指示を出しても動かない子っていませんか?

 

 

学校の先生はもちろん、保護者の方や、ボランティア、クラブ、サークルなど、子どもを相手にする活動をしている人は多いかと思います。

 

 

「では、道具の片付けをします」

「黒板を写してください」

「整列して並びます」

 

 

いろいろ指示をすることは多いですが、なかなかできない子がいます。

 

 

みんなできているのに、なんであの子だけ?と思い、もう一度言う。

 

でも、なぜかできない。ついには怒ってしまう。

 

という経験のある方は、けっこう多いのではないでしょうか?

 

 

 

子どもが動かない原因には、2つあると思います。

 

 

1、指示が多くて覚えられない。

「帽子をもって、荷物を持って、トイレが大丈夫か確認して、背の順で静かに待ちます。」

→言い終わるころには、最初に何をすればいいか忘れています。指示はなるべく少なく分けてしてあげましょう。

 

「トイレ大丈夫ですか?」「じゃあ、帽子かぶってください」「荷物持って立ってください」「背の順で並んでください」

 

一言、一行動なら、すぐにできます。

 

 

 

 

 

2、ワーキングメモリが少ない子どもである

→作業をするときに一時的に覚えておく記憶をワーキングメモリと言います。

これが少ない子は、指示をしてもなかなかできません。

 

「黒板を写して」と指示をしても、黒板をみてからノートに目を移すまでに忘れてしまうのです。

 

だからノートをうまく写せなくて自信がなくなり、もっとできなくなってしまうという悪循環が起きてしまいます。

 

こういう子は、叱っても励ましても能力の問題なのでなかなかできません。本人も自信をなくしていきます。

 

 

私はワーキングメモリの少ないと判断した時点で、ワーキングメモリを鍛えるトレーニングを開始します。これは能力の問題なので、練習して鍛えれば、指示も覚えることができ、ノートを写すこともできるようになります。

 

 

数ヶ月トレーニングすれば、だいたいできるようになります。

(※私は「コグトレ」認知機能強化トレーニング、というものを取り入れています。)

 

 

 

 

 

保護者の方も、「子どもがなぜか勉強ができない」「言ってもすぐにできない」「行動が遅い」など悩んでいる方は、根本的な能力の問題かもしれませんので、トレーニングしてみることを、おすすめします。

 

 

安易に叱って悪循環になるよりよほど効果はあると思います。

 

 

子どもがいうことを聞かないで悩んでいる先生も、もう一度自分の指導と子ども自身の状況を見直してみるといいかと思います。

 

 

 

子どもの状況は様々ですので、いろんな対策を知っていると便利です。

よろしければ参考にしてください。

 

 

 

以上です!

 

 

 


小学校教育 ブログランキングへ

 


就職活動 ブログランキングへ

 

 

 

 

 

<関連記事>

 

何気ない一言

 

中休みに一緒に遊ぶと

 

子どもが帰った後の教室で

 

夏休みの前は

 

選挙に行かない人の心理を子どもに置き換えて考えてみると

 

放課後の教師の仕事

 

お楽しみ会

 

はじめまして朝学習の様子

 

1時間目 〜算数編〜

 

七夕の出来事

 

廊下で騒いでいる子どもたちに近づくと

 

小学生の「運動不足」が深刻化? 教育ニュースを考える

 

ランドセルはどんなのが人気? 先生から見たランドセル事情

 

マッチ棒4本で田んぼの田を作ってください 〜問題編〜 小学校授業のネタを探す旅

 

〜 社会から「どうせ無理」をなくしたい 植松努〜 小学校授業のネタを探す旅

 

〜ドラえもんの世界が現実に〜 小学校授業のネタを探す旅

 

小学校の先生が教える、読書感想文の書き方 ⑴

 

プレミアムフライデーで教員の仕事はどうなる?

 

〜応援団長にしたい男 松岡修造〜 小学校の授業ネタを探す旅