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とれすけのブログ

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自作 TB-01 完成品

 

これはYAMAHAのPSEシリーズの一品。

私がエレキギターを買って、本格的にギターを始めた当時に発売されたYAMAHA PSEシリーズ。

エフェクターの知識がほとんど無い私にとって、このシリーズはエフェクターのことを理解する上で大きな指標になった製品群でした。国内のメジャーブランドが出しているということも安心感や信頼性の裏打ちになっていたと思います。

 ただ、当時高校生だった私にとって、このシリーズはちょっと割高でした。例えば、一番安いディストーションでも10,000円で、他社製品と比較しても2〜3割は高かったように記憶しています。それでなかなか手が出なかった製品でもあります。

結局、一番最初にディストーションのDI-01を購入して以降、このシリーズを入手することはありませんでした。PSEシリーズは数年間でそのブランドが無くなってしまい、後継のYAMAHAエフェクターはあまり良い評判を聞かなかったせいでもあります。

 

 今回製作したTB-01というのはトーンブースターという名前の通り、トーンを調整するエフェクターです。まだ種々のエフェクターを一通り揃える前の段階では、この手のエフェクターの購入優先度は低く、結局欲しいなと思いながらも、手にすることのなかったエフェクターでした。それでも、ヤマハのPSEシリーズは自分の中ではひとつのエフェクターの完成形であり、いつか機会があったら揃えてみたいエフェクターの最上位に位置します。

マルチエフェクターが当たり前の今では考えられないでしょうが、当時はエフェクターは一つ一つ買い揃えていくしかなく、使用機会とお小遣いの残高を付き合わせては悩んでいたものです。

一通り揃うと、次は音色を深く追求するよりは、使い勝手の改善の方に関心が向いてしまって、こういうプリアンプ系のガジェットはに長らく興味が向いていませんでした。

本格的にライブに乗り出すようになって、アンプに注目しだしてから、その一環としてプリアンプにも興味を持つようになってきました。ただ、今度は予算というよりも、エフェクターボードのスペース的制約から使うエフェクターは絞り込まなくてはならず、やはりこの音色調整系は後回しになっていました。

 

 今回、自作エフェクターで一定の成果をみたところから、ミニペダルサイズでなら他エフェクターの代替として使用可能だろうということでTB-01の製作に至った訳です。

回路図を見る限り、特段難しいレイアウトにならないという確信があり、ただ、ボリュームつまみが4つあるということが最大の難点でした。今までにミニペダルサイズでつまみ4つのエフェクターも作って来ましたが、部品点数が多くなると部品配置に余裕がなくなり、特に部品を取り付けた基板の高さが一番のネックになって来ます。

エフェクターケースの中にはフットスイッチ、入出力ジャック、DCジャック、そしてボリュームがひしめいています。ケースレイアウト的にはボリュームつまみ4つがほぼMAXで、ケース背面に基板を設置するレイアウトではその高さを大体8mmくらいに揃えないと収まらなくなります。

ボリュームつまみが少なければ、そのボリュームのない部分の下側は高くてもOKなので、その部分に高さのある部品を配置するなど出来るのですが、ボリューム4つではほぼ全面を8mm以内にしないといけません。その為には特にコンデンサー類を寝かせるなどが必要で、そうすると基板レイアウトにその分余裕を持たせなくてはならず、部品数にも制約が出るということで、このTB-01はなんとか収められる規模だったということになります。

 

 実はYAMAHAのPSEシリーズはKORGのOEMだったりするので、回路図はKORGのTNB-1という製品のものとなります。

また、PSEシリーズは通常の入出力に加えて、専用のシステムボード用の入出力やコントロール回路があったりするのですが、その辺は省略して作成することになります。

 

 エフェクター、特にアナログエフェクター作りでの個人的ポリシーの一つに表面実装部品は使わないというのがあります。最近の安いコピーエフェクターなどは表面実装部品が当たり前に使われていて、それが安さの一つの理由でもありますが、やはりオリジナルマシンとの音の違いの原因のひとつになっている気がします。自分としてはオリジナルマシンに近づけるという思いと同時に、当時の回路技術にに対するノスタルジーにも似た気持ちが大きいのかも知れません。ただ、スルーホールの部品を使っても全く同じ部品を使うことはまずないし、場合によっては廃番等により定数変更を余儀なくされることも多く、オリジナルとは似て非なる音になっているだろうと思っています。

もっとも表面実装部品を使おうと思ったところで、それを扱える技術がないことがそれを使わない理由の最たるものかも知れません。実際には音色にあまり関係がなく代替出来そうな部品もあったりします。表面実装部品の方が値段も安いです。ただ、私は製作過程も楽しんでやっている訳で、そこまでやる必要を感じないというのが最大の理由かも知れません。今の技術で十分対処できるのですから。

 

 さて、TB-01は基板図ができて、レイアウト図に落とし込めればまず大丈夫といった感じです。

この頃はまだ基板図段階での配置が焦点でした。電源経路をどう通すかあたりで悩んだ感じです。

 

 ボリュームは特に小型のマルツパーツで入手できるこのタイプ

 

か、秋月電子で販売しているこのタイプ

を使っています。

Amazonでも数種類このサイズのボリュームがあります。

 

 

 

小径であることを優先して2連ボリュームを採用して片側だけ使うことも多いです。

ただ、設定の抵抗値に限りがあるので近似値で済ます場合もありますし、どうしてもという場合は通常サイズのボリュームを使うこともあります。その場合はケース内のレイアウトをかなりシビアに検討します。

例えば3つあるうちのボリュームの一つだけ通常サイズとかならなんとかなりますが、二つ以上ではまず無理と断念します。ただ、今までそういうケースはなかったですね。なんとか揃えられました。

 

 ボリュームのつまみはAmazonでボリュームの軸の形状がギザギザのついたローレットタイプの安いものを購入しています。

 

 

 ただ、マルツで入手できるボリュームはギザギザのないフラットタイプなので、つまみを加工しています。そもそも購入したそのままの状態では、ボリュームの配置の間隔からつまみの下側の張り出しが邪魔なので、まずそこを切り離して使用しています。

フラットタイプは、つまみの中のギザギザをミニルーターで削り取り、さらに2mmのネジで留められるようにようにネジ切りをしています。

これもある程度数をこなしたところで、中の削り具合をギリギリにすることで、摩擦で動かないようにするやり方でいけるという状況になりました。

 

 基板はユニバーサル基板がいいですね。

CADでプリントパターンを作って基板発注なんていうのも最近は安価に出来ますが、量産するならともかく、1〜2台程度作るのならコストと納期が勿体無いですし、さらに言うならユニバーサル基板の方が密度高く部品配置できるように思います。

 

 

 

 ただ、私のレイアウトはあくまでケースサイズの制約を優先しているので、例えばGNDの面積とか、ノイズ対策的に有利な部品配置というものはあまり考慮していません。

自分で使用する上ではこの種の回路ではそこまで神経質になる必要はないと考えています。

 

ケースの塗装とラベルを貼ることで、見た目もきれいに出来ました。

 

 さて、肝心の音ですが、ONにすると粒立ちのいい音になる感じですね。

TREBLEとBASSの2トーンですが、ちょうどいいところをコントロールできる感じで、バッキング、ソロともに音色を整えるのに適したアイテムだと思います。

GAINコントロールもあり、クリップ寸前でブーストするとまたひとつ違ったニュアンスも楽しめます。

予想通りというか、やはり揃えておきたいエフェクターの一台ということになりました。

 

 自作のメリットはなんといっても実機に比べて低コストで作成できることです。中ではケース、フットスイッチ、塗料代が比較的高いですが、それでも1台3,000円代で出来ていると思います。実機ではなかなか試しに購入とはいかないですが、自作なら割と気軽に作れてしまいます。

特に歪み系では、それこそ色んなマシンを試してみたいというのがギタリストの本性ではないでしょうか。そしてこの歪み系こそが自作エフェクターの王道といってもいいような気がします。

なにしろ回路的には作りやすいものが多いですし。

 

それにしても、TB-01の成功が一連のミニペダル製作に火をつけてしまったのでした。

 

 

さて、前回の続き。

ケースの加工と塗装、そしてラベル貼りまでをまず解説します。

 

使用するケースですが、ミニペダルサイズの定番はハモンドの1590Aですが、数を作ることを考えると価格が少々ネックになります。

そこで探したのが安価なこのケース。

 

 

ハモンドと比べると一つあたり半額くらいで済みます。

但し、表面の仕上げが粗く、時々歪んだ部分などが散見されるなど、そのまま使うにはちょっと抵抗を感じる仕様です。

ただ、最終的に塗装で仕上げると考えれば、この点はある程度クリアできます。

 

初めの頃はまずケースに穴を開けて、塗装も終わってからラベルを印刷していました。

しかし、このやり方だと実際の穴とラベルの位置を合わせるのがなかなか難しく、何度もテスト印刷を繰り返して位置合わせをしていました。

よく考えれば、取り付ける部品のサイズなどを事前にきちんと把握しておけば、穴位置も大体共通にできるという点と、それならいっそ先にラベルを作ってしまって、逆にラベルに合わせて穴をあける方が合理的だろうと思い至りました。

 

そこでどのエフェクターにも共通のフットスイッチと入出力ジャック、DCジャックの穴位置の型紙を作りました。

それに合わせてまずラベルを作成します。ボリュームなどはそれぞれ使用個数なども変わるので、それにあわせてレイアウトします。ラベルは上面に一枚貼るだけの仕様にしています。

そして、普通のコピー用紙にモノクロ印刷し、切り抜いた上で加工前のエフェクターケースにマスキングテープで貼り付けます。

ラベルのポイントは穴位置の中心が分かるようにしておくこと。

そして、すべての穴の中心位置にかかるようそれぞれマスキングテープを貼っておきます。

これは穴あけ時にドリルの刃がずれたり刃先が滑ってケースを不要に傷つけたりしないようにするためのものです。

側面の入出力ジャック、DCジャックの穴位置は型紙で印を付けます。

 

穴あけはいきなり3mm程度のドリルであけてもいいのですが、手持ちのドリルではまず間違いなくずれていってしまいます。

そこで、まず1mmのドリルビットをミニルーターに取り付けて、中心に正確に穴を開けます。マスキングテープを貼ることで刃先が滑るのをかなり防止できます。

この後、2mmのビットに替えて穴を広げ、この次に3mmのドリルで穴をあけます。

3mmの穴があけばステップドリルの刃が入るので、そこで実際のサイズまで穴を広げます。

この時はちゃんとバイスなどでケースを固定しましょう。それと保護メガネは必須ですね。

 

穴をあけ終わったら塗装工程に入ります。

塗装も、初めの頃はいきなりカラースプレーで一度に分厚く塗っていたのですが、きれいに仕上がらないのと、乾燥にやたら時間がかかる上に剥がれてしまったりするので、あまり期待していない状態でした。

ですが、ちょうどその頃車をこすってしまって、その修復をDIYで行ったことで、塗装のコツを習得しました。

車の補修塗料のサイトに参考になる情報や動画があります。

 

同じ金属面に塗装をするという点で、車の塗装工程は大いに参考になります。

ポイントは下塗りと、カラーを薄く何度も吹き付けて塗り重ねてゆくという点です。

 

下塗りはプライマー、サフェーサーなどと呼ばれて塗料のコーナーなどに置いてあると思いますが、何種類か使ってみて、最終の仕上げ、特にラベル貼りに適しているのが車用のプラサフでした。特にホワイトプラサフだと視覚的に状況が分かるので、塗り残しもないですし、ある程度厚みをもって塗ることがうまくできます。また、イエローなどの薄い色を塗る場合など、一旦ホワイトにすることで発色も良くなります。

プラサフ塗りの前にきっちり脱脂をします。これも車用のシリコンオフという製品が使いやすいです。脱脂は、特にケースの下端は塗装が剥がれやすい部分なので、漏れがないように気をつけます。

ホワイトプラサフも一度に厚く塗らずに、例えば上面だったらスプレーを三回程度滑らせながら吹き付ける感じですね。最初はまだ下地も見えている状態ですが、一回吹くごとに10分程度乾燥させた後、これを4、5回繰り返してある程度厚みを付けます。

この段階で、元のケースの目の荒さやキズなどが埋まっていればOKです。

で、大事なのがこの際に上面をきれいに整えておくということです。表面に凸凹やキズ、またゴミの付着や塗装ムラがあるとラベルを貼るときに空気が残ってしまってきれいに仕上がりません。

そこで、この段階で表面が滑らかになるように1000番台のサンドペーパーで研磨します。

 

直接手で触ったりしなければ、この次にカラー塗装に入ります。

カラースプレーは、ラッカー系とアクリル系が選択肢に入りますが、アクリル系は価格が安い反面、乾燥に時間がかかる印象です。ここは色々試してみる価値があります。

私のお気に入りはメタリックスプレー。やや高価でカラーの種類が限られますが、仕上がりは綺麗です。

ダイソーのラッカースプレーもゴールドやシルバーはなかなか使えます。また、メタリック系は車用のボディカラーも選択肢に入ります。

カラースプレーも、プラサフ同様乾燥10分をはさみながら薄く塗り重ねていきます。大体4〜6回重ねれば十分でしょう。最後にスプレーした後、2〜3分おいて、今度はクリアーラッカーを吹き付けていきます。これはダイソーのクリアーラッカーが表面の艶がよくオススメです。逆に車用のクリアーは硬度が必要なせいか表面があまり綺麗になりませんでした。最終的に研磨する前提で作られているような感じです。

アクリルカラーを使った場合にはアクリルクリアーを使っています。

 

クリアーはまだここでは仕上げません。2回ほど吹き付け工程を終えたら、一旦1時間ほど乾燥します。

この段階でラベルを貼ります。

 

ラベルはエーワンのインクジェットプリンター用フィルムラベルシールを使っています。

 

透明フィルムなので、濃い色でないと下地のカラーに負けてしまいます。なので、基本的に黒で文字やデザインを印刷します。

A4サイズではラベルを埋めきれないので、A5サイズにカットして使っています。これで予備を含めて2枚づつで3個分のラベルになります。

 

ラベル貼りはなかなか難しく、どうしても空気が入ったりズレたりしてしまうのですが、こればかりは慎重にやる以外に方法はない感じですね。ただ、2回塗りしたクリアーがやや粘度をもった段階で貼るとリカバリーしやすい気がします。但し、この場合、一旦貼り付いたらやり直しができません。

 

ラベルが貼れたら、その上からクリアーの吹き付けサイクルを5〜6回繰り返して塗装完了になります。クリアーでラベルを包み込む感じになります。

厚めに塗るのは、ラベルの段差をある程度目立たなくするのと、ラベルの端などの剥がれ防止の為です。

ダイソーのクリアーは容器が小さいため吹き付け圧が大きくて、そのせいか最後の仕上げとして使用すると表面の艶がきれいな印象があります。ただ、1缶で1台塗るのがやっとなので、余分に買っておくことをお勧めします。

塗装工程においては是非防毒マスクを使用しましょう。

以前は簡易な防塵マスクでやっていたりしましたが、ほとんど効果はありません。防毒マスクをきちんと装着すれば臭いを感じることもありません。

 

 

 

塗装完了ですぐに基板を組み込みたくなりますが、ここはじっと我慢で、最低1週間表面が固まるまで乾燥させます。

あせって触ってしまうと表面に指紋がべったりとついてしまうこと必定です。

1週間経っても、強く押したりすれば指紋がついてしまうことがあります。アクリル系は特に乾燥が遅いですね。かなりの期間ベタベタしています。

 

基板の組み込みですが、これはフットスイッチ、入出力ジャック、各ボリューム、スイッチ類、DCジャックを固定して、結線してゆくのですが、スペースに余裕がないため、線材の処理と基板の絶縁に注意を要します。

基板は裏蓋に納める感じになるので、裏蓋にはまずビニールテープを貼り、さらにその上にプラ板をかぶせます。

最初の頃はビニールテープだけで、その上でスペーサーを置いて基板をビス留めしていたのですが、どうしても高さを増やしてしまうのと、ビニールテープだけでは基板裏のハンダの突起が突き抜けてしまって、回路がショートしてしまうケースが散見されたので、最終的にビス留めをやめ、ビニールテープとプラ板を敷くだけにしました。

基板がだいたい裏蓋にギリギリのサイズなのと、配線材を納めるとほぼいっぱいいっぱいなので、基板がぐらつくということもまずありません。

フットスイッチの裏にも絶縁用のビニールテープを貼っておきます。

 

裏蓋をビス留めしたらテストです。

まずLEDが点くかどうか。点いたら音が出るかどうか。

うまくいかない場合はだいたい基板と他の部分がショートしているケースが多いです。

 

さて、テストがOKなら完成です。

これでまた一台新しいサウンドがレパートリーに加わりました。

問題は、これだけの台数のエフェクターを、どうシステム化していくかという点になっています。

なにしろ電源だけでも30口くらい必要になってしまいますから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

またまただいぶ期間があいてしまいました。

というのも、この間ひたすらエフェクター作りを行っていたからです。

その成果がこれ。

 

今回のこだわりはミニペダルサイズ中心で作り、塗装、ラベル貼りもしっかりやったというところ。

今日はとりあえず概況をお伝えして、以後それぞれのエフェクターについて解説をしていきたいと思っています。

 

なぜ、今回こんなにもエフェクター作りにはまってしまったのか。

これまでアナログエフェクターはデジタル工作と比較して、どうも苦手意識があったのですが、このコロナ禍の中、自宅にこもってやれることの中でチャレンジしてみるだけの時間があったということが一点と、あと、必要な機材の中でギター用のトーンコントロール可能なペダルサイズのプリアンプが出来ないかと考えたところからこの流れが始まりました。

 

ネットにある回路図を検索していくつかのプリアンプ回路を探し当て、ミニペダルサイズで作成可能か検討した上でレイアウト作成に入りました。

今回、一連の作成過程としては、まず回路図を入手し、電源回路等をある程度把握した上で、基板図というのを作成します。

これは自分で勝手に名付けているのですが、回路図では特にオペアンプやトランジスタ、FETなどが実際の部品の形とは異なっています。これを実態の部品の形に置き換えた上で、基板のサイズも考慮して作成する回路図になります。

ここに実際の部品の型番や値、そして部品番号も書き込んであります。

次に部品リストを作成します。

上記基板図の部品番号順にA5サイズの紙に部品の型番、値を記入し、そこへ両面テープを貼って、実際の部品を貼り付けておきます。

なぜ、そんなことをするのかというと、実際の部品では特にコンデンサーは容量や種類によってサイズがまちまちで、基盤レイアウト作成の際に、それを考慮しないといけないからです。

 

さて、基板図、部品リストができたら次に基板のレイアウト図を作成します。ここが、ミニペダルサイズにおさまるかどうかの分かれ目になります。

ここで活躍するのがiPadです。

まず、実際に使用するカット済みのユニバーサル基板を写真撮影します。

私がよく使う基板では、穴の数が11x24になるようにカットします。これが私の使うミニペダルサイズのケースでの上限ですね。24の方は、元の基板がそのサイズなので、もっと拡張することは可能です。11の方は、若干ミミを残してのサイズですが、少し削らないとケースに入りません。逆にミミなしにしてギリギリ12穴確保することも出来なくはありませんが、結構ギリギリまで基板を削らないといけないので、今までやったのは1つだけですね。

 

さて、撮影した基板の写真をiPadで表示して、編集、マークアップと進んで、アップルペンシルで、この基板上に部品を書き込んで行きます。だいたいはじめに作った基板図に近い形で部品配置を検討し、さらに工夫を加えてレイアウトを作成します。配置が分かればいいので、私は部品の種類ごとに色分けをして、単純な長方形や丸で部品を表現しています。これに黒で配線を書き込んでゆきます。配線も9Vラインは赤とか、4.5Vのバイアスラインはオレンジとか、分けておきます。

これだと何度でもやり直しが出来ますし、基板に部品を半田付けして行く際にもミスを減らせますし、後で検証もしやすくなります。

 

実際の基板への部品の半田付けですが、このレイアウト図で配置を確認し、基板図で部品の値を確認し、半田付けしていきます。

ユニバーサル基板なので、配線は部品の足をつなげていく形になりますが、実際の基板写真でレイアウトが出来ているので、ミスがあまり起こりません。

最後に、全部部品を半田付けし終わった段階で、部品リストに部品が残っていなければ、まずはミスなく取り付け終わったということになります。逆に部品が残ってしまったり、所定の値の部品がなかったりした場合には、取り付けミスがあったということになります。

 

次に、ボリュームやスイッチ、入出力ジャック、DCジャックに繋がるリード線を半田付けしていき、熱収縮チューブをかませてボリュームポッドやジャック類につないでいきます。これもレイアウト図に記載してあるので、まずミスることなく配線できます。

ここまで出来たら、仕上げとして、基板の裏の清掃を行います。清掃といっても、大事なのははんだ漏れや不良ハンダ、ショート部分などを修正することです。ユニバーサル基板なので、ともすると隣のランドにハンダが接触していたりするので、カッターでランドとランドの間をきちんと分かるように絶縁していきます。

 

これが終わったらテストです。

ケースに入れる前にテスト出来るように、9VのDCプラグから鰐口クリップに変換するツールを作っていて、これまたテスト用のジャック付きケースも別途用意しています。

 

まず、LEDが点灯するのを確認し、アンプに接続して絞っていた各ボリュームを各々上げてゆきます。

ここで音が出たら大成功、出なかったら御愁傷様、ということで、だいたい一発で動くのは5割前後でしょうか。

ここで諦めるか、というと、今の私は絶対に諦めません。

トラブルシューティングの要はオシロスコープによる信号追跡です。

以前お伝えしたオシロスコープに加え、シグナルジェネレーターを戦列に加えて、トラブルシューッティングはほぼ9割の成功率に至っています。

 

 

シグナルジェネレーターでサイン波を出力し、それをエフェクターのインプットに繋ぎます。そして、オシロスコープのプローブで基板裏を入力からの信号経路にそって検証して行きます。

大雑把には、オペアンプの入出力、トタンジスタやFETの入出力を確認すればだいたいどこで信号がなくなっているか分かります。

そうしたら、その周辺の回路の検証や電源ライン、GNDラインの確認をやって間違いを修正します。

多いのはやはりはんだ漏れですかね。部品の足を配線に活用するため、一度に複数の部品を取り付ける場合が多いので、ハンダ付けの漏れが起きることがままありますね。

それから、電源ラインやGNDラインの接続もれ。これはレイアウトがギリギリになることが多いため、どうしても電源ラインやGNDラインを後回しにすることが多いので発生しやすいです。

それから、完全な配置間違い。これは基板図作成の際と、レイアウト図作成の際、さらに実際の部品取り付けの際に発生の可能性があります。

検証方法は、今度は大元の回路図と最終のレイアウト図を付き合わせます。回路図でインプットからの信号をラインマーカーで塗って行き、レイアウト図も再度編集モードにして、それまで使っていない色、例えば紫とかで一緒に経路をトレースして行きます。これで間違いを発見し、修正できた例が2,3例あります。

 

これでもダメな場合、原因をとにかく時間をおいて考えます。

最後は、再度基板をレイアウト図から作り直します。

 

BOSSのOS-2などは一度作ってダメで、再度基板を作り直してもだめでした。各部品の動作を確認すると、オペアンプで出力に信号が出てこない現象がみられたので、最初は発振しているのかと思い、発振どめのコンデンサーなどを加えてみたりもしたのですが効果ありませんでした。ですが、インプットからの信号は出てこないのですが、オペアンプの入力に信号を入れた場合は出力が出てくるのです。

どうにも原因究明ができず諦めかけていたところ、今まで入手していた2種類の回路図とは別の回路図を発見したので、比較してみていたところ、なんと持っていた回路図にはない部品を発見。なんのことはない、オペアンプの入力に付加されるバイアスラインが欠落していたのでした。

これを追加配置したところ無事に稼働、なんてこともありましたから、回路図自体を疑って見ることも時によっては必要かもしれません。

 

作成にあたっての困難はむしろ部品が入手できないところにありますね。

代替品があればいいですけど、オペアンプやトランジスタ、FET類はそれによってキャラクターが変わってくることもあるので、悩ましいところです。あと、特定の値のものがない場合。抵抗やコンデンサーなどは直列、並列使用での逃げ道がありますが、ボリュームなどは操作性の問題もあって、近似値で我慢するということもしばしば起こります。

それから、ミニペダルサイズに収めるためには、例えば部品配置だけでなくその部品の高さにもかなりの制限が出てきます。

そこで、電解コンデンサーなどは低いサイズの部品を選定したり、あるいは寝かせたり。コンデンサーも種類によってサイズがかなり違います。値の大きいフィルムコンデンサなどはかなりの大きさになったりするので、最近私は小型で収まる積層セラミックコンデンサを積極的に使っています。

よくフィルムコンデンサの方が音がいいとか、特性的に安定していると言われていて、サイズに余裕があればフィルムコンデンサを使いたいですが、そこまで原音に忠実でなくてもいいというのが私のポリシーなので、あまり気にしません。

そもそも歪み系のエフェクターに求めるのは、個人的にはいろんなタイプの歪みであって、必ずしも大元のエフェクターの音の再現を求めている訳でもない訳です。

確かに部品や、配置の違いで元のエフェクターの音とは異なるのでしょうが、回路の違いほど影響があるわけでもないので、なんとか風の音にはなると思うのです。

それで十分なんですね。あくまで欲しいのは自分の好みのサウンドであって、それがどれだけそれに近いかだけが問題です。

 

さて、今回はこの辺で。

次回はケース周りについて伝えてみたいと思います、

さすがにこれだけ作ると(最盛期には1日一台ペースで作っていた)いろんな経験をします。大体似たような仕組みでできていることも分かってきます。そこで得た知見や経験がまた次に生かされていくという好循環が生まれます。

 

回路図さえあれば大体のものは作れるという自信は付きました。

ただ、BBD系はチャレンジして挫折、回路規模的に言っても難易度高く、まだ成功していません。コツがつかめていない感じです。

 

しかし、回路図からオリジナルのレイアウトを作っていくのが楽しくて仕方ありませんね。これこそが自作の楽しみと言えるのではないでしょうか。

YAMAHAのTB-01とかMXRのPhase90ができた時には嬉しくて仕方がありませんでした。

特にYAMAHAのPSEシリーズのエフェクター群は、私のギターエフェクターの原点でもあり、今や絶版となって入手困難なおり、コンプリートしたい製品群です。

なんとかDI-01、OD-01、TB-01、CO-01、LI-01、NG-01までは作成できました。FL-01はチャレンジして失敗、PH-01は入手不能の部品があり、代替回路でチャレンジしましたがダメでトラブルシューティング中、PQ-01はやはり部品が揃わず、OC-01は部品は揃いましたがミニペダルサイズでは厳しい、CH-01はまずFL-01の成功を待ってから、DL-01に至ってはそもそも回路規模的に手が出ない感じですね。

なんとかFL-01とPH-01は完成まで持って行きたいです。

 

BOSSのエフェクター群もHM-2、BD-2、OD-3あたりはかなりレイアウト困難だったのですが、なんとか完成させました。

 

ここまで作成したエフェクター

 

[製作順]

スプリングリバーブ(YAMAHA F100リバーブユニット用)

ギタープリアンプ(オリジナル回路)

RAT

MXR MicroAmp

DOD OverDrive250

HighCut Buffer(オリジナル)

Landgraff DOD

Para Buffer(オリジナル)

YAMAHA TB-01

MXR Phase90

BOSS OD-1(極小)

VEMURAM JanRay

YAMAHA DI-01

Bass PreAmp

MXR Phase45

FlyingPanpot(大塚明氏ハンドメイドプロジェクト)

Drive Selector(オリジナル)

Bass PreAmp(Ver.2)

万能DI(大塚明氏ハンドメイドプロジェクト)

MAXON Sonic Distortion

VoiceFuzzAdapter(大塚明氏ハンドメイドプロジェクト)

Bass DI

PreAmp&Buffer(オリジナル)

Ross Compressor

Speaker Simulator

BOSS SD-1

DanArmstorong Orange Squeezer

DOD OverDrive250(2台目)

Guitaer PreAmp(Ver.2)

YAMAHA OD-01

BOSS HM-2

OverDrive One

Marshall Guv'nor(Light)

MAXON OD808

STEREO OD-1

Mini Mixer

BOSS OD-3

OD-1&DI-01

BOSS OS-2

YAMAHA CO-01

BOSS DS-1

YAMAHA LI-01

YAMAHA NG-01

MXR ZW44

MXR NoiseGate

DanArmstorong GreenRinger

HeadPhoneAmp

MAD PROFESSOR Little Greeen Wnoder

DanArmstrong PurplePeaker

DanArmdtrong RedRanger

YAMAHA DI-01

BOSS BD-2

MXR M77

PreAmp&Buffer(オリジナル)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前回ご紹介したダイソーの完全ワイヤレスイヤホン。1,100円ながら、今までにない音質ゆえネットでも話題になっています。

購入したお店ほか、近隣のお店でも店頭にはモノがなくなってしまっています。

 

さて、いろんな場面で利用しているのですが、どうにもやっぱり音質の癖が気になってきました。

具体的に言うと、低音部の上の方の音、ちょうどベースの音の周波数の高い部分と言ったら分かるでしょうか、そこが目立ちすぎて違和感を感じてしまうのです。

 

主に利用するのはiPhoneなので、まずはミュージックアプリのイコライザを試してみます。

ミュージックアプリのイコライザは自由な設定ができず、プリセットを選ぶのみですが、その中である程度違和感が解消できたのは"ダンス"と"R&B"のプリセットでした。

ボーカルもちょっと引っ込む感じになるのですが、全体的なバランスはかなり改善されて聴きやすくなります。

自分としては"ダンス"がベストで、"R&B"はややおとなしめという感じです。

ただ、イコライザが効くのはミュジックアプリだけなので、AmazonMusicや動画視聴の時などはちょっと別な方法が必要です。

 

MacのiTunesのイコライザで自分としてはベストな音質に調整してみた結果がこれです。

125Hzを中心に最大限カットしてやっとバランスが取れる感じです。

ここが大きすぎて他の帯域もマスクしてしまっているようですね。このイコライザを通して聴くとボーカルも含めて全体的に音が前に出てくる感じです。

結果、低音はよく出るので迫力もあり、かなりいい音で音楽が楽しめるようになりました。

ちなみにMacのイコライザでのプリセットの"ダンス"と"R&B"の設定がこんな感じです。

やっぱり125付近をHzを落としているので聴きやすくなったという感じですね。

 

あと、イヤーピースもいくつか試してみました。

ダイソーで手に入るもので、まず低反発イヤーピース。

これは密閉度が高く、そのせいで低音が増強します。もともと低音が大きいのでちょっとキビシイ感じです。

次は抗菌イヤーピース。大きさが三種類あって、一番小さいものだと密着度が下がって、低音がやや抑え気味に。

一番大きいものは耳の奥まで入らず、そのせいでイヤホンのユニットがやや浮く感じになり、低音は少し抑え気味になりました。

中くらいのが一番耳にフィットしますが、材質が薄いため元々付いていたイヤーピースに比べてやや迫力が減ります。

 

自分としてはイコライザありなら元々のイヤーピース、イコライザなしなら一番小さいイヤーピースをチョイスします。

いずれにしても、イコライザとイヤーピースで音質はかなり改善できるので、充分使えるイヤホンになります。

低音の出ないイヤホンの場合は、いくらイコライザで持ち上げてもユニット自体にその力がないので、理想とするバランスまでもっていけない場合が大半ですね。その点、このワイヤレスイヤホンは低音が出すぎですが、出すぎても出るユニットの方が対策は容易です。大体はイコライザで抑えれば解決すると思います。

 

以上、あくまで私の耳での話なので、もし購入したならぜひ色々ベストの音質を探ってみて下さい。

 

次回はこのところ作ってきたエフェクターの紹介などしてみたいと思います。まあ、普通には作らないので、ご期待ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらく前になんとなく勢いで買ってしまったダイソーの330円ヘッドホン。

 

見た目と値段から、もしかしていい音がするかもという淡い期待を持って購入したのはいいけれど、家へ帰って試聴してみると見事にふざけんな音質、とても使えたものではないと、数分でお蔵入りした製品です。

 

なんとかしようというきっかけは、ベース練習用に壊れてもいいヘッドホンを要したこと。改造したらなんとかならないか、というところから話は始まりました。

 

といっても、吸音材とかその手の小手先ではどうにもならない音質なので、ユニット交換を考えます。

こんな時に役に立つのがハードオフ。ジャンクヘッドホンのユニットを頂こうという算段です。

まず近場の一軒目でブルーのPeatsヘッドホンを110円で購入。でもこれほんとにあのPeatsだろうか?作りはかなり安っぽい。ネットで調べても全く同じ製品は見当たらず、おそらく初期のヘッドホンらしいくらいしか分かりませんでした。ただ、片方のイヤーパッドがなく、付いてるイヤーパッドもかなりボロボロという以外に障害は無さそう。ケーブルがないけど、元々ミニプラグを刺すタイプなので問題なし。ただ、ミニプラグと言っても差し込み口手前がすごく狭くて、普通のプラグでは差し込めない。だからジャンク品で最安値なのか。幸いたまたま家にあった延長ケーブルのプラグがかろうじて入ったので、うまく試聴できた。そしたら案外いい音がするんですな、これが。ちょっと音割れ気味だけど、使えない音じゃない。だったらこのまま使った方がいいんじゃないか、ということで、これは後日交換用イヤーパッドを購入して使うことに決定。

 

ということで新たにジャンクヘッドホンを探すためにもう一軒のハードオフへ。

ここで見つけたのがPioneerのSE-IR260というモデル。どうもコードレスヘッドホンということらしいんだけど、送信部がないのと、これまたイヤーパッドがない。その上電池カバーなどもなくて見事に使えない製品。Pioneer製ということでちょっと期待して購入。220円でした。330円のヘッドホンを何千円もかけて改造するのは流石に悔しいですもんね。気をつけるのはここで明らかに元値が安物のジャンク品に手を出さないことでしょうか。せっかくですからメーカー品を選びたいですね。ユニットだけ生きてればいいので110円とか220円で入手可能です。

 

さて、ここからがちょっと大変でした。ダイソーヘッドホンの方は簡単にユニットが外せたのですが、Pioneerの方はがっちり接着されていて外そうにも外れない。

そこで、先日ご紹介したミニルーターのお出ましです。

まず1mmのドリルビットでユニットの周りに穴を開けていきます。一回りしたら次は3mmのビットに替えて、先ほど開けた穴を拡大していきます。残ったところをニッパで切り離してようやくユニットが取り出せました。

ただ、このままだと周りがギザギザなので、今度はルーターを丸やすりに替えて綺麗に整えてあげます。

 

ルーターがあるおかげで短時間で作業が終えられました。

今度はダイソーヘッドホンのユニットが付いていた穴あきパネルの加工です。Pioneerのユニットの方がパネルごと切り出しているので、こっちの穴あきパネルのユニット部分は取り除いてげないといけない訳です。パネルの穴の最外周の穴を繋げればユニットが入りそうなので、これは初めからニッパで切っていきます。出来た穴をこれもルーターで整え、ユニットがすっぽり入るようにします。

綺麗な円にはならないので、ユニットを入れたらグルーガンで固定します。

 

次は配線です。ユニットのプラスマイナスがよく分からないのですが、ケーブルの芯線とシールドをテスターで当たって確認してからユニットの同じ方向で配線します。しかし、元々のダイソーヘッドホンのユニットは片方が±逆に付いてた感じ。ちょっと今となってははっきりとは分からないのですが、これも音が悪い原因の一つだったのではという感じです。

 

元通りに組み立ててイヤーパッドも取り付けて試聴です。

と、これがド迫力。低音が出過ぎです。でも、十分音楽的に使えるヘッドホンになりそうです。

後は吸音材ほかの対策で低音を抑えればかなりいい線いきそうです。

ということで、あれこれ試行錯誤して、フェルトをケースに貼った上で、スポンジをユニットの後ろに入れて、最後はその周囲に防振ゴムを入れて一応完成。ちょっと低音に癖が残りますが、かなり上質なヘッドホンに生まれ変わりました。

 

発注していたPeats用のイヤーパッドも届いたので、はめ込んでいきます。完全にピッッタリのサイズはなく、横幅が少し広い感じのパッドを止むを得ず購入したのですが、まず差し障りない感じです。

音は、どうも中音に箱鳴り感があって、特に変身したダイソーヘッドホンを聞いた後だと耳につきます。

そこで、これまた色々試行錯誤して、ケースにフェルトを貼った上、こっちは防振ゴムをユニットの後ろに配置し、隙間にスポンジを詰めて、一応の完成としました。

 

まだ癖は少し残っていますが、まず聴ける音になりました。

どちらのヘッドホンも音の分離が良く、低音もしっかり出ています。

探してみたら、Amazonでも交換ユニットがありますね。ただ、音がどうか。特に安価な製品はあまり期待しないほうがいいかもしれません。

しかし、よく考えたらダイソーの330円という値段、パッケージまで含めての原価を考えたら、ユニットの値段は限りなくゼロに近いのではないか?

でも、明らかに使えないヘッドホンを売るのはどうなんだろう。日常的にあのヘッドホンを使ってる人がいるのだろうか?

それとも私が購入した製品がたまたま不良品だったのだろうか。

色々考えてしまう。

 

当初の計画から、予想を超えた結果となりました。しかも2台も揃ってしまうという。お金をかけないプアオーディオでも、音へのこだわりを捨てなければいい音は手に入る、ということを今後も実践していきたいと思います。なんかこういう方が色々と面白いです。

 

といい気になっていたのですが、昨日ダイソーで買い物をして、帰りがけにふと目に止まったのがこの完全ワイヤレスイヤホンです。なんと1000円!(税抜き)

ダイソー的には1000円は高いですが、完全ワイヤレスイヤホンの価格としては破格に安い。

さて、問題の音はどうでしょうか。300円ヘッドホンでは見事に裏切られたわけですが、たまたまPayPayの残高に余裕があったので、迷わずレジに走ってました。

 

家に帰ってまずは充電。機能的には一般的なワイヤレスイヤホンとしての機能は揃っていて、音量調整、次の曲、前の曲への移動、マイク機能もあってちゃんと使えれば1000円という価格はお得と言えるでしょう。

 

さて、問題の音ですが、これがなかなかイケる!

ちょっと引っ込んだようは感じではありますが、低音もしっかり出てるし、全体的なバランスもいい。十分音楽用途で使える音質です。

実はあまり期待していなかったので、これは見事に裏切られました。

 

音質をもうちょっと詳しく説明すると、低音はやや高めの周波数にピークがある感じで、曲によっては耳につくかもしれません。でも、バスドラの音もしっかり出ていて、不足はない感じですね。

全体的な音質としてはシャープさやキレといった感じはなく、アナログ的な音と言ったらわかるでしょうか。前に出る感じはなくて、やや引っ込む感じ。でもボーカルやリードの音はしっかりしているので聞いていて心地いいです。

 

遅れもそんなにひどくなく、動画などを見ていてもセリフがちょっとずれますが、脳内で補正できる範囲?かな。

流し見で気にしなければ苦痛になるようなことはないと思います。

 

コーデックがSBCのみなのでハイレゾなどは埒外ですが、決して安物、チープな音ではないです。

ここ一番での出番はないけど日常使いなら全然ありですね。

装着感も耳の奥にしっかり入って違和感なく、自分的には合ってました。

ダイソーも久しぶりにやってくれましたね。

完全ワイヤレスイヤホンはAppleのイヤーポッズプロ狙いで、他の中途半端な製品には食指が伸びなかったので、初体験となりますが、やはりワイヤーなしで動けるのはいいですね。

最大の問題はバッテリーがどのくらいもつかということになるでしょうか。

でも値段を考えたら1年くらい使えれば十分という気がします。

 

さて、ヘッドホンでは散々だったですが、完全ワイヤレスイヤホンで見事挽回してくれました。

いろんなシチュエーションでヘッドホン、イヤホンも使い分けていく時代ですね。なにせ1100円もあれば色々手に入っちゃいますし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

jo今回は今までやってきた修理や自作、工作にあたってとても便利に感じたツールについてご紹介したいと思います。

 

普通のテスターくらいはあるという前提で、まずご紹介したいのがトランジスタテスターです。

 

購入のきっかけは電解コンデンサーの容量確認のためでした。

機能としては商品名の通りトランジスタを始め、FET、ダイオード、LEDなどの半導体、抵抗、そしてコンデンサー他の容量計測が可能です。

何が便利なのかと言うと、まず良品検査ができるということです。故障箇所や自作でうまく動かなかった場合に不具合のあるパーツを特定できるという点です。これを購入する前は当たりを付けてパーツ交換などしていましたが、これで真の不具合パーツが分かるようになりました。また、LEDの極性確認や抵抗値も分かりやすく表示されるので、一般的なテスターよりもこっちを使う方が当たり前になりました。素人工作では部品の使い回しも多いので、大変役立っています。

 

実際に役立った例として、通販で買ったパック販売のセラミックコンデンサーの容量が表示とかなりかけ離れた値だったのを事前に確認してトラブル回避したことや、やはり通販のゲルマニウムダイオードが10本中4本しか良品がなかったことがあり、その際に交換の確証としてこのトランジスタテスターの画面写真を送ったことなどがありました。

 

購入したそのままではソケットにパーツの足を挟み込む形で、場合によっては使いづらいことがあるので、私は3点の計測点のうち1と3にワニ口クリップを取り付けました。こうすればいちいちパーツの足の間隔をソケットに合わせる手間も省けますし、ちょっと離れたところのパーツの計測も楽にできます。

あと、電源については9Vの006P電池のソケットがついているのですが、ここに006P型の充電池をつないでいます。充電池は実測8.4Vくらいしか出ないのですが、これでも計測には不具合ないですし、1回の充電で1年くらいはもっています(使用頻度によりますが)。

 

次は、簡易オシロスコープです。

オシロスコープというと二桁万円くらいして、到底素人の手が出るものではないというイメージをずっと持っていましたが、いまや3千円台で買えるものがあるという幸せな時代となりました。

もちろん本式のものに比べれば出来ることにも限りがありますし、使用する上での癖もあり、また精度の問題などもあります。それでも、これを購入して特に自作機器のトラブルシューティングに力を発揮しています。信号を追いかけることが出来るので、回路のどこで不具合を起こしているかが分かるようになり、今まで手がつけられなかった不具合を解消することが可能になりました。これはかなり大きな進歩で、何が起きているのかが分かるというのは素人電子工作には大変心強いツールと言えます。

 

この製品のプローブは初めからワニ口クリップになっています。電源は9Vのアダプター仕様になっていますが、ハンディに使いたいので006P電池の電池ボックスを本体にねじ止めして、これも充電式の006P電池を使用する形にしました。

 

実際の使用例としては、エフェクターを自作してうまく動かなかった時に、音声信号の経路にそって、例えばオペアンプの入出力、増幅用トランジスタの入出力などに基板上でピンを立てて、順番にオシロスコープで追ってゆくという形で不具合発生箇所を特定したりしています。合わせてオペアンプやトランジスタへの電源供給を普通のテスターで確認してゆくと大体おかしなところが分かってきます。テスターだけでは確認出来るところも限られ、また音声がどんな波形になっているかが分からないので、例えばノイズ発生箇所の特定などは到底出来るものではありません。以前だったら諦めていたような出来の自作ものでも、これで正常動作にまでもっていけるケースが増えました。

ちなみについ先日には、Suhr Riotのコピー機を回路図からユニバーサル基板の配線に起こして作成したところ、まったく音が出ず途方に暮れていたものが、このオシロスコープで信号を追いかけ、オペアンプの一つでGNDの配線が間違っていたのを発見。修正して見事使えるようになりました。

 

最後は、これは計測的なものではありませんが、あると大変作業が楽になるツールです。大きなホームセンターに行った時に見つけた安価なミニルーターです。

有名メーカーの製品だとちょっとお値段的に苦しいものがありましたが、ちょっとコツはありますが安価なものでも十分実用になっています。

 

電子工作にルーターというと何に使うのか疑問に思うかもしれませんが、例えばアルミケースの削り出しなど、今までは鉄ヤスリなど使っていたものが、ルーターがあればさして力を使わずに可能になります。バリ取りや仕上げなどもこれで随分楽になりました。あと、最近よく使う小型の可変抵抗器の回転防止のボッチを削り取ったりする時にも使っています。

また、切削だけでなくドリル刃も付けられるので、特に1mm〜2mmくらいの小径の穴あけには便利ですし、基板などの繊細な部分の加工では、普通のドリルだと重くて自由が利かないのと、トルクが大きすぎて部材を壊してしまう可能性が大きく、その点ミニルーターだと片手で使えるハンディさと回転数も3段階切り替えられる点などアドバンテージがあります。

 

標準で付いている先端のツールだけでは足りないので、必要に応じてドリルビットやブラシ類など購入しています。切断用の刃も付けられたりするので、ちょっとしたプラパイプの切断などもこれで可能です。

 

ただ、安価な製品だからかは分かりませんが、アルミケース加工で少しハードに使用した後、チャックがゆるゆるになってしまい、これでもう終わりか、と思ったのですが、Amazonで換えのチャックのセットを売っていたのでことなきを得ました。交換セットの方はビット径が0.5mmから3.2mmまであるので、例えばその径に合うドリルビットが使えるようになり、加工の幅が広がりました。

安価な製品はビットが緩みやすかったりするのでチャックの消耗が早く、この辺の消耗部品を割り切って使うのがコツだと思います。

 

これ一台あると電子工作に限らず、車の補修や木工、その他あらゆる家庭での修理、加工作業を楽にしてくれます。

ドリル穴の下穴もこれを使うとより正確にあけられますし、木ネジの下穴あけも手軽に出来ます。

先ほどの自作Suhr Rioでも、ケース加工の際の下穴あけ、ボリュームの爪削りと3つあるボリュームポットのうち一つが軸がストレートタイプだったため、ねじ止め用のねじ切り穴あけなどに活躍しています。

 

さていかがだったでしょうか。3点揃えても1万円かかりません。使ってみれば分かると思いますが、一点だけでも価格以上の価値を感じると思います。

これで随分作業が楽になりましたし、やる気を増してくれています。

今回は気軽に買える価格の商品をご紹介しましたが、より本格的に、あるいは精度を求める場合は名の通ったメーカー品の購入をお勧めします。しかし、このような商品でもあるとないとでは大違いですから、ためらいなく購入できるものをご紹介した次第です。

 

類似品が沢山ありますが、レビューなどを参考にハズレを当てないように是非賢い選択をして下さい。

 

 

いずれの製品も使い方によっては危険を伴うことがあるので、よく説明書を読み、安全対策を講じて使用して下さい。

 

 

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

緊急事態宣言が続いています。

ワクチン接種が一般化して、安心して外出出来るようになるのは、もう少し先でしょうか。

気を緩めず、感染拡大を防止したいものです。

 

さて、前回の記事でも少し触れていましたが、取り組んでいたYAMAHAの小型ギターアンプ、F-20にリバーブを追加出来ましたので、一旦ご報告。

 

経緯からお話しすると、昨年、オークションで中古のF-20を購入したところからこの計画が始まります。

F-20というのは出力20Wの練習用ギターアンプで、かつてF-100、F-50というギターアンプの評判が良かったことから、後年になって発売されたモデルです。音の方は、F-100やF-50には及びませんが、ニュアンスは似ていて、Fender系とはまた違うコシのある音が出ます。

ABの2チャンネルあり、チャンネル共通の3トーンのEQ、Bチャンネルは2ボリュームと小型でありながら割とコントロールが充実したアンプなのですが、ただ一点残念なことはリバーブが付いていないという点です。

今はデジタルリバーブも安価に手に入る時代ですが、やはり最後のスプリングリバーブがあるとないとでは、音の自然さが違ってくるという気がしています。

なので、付いていて欲しかった、付いていたらパーフェクトだったなという思いでいました。

 

で、オークションで落札した段階では異音の出るジャンク品でした。なので、修理を行った訳です。

その際に分かったのは、なんと基板にリバーブ回路のプリントパターンがちゃんとあるということでした。もちろん、その部分にパーツはついていませんし、機能するかも未知数でしたが、正面パネルの裏側にはやはりリバーブ用のボリュームの下穴があったりと、せっかくリバーブ付きの設計で作ったのに、何かの事情で急遽オミットされたとしか思えない仕様でした。

その時、なんとかそのパターンを活かせないかなと、冒険心に火がついたのでした。

 

とはいうものの、その時はまだ知識もこなれてなく、心臓部になるであろうICもまったく不明で、取りつくシマもない状態でした。

その後、同シリーズでリバーブ付きのF-30というアンプも手に入れて、回路が参考になるかなとも思ったのですが、こちらはICの仕様が違っていて、あまり参考になりませんでした。

 

そうこうしているうちに前回ご紹介したF-50を入手して、その改造にあたって回路図とにらめっこしているうちに段々と形が見えて来ました。

特にF-50のリバーブ回路の出力バッファーの回路と、F-20の入力バッファーの回路などが参考になりました。

F-20のパターンは、解析してみるとリバーブ駆動用のアンプと出力バッファーを一つのICでまかなっています。8ピンのICはデュアルタイプのオペアンプ、4558でOKだろうということになると、あとは抵抗、コンデンサーの値を決めるだけです。

とはいうものの、抵抗は11個、コンデンサーは8個、それとボリュームがひとつと、適当という訳にはいきません。

とりあえず第一回目のチャレンジは、F-20のバッファーの回路を参考に、Web上の回路シミュレーターを使ったりして、一応の動作確認をしたり、にわか勉強でオペアンプの本を読んだりして定数を決め、あとは手持ちのパーツを考慮して組んでみました。

 

元々のプリントパターンはハンダで埋められているので、まずハンダ吸い取り線を使ってハンダを取り除きます。

そこへ揃えた部品をハンダ付け。ここは楽しい作業です。

ちょっと大変なのは正面パネルにリバーブ用のボリュームの穴を開けるところくらいでしょうか。これも表面の化粧パネルは穴なしですが、下地の鉄製のケースには穴が空いていたので、比較的楽に出来ました。但し、これは失敗した場合に、無駄な穴があいてしまうという結果につながるので、躊躇しなかったと言えば、正直ウソになります。引き返せない一点ですね。

肝心のリバーブユニットは、とりあえずF-30のものを取り外して繋げてみました。

 

さて、テストしてみると、残念ながらリバーブの残響音は響きませんでした。

ただ、変なノイズもなく、しかもアンプ本体を揺らすと、かすかにリバーブの残響音が聞こえます。

どうもリバーブユニットをうまく駆動できていないようです。

オペアンプのゲイン不足か、信号がアースに逃げているか、いずれにしてもここで一旦頓挫しました。

 

その後、エフェクターを作ったり、F-50の改造をやったりと、この間経験と知識の上積みもあり、また、4558を使ったリバーブ回路の参考例を見つけたりして、再び抵抗とコンデンサーの定数を大幅に見直して、必要な部品を発注、組み上げました。

 

第2回目のチャレンジは見事に成功、リバーブのボリュームを上げると、残響音がきれいに付加されていきます。

ただ、ちょっとドライブ回路のゲインがたかすぎるのか、Mix点の抵抗値がアンマッチなのか、リバーブのボリュームの位置が3くらいで十分な音量が出ます。

 

ただ、少しノイズが乗るので、何度か定数変更にチャレンジ。手持ちの部品の兼ね合いもあって、なかなかうまくいきませんでしたが、F-30のリバーブユニットからこのF-20用に調達したホクセイのリバーブユニットに替えていい感じになってきました。

インピーダンスの問題だったようで、この辺は知識も乏しく、偶然許容範囲だっただけな気もしますが、ゲインを決める抵抗を調整しなおして一旦完成としました。

最終的にはやや抑えめの設定になっています。目盛りが4くらいでかかってる感じになり10ではちょっと多いかなという程度です。キャビネットの大きさの関係から小型のリバーブユニットしか入れられないので、豊かな残響音というのは元々無理な相談なので、あくまで自然に聞こえるような残響付加を前提にしています。その点では大成功と言えると思います。

まだ少し見直し点はあるかと思いますが、まずは活きていなかったプリントパターンがちゃんと機能したこと、させられたことが喜びですね。

 

これでF-20が実用的な練習用小型アンプになりました。

つまみだけがちょっと違和感ありますが、目盛りラベルも貼ってなかなか本格的です。

他に、扱いづらいBチャンネルの歪みをクリップダイオードをLED+抵抗とツェナーダイオードの組み合わせにしてみたり、こちらは試行錯誤を続けています。

 

 

だいぶ久しぶりの更新です。

ライブの計画がコロナ肺炎の影響で延期になってしまい、意気消沈していたせいもあるのですが、ライブ用の機材を新たに調達したり、譜面作成、音色作成、機材修理、機材製作他の準備作業にも追われていて、特に機材修理、製作では一時かなり行き詰ってしまい、それどころではなかった、というのも一因になっています。

で、その中で機材製作が今月一気に進んで、完成をみたので、一旦ご報告ということで、ブログの更新となりました。

 

 まず、一番最後に出来上がったYAMAHA MFC06の改造ネタから。

これは、今回のライブには直接関係ないのですが、ライブでキーボードのプログラムチェンジに使用しているYAMAHA MFC1というMIDIフットコントローラーがかなりかさばるので、その代替に同じYAMAHAのMFC06が使えないかと、思いついたものです。

 

 MFC06というのはYAMAHAのマルチエフェクターFX500専用のフットコントローラーということで、スイッチが6個あり、そのうちの5つでエフェクトコントロールできるようになっています。大きさはMFC1の半分くらい。そして、スイッチの切り替えでMIDIプログラムチェンジも出力できるのですが、そのナンバーは1〜5の固定となっています。

さすがにこれだと少なすぎて、他の用途に使うのは厳しい、ということで長らくお蔵入りしていた機材でもあります。

 ただ、以前から構想にあったのは、これにバンク機能を設ければプログラムチェンジナンバーを拡張できるのではないか、ということでした。その時は外付けの機械を考えていて、Arduinoを使えば比較的簡単にできるかなと考えていました。

しかし、また別に電源が必要になったり、場所も取ることから考えついたのが、MFC06の中に組み込もうということでした。

 

 その結果、バンクナンバーをセグメントLEDで表示させるという仕様で、ケースの加工なんかも若干必要でしたが、うまく完成に至りました。

MIDI信号は、中のMIDI OUTジャックに繋がるパターンをカットして、そこにArduinoを割り込ませるだけです。最初、フォトカプラを使用した回路を作ったのですが、配線を間違えていたのをきっかけに、直接ArduinoのRXに繋ぐ形に改めました。 

バンクアップのスイッチも一番左の切り替えスイッチのパターンをカットして使用しました。

電源は、内部の電源基板からの出力が5Vだったので、Arduinoの5V端子に接続しています。

単体のセグメントLEDは初めて使用しましたが、配線もコードもちょっと面倒ですね。

一応、元々の切り替えスイッチは別に小さなタクトスイッチを付けておいてあります。

 

 さて、これで実現できるのは、0から9までの10バンクに5つのパッチが付くということで1から50までのプログラムチェンジナンバーの出力です。

これも、コードを追加すれば、変更は面倒ですが任意のプログラムチェンジナンバーを割り振ることも出来ます。

バンクチェンジがアップだけなのが玉に瑕ですが、10バンク程度なら一巡してもなんとか使える範囲でしょう。コードを直せばバンクを少なくすることも可能です。

元々電池駆動が可能な機材ですので、かさばらないという点ではこれに勝るものはないのではないでしょうか。

MFC1との比較では、MFC1はA,Bの2バンク×4パッチ+チェイン2バンクという構成なので、ライブを考えるとパッチの余裕がなく、またチェインの使用が必須となり、あまり使い勝手がよくありません。この点、この改造MFC06だと10曲までなら1曲5パッチ使えますし、曲ごとにバンクを切り替えるというのは動作的にも分かりやすい感じがします。ということで、MFC1との入れ替えも視野に入ってきました。

MFC06は今だと中古で1,000円もしないので、部品代考えても2,000円かかっていません。比較的簡単な改造で機材が生き返りました。

 

 次にご紹介するのは、MIDIプログラムチェンジシフトマシン。

どういうことかと言いますと、今回ライブで使うキーボードがKAWAIのKC10というシンセで、このモデルはエフェクト類が一切ないというシンプルな構成になっています。ただ、これではライブで使える音色にならないので、定番のZOOM MSシリーズ、今回はMS-50Gを空間系のエフェクターとして使用したいというところからスタートしました。KC10のプログラムチェンジナンバーに自由度が少ないのと、MS-50Gは受信できるプログラムチェンジナンバーが50までとなっているので、そのマッチングにこのマシンが必要ということなのです。

 どういうことかと言うと、例えばKC10をフットスイッチでナンバー70の音色に切り替えると、その時MS-50Gは切り替わらなくなってしまうので、MS-50Gには35とか50までの別なナンバーを送ってあげるというものです。

 MS-50GにはUSB MIDIで任意に設定したナンバーを送信、レガシーMIDIはそのままスルーという形で、Arduino MiniとUSBホストシールドで構成しました。ナンバー設定表示用に小型LCDを使用、メモリはArduino内蔵のEEPROMを使って、任意のプログラムチェンジナンバーに任意のナンバーを振れるようにしてあります。電源は外部9V電源で供給。MS-50Gの横に置ける、小型のいいマシンになりました。

 

 最後はBOSS DD-500に接続するMIDIプリセットボリュームです。

今回、ライブにあたり、エフェクターボードも一新して、新たに組み直しました。その過程でボリュームペダルを外さなくてはならなくなり、その代替手段を考えていました。

ボリュームペダルといっても、用途はチューニング時や曲間のミュートに使っているだけなので、だったら別な方法でもいいかなというのと、以前はBOSSのディレイ、DD-500でやっていたソロとバックの音量変更もいっしょにやってしまえれば操作性もあがるということで構想しました。

 以前、大塚明さんがギターマガジンに連載していたハンドメイドプロジェクトでやっていたプリセットボリュームのMIDI版みたいなのが出来ればいいという発想でした。

ただ、MIDIコントロールチェンジでマスターボリュームの設定のあるエフェクターがあればいいのですが、今回使用するBOSSのDD-500もRV-500もMIDIで機能するのはエフェクトレベルとか、個々のパラメーターだけです。一旦諦めたのですが、ステレオ出力仕様の両機にはPANのコントロールがあり、これを使うことでなんとか実現にこぎつけました。通常、モノ使用時にはアウトはLチャンネルを使うようにマニュアルには書いてあり、そのままだとPANは機能しません。そこで、あえてRチャンネルだけを出力に使うことで、PANによる擬似的な音量操作が可能になりました。

 機能的には大塚明さんのマシンのパクリみたいなもので、今回はメモリのようなものは使用せず、可変抵抗を3つ取り付けて、それぞれの値によりMIDIコントロールチェンジ信号を送って音量を切り替える仕様になっています。

ただ、完全ミュートに一つ使ってしまうのは勿体無いので、外付けのフットスイッチを使ってミュートできる仕様にしました。

 DD-500にはスイッチャーからプログラムチェンジ信号をレガシーMIDIで送っているので、プリセットボリュームからのコントロールチェンジ信号はUSB MIDIで送るようにしています。

電源は9Vの電池を内蔵するようになっています。エフェクターボードの外部に置く形を想定していて、ケーブルはUSBケーブル1本にしたかったのと、電源アダプターを使うほどの電流量を必要としないからですね。今は充電式の9V電池があって、それを使っています。ケースもちょうどいい大きさのものがあって、なかなか使い勝手もいいです。

 

 難点は、例えば音量を下げた状態でプログラムチェンジを行うと、音量はMAXに戻ってしまうことと、その際プリセットボリュームの表示は戻らないというところでしょうか。

ただ、実際使っていると、この方が使い勝手はよく、仮にプログラムを変えても音量が下がったままになってしまったら、元の音量に戻す作業が必要になってしまいます。表示が一致しない、という点だけが残念なところでしょうか。

 

 以上、完成は3点ですが、この他にもジャンク品のドラムパッドを使ったMIDIパーカッションコントローラー、BIAS(懐かしい)製グラフィックイコライザーの復旧、ギターアンプYAMAHA F-100 212の修理、同じくF-50 112のメンテナンス、マイク用のウインドスクリーンの調達、修理、MaxonチューブスクリーマーST-9の修理、ベスタファイアデジタルディレイD-1Xの修理、旧自作スイッチャーの修理などあれこれやっておりました。

残念ながらパーカッションコントローラーはまだ未完成、YAMAHA F-100は修理断念と、うまく行かないものもありまして、特にF-100は期待が大きかっただけにかなりダメージを食らいました。

ただ、さすがに100Wのアンプはでかくて重く、簡単に運搬などできるものではないのはよく分かりました。その代わりと言ってはなんですが、運良くいい状態のF-50を偶然に安価にゲットできて、これは久々のヒットですね。いずれレビューしたいと思います。FシリーズはこれでF-20、F-30、F-50と三種揃ったので、そろそろ打ち切りですね。F-50ならライブでも大丈夫かと思います。あとはフェンダーのチューブアンプで50W程度のがあればアンプも一区切りと思っています。

 アンプが良くなってくるとTS系オーバードライブだということでチューブスクリーマーを数十年ぶりに復活させました。中身をラックケースに組んでいたのを元のケースへ戻したのですが、なかなか出来なかったのは可変抵抗が一つ壊れてしまい、同サイズの交換品が入手できなかったからでした。少し大きな代替品を使うため、配置を入れ替えたりしてなんとか復旧しました。ベスタファイアのデジタルディレイもボリュームの交換で復旧、これも小さな可変抵抗が必要で、うまく入手できたので復活できました。かなりレアなマシンですが線の細いディレイ音がギターにはかえってマッチします。またモジュレーションをかけてのコーラスはなかなか他では味わえないキレのある音になります。好きな音ですね。ただ、筐体が大きいのとプリセットもできないのでエフェクターボードへの組み込みは断念しましたが。

 

 ということで修理と自作に明け暮れた半年あまりでしたが、思った以上に成果がありました。そろそろネタも尽きた感じですが、またいいアイデアを思いついたら随時作っていきたいと思っています。ライブで使う自作の機材は、MS-50Gコントロール可能なエフェクトループスイッチャー、バッファー、シグナル分岐バッファー、パワーサプライ、そしてこのMIDIプリセットボリューム、プログラムチェンジシフトマシンと、必要に応じて作っていくうちにだいぶ増えました。こういうオリジナルの自作の機材をライブで使っていくのはなんとも楽しいですね。

ではまた。

 

フォローしてね…

 

  チョキチョキ

中古でYAMAHA NS-10Mを入手しました。

状態はコーン紙の黄ばみ、ターミナルのくすみの他は筐体に少し傷がある程度といった感じです。

但し、型としては初期に近くかなり年代は経ているようでした。

 

NS-10Mは以前から憧れというか、いつかは手元においてみたいスピーカーでした。

音楽をやってる人なら一度は思うのではないでしょうか。

スタジオの写真には大抵と言っていいほど写り込んでいる白いウーハーのスピーカー。

シンプルながらバランスのとれたデザインとともにスタジオのモニタースピーカーの位置を長期間守り続けた実績。

一度はじっくりと聞いてみたいとずっと思っていました。

ただ、既に生産終了で、入手すると言えば中古でしか買えません。しかし、今までは中古で買ったとしても置く場所なし、音量もそんなに出せない環境でしたから、半ば諦めていました。

今は後継品が出ていますが、やはりちょっと感じは違うようです。

 

 

転居してからはそれらの条件は一切なくなりました。あとはモノと値段だけ。

今回はユニットのしっかりしてそうなものを選びました。交換ユニットも入手困難になっているようなので。

 

さて、ミニスタジオの構築も佳境で、その一員としてNS-10Mを迎え入れたのですが、ミキサー卓の出力からエフェクト(リバーブ、EQ、コンプレッサー)を通してアンプはYAMAHAのA-100というパワーアンプ。

このアンプはオーディオ用でなくて、楽器用、PA用みたいな感じですね。以前使った経験ではちょっと分離が悪かった印象があります。

で、NS-10Mの音ですが、どうもバランスが悪いというか、聞いてて落ち着かない感じ。

ネットなどのレビューでは、高音がうるさいとか低音が出ない、モニター用であってリスニングには向かないなどの記事が多く、こんなもんか?と思ったのですが、それで諦める訳には行きません。

これではモニターの役割も果たせません。

 

まずはスピーカーのネットワークですね。

コイルと電解コンデンサーで構成されているウーハーとツイーターを分けるネットワークですが、電解コンデンサーは経年劣化で容量が変わってしまっている可能性があります。

早速代替品を注文。

使われているコンデンサーは1台につき2.7μFが並列で2個、10μFが一つです。

 

で、この2.7μFのバイポーラ(無極性)電解コンデンサーというのは普通の部品屋さんではまず置いてないので、オーディオ専門店に発注します。

ちょっと特殊な容量でも結構選べます。

今回は耐圧がちょっと低いのですが、安いやつをチョイスしました。

ひとつ数千円の通向けのものもありますが、そこまでは求めない、というかまずは設計通りの帯域で分けられればいいので、10μFのも安価なものでやってみます。

 

もともと付いてるのはとにかくでかいですね。新しいやつは1/10もないくらいです。

外したコンデンサーを容量が測れるトランジスタテスターで測ってみます。

 

2.7μFは並列状態で24.48μFありました。

本来なら2.7+2.7で5.4μFでなければならないところ、4倍強も増えちゃってます。コンデンサーは古くなると容量が増えるケースが多いみたいですね。

10μFの方も11.83μFに増えてます。

こうなるとちゃんと帯域分けられてないですね。

NS-10Mの音が悪い、って人の半分くらいはこういう劣化が原因なんじゃないでしょうか。

 

さて、交換後はどうでしょうか。

締まりがでて、抜けが良くなりました。

ですが、個人的にはまだNGです。満足する音になっていません。

問題はやっぱりアンプですね。こちらもパワーはありますが元の素性が素性だし、経年劣化もかなりありそう、ということで交代です。

ここで登場するのはPAM8403というアンプICを使った121円の中華アンプ基板です。

いわゆるデジタルアンプという奴で、出力3Wでおもちゃのようですけど実力は侮れません。結構素直な音がするのです。

 

で、余っていたペンケースとこれまた余っていたリレー基板を組み込んでミニアンプを組みました。

リレー基板は何に使うのかというと、このアンプ、ボリュームつまみがスイッチも兼ねていて、最左位置から右に回すとスイッチがONになるのですが、盛大なポップノイズが乗ってしまうんですね。スピーカーを痛めかねないので、アンプのスイッチを入れてからリレーでスピーカーを接続するという仕組みです。

ずっとリレー入りっぱなしは省エネでないですしノイズ的にも悪影響があるので、リレーを動作させるとスピーカーが切断されるようにしてあります。

まずリレースイッチを入れてスピーカを切ってからボリュームを回してアンプの電源ON。そしてリレーを切ってスピーカーを繋ぐという感じです。切る時もスピーカーを切ってから電源をOFFにします。なんか真空管ギターアンプのスタンバイスイッチみたいですね。

完成品。

 

スピーカーをMuteする仕組みは基板のICには組み込まれているようで、改造すれば電源ON時のポップノイズは回避できるようです。チャレンジしたのですが、ICの足をもいでしまってあえなく撃沈。またチャレンジしてみます。もう3枚ほど追加注文してあります。なんせ121円です。

 

さて肝心の音ですが、見違えましたね。迫力というか、分解能が高いというのでしょうか。

スピーカーのレスポンスがいいという記事もありました。たしかにそんな感じです。

ですが、よく聴くとサー、というかシーというようなノイズが結構乗ってしまっていて、無音時は特に気になります。

無視できないので、対策をしました。

 

まず電源です。アンプ基板もリレー基板も5V動作です。なのでお手軽にUSBアダプターを介して5Vを供給しています。問題の第一はアダプターですが、1A、2A、2.1A等といくつか試してみて、家にあるものではダイソーの1A品iPhone用電源アダプタ(4S世代)が一番マシでした。

次に回路的に対策ですが、本当はLPF等で対処すべきなんでしょうが、電源も作業も大掛かりになるので電解コンデンサーとセラミックコンデンサーで簡単な平滑回路を挟み込んで、あと入力ジャックと電源のアースをつなぎます。実際これが一番効果あったようです。それと入力のところに4.7μFのコンデンサーをかませました。おまじないみたいなものですが、これら一通りをやった結果、ノイズは気にならない程度にまで低減しました。

用途を考えれば十分です。

 

ようやく環境が整ったので、色々試聴してみます。

スピーカーとか作ったり弄ったりするので、随分前から試聴用の楽曲集がiTunesに入っています。古い曲が多いのですが、これでいろんな楽器の鳴りや分離、帯域感、低音量、ピーク帯域などがわかります。

今回驚いたのは、今までちょっと録音やMIXが古くて音に迫力がないなと思っていた70年代から80年代にかけての邦楽(ジャパニーズポップスの前ですね)がとんでもない迫力で迫ってくることでした。

特にボーカルなんかは生首がそこに登場したような感じで、曲によっては気持ち悪いくらいでした。

媒体にエンコードされた楽曲が、正しくデコードされたような、そんな再現性をもっているスピーカーだと感じました。

確かに低音は弱いし、帯域もすこし中音に癖があって、1kHzよりちょっと下くらいを落とすと聴きやすくなります。

経年劣化と個体差もあるのでしょうが高音が耳につくとかうるさいとかはなかったですね。

それとエコーというか、リバーブがはっきり聞こえます。

これはかつてない体験で、なるほどスタジオモニターで使われることだけはあると思いました。これだけ残響が聞こえると、曲によっては掛け過ぎで、ちょっと不自然に聞こえたりもしますが、率直に感動しました。

ダンスミュージックなんかもいいですね。低音はキックの音とかあんまり出てないですが、ベースの帯域がしっかりしていて、十分低音を感じます。それより歯切れが良くてリズムに乗ってしまう感じです。

難点としては、低音が豊かでない分小音量だとスケール感が薄いというところでしょうか。

たしかに気楽に聞き流すというよりは音楽に聞き入るという感じのスピーカーだと思いました。

個人的には十分リスニング用途でもアリですね。

特にiTunesでEQを少し調整して、エンハンサーを効かせると、別次元のリスニング体験が出来ます。もちろん好みによりますが、私はこういうの好きです。

 

あとYAMAHAのA-3というプリメインアンプで試聴と測定をしてみました。測定はiPhoneアプリのe-scope3in1というので行なっています。マイクがiPhoneなので実際との乖離はままあるとは思いますが、まずは比較にはなるかと思います。

まずサイン波で出力のピークを60dBで揃えています。スピーカーとの距離は95cm。同じ位置で測定してます。赤線が実測値です。

NS-10M&ミニアンプ

NS-10M+A-3

 

A-3もアンプとしてはそこそこいいはずなんですが、実際の音はなんかおとなしくなってしまってちょっと迫力が減じた印象です。

測定の結果でもミニアンプの方が帯域も広く、谷が少ないです。

低音はたしかに両方とも80Hz付近でストンと落ちていますが、A-3がカクンと落ちているのに比べてミニアンプの方は徐々に下がっていってます。結論としてはミニアンプの方がNS-10Mにマッチしている、と言っていいと思います。まあ、あくまで我が家での結論ですが。

能率のいいスピーカーなのでプアなアンプの方がマッチするようです。多分、スピーカーケーブルも安いやつの方がいい音がすると思います。

測定中に気づいたのですが、テスト音が15kHz付近を超えると、私の耳には何も聞こえなくなります。これはあまりよろしくないエイジングですね。

 

ちなみに以前記事に書いたPM-M0841CKと吉本キャビネットのダブルバスレフエンクロージャーキットDB-800を使った自作スピーカーもYAMAHAのA-3との組み合わせで測定してみました。ダブルバスレフのエンクロージャーなんですが、なかなか堂々とした音を出してくれています。

こちらは測定位置は2メートル前後でちょっと環境は変わっています。トーンは±0。

 

低音も十分出ていて、なかなか侮れない性能です。見た目からは想像できないほどの音が出ます。バスレフの割にはしっかりとした低音ですね。高音は少し出過ぎるので中に紅茶のティーバッグをぶら下げています。あと開口部も少し吸音材で抑えてます。

トーンでBASSとTRBLEを少し持ち上げてやれば十分なスケール感が出ます。PM-M0841CKというスピーカーはこのキャビがベストマッチだと思います。結構人気の出てきたユニットですが、小さいエンクロージャーでは低音は出ないです。ダブルバスレフがバランス的に一番だと思います。記事を書いた頃に比べてエージングも進んだせいもあるかと思いますが、こちらのスピーカーはA-3がマッチしますね。このスピーカーは増税前は400円でした。プアスピーカーにはちょっといいアンプがいいようです。

こちらはゆっくりリラックスして聴くのに最適です。

今もこの組み合わせで曲を聴きながらこれを書いています。

 

NS-10M、スタンバイ完了しました。ミキサー周りの配線もようやく山を越えたので、役者は揃いました。

121円のアンプを使うとは当初考えてなかったのですが、必要にして十分な感じです。

70年台80年代の邦楽をまた聴くのが楽しみになりました。

音がいい悪いではなく、生き返った感じ、の音ですね。

もしやと思って昔のカセットテープを引っ張り出して聴いてみました。当たりです。みずみずしさが蘇るというか、違和感なく入って来ます。

これは他のスピーカーでは決して味わえないんじゃないか、と思います。交換ユニットの入手が難しい現在、今のユニットの寿命までではありますが、メンテナンスをしっかりやって、長く使っていこうと思います。

 

外したパワーアンプYAMAHA A-100の方はRolandのギタープリアンプSIP-300と合わせてギターアンプにしてみます。

 

 

 

 

 

 

またまた随分と間が開いてしまいましたが、機材の復旧作業に明け暮れていました。

 

そもそもは随分前に使えなくなっていたBOSS BX-800とYAMAHA REV7をなんとかできないかという思いから始まったのですが、しばらく使わないでいた機材もかなりオカシイ状況に陥っていて、引き続いて作業をしていました。

 

まずBOSS BX800です。これは8chのミニミキサーで、以前はボーカルのモニター返し用に使っていたのですが、もう30年前くらいに電源が入らなくなっていて、半ば諦めていた機材です。

ここまでいくつかアンプとかを修理していて、もしかしたら治せるかもと取り掛かったのでした。

 

ケースを開くと、手前に電源基板があり、上面に合わせてミキサーの基板があります。電源が点かないということは電源部に問題有りで、だいたい電解コンデンサーがへたっているか問題を起こしていることが多いことから、この部分の交換と、パワートランジスタの交換を行ってみました。

結果は見事復旧。いや、うれしいですね。

 

次はYAMAHAのデジタルリバーブREV7。

これも20年前くらいから液晶が点かず、使えなくなっていた一台です。

しばらく使うこともなかったのですが、引越し後はRoland M-240というラインミキサーを使う関係から復旧できればいいなと思っていたものでした。

古い機材ですが、名機というかやはりこれでないと出せない音があります。

蓋をあけると、手前に電源基板。

やはり電解コンデンサーを電源部は全部取り替えます。

あと、基板裏の清掃。どうも電源まわりのハンダの周囲に腐食が出ていて、となりのパターンに接触していた感じもあり、それをきれいに。

で、これも見事復帰。内蔵電池も交換。

 

ちなみに内蔵電池は、以前交換しやすいように直付けのボタン電池からホルダー式に改造してあるので、至極簡単に行えます。

古い機材では必須ですね。

今だと端子付きのボタン電池もAmazonで入手可能ですが、毎回ハンダ作業が必要になります。

内蔵電池レベルならともかく、デジタル機器の修理なんて無理だと思ってましたから、この成功は画期的でした。

 

 

 

さて続いてはYAMAHA PLS1。これは2Uラックサイズのプログラマブルラインセレクターで、MIDIのプログラムチェンジで切り替えられるラインセレクターです。これまた古い機材ですが、こういうのなかなかないんですよね。結構自由な設定が可能で、ラックエフェクターでシステム組んでた頃の必須アイテムでした。

これが、数年使わなかったのですが、電源を入れるとリレーがバチバチと入れ切れを繰り返します。

やっぱり電源部のコンデンサーを交換、内蔵電池も交換。

で、結果は変わらず。

 

そこでちょっと行き詰ったのですが、もしやと思ってリセットをかけてみることに。

デジタル系の機材は結構これがカギだったりしますね。

PLS1のリセットは↑ボタンとUTILITYボタンを押しながら電源投入。

これで復旧しました。

結局、これだけで治った気がします。

 

しばらく間をおいて、YAMAHA QR10というシーケンサー。

シーケンサーといっても、ちょっとおもちゃっぽい機種で、パートを並べてソングを作るという形で、簡単に出来るというのが売りのモデルでした。

コードがボタンになっていてMIDIも使えるので、曲作りには重宝しました。

それが、コーヒーをこぼしたか何かで動かなくなっていました。

分解してみますが、一枚基板で取りつく島がありません。

電源も電池かアダプター使用なので、そうたいした回路でもなく。

とりあえずアルコールで基板裏を清掃します。

そのくらいしか出来ませんでしたが、これでなんとか液晶がつくところまで復旧できました。

ただ、パターンとかソングとかうまく動かないみたいで、デモソングを再生してみると途中でエラーになって止まってしまいます。コードボタンは効くのでそれで良しとしていましたが、ものは試しと色々調べたリセットをかけてみます。

これはVariationボタンとEボタン、Phrase1ボタン、Phrase2ボタンを押しながらパワーオン。そうすると液晶になにやらボタン名らしきものが表示されるので、そのボタンを順々に押していって、一通り終わると復帰。

これで完全に復旧しました。デモソングも全部ちゃんと再生されました。

 

さて、修理もここらで打ち止めかと思っていたら、YAMAHA FX550がよもやの使用不能。

FX550はハーフラックサイズのギター用マルチエフェクターですが、SPX90後継のエフェクトとクオリティーがあるので、ミキサー卓のサブエフェクトとして考えていました。

FX500もあるので代替できますが、なんとかならないか頑張ってみます。

症状としては、電源は入るけど液晶には何も表示されない。バックライトは点いてる。各ボタンの反応がない、という感じで、液晶だけでなく元がダメなようです。

リセットもかけてみましたが、やはりダメ。

電源アダプターを使う製品ですが、一応電源部の電解コンデンサーを交換してみましたがダメ。

基板が両面基板で、ハンダもどうやら鉛フリーらしく融点が高くて手持ちのハンダゴテでは綺麗に外すのも大変、ということで、断念。

この壁はちょっと厚いですかね。

 

でも、これだけ復旧できたら十分ですかね。

特に30年ぶりに復旧したREV7は嬉しいですね。

音質のクオリティーは別に持っているSPX90並ですが、部屋の大きさなどパラメーターがもっと細かく設定できるので、やはり卓に繋ぎたい機材ですね。

いや、私には十分なクオリティーです。

 

あと、モニター用のスピーカー。

いいのがまだ調達できていませんが、とりあえず設置しようと思っていたキットのスピーカーが、なんとエッジがボロボロ。

スピーカーごと交換しても良かったのですが、修理ついでにエッジ交換にチャレンジ。

 

エッジはAmazonとかで買えるんですね。

やり方もネットで習って、やってみます。

サイズがぴったりでもないですが、破綻するほどでもないので、やってみます。

古い腐食したエッジを綺麗に取り除いて、新しいエッジをボンドで貼り付けます。

まずまずです。

音は、ちょっと期待はずれですが、今の段階では良しとします。

とりあえずはシンセの音のモニターができればいいので。

 

卓周りの修理はこの辺まででしょうか。

入出力ジャック周りのクリーニングを一通り行って、ようやく”らしく”なってきました。

 

システムの第一の目的は音源のエディットと譜面作りのためということなので、まずは十分すぎるかなと思います。

6月のライブに至るまで、こういうシステムが組めなかったので結構苦労しましたから、なんともありがたいことです。

始めるとキリがないですけどね。

なんか機材に囲まれていると落ち着くというか、至福です。

とにかく有りものでなんとかします。

 

今回、修理ものがたくさんあって、交換部品のチェックができるようにテスターを新たに二つ導入しました。

今まではアナログテスターだったのですが、抵抗とか測るときに今一つの信頼感でした。

そこでまず小型のデジタルテスター。

 

これはトランジスタ、ダイオードなどもチェックできる製品で、安価ながらとりあえずの役は果たせます。

で、あとコンデンサー、特に電解コンデンサーの容量が測れるものを探していたのですが、普通のテスターでは高価なものになってしまいます。

そんな時見つけたのがこれ。

 

これはトランジスタなどもチェックできる優れもので、こういうのがあるの知りませんでした。

これくらい揃えればまずは困らない感じです。

 

ギターアンプ周りはまた別途。

 

追記:

私はまあ機材持ちがいい方なので、また愛着もあり修理できるものは修理して使っていくという人間ですが、よく考えると、修理できる機材でも、知識がなかったりあるいは外部に頼むと高額になるため廃棄されるケースの方が圧倒的に多いのかなと思ったりします。

当然、古いからもう使わないというケースもあると思います。

ただ、それでも使いたいという人はいると思うんですね。

そんな時、豊富に中古品、修理品のストックがあったらいいのにな、と思ったりします。

名機と言われるような一部の機種はオークションなんかでもよくやりとりされていますが、それ以外の製品は買い手も現れず捨てられてしまう。

ちぃっと割り切れない思いを抱いたりします。

確かに修理など危険も伴いますから、誰にでもというわけにはいきませんが、道具は修理して使うという文化は残した方がいいんじゃないかと思ったりしています。

今回REV7とBX-800は例えば1年前だったら治せていなかったでしょう。ここ数ヶ月で知り得た知識と技術的スキルの習得があって初めて修理が可能になりました。

その間とっておいたのはいつか治そうと思っていたからでもあります。また、そう思っていなければ技術の習得もなかったでしょう。なんでもかんでもという訳ではありませんが、愛着のある機材くらいは治して使っていきたいなと思っています。