えるような言動をせずに，信頼と応援の意識で見守ることが大切です．
お子さんが充電できてくれば，③の状態から抜け出せ
お子さんの気持ちも，徐々に外側に向き始めるでしょう．
お子さんが笑顔でいる時間も増えているはず．
ただ，僕は，お子さんから罪悪感が無くなったからといって
昼夜逆転が直るとは限らないと思ってます．
先に言ったような①，②のタイプのお子さんもいるから．
あくまでも，昼夜逆転をやめる準備が整っているだけ．
本人に罪悪感が無くなっても，本人が昼夜逆転の生活を問題と思っていなければ，昼夜逆転のままでしょう．
つまり，昼夜逆転の生活から抜け出すのは
お子さんに罪悪感が無くなり，お子さんが目標を持ったり，規則正しく生活すると決めたときだと思っています．
だから，お子さんが①や②の状態になったら
（罪悪感なく，家で充電できている状態）
親御さんの役目は信頼，応援のプラスのエネルギーを送り続けるだけで
その先は，お子さんに任せた方がいいと思います．
エネルギーが充電してきたら，お子さんの心は必ず外に向き始めるから
その湧き出すものを信じて待つということです．
学校に行きたいとか
家族と顔を合わせたいとか
一緒にご飯を食べたいとか
外に出かけたいとか
本人に「○○したい」という意思が出てくれば
それをするために，どのような行動をとるか自分で考えるでしょう．
もし，○○をするために昼夜逆転が足かせになるのであれば
昼夜逆転を何とかしようとするでしょう．
そう，③を抜けてからが大切なプロセス．
本人が考えて行動しようとするから，自立に繋がるのです．
自分で立ち上がろうとするから自立に繋がるのであって
自立させなきゃというのは，自立には繋がりません．
親はそこを勘違いしちゃいけない．
きっと，時間はかかるでしょう．
何度も失敗するでしょう．
その失敗に感情が爆発することもあるでしょう．
落ち込むこともあるでしょう．
でも，自分の感情に，どう自分の中で折り合いつけるのかを
お子さんに経験させてあげよう．
お子さんが赤ちゃんだった頃を思い出してください．
つかまり立ちしようとしているとき
親はハラハラしながらも，見守りませんでしたか？
つかまり立ちから手を放して，歩き出そうとしたとき
ハラハラ，ワクワクしながら，見守りませんでしたか？
わざと手を貸さなかったんじゃありませんか？
手を差し伸べることが愛のときもあれば
手を差し出さないことが愛のときもある．
今，お子さんが昼夜逆転をしているのであれば
それが，その子の成長に必要だから起きています．
その中で，目に見えない何かを学んでいるのです．
昼夜逆転は，お子さんの自立への単なるプロセスだということを忘れないで下さいね．
罪悪感を与えないこと
お子さんの湧き上がる気持ちを待つこと
大切なのは，この２つです．
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