とれすけのブログ

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IT、Mac、音楽、ひとり旅、メイカーズ、その他ゆるゆると。
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 世の中はいろんなことが立て続けに起きていて、関心事が次々に塗り替えられています。

  実機から回路図をつくる

 さて、エフェクター作りは、以前失敗していたBOSSのハーフラックシリーズのROD-10のコピーに成功して、さらにオリジナル回路のオーバードライブを作ったりしていました。

 ただ、エフェクターボードに載せて本番で使いたいエフェクターとしては、プロビデンスのVELBET COMP、 SONIC DRIVE3、MXRのShin-juku Driveがありました。実機は持っているのですが、スペース的に厳しいのでなんとかミニペダルサイズで再現できないかと思っていたのですが、回路図などもなく、ずっと諦めていました。しかし、どうしても使いたいという欲求が高まって、なんとか実機から回路図をつくろうと思い立ちました。

  VELBET COMP

 まずはVELBET COMP。片面基板ならパターンを追えばいいのですが、両面基板ということで、これが今まで手が出なかった原因でもありました。こうなると、やり方としては回路を追いかけていくということになります。

手順としては、まず回路基板をiPadで撮影しておきます。

そしてテスターでGNDラインをたどります。これをiPadの基板写真に黒ラインで書き込んでゆきます。次は9Vの電源ラインを同じように検出してゆき、基板写真に赤ラインで書き込んでゆきます。次いで4.5Vのバイアスラインを検出していって、また別な色で書き込んでゆきます。エフェクターの一般的な回路を見慣れていれば、だいたいどの辺につながっているか見当はつくので、ここまではまあ楽といえば楽ですね。ここまでできると残りの接点を当たればよくなるので解析も先が見えてきます。

で、次はフットスイッチ部を解析して、まずエフェクトONの状態にします。トゥルーバイパスの接続だったので、そこからINPUTの配線をテスターで辿っていきます。とにかくここからはテスターでゼロ抵抗の接点を探し、それを基板写真に書き込んでゆくという作業の繰り返しです。一つのパーツの先が一つとは限らないですし、必ずしも配置が近いものがつながっているというものでもないので、接点を一通りあたるという、結構根気のいる作業になりました。

全部の接点がつながって、OUTPUTまでたどれれば、解析の第一段階は完了です。

出来上がったライン書き込み済みの基板写真を元に、今度はノートに回路図を書いていきます。今まで自作するエフェクターの回路図を必ず一度はノートに手書きしてきたのがここで役立ちます。大体の勘所がつかめているので、割合すんなりと回路図を起こせました。で、出来上がった回路図を見るとどこかで見たような回路です。そう、DynaCompとかROSSのコンプレッサーと回路が良く似ています。コントロールの数だったり若干定数が違っていそうですが、かなり近い回路構成でした。

 あとは、パーツの値を測って回路図に書き込んでゆきます。VELBET COMPはスルーホールのパーツを使っているので、コンデンサーなどは書いてある値が読み取れます。抵抗はカラーコードとテスターでの実測を突き合わせて確定していきます。

 キモになるICはCA3080。トランジスタも2N5088と読み取れます。ただ一つ、インプットのバッファーに使われている半導体が文字が読めなくなっていて、トランジスタかFETか判断がつきませんでした。そこだけは保留して、回路図を完成させました。

 

 ここまでくれば再現は難しくありません。パーツ数もそれほど多い方でもないので、ミニペダルサイズにカットしたユニバーサル基板にレイアウトしていきます。今まではまず基板図をノートに書いてからレイアウト図を作成していましたが、慣れたせいもあり、今は回路図からすぐにレイアウト図を作成するようになりました。

 

 保留にしていた半導体は、基板テストで音出しをしながらトランジスタかFETかを探っていきました。結論としいては、どちらでも動作しますが、調整用のトリムで最適値に合わせる段階でFETの方が帯域に合っているという結論になりました。

 パーツは1μFのコンデンサーとタンタルコンデンサー以外のコンデンサーはミニペダルサイズに収めるため積層セラミックコンデンサーを使っています。

 効果の再現性はなかなか良く、今まで使っていたROSSのコンプレッサーよりも好みの音ですね。なかなか感動ものです。

  Shin-juku Drive

 さて、次いでShin-juku Driveにチャレンジします。これは、両面基板に加えて、表面実装の部品なので、さらに難易度が上がっています。パーツの値が読み取れないんですね。抵抗はなんとか読めますが、コンデンサーは表記すらなく。

 

 回路の解析に関してはVELBET COMPと同じように、テスターで辿っていきました。回路図も同様に書き出すと、後はパーツの値を探っていきます。抵抗は数字が読めるものは読み、読めないものはテスターで。で、問題はコンデンサーです。手元にあるトランジスタテスターで読み取れるかと思ったのですが、回路に組み込まれたままでは、まったく読み取れないのでした。さすがに当てずっぽうという訳にもいかないので、ここで一旦頓挫しかけたのですが、新たにコンデンサー容量計を導入することにしました。

 

中華製の安価なモデルですが、なんとか回路中のコンデンサーでも測定することができました。もちろん回路構成によって値がブレることもあり得るので、必ずしも正確とは言い切れませんが、回路的にかけ離れた数値にはなっていないと思います。おかしなところは推定も交えて、一応回路図を完成させました。

 使われているパーツで、オペアアンプは2134、トランジスタはBC549というものが使われているのですが、ここは4558、2SC1815というような汎用品で代替しています。他にボルテージデテクターというようなものもあり、電圧補償的な回路も付加されているのですが、その辺はオミットして作成することにしました。

 パーツの違いもあり、完全再現というのとはちょっと外れますが、実際に音を出してみると、Shin-juku Driveで使いたかった音は出せている感じです。

  SONIC DRIVE 3

 最後はSONIC DRIVE 3です。これも手順は同じですね。ボリュームのカーブが揃わないのと、オペアンプが分からないという点を除けば、ほぼ実機通りに再現できたと思います。オペアンプは、ソケットにして色々試したのですが、TL072で標準的、4558だとちょっとこじんまりしてしまう感じで、5532だとキメが細かく、ニュアンスが出る感じなので5532に決めました。

 

 これら3台に加えて、オリジナルのオーバードライブ、そして以前失敗したYAMAHAのPH-01を作り直したBOSSのPH-1R、さらにYAMAHA DI-01のオリジナルモディファイをボードに載せて、また一つグレードアップした感じです。

 

 以前から考えていた3Dプリンターをついに導入しました。まだモデリングソフトが使いこなせていませんが、必要なものは作るという方向性がいよいよ強まってきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

i 今年初めての投稿になります。

とうとう戦争が始まってしまいましたね。毎日CNNとBBCを見ています。ロシアはいったい何を考えているんでしょうか。ウクライナが相手ということで、このネットの時代、今までのようなゴリ押しが通ると考えているなら、プーチンも耄碌したということでしょうか。

 

 

  りんごループ

 さて、iPhone7なんですが、本格的に楽天モバイルに乗り換えるにあたってiPhoneXsにスイッチして、予備機として主に動画撮影用に使用していたものなんですが、いつしか充電器につなぐとりんごマークが出て数秒で再起動がかかるという症状に陥ってしまっていました。いわゆるりんごループというヤツですね。

 

 ネットで調べて再起動、リセットなど色々やってみましたが、どうにもならず。MacにつないでもIPhoneを認識する前に再起動がかかるので、復元も不可能。ということで諦めてしばらく放置していたのでした。

 

 で、ここへきて改めて復活させられないか、再度チャレンジしてみることにしたのでした。まずはYoutubeで情報探し。ここでまずReibootというソフトを見つけます。Macにインストールして起動、IPhoneをつないで画面の指示に従います。その中で、iPhoneをDFUモードで起動するというところがあり、なんとこのDFUモードでの起動が出来ました。これはまずボリュームダウンボタンとスリープボタンを同時に押して5秒、ボリュームダウンボタンを放してスリープボタンだけ押した状態にして10秒、そしてスリープボタンを放すと、iPhoneの画面にPCと繋げるように促す絵が出ます。

 

 ここまで出来たのがまずとっかかりになりました。この状態になると、Reibootを離れて、MacOSの方で復元を促すメッセージが出てきます。指示にしたがってアップデートと復元を進めます。

iOSのダウンロードが始まり、それが終わるとiPhoneへのインストールが始まるのですが、少し進んだところでiPhoneが再起動するとまた元のDFUモードへ戻ってしまい復元はできませんという現象にいきあたり、一旦頓挫します。

 

 Reibootでその先へ進もうとすると有料版にアップグレードしないとできないので、5,000円ほど払うかどうか迷ったのですが、その前にApple純正のiPhoneの管理アプリApple Configurator 2を試してみることに。これで復元を実行すると、やはりエラーで復元できないのですが、プロセスが分かるので、どこで異常が発生しているかが分かりました。

 

 何度かやってみて、どうもバッテリーがまったく充電できていないような印象をうけ、そのせいで元に戻ってしまうように感じました。そこで、思い切ってバッテリー交換をしてみることにしました。Amazonで互換バッテリーを探して、まずは安価でも大丈夫そうなこれをチョイス。

 

 

  バッテリー交換

 注文翌日届いて、早速Youtubeの分解動画を見ながらiPhone7の分解を始めたのですが、なんとY字ドライバーが必要になり、これは今までiPhone4Sなどの分解に使っていたドライバーセットの中にはなく、仕方なく改めてドライバーセットをAmazonで購入。で、ついでにホームボタンも交換してみようと思い立ちました。実は私のiPhone7のホームボタンは壊れていて、普段はアシスタントタッチを利用していたのでした。それまでにもホームボタンの修理は考えたこともあるのですが、iPhone7のホームボタンは単純に交換すれば治るというものではなく、高い金を出して交換してもそれに見合う効果は見込めないという思いで、そのままにしていたものでした。これもYoutubeで情報を探してみて、最新の交換用ホームボタンなら、指紋認証は使えないものの普通のホームボタンとしては使えるということが分かりました。

 

 再びAmazonで交換用ホームボタンを探します。本体が治るかどうかまだ分からない段階なので、なるべく安くあげようと探して、これをチョイス。

 

 Youtubeの分解動画の中で画面パネルを閉める際に防水シールを貼るシーンがあり、これも必要とAmazonで発注しました。これはもっと安価なのがあったのですが、早く作業にかかりたかったので納期優先で選びました。

 

 さて、1日待ってドライバーとホームボタン、防水シールが到着、作業再開です。ドライバーはドライバーだけだと思っていたのが、画面パネルを開けるヘラや吸盤、ピンセットなども入っており、これははじめから揃えておけば良かったと思いました。なにしろ、画面パネルを開けるのにかなり苦労しましたから。

 

 

  画面パネル開けのコツ

 ここでちょっと画面パネル開けのコツを。

iPhone7は防水シールが貼られているので、画面パネルを開けるにあたってはそれを剥がしてゆくことになるので、なかなか簡単には開かないんですね。画面パネルに吸盤をはって引っ張ってもそう簡単には隙間が開きません。ただ、ここで一気呵成に開けようとしたり、ドライバーなどでこじ開けようとすればまずガラス面を割ってしまいます。やり方としては、吸盤で何度も引っ張って、徐々に粘着を剥がしていくという感じのやり方ですね。はじめはまったく動かなかった画面パネルが、だんだん歪んだように引っ張られていくようになり、いつしかわずかな隙間ができるようになります。そうなったらすかさずヘラ等を突っ込んで、それを左右に動かして粘着を剥がしていきます。最後は上部の爪をずらしてはずせば画面パネルがはずせます。とにかくはじめの隙間を開けるのが一苦労なんですが、少しずつ何度も引っ張り続けるのがコツですかね。測ってみたら、私の場合は約30分かかってました。

 

 届いたホームボタンの中には防水シールが1枚入っていました。まあ、今後も開ける機会があれば無駄にはなりませんかね。ドライバーははじめプラスドライバーなので間違えて届いたのかなと思ったのですが、なんのことはない本体の中に交換用のビットが入っていました。早速Y字ドライバーに替えてネジを外していきます。外すべきネジを全部外したら、バッテリーを固定しているシールを剥がします。これはYoutubeの分解動画を見てやればまず失敗しないでしょう。新しいバッテリーに固定用のシールを貼って本体に設置。コネクターを繋いでネジをはめていきます。

  ホームボタン交換 

 次にホームボタンの交換です。これもYoutubeの動画を参考にして、ネジを外し、コネクタを外して、ボタンのパーツを外すのですが、これがしっかりくっついていて、なかば引き剥がす感じで外しました。交換用のボタンを配置して、コネクタを接続しネジを止めていきます。

 

 次は画面パネルのコネクタをはめて、ネジを止めて、元どおりにしていきます。今回はまだ本体が復活するかどうか分からないので防水シールなしで元どおりにしました。

  復元

 さあ電源アダプターをつなげます。早速PCにつなげというメッセージ。

で、Macに繋ぎます。以前と同様アップデートと復元に入ります。準備していますというメッセージのなか、iPhone7の方はりんごマーク、そして今度は進行中のプログレスバーが。うまくいきそうです。しばらく待って復元が完了。この状態では工場出荷時の初期状態に戻っています。一旦起動して操作してみると、所有者によるロックがかかっているという状態。もちろんパスワードも分かっているので、入力して先へ進めます。wifiの設定まで済ませて、次にMacに取ってあったバックアップからの復元を実行します。これで、ほぼ元の状態に戻りました。バックアップがちょっと古かったので、数ヶ月分は遡ってしまいましたが、また使えるようになっただけでも大した前進です。

 

 ホームボタンの方は、ちょっと挙動のスムーズさに違和感はあるものの、無事にホームボタンとしては機能しています。Siriをホームボタンで呼び出す設定をしているとちょっと煩わしくなるので、これを設定でやめて、設定 - 一般 - ホームボタンでボタンの触覚を1に設定してだいぶ使いやすくなりました。ダブルクリックもアクセシビリティーで間隔を遅めに設定すれば割とスムーズにできます。晴れてアシスタントタッチとはおさらばです。これはやって正解でした。かかった金額から考えてもお得といえると思います。Amazonでは結構散々なレビューが付いてたりして、最後は掛けみたいなもんですが、今回は成功でした。

 

 ドライバーセットも含めて4千円弱で元どおり以上に復活できました。りんごループで困っている方の参考になれば幸いです。

りんごループも原因はいくつもあるようで、リセットで直るものから重篤になるとディスクの空きがなかったりとか、それぞれ復活の方法も異なるようです。私の場合はどうもバッテリーの突然死みたいな感じですね。あるいはバッテリーシステムの不具合。DFUモードに入れたことであたりがつきました。バッテリー交換は決して易しい作業ではありませんが、チャレンジしてみる価値はあると思います。以前は私も防水シールがされているiPhoneは分解がかなり難しいという認識でいましたが、分解動画を見て、出来そうだなと思うようになりました。実際、コツのところでも書いた通りなかなか大変でしたが、じっくりやればできると思います。但し、分解した時点で保証も何もなくなりますし、失敗して完全ジャンクになる可能性や、リチウム電池は扱いを間違えると最悪火を吹くこともあるということで諸々ご理解の上自己責任でお願いします。

 

 エフェクターの方は、年明け以降YAMAHAのPSEシリーズのコーラス、CH-01の作成に成功しました。ただ、BBDのMN3009が入手不能なので、MN3007で作成してみました。この他、位相反転ブースター、オーディオ用プリアンプ、それと新しいノイズ対策用の回路の研究と車載のオーディオ用のノイズ対策などですね。冬場は塗装する気になれないので、普通のエフェクターはちょっと手が出ていません。というより、作りたいと思うようなものをほぼ作り尽くしてしまったので、次がない感じですね。

 

戦争が早く終わりますように。

 

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 今年も押し詰まってきました。もう年賀状も出し終え、散髪、今年最後の洗濯と年越し準備も順調に進んでおります。

 さて、エフェクターの方は、ボードのノイズ対策もほぼ完了し、組み込むダブリングマシンも完成、そしてBBD素子で600msのロングディレイを実現するマシンの方も完成に漕ぎ着けました。

 

 ダブリングマシンの方は、前回作ったアナログディレイDM-2とフランジャーFL-01を組み込んだステレオ化マシンからヒントを得て、今度はモノラルベースでショートディレイのエフェクト音にフランジャーをかける仕組みのマシンになります。

 アナログディレイの部分は今度はBOSS DM-3の方の回路図を元にして作成しました。フランジャー部分はBBD素子にMN3007を使ったYAMAHA FL-01になります。

 仕組みとしてはDM-3の中で最終段のオペアンプのところでドライ信号を接続せず、エフェクト信号だけのアウトにしてFL-01に接続、そしてそのフランジャーのアウトとドライ信号をミックスするのですが、その為にオペアンプで簡単なミキサーを作ってミックスするようにしています。

 効果としては、思った通りのダブリング効果が得られています。これはドライブさせた音にかける隠し味的エフェクトで、今まで使ってきたBOSS フランジャーBF-1改造版と入れ替えになります。今までもデジタル系のマルチエフェクターで似たような効果を再現しようとしていたのですが、うまくいっていませんでした。今回のダブリングマシンでかなり理想に近い音が出せるようになりました。

 

 ロングバージョンのアナログディレイの方は、使用するBBD素子 V3205を二つ使うことで600ms前後のディレイタイムを得るマシンになります。元になる回路は、今度はDM-2に戻して作ることにしました。これはここまで作ってきたDM-2とDM-3を比較して、DM-2の方が効きが好みに近かったということで、回路的にもフィルター部分などの定数が一部異なっているのが影響しているように思います。ただ、DM-2はBBD素子がMN3005の設計なのでその部分をV3205用に変更、電源部も変更して設計、そこに二つ目のV3205周りの回路を追加して、一枚の基板に載る形にしました。一応ダイレクトアウトジャック、ドライカットのスイッチを設けてあり、結果的に現在売られているDM-2Wの仕様に近いものになっています。

 

 ユニバーサル基板で一枚に収めるとなると、今段階の私の頭脳ではどうしても配線材による回路の繋ぎが結構出てしまっています。ただ、アナログディレイも3回目ということもあり、過去のレイアウトを元にしながら、さらに改良して集積度を上げ、回路が増えていながらも一枚の基板に載せきれたのがうれしいですね。

 

 ケースはエフェクターボードの限られたスペースに載せることを前提にして、タカチのMB型ケースをチョイス。ピッタリサイズでした。ON/OFF用にフットスイッチを付けてトゥルーバイパス配線。これは常時かけるエフェクトではなく、ピンポイントでかける形を想定しています。ツマミやジャックの配置などはボードの狭い場所に組み込むため、それに合わせた配置にしています。自作のいいところはこういうところですね。市販のDM-2Wなどでは到底組み込むことはできませんが、自作なら限られたスペースでもそれに合わせて作ることができます。

 

 フランジャーは3台、ディレイも3台目で、BBDモノもだいぶ慣れてきました。回路規模が大きい他は製作に特段困難を感じなくなりました。手持ちのノイズリダクション用のICも尽きたので、ここらでディレイは一旦完結。また新たなアイデアが出てきたら取り組むかも知れません。

 

 

 

 

 

 

 

 第14弾は再びBOSSのエフェクター、ブルースドライバー BD-2です。

 

 これはミニペダルサイズで作れるかどうか、かなり悩んだ案件。実機ももっていて、一時はメインの歪みとして使っていたのですが、サイズ的にボードには載せられなかった経緯があり、ミニペダルサイズで作れれば復活させられるという思いで製作に取り掛かりました。

 

 回路としては、オペアンプはデュアルタイプが一つで、片チャンネルは電源部に使われています。中心はむしろトランジスタやFETで構成されていて、数も多いです。その為、回路が長くなり、ミニペダルサイズの基板ではどうにも収まらない仕儀となりました。そこで、HM-2でやったように基板を追加して上に載せる形で収めることにしました。

https://archive.org/details/boss_BD-2_SCHEMATICS

 

 

 

 オペアンプのブロックを別基板にして、なんとか形にしました。電源部も、オリジナルは8Vを使ったりしているのですが、煩雑になるのでここは省略しました。

 ケースに収める時はかなり厳しい感じでしたが、配線をなるべく減らすことでなんとか収めることができました。

 

 塗装はブルーにしてみたのですが、実機とは若干色味が違う感じです。これもDCMのアクリルカラーを使ったのですが、外装からはそこまで細かく色は選べないですね。

 ラベル貼りもちょっと失敗してしまって、空気が入ってしまったところが白濁してしまいました。

 

 音は、実機と比べると少しニュアンスが違う感じがしますが、一般的なオーバードライブやディストーションとはまた少し違って、それなりにブルースドライバーっぽい音になっています。なので、今まで使っていたMXRのShinjuku Driveの代わりにボードに載せました。

 もう少し低音部が出ると理想的なんですが、必要とするクランチトーンはまずまず出せています。

 

 この規模の回路でもなんとかミニペダルサイズで作成できました。ブルースドライバーは結構長い間使っていたエフェクターなので、ボードに載せられるようになったのがなんとも嬉しいですね。

 

 

 

 BOSSのアナログディレイDM-2の完成に気を良くして、今度はDM-3に取り掛かっています。DM-2とかなり近い回路ですが若干回路は変更しています。DM-2と大きく異なるのは、使用しているBBD素子の違いによる周辺回路の変更点です。DM-3は現行品のBBD素子であるV3205がそのまま使えます。前回DM-2を作成した時には古いMN3005のところをV3205に替えて作成したため、周辺回路をあとから修正することになってしまいましたが、今度は大丈夫です。基板図を書き終え、レイアウト図もようやくできました。

 今取り掛かっているDM-3はヤマハのフランジャーFL-01と組み合わせてモノラルのダブリング専門マシンにする予定で、これがうまくいったら、次は最長ディレイタイムを倍にしたバージョンを作成する計画です。これは今売られている技シリーズのDM-2Wの仕様に近いものになりますね。ヤマハのPSEシリーズのアナログディレイ AD-10の回路図が見つからないので、その代わりという位置付けでもあります。実用的なアナログディレイとしてボードに組み込もうかと考えています。ですが、購入したタカチのMB型アルミケースの大きさがちょっと小さくて、基板を少し削らないといけません。DM-2の時は基板の耳のところにもパーツを付けていたりしたのですが、今度はそうもいかず、パーツレイアウトをなんとかやりくりして、ほぼ基板内に収めました。ディレイタイムを倍にする為にBBD素子も一つ増えますし、周辺回路も必要なので、アウトボード的に基板を追加する必要があります。パーツもちょっと足りなさそうで、年内に完成できるか微妙なところです。

 

 

 

 

 

 

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 先日お伝えしたリバーブですが、なんとかここまで修理出来ました。スプリングの両端に付いている小さな磁石から伸びているワイヤーが切れてしまっていて、修理は無理だなと思っていた物ですが、例のダイソーの二剤式接着剤で付けられるんじゃないかと思ってやってみたところ、うまくいきました。まだ音出しはしていませんが、もう少し待って完全に硬化してからテストしようと思っています。常に振動する物ですから、どこまで保つか分かりませんが、予備として役に立てられそうです。



 今日はBOSSのフットスイッチ、FS-5LのLEDの点きが悪いので、修理をしていました。以前にも中は清掃したりとやってはみたのですがダメだった物です。今回はテスターで丁寧に導通を追いかけていき、ついに犯人を見つけました。

このスライドスイッチが接点不良のようで、片側は導通があるものの、反対側は抵抗値が出ていました。とりあえず替えのスライドスイッチはブレッドボード用の超小型の物で間に合わせましたが、それで用は足りました。無事復活です。

 12Vから9Vへのレギュレーターをケースに組み込みました。ノイズの問題は完全解決はしていないのですが、電解コンデンサーの値を大きくしてみています。接続するエフェクターによっては問題ないものもあるのですが、潜在的なトラブルを防止するために追加パーツを発注中です。届き次第交換してしてみます。

 

 オレンジスクイーザーでおなじみのダン・アームストロングの製品でRed Rangerというのがありまして、それを作ってみました。切り替え式のトレブル、ベースブースターで、ツマミはなく設定は決め打ちですが、なかなかイカした音にしてくれます。

オレンジスクイーザーと同じギターに直接挿すタイプの筐体の製品で、回路もシンプルなので電源アダプターの使用前提で超小型のケースに組み込んでみました。


 エフェクターボードのノイズ対策ですが、とにかく一つ一つ潰していっている感じです。今日は一つワイヤレスレシーバーのWL-60の電源を変更することでノイズの低減が図れました。

あと残りはスイッチャーとオレンジスクイーザーで、対策は行ってきたもののまだ完全に払拭できていません。これも解決策は当たりを付けていて、これまたパーツ待ちです。

 眠っていてふと思いついたのが、DD-500のインターナルペダルの活用法。既に作成済みのDD-500用のプリセットボリュームだと、無音にする際には瞬間的に無音になってしまいます。曲間やチューニング時などはいいのですが、例えば曲の終わりで音を消したい時などは、突然過ぎてちょっと違和感が出てしまいます。なので、フェードアウトするような音の切り方ができないかなと思案していたのでした。で、DD-500にはインターナルペダルという仕組みがあって、例えばフットスイッチをトリガーにして、一定のカーブでパラメーターの値を落としたり上げたりすることができるようになっています。これを使ってフェードアウトもやれるんじゃないかと思って設定していました。最初は全然うまくいかなくて、なんでかなと、思っていたらシステム単位の設定は出来なくて、パッチごとの設定なら出来るということでした。お陰で、40パッチくらいを設定しなければなりませんでした。ちなみに使用したのはなぜかヤマハのフットスイッチ。

 

こういうモーメンタリタイプでないとうまくいきませんでした。ただ、極性が逆なので設定値を逆転させる必要がありましたが。

 効果ですが、ダイレクトレベルとエフェクトレベルの両方を若干のタイムラグを付けて設定して想定通りにいきました。キチンとゆっくり音が消えてゆきます。時間は設定出来るので、自分の意図する効果がちゃんと実現できます。
 マルチディレイでBOSSの製品を選んだのは、こういう部分が充実しているからというのがありました。この辺は工夫次第でまだまだ色んな可能性があります。フットスイッチでワウペダルみたいな効果も作れそうですし、ボリュームペダルもフットスイッチで実現できます。ただ、フットスイッチはMAX2つまでしか繋げないので、あとはMIDIの活用でしょうか。結構自由度があるので、工夫次第ではもっと複雑なコントロールも実現出来そうです。あとは何を思いつくかですね。このディレイは長く使っていきたいと思っています。

 

 

 

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 国産ものが続きますが、第13弾はソニックディストーション。

 

 ネーミングからなんとなく刺激的な音がしそうだなと思って、作ることにしました。

回路図も色々あるようですが、私はこれを参考に作ることにしました。

http://www.generalguitargadgets.com/pdf/ggg_isd9_sc.pdf

 

 パーツとしては、デュアルオペアンプの4558とトランジスタ一つがメインで、回路としてもそう込み入ったものではないですね。トーンに特徴がありそうな感じです。

4558は手持ちがなかったのでTL072で作成することにしました。

 

 基板図もレイアウトもこのパーツ数ならそう難しくはありません。

 

 基板テストもOKでした。塗装は、余っていたブルーのメタリックで。

 

 製作にあたって苦労するのは、たとえばこんなツマミの固定方法なんかもあります。

 ローレットタイプというギザギザのついた軸のボリュームポッドでしたらツマミの選択肢も豊富ですし、特段加工の必要もなく使えるのですが、ギザギザや切り欠きのない円柱状の軸のタイプだと、つまみの固定方法が限られてきます。基本はネジで締め付けるタイプのツマミを使うことになるのですが、これがまた種類は少ないし、しかも高価だったりするので、とても使う気になれません。デザイン的にもツマミは統一したいので、そうなるとツマミを加工するしかありません。

 そこで、ローレットタイプのツマミの中のギザギザをルーターで削り取って、ツマミと軸に穴をあけて、2mmのネジを切ってねじ止めできるようにしていました。これも数があるとなかなか手間で、この辺なんとかならないものかと思案しています。

 

 

 

 

 さて、試奏です。音色はややとんがった印象のある音ですね。トーンの効きが独特で、トーンを上げると特徴的な音が出ます。

ちょっと曲を選ぶサウンドですが、リードでは気持ちいいトーンになるかも知れません。

 

 

 今日はスプリングの留め具が壊れたリバーブの修理を試みています。

 

 プロビデンスのベルベットコンプの修理を終えました。なんかサスティンを上げると少し歪んだようになっていたんですね。以前にも電解コンデンサーの交換にチャレンジしたのですが、両面基板で挫折した経緯があります。改めて取り組んで今回は成功しました。無事生き返りました。

 

 ギターアンプの計画はなるたけ簡易な方向に進みつつあります。ディレイ系も含めて部品調達にかかっています。

 

 

 CSヒストリーチャンネルでやっている「アイスロードトラッカーズ」が爆面白いです。大型のトラックを駆って、高山の峠超えなど過酷な道行きを行う人たちを追う番組なんですが、毎回爆笑しています。機会があったら是非。

 

 

 

 

 つい先日出来た、と言ってマシンに組み込んだYAMAHAのFL-01ですが、かかりが弱い点に疑問が残っていました。で、BOSSのアナログディレイDM-2を作成中にトラブルシューティングしたBBD素子、V3205の出力先がバイアスに繋がっていたのをGNDに変更した点をずっと考えていました。FL-01に使ったMN3007も同じことをやらなくてはならないのではないかということに気がついて、こっちはMN3007の出力先に9Vが繋がっているのをやはりGNDに繋ぐ必要があるという結論に達しました。

 

 作業前にオシロスコープで状況を観測してみました。やはりMN3007の出力信号がかなり小さくなってしまっています。

 早速、抵抗の配線を変えて、9VからGNDに接続を変更しました。すると、期待通り十分な出力が得られるようになりました。電源もDM-2と同じく7.5Vにすべきかと思いましたが、基板スペースもないため、とりあえずはダイオードを一つ追加して若干電圧を下げてあります。

 

 これでようやくコンプリートという感じです。元々のMN3007から現行品に変更する際の勘所はつかめたかなと思います。使えないと思っていたアマゾンで購入したMN3007ですが、ちゃんと使えると分かりました。

 

 かかりも良くなったので、製作したマシンの効果も大きく、期待が高まります。かなり変な音も出せますが、基本は微妙な揺れです。もう少し小型のマシンにできればもう一台作ってみたいのですが、どうもギリギリという感じですね。

 

 次は何かというと、そろそろネタ切れと息切れしていますが、ディレイタイムの長いアナログディレイとギターアンプを構想しています。

 

・フランジャーについて

 フランジャー初体験はBOSSのBF-1というレトロなマシンでした。筐体が大きく、ボードに収めるには難儀なマシンでしたので、すぐにいわゆるBOSSコンパクトのBF-2を買ったのですが、どうも音がギラついて自分の用途には適しませんでした。それ以来BF-1の基板だけ取り出してラックケースに入れたりしていましたが、程なくデジタルマルチの時代に突入して、しばらくはお蔵入り。ラックエフェクターの時期を経て、再びペダルボードを組み始めてから、またBF-1を薄型のアルミケースに入れて復活。そして、今回YAMAHAのFL-01を自作。これは中古で実機も手に入れたのですが、BOSSのフランジャーのようなギラつきもなく、BF-1の代替にも使えそうです。BOSSも今はBF-3になってだいぶ進化したようです。ディストーションのサウンドにわずかに味付けするための機材として、この辺はもう少し練りこんでみたいと思います。

 

 

 

 先日来お伝えしていた自作のBOSSのアナログディレイ DM-2とYAMAHAのフランジャー FL-01を2台組み込んだマシンがようやく完成しました。

 当初の目論見を超えて活用できそうなマシンになったのがなんともうれしいですね。

仕組みとしては、まずモノラル入力でDM-2に入り、そこからドライアウトとエフェクトアウトをそれぞれ2分岐。それをスイッチで選択可能にした上でそれぞれをFL-01に接続。エフェクトON/OFFのスイッチを付けてそれぞれ1と2のアウトプットへ。二つあるアウトのうち、1の方だけにプラグを挿すと2の信号もミックスされて出力、両方にプラグを挿すとそれぞれ独立して出力されるようになっています。さらにDM-2のエフェクトアウトにドライ信号をミックスするかしないかのスイッチも付けています。

 

 何ができるかというと、まずDM-2をショートディレイにして、ドライアウトとエフェクトアウトでステレオ化。それぞれにフランジャーをかけたりかけなかったり。

また、モノラルのショートディレイをかけてフランジャーでステレオ化したり、ディレイは普通にエコーにしたりとこの辺は自由にできます。特筆したいのは、モノラル出力で、ドライ信号にディレイで遅延をかけた上でフランジャーをかけた信号を混ぜられるという点で、独特な音色を作り出すことができます。モジュレーションディレイとはまたちょっと違うし、これが出来るのはYAMAHAのSPX-90のステレオフランジャーくらいだろうと思います。

 

 PA送り用の機材の一環とする予定でしたが、歪みの後ろにかけたい感じになってきました。最初はステレオ化だけ考えて作っていたのですが、ケースに収めて色々テストしているうちにモノラル出力の可能性に気がつきました。

 

 ケースに収めるのにはちょっと苦労しました。基板3枚収めるには大きさ的にギリギリでした。配線はだいぶやり直しましたね。

DM-2の最長ディレイタイムが300ms程度とディレイとしては物足りない性能なので、用途としてはショートディレイ一択という感じです。ディレイもフランジャーも単体で見たらマルチエフェクターがあればもはや活用の場は少ないですが、組み合わせることによって、また違う可能性を見出すことができるのではないかと考えています。

 

 次もディレイ関係の機材を考えています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 今回は番外編。経過をお伝えしていたBOSSのDM-2です。

基板は一応完成、調整も終わってケースを準備しているところです。

 

さて、今回作成したDM-2ですが、使用するBBD素子をMN3005からV3205に変更しなければならず、動作電圧と電源、GNDのピン配置が違うので回路変更が必要でした。

 

 はじめに作った段階では、DM-3の回路図を参考に7.5Vのバイアス電圧回路を組み込んだのですが、指定の8.2Vのツェナーダイオードが手元になく、9.1Vのツェナーダイードと普通の小信号用ダイオードを直列に入れて近い電圧を得ました。

あと、電源ピンとGNDピンが逆なので、その変更を加えて基板を作成しました。

 基板が出来上がってテストしたのですが、動作せず。

早速シグナルジェネレーターとオシロスコープで信号を追いかけていきます。すると、V3205の出力がでていないことが分かりました。ここから何がいけないのか推察してゆくのですが、部品の取り付けミスや、はんだ漏れ、回路図との乖離もありませんでした。

 そこで、ここは回路変更しているので、その周辺回路をDM-3と比較検証してみました。すると、DM-2ではV3205の出力の先がバイアスに繋がっているのに対してDM-3ではGNDに繋がっている違いを発見しました。そして接続を変更してテストしてみたところ、無事ディレイ音が鳴るようになりました。

 あとは調整です。歪みとクロックノイズはオシロスコープで波形を見ながら調整し、最長ディレイタイムはアンプで音を出しながらノイズが目だななくなるように調整して終了です。

 

 アナログですから、多少くぐもった音にはなってしまいますが、それでもキチンと音がでるのはなかなかの感動です。

 前にも書いた通り、今回のマシンはエフェクトだけのアウトを設けることにしていて、元々そういう仕様のDM-3の回路を参考に回路増設をしました。仕様としてはダイレクトアウトが別に設定されていて、ディレイのアウトはそのままで、ディレイ音とミックスするドライ信号を繋ぐか繋がないかでエフェクト音のみを出せるようになっていました。DM-3ではそれはダイレクトアウトジャックにプラグが挿さると切れるようになっています。

 

 私のマシンは最終的には前回作ったフランジャーをその後ろに接続して、ステレオ化をはかる仕組みを考えています。その為、DM-2の出力はドライ音とエフェクト音を別々に出して、それぞれを2分岐してどちらかを選べるようにして2台のフランジャーに接続することにしました。

 それで何が出来るかというと、ショートディレイで左右に振った上で、それぞれにフランジャーをかけて音を揺らすということです。スイッチをいくつか設けて、各ON/OFFや接続先を変更出来るようにして、バリエーションを得られるように考えています。

 総アナログの装置なので、なんかすごくアナクロだし、S/N比も悪そうですが、まずは試しにやってみます。デジタルで同じことがやれるエフェクターとなると、SPX-900くらいになってしまうので、それがこの大きさで実現できるのが最大の魅力です。

 BBD素子は、個人的にはまだまだ使える石だと思います。

もう少し手軽に使えるといいんですけどね。

 

 

 

 エフェクターボードは、最終的なノイズ対策の段階に入っています。DCアダプターのうち比較的ノイズ性能のいいものは8分配の1台なので、それを優先的に当てるエフェクターを変更したり、自作の分配器にはさらに平滑用のコンデンサーを増設、さらにリレー組み込みのオレンジスクイーザーは内部配線のシールドケーブル化とノイズ成分を除去するコンデンサーを追加、スイッチャーも組み込みバッファーのLPFを調整、さらにコンデンサー追加と内部配線のシールド強化を図っています。

 

 8分配のDCアダプターにはさらに12Vと15Vの出力が付いていて、これを活用するためにアマゾンで購入したレギュレーター基板を組み込んだ変換器を作ってみたのですが、ノイズがひどくて使い物になりませんでした。平滑回路を増設してみたのですが、それでかなりノイズは低減できたもののまだ使えるレベルには達していません。もう少し試行錯誤が必要です。

 

 

 

 

 

 

 

 第12弾は再びYAMAHAのPSEシリーズ、オーバードライブのOD-01です。

 

 OD-01はPSEシリーズの中でも後発の一台で、布袋さんとかが使っていたということで、今でも取りざされることの多いオーバードライブになります。

 同じオーバードライブでもBOSSのような甘さはなく、割と硬めのオーバードライブという感じです。販売されていた当時は、もう既にBOSSのオーバードライブを持っていて、同種のエフェクターを買おうとは思わなかったということもあったのですが、その頃はインターネットもなく、これがいいという情報とか、実際の音色が聞けるような動画なんかもない状態で、雑誌なんかのわずかな情報だけが頼りでした。

 雑誌に取り上げられないと目に触れる機会もほとんどなく、知らないうちに販売され、そして消えていったエフェクターは数知れないですね。

 

 さて、回路はオーソドックスなオーバードライブ回路になっていて、BOSSのOD-1とそう違わない感じに見えますが、クリップダイオードの数とオペアンプでの増幅率が違っています。それとトーン回路ですね。同じ回路でも抵抗やコンデンサーの定数を変えればまた違った音色になるし、回路の工夫で色んなバリエーションができるので、世の中には山のようにオーバードライブがある訳です。

http://eu11.stripper.jp/pulcino/blog/archives/images/OD-01.GIF

OD-01も他のPSEシリーズ同様コルグのOEM品となっています。

 

 オペアンプはTL072がひとつ、FETは2SK30Aがひとつ、その他特に特殊なパーツは使われていません。基板図もレイアウトも短時間で出来上がります。

 

 さて、ここでちょっと失敗談。実は、先にご紹介したOD-1&DI-01でのこと。一旦出来て、ちゃんと音も出るしと思っていたのですが、なんかOD-1側のゲインを上げてゆくと、ハウリングのような感じの音になってしまうのです。これも発振系かと思ってコンデンサーを入れてみたり、徹底的に回路を確認してハンダも付け直したりしたのですが治らず。エフェクトを切り分けて、OD-1とDI-01それぞれで鳴らして見ると、両方とも篭ったような音で、ゲインを上げてもあまりパワーがない感じです。結局、原因がまったく分からず、もう一度基板を作りなおずことに。

 で、2枚目の基板がほぼ完成というところまできた時に、気が付いたのが分圧してバイアス電圧を作っている回路に入っている電解コンデンサーの大きさです。47μFという値のものを使うのですが、最初に作ったものに乗っている電解コンデンサーがなんかすごく小さい。

 値を見てみると、なんと0.1μFです。一瞬我が目を疑いました。なんで、こんな間違いをしたのかまったく記憶はないのですが、部品リスト作成時に取り違えてしまったようです。なんとも単純なミスでしたが、すぐには発見できなかったですね。

 で、最初の基板の電解コンデンサーを47μFに交換。そうしたら、見事に治りました。

電源部の電解コンデンサーの値が小さいとこんな状態になるというのが分かって、これは貴重な経験になりました。

 

 それから、もう一つ。これは非常に危ないミスでした。

マイクアンプを作っていて、これはオペアンプを正負両電源で駆動するバランス回路でした。電源は006P電池を二つ使って正負の電源にしているもので、電源部にそれぞれ100μFの電解コンデンサーが入っています。正電源の方は電池の−側がGNDになって、負電源の方は電池の+側がGNDになる訳です。そこに付ける電解コンデンサーは、正電源の方はGNDにマイナス側、負電源の方はGNDにプラス側を接続しないといけないのですが、うっかり負電源の方もGNDにマイナス側を付けてしまったんですね。

 そのまま気づかず完成させて、基板の状態でテストに臨みました。バランス回路のうち、ホットの側はちゃんと音が出たのですが、コールドの側はなんか変な感じ、そのまましばらくチェックしていたら、突然パーンと強烈な破裂音が。

 速攻で電源をOFFにしましたが、見ると負電源側の電解コンデンサーが吹っ飛んでいました。幸いなことに、基板を裏返してテストしていたので、吹っ飛んだ電解コンデンサーのケースが座椅子にめり込んだだけで済みましたが、表にしていたら顔面を直撃していたかも知れず、本当に肝を冷やしました。

 さすがにちょっと怖くなりましたね。電解コンデンサーの逆接は初めての経験でしたが、9Vの電池でも大怪我しかねない現実を目の当たりにして身が引き締まりました。負電源の時は特に要注意ですね。やってしまいがちですから。実際無意識にやってしまっていました。

 今もテスト時は必ず色んな可能性を考えてモノを配置し、保護メガネをかけて行うようにしています。

 

 話は戻ってOD-01です。

基板は無事出来上がりました。テストもOKです。

実はOD-01の基板作成はこれが2つめなのです。一つは別な複合マシンに組み込む用途に。今回はミニペダルサイズに収めるため再レイアウトした形です。やはり単体で一つのケースに収めると重量感を感じますね。

 

 塗装は、グリーンのメタリック。

 

 音色は、OD-1とDI-01の中間のような感じ。ディストーションっぽいオーバードライブと言ったらいいでしょうか。ハードオーバードライブという感じかな?

ディストーションよりはオーバードライブを使いたいけれど、OD-1では物足りないといった時には答えのひとつになると思います。

 

 DM-2ですが、いよいよ作成に取り掛かっております。

BBDが現行品のV3205なので、DM-2のそのままの回路ではだめっぽい感じです。なので電源部をDM-3の回路を参考にして電圧を落とし、あとダイレクトアウトの仕様もDM-3の回路から拝借。基板は完成しました。調整もテストもこれからですが、このサイズに収められたのは幸運でした。

 

 ちなみにFL-01もV3207を使った基板で、電源電圧を落としたら実機並みに効果がかかるようになりました。BBDものはまだ勉強が足りなくて、一歩一歩ですが、進化は続けています。