とれすけのブログ

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IT、Mac、音楽、ひとり旅、メイカーズ、その他ゆるゆると。
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 ようやく秋らしくなってきました。ですが、雨が続きましたので、部屋にこもっての作業が続きました。

 今回は、先般リバーブを修復したF-20にさらなる改造を施します。

 

 スタジオやライブ会場にマイアンプを持ち込もうと言うのが最終的な目論見なのですが、本命のFender HotorodやヤマハのF-50などは、やはりそれなりの大きさと重量があり、老体にはなかなか厳しい状況があります。そこで、選択肢に上がるのがヘッドアンプだけを持っていくというものなのですが、F-50のヘッドアンプは中古でもなかなか出物がないし、Hotorodに対応するようなFenderのヘッドアンプも存在自体がない感じなので、ほぼ諦めていました。

 YAMAHAのF-20を見ているうちに、これは20Wなので、ライブは厳しいとしても、スタジオでは試す価値がありそうということで、今回ヘッドアンプ化してみることにしました。といっても、実際にはスピーカーのケーブルをプラグ式にして、筐体を別に作ればいいということになります。

 

 F-20のスピーカーケーブルは、基板からシャーシを通ってスピーカーに直接繋がっています。まずはこれを途中で切断して、絶縁型のモノラルジャックに接続します。残りのケーブルは少し長さが足りないので、付け足した上でモノラルプラグをはんだ付けします。音出しチェックでOKなら次の段階へ進みます。

 実は単にアンプ部をセパレートするだけでは面白くないので、ここでパワーアンプインのジャックを増設することにしました。

回路図を確認して、プリアンプとパワーアンプの間を探します。

そうすると、ちょうどTREBLEのポッドのところだったので、出力側のピンを基板からはずし、そこにリード線を接続してジャックにプラグが刺さっていないときにはそのまま信号が流れるように配線し、プラグが刺さっているとそのプラグからの信号が流れるように配線します。ただ、入力インピーダンスの関係もあり、本当はバッファー回路などをかましてから接続するのが望ましいとは思ったのですが、ここはボリュームを含む簡単な入力回路のみを挟んで接続することとしました。

 

 以前の投稿で、アンプシミュレーターのリターン挿しに懐疑的な話をしていましたが、その大きな理由は、いきなりパワーアンプへの入力ということになるのではボリューム調整はアンプシミュレーター側のみになってしまいますし、特にデジタル系の機材の場合はその調整がすぐにできないのと、アンプシィミュレーターの出力をかなり下げないといけなくなるため、パッチの修正などの際に爆音が出かねない状況にあり、スピーカーを飛ばすなどのリスクが大きいということです。

 なので、今作ではボリュームを増設することで上記問題を解決することとしました。

 

 あとは筐体ですが、せっかくなのでそれなりのものは作りたい、とはいえ、あまり費用もかけたくないし、重たくもしたくはないということで、とりあえずは手元にある板材を使って作成しました。仕上げは、黒のスプレーの上に艶消しクリアをスプレーしてあります。この方がマットブラックなどの単色塗装よりも質感が高く仕上がります。

 前面パネルも同様に仕上げ、高さがギリギリでしたが、リバーブタンクを組み込んで出来上がりです。これで持ち運びもスムーズです。なにせ軽いです。

 

 元の筐体の空いてしまった部分にも板材でパネルを取り付けました。これはダイソーのデザインシートを貼りました。F-20がセパレートアンプになりましたね。

 音は、なんというか、アンプ部のスペースがなくなったせいか、やや低音がふっくらしたという感じです。

 

 パワーアンプ入力も試してみます。ZOOMの旧MS-50Gで、Fenderのデラックスリバーブでクリーントーンを設定します。増設したボリュームを絞って、これがなかなかいいですね。Fenderらしさまではいきませんが、クリアーな音質で、エフェクトの乗りもいいです。元々のF-20のプリアンプと比べて、好みの音質に調整しやすい感じですね。

 次にYAMAHAのGSP100というハーフラックサイズのプリアンプを試してみました。

なかなかいいですね。GSP100はパラメトリックEQも付いてて、コントロールとしてはF-50と同等という感じ。癖のないヤマハらしい音作りの自由さを満喫できます。これがベストマッチかも知れません。

 

 他にもRolandのSIP300というプリアンプやBOSSのGT-8やGT-5のアンプシミュレーターなどもありますし、昨今売り出されているZOOMのMS-80IR+、BOSSのIR-2、IR-200などの利用も考えたくなります。

 

 ライブで使用する機材ではないですが、自宅練習には最適で、音の良さはモチベーションアップにつながります。スタジオではどうでしょうか。おそらくスピーカーのみは借りるとしても、苦手なJC-120よりはいい音を出せると思います。

とにかく軽いのがいいですね。

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今回は車の話です。

愛車は3代目インプレッサ、1.5LのGH3で、既に15万キロを超えた4WD車ですが、走りはしっかりしていて、まだまだ乗り続けたいと思っています。

チャージランプの点灯

 昨年12月に車検を通した時に、バッテリーがそろそろとは言われていたのですが、容量も純正よりは大きいのを積んでるし、何かあったら換えればいいかなと思っていました。

それが、春先の話なのですが、走行中にチャージランプがいきなり点灯。とっさに状況がわからず、不安なまま走行を続けると、ランプは消灯。そのまま用事を終え、帰宅まで再びランプが点灯することはありませんでした。

バッテリーがいよいよかなと思ったりしていたのですが、そうしているうちに時々チャージランプが点灯する状況になってきました。大体自宅から出発して1〜2kmくらい走ったところで点灯しはじめ、10分ほどで消灯するというような感じでした。

バッテリーチェッカーも買ってみたのですが、こんな感じでした。

 さすがに見てもらった方がいいなと思い、車検を受けたところに持ち込んだのですが、その際のチェックでは状況が再現せず、様子をみることになりました。

 ところが、そこから数日後、いよいよチャージランプの点灯状況が悪化。そしてついに帰宅途中でチャージランプが消えなくなり、さらにエンジン警告灯も点灯。冷や汗をかきつつ運転しましたが、自宅まであと2kmほどのところで、さすがにヤバイと思いコンビニに駐車。

 少し休ませれば、改善するのではないかとの淡い期待もあり、10分ほど買い物&休憩。なんとか自宅まではたどり着きたいとの思いで、エンジンのスターターボタンを押すと、全ランプ点灯の上、ガタガタガタと嫌な振動まで発生する始末。汗がどっと吹き出し、しばらくは放心状態。どうしていいか分からずといった心境でした。

 そのまま20分くらい経過したでしょうか、途方に暮れつつもJAFに頼むかとか、色々考えたのですが、状況からするとバッテリー上がりだと思われたので、なんとか始動できないかと、最後のつもりでもう一度スターターボタンを強く押し込み続けると、セルモーターが苦しそうにゆっくり回り、奇跡的に始動することに成功。

チャージランプ、エンジンランプは点灯したままですが、なんとか2km、田舎道なのでゆっくり走って、ようやく自宅へたどり着くことができました。

後で考えたら、自動車保険のレッカーサービスが使えたなと思いましたが、その後どうするかというのもまとまってなかったですね。

 

 さて、戻ったはいいですが、ここからどうするか、です。

私はこの時バッテリーのことしか頭になくて、交換すれば治るだろうと思っていました。なので、ネット通販でバッテリーを購入して、自分で交換することにしました。

 

バッテリー交換

 バッテリーを購入したら、古いバッテリーは返送すれば引き取ってもらえるということで、このバッテリーをチョイス。元々の純正は60Dで、今載せているのが80D。なのでさらに容量の大きい90Dのものを購入しました。

 交換にあたっては、Youtubeなどを参考にしましたが、その中で、インプレッサのこのモデルは完全にバッテリーをはずすと、純正ナビが不具合を出すという情報を見つけ、念のためバックアップ電源を購入して作業にあたりました。

 さて、無事バッテリー交換も終わって、車を乗り出してみると、ややっ、またまたチャージランプが点灯するではないですか。そこでようやく発電機、オルタネーターに行き着きました。

しばらく悩んだのですが、このままだいずれまたバッテリーがあがってしまい、走行は不可能になります。なんとか交換をする方法を、ということでネットで情報を探り、リビルト品を購入して自分で交換する、ということに決めました。

 

オルタネーター交換

 インプレッサのオルタネーターは幸いなことにボンネット内、エンジンの上部に取り付けられていて、比較的に交換は容易に見えました。また、Youtubeなどの動画でも実例があるので、今回はチャレンジとしてやってみることにしました。

 

 問題となりそうなのは、バッテリー交換時にもあった純正ナビのことと、ベルトのテンションの測り方です。

オルタネーター交換時にはバッテリーのプラグをはずすのが当然なのですが、今回上記問題回避のため、バックアップ電源をつないで作業することにしました。

 ベルトのテンションについては、一応おもりをベルトに乗せて、そのたわみ具合で見るのと、あとは指で押した感覚ですね。

工具は、手持ちのレンチではまかなえず、新たにソケットレンチを購入しました。

 

 同型番のリビルト品を発注しましたが、当たり外れもあるようなので、少し心配でした。宅配便で届きましたが、大きさの割に重たいので驚きました。中身はコイルのかたまりみたいなものなので当然かとは思いますが、ちょっとびっくりしましたね。

 

 オルタネーター交換、なんてことをやることになるとは考えたこともなかったので、作業に取り掛かるまでにかなりの葛藤がありました。ですが、このままでは車が動かせないので、意を決して作業にかかりました。

 まずは取り外し。バッテリーの処置をしたら、ベルトのカバーを取り外し、次にオルタネーターに繋がっているカプラーを外します。そこら辺に接触しないように養生して固定したら、オルタネーターを固定しているボルトを2箇所緩めます。そして、ベルトのテンションを緩めるボルトを回して、ベルトをはずします。

その後、固定しているボルトを抜き取り、オルタネーターを外してゆきます。

 リビルト品と並べてみて、同じものだと確認したら、取り付けて行きます。逆の手順を辿っていくのですが、やはりベルトのテンションが今ひとつはっきりしません。一応暫定でややキツめに固定し、ベルトカバーは外したままで、カプラーを接続し、バッテリーを元通りにします。

 

 いよいよ始動テストです。スターターボタンを押すと、ん、ちょっと苦しげな感じ。始動はしたものの、エンジン回転数が落ちるとエンストしそうな感じです。特に、一度ふかしてアクセルペダルを離すと、止まりそうなくらいになります。どうもベルトがキツすぎのようです。

 ベルトを緩めると、症状は緩和しました。とはいえ、緩めすぎても良い訳はないので、何度も試して、ぎりぎりのキツさに調整しました。

 無事これで作業は完結しました。しばらくはまたチャージランプが点くのではないかとびくびくしながら運転していましたが、1月ほどで通常に戻りました。

しかし、春先でよかったです。それでも作業中はけっこう汗をかいていましたから、夏場だったらどうなっていたことか。

 

 後から思ったら、ついでにベルトも交換しておけば良かったとかありますが、まずはバッテリー交換、オルタネーター交換はDIYで出来たということで、古い車との付き合いもさらに深まっていきそうです。はずしたオルタネーターはおそらくブラシの摩耗だと思われるので、いずれDIYで直したいと思っています。但し、工具が新たに必要になりそうですが。

 

 エンジン警告灯ですが、これは以前から持っていた故障診断機を繋いだ時点で消えました。

こういう安価なモデルですが、一つ持っておくとこういう古い車では重宝します。古いiPhone4SにCarScannerというアプリを入れ、Wifi接続して使っています。

 

 

 

 こうなったら車周りもなるべく自分でやろうということで、次はヘッドライト磨き、タイヤ交換などにチャレンジすることにしました。これはこれでちょっと苦労するのですが。詳細はまた。

 

 

 

 

 

 

練習用アンプ 

 

 MS-50G+のシステムが出来たところで、夜中でも練習できる環境をちゃんとしようと思い立ちました。

今までは、DONNERのDA10というミニアンプなどを使ってきました。これはUSBで充電できて、その点とても便利なのですが、いかんせん小型すぎてニュアンスがやはり求めているものとはかなり異なります。

 

 そこで改めてYAMAHAの20W練習用アンプであるF-20を引っ張り出してきました。かなり古いモデルですが、自分としては気に入っているアンプです。仕様としても、A/B 2チャンネル、3バンドEQ、20cmスピーカー、AUX IN端子、ヘッドホン端子などを備え、小型のアンプとして、完成度が高いと思います。

音は割と素直な音質で、調整しやすく、一応Fシリーズということでルックスも好みですね。

 

 さて、いいことづくめのように書いてきましたが、ただ一つ不満な点がリバーブが搭載されていないというところです。

この点は以前にも投稿した通り、内部の基板上にリバーブ回路のパターンがあるので、それを活かしてリバーブを内蔵するという改造を行ったのですが、使ってみるとどうもかかりがおかしいし、定数の見直しもしたかったので、改めて構築しなおすことにしました。

 

リバーブの修復

 

 リバーブユニットはFenderの21センチ長くらいのスプリングリバーブで、オークションか何かで入手したものです。

 回路的には問題なさそうなのに、リバーブのボリュームを上げてもほとんどかからない状態なので、今回はまずユニットの方から検査してゆくことにしました。

 ユニットのケース外側にINPUTとOUTPUTのRCAジャックが取り付けられていて、そこからラグ板を介してドライバユニットにつながっています。ジャックからパーツテスターで測定すると、INPUT側はちゃんとコイル体を検出しましたが、OUTPUT側はなぜか抵抗表示になっています。

 そこで、配線をラグ板からはずし、RCAジャックからドライバまで直結配線に変更しました。これでテスターの結果もコイルになりました。結局原因はこれだったんですね。

サビの出ている古いユニットなんで、こういう不具合も発生しがち、ということでINPUT側も直結配線に変更して、ユニットの修復は完了です。

 

 次は、リバーブ回路のパーツ、定数の見直しです。今まではユニットの方が不具合を出していたこともあり、増幅率をかなり上げていたので、ややノイズが乗っていました。その辺を修正するのが主な目的です。

 

 F-30のリバーブ回路などを参考に、改めて全パーツを見直しました。オペアンプは4556から4558に変更。ユニットが小型なのでクリアになると思われる4558の方が適しているかなという判断です。増幅率はドライブ側、出力側ともかなり下げました。あとは抵抗、コンデンサーの値も一通り見直して、テストしてみると、音はクリアになったものの、ボリュームをMAXにしてようやく少しかかったかなという程度。なので、ドライブ側の増幅率を再度上げてテスト。これで大体レベル5くらいで最適値、MAXだとパイプライン風のリバーブがかかるようになりました。

 回路図ですが、あくまで素人が試行しながら決めた定数になりますので、決してこれが唯一正しいというものではありません。手持ちのパーツの都合で決めたものもありますし、そもそもリバーブユニットにより変わってくる部分もありますので、必ず動作するというものでもありません。また、アンプの改造は非常に危険を伴うということも申し添えさせて頂きます。

 リバーブのボリュームですが、基板には取り付け箇所があるので、正面パネルに穴を開け、印刷したシールを貼って仕上げてあります。

 とりあえず、使用したリバーブユニットでの動作はまずまずといったところです。

 さて、リバーブが効くようになると、やはり不自然さが解消され、気持ちのいいアンプサウンドになりました。

 

Bチャンネルのオーバードライブ化

 

 これで完成、としたいのですが、ゲイン付きのBチャンネルの音質がいまいちなので、こちらも試行錯誤していました。

回路的にはオーソドックスなダイオードクリップのディストーション回路そのまんまという感じで、自分としては使える音とは思えませんでした。そこでダイオードをLEDに変えたり、抵抗をかましたりして若干の改善策を講じていたのですが、それでもクランチなどは満足のいく音ではありませんでした。

 そこで、今回は回路をさらに追加して、オーバードライブ的な回路と、フィルター的なコンデンサーの追加、若干の定数変更を加えました。オーバードライブの方は、ゲイン部分に半固定抵抗を用い、音出しをしながら値を決めていきました。

 結果としては、クランチなどかなり使える音になったように思います。但し、EQはAチャンネルとは異なる設定にしないとやや低音不足気味です。EQ部分はAB共通なので、その点が心残りという感じです。もっとも、基本はエフェクターで歪ませているので、Bチャンネルを使うことはあまりないと思いますが。

 

 このアンプのAUX INとスマホなどをミニプラグで接続すると、アンプのスピーカーから音が出ます。音量調整はスマホ側で行うことになりますが、パワーアンプを通っているので結構大きな音が出せます。それに合わせて弾けるので、これ1台で完結できるのがいいところです。ヘッドホンも使用できるのですが、AUX INの信号はモノラルになってしまうようで、この点はマイナス要素ですね。

 

 今はデジタル式でアンプシミュレーター内蔵の練習用小型アンプなどいいものがたくさん出ています。そういうものを使うのもいいですし、こういう古いトランジスタアンプの良さを見つけるのも楽しいですね。やはり気持ちよく弾けるというのが大事かなと思いますので、また色々試していこうと思います。

 

MS-50G+その後

 

 MS-50G+のMIDIコントロールについては、コントロールチェンジは対応せず、その代わりシステムエクスクルーシブでのコントロールが整理されたような感じですね。

PCソフトでテストしてみたところ、チューナーへの切り替え、個々のエフェクトのON/OFF、パラメーターの設定などが行えました。これをスイッチャーに実装するかどうか悩みどころですが、チューナー切り替えと、ボリュームペダルとかワウペダル的な機能を付加できればいいかなと思っています。ただ、最小のシステムが段々大掛かりになっていくのがちょっと不本意だったりしますが。

この辺は気長に実装を模索していきたいと思います。成果が出ましたら、また報告させて頂きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、前回の記事で紹介していたスイッチャーが無事完成に至りましたので、ご報告したいと思います。

 

 Arduinoを利用したスイッチャーの製作はこれで3台目になります。最初は自作のMIDIループセレクターZOOM MS-50Gをコントロールする為のスイッチャーで、これで1回ライブをやりました。そして前回のライブで使用したUSB-MIDIと3ループを内蔵したループスイッチャー、で、今回はMS-50G+のコントロールを主目的としたUSB-MIDIスイッチャーということになります。ライブの度にスイッチャーを作っているようなところもありますが、実際にはスイッチャーを作ったからライブをやるみたいな感じだったりして。

 

 メインのエフェクターボードは旧MS-50Gのほか、ドライブ系はアナログなので、3ループのスイッチャーで構成しています。

今回のMS-50G+の方はドライブ系もいけそうなので、コンセプトとしては最小構成でのボード作成を意図したものということになります。

 

仕様としては、

・4パッチx10バンクで40のMIDIプログラムチェンジ信号を送出

・40パッチには任意のプログラムチェンジナンバーを設定可能

・MS-50G+用のUSB-MIDI出力とレガシーMIDIを同時送信

・プログラムチェンジナンバーに連動したアンプch切替機能

・アンプch切替はYAMAHAとFenderの極性切替可とする

・バンクナンバーとプログラムチェンジナンバーの表示機能

・バンクナンバーのアップ及びダウンボタンの実装

・ケースのままプログラム書き換えが可能

・DC9Vと006P電池の2電源仕様

 

ということで、構成部品としては、Arduino ProMini3.3VにミニUSBホストシールド、メモリ用のEEPROM、表示用の4連セグメントLEDの他、プログラム書き込み用のUSBシリアル変換機、アンプch切り替え用のリレー回路、電圧変更用のレギュレーター回路などを内蔵しています。

 

 ケースは250x55x40mmのタカチのアルミケースで、今までの物より2まわりくらい小さいケースになります。ですので、スイッチの間隔から横に4つ並べるのが限界という判断になりました。それから、スイッチは今まではいわゆるフットスイッチを使ってきましたが、今回はLED内蔵のプッシュスイッチを利用しています。よほど乱暴に扱わなければ強度的にも大丈夫だろうというのと、価格的な判断ですね。部品に関しては今回はストック品を活用することを心がけました。あとは、小型化に資する部品選定です。ボリュームも半固定抵抗を利用したり、スイッチ類も基板取付タイプを使ったりしています。他に電池BOXや部品固定用の部品などを3Dプリンターで作成しています。

 今までの経験から、内部の部品配置も立体的に検討してほぼキレイに収まりました。

 

 手前にあるのがパッチ切り替え用のプッシュスイッチ、左右両端にあるのがバンクアップダウン用のフットスイッチになります。高低差を付けることで誤踏を防げるようにしました。

 

 電源電圧は9Vですが、USBホストシールドやセグメントLEDなどの動作電圧が3.3V、USB出力やMIDI系統が5V、リレー動作が9Vなど複数電圧が必要となり、9V-5Vのレギュレータ基板を使用していますが、配線に気を使います。配線量はそこそこあるので、そこが一番面倒なのですが、無事配線が終わったあとの動作テストではまったく動かず。案の定プッシュスイッチ内蔵のLEDの配線が逆でした。なんかここは毎回間違ってしまうようで、原因の一つはスイッチに表示されているマークですね。片側に赤い丸が付いているので、ついそっちに+をつないでしまうのですが、これが逆なので。

 その配線を直すと無事に動作しました。

 

 プログラムは、前回のスイッチャーのコードを一旦利用します。基本部分はほぼ同じなので、8割型は動作OKです。

あとは、異なる部分を修正していきます。前回まではバンクアップスイッチしか実装していませんでしたが、今回は4パッチに減るということもあって、バンクダウンスイッチも実装することとしたので、その部分の修正と、アンプch切り替えのコード、それから、MS-50G+に対応するLSB信号の追加などで、久しぶりのコーディングなので、ちょっと手こずりました。

 

 完成して、テスト結果もOKだったので、ワイヤレスのBOSS WL-60とMS-50G+を組み合わせて簡易なボードにまとめました。

 

 スイッチャーの消費電流はリレー動作時で65mA、MS-50G+は150〜200mA程度だったので、1台のDCアダプターで対応できるかなとも思ったのですが、スイッチャーからのノイズが乗ってしまうようなので、スイッチャーの電源アダプターは単独に分けました。これでノイズも気にならなくなりました。

 

 MS-50G+、WL-60、自作スイッチャー全て電池でも動作可能なので、最悪はこの3台だけ持っていけば済むことになります。

旧MS-50Gの時代にも似たようなことを考えましたが、どうしてもドライブ系は満足できず、絵に描いた餅で終わってしまいましたが、ようやく理想型に到達したという実感です。

 ライブをやるにはやや非力ですが、スタジオ練習やデモ程度なら十分対応できます。

例えば、同じZOOMのG2 FOREなどを使うことを考えれば、パッチの切り替えに関しては、こっちの方が勝手はいいように思います。

 

 ZOOMからMS-80IR+という製品のリリースが出ました。

これはアンプ、キャビネットシミュレータに特化したマルチストンプということで、専用アプリを使えばIRデータの読み込みにも対応しています。

MS-50G+では、MS-50Gにあったアンプのキャビネットなどの選択がなくなっていたのは、このモデルの存在があったからなのだろうと思わされます。

 今どきのマルチエフェクターにはアンプシミュレーターがほぼもれなく内蔵されていますが、アンプシミュレータというのは、基本的に卓に繋ぐか、ヘッドホンでの練習時などにしか使わないものだろうと思います。トランジスタアンプのセンドリターンにつなぐのもよく聞く話ですが、コントロールしにくいし、個人的にはあまり価値を感じません。アマチュアレベルでは、それよりもある程度のチューブアンプを入手して使いこなす方がいいように思いますし、スタジオでもライブ会場でもチューブアンプは大抵あるので、余程のこだわりがない限りそれで十分という気がします。

 ただ、このMS-80IR+で面白いなと思ったのは、シミュレーターを通った信号とそうでない信号を分けて出力できるという点です。ライブ会場でアンプシミュレータを通した音を卓に送って、アンプにはスルーの音で対応するのは、私も一度やってみたいなと思っていた方法なので、興味が湧きました。

ライブハウスなどでは、ギターアンプの音をマイクで拾って卓に送り、そこで音量をコントロールする方法が取られたりしますが、音量はともかく音質に関してはオペレーターまかせになってしまいます。思った通りの音質になるかどうか分からないので、ここをなんとかしたいなと思っていました。で、その為の機材やシステムも考えてはあったのですが、いかんせんけっこう機材が増えてしまうのが難点でした。その点、このMS-80IR+ならアンプシミュレーターから音質調整、残響付加まで1台で賄えるので、現実的になってきます。ただ、同シリーズの中では値段がやや高めの設定になっており、機能的なところで見合うのかという点は気になります。似たような製品は他にもあり、このシリーズの優位性はやはりコンパクトかつコスパにあると思うので、頑張っていただきたいところです。自分としては、ライブをやるなら買いというところでしょうか。8月中旬発売ということなので、レビューを待ってみたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ようやくMS-50G+が入手できました。

とはいっても4月には入手していました。ただ、買おうと思ったのは昨年末で、近場をはじめ、御茶ノ水まで足を延ばしましたがどこにも在庫はなし。結局近所のショップに1月に注文して、届くまで2ヶ月以上かかりましたね。今もまだ入手困難なんでしょうか。

 

さて旧MS-50Gユーザーとしては、スイッチ変更による足でのパッチ切り替え等の操作性のアップ、新しいエフェクトモデリングの追加、音質のアップなど、より”1台で完結する”方向性に期待をしていました。

 

まず操作性ですが、旧MSがマニュアルなしでもほぼすぐに使えたような直観性はやや落ちていて、基本は旧MSを踏襲しているものの、ちょっと操作に戸惑うこともありました。

ただ、数時間さわっていれば、ほぼ思うとおりに操作することが出来るようになると思います。

 

まずざっとエフェクトやパッチを見てみると、パッチの容量は50から100へ増えていて、自由度が増しているものの、エフェクト数は減ったという印象を受けます。

旧MS-50Gも発売当時はこのくらいのエフェクト数でスタートし、追加のエフェクトを順次有料で発売していたものが、バージョンアップで全部無料開放されて、倍くらいの数のエフェクトが選べるという状況でしたので、そういう印象になってしまうのだと思います。

ただ、実際旧MSで使っていたエフェクトがないという状況を生んでしまっているので、単純に旧MSからの代替を考えているとちょっと物足りなく感じる可能性はあります。

 

その代わりと言ってはなんですが、搭載されているエフェクトには、旧モデルからより進化したエフェクトも多く存在しています。

 

面白いのは、フットスイッチを利用してコントロールできるエフェクトですね。ENVELOPE GENERATOR FILTER、KICK FRANGER、HOLD DELAY、LOOP ROLLなどで、ENVELOPE GENERATOR FILTERはうまく設定すればワウペダルみたいな効果が得られます。

 

それから気がついたのは、旧モデルでは原音とエフェクト音があった場合にエフェクト音だけにすることが出来なかったのですが、新モデルではいくつかのエフェクトでエフェクト音のみの出力が可能になっている点です。

DRYとWETで設定できるのはOCTAVER、POLY PHONIC OCTAVER、POLYPHONIC PITCH SHIFTER、 GEMINOS DOUBLERで、このほかにBALのパラメーターがあるエフェクトは値を100にするとエフェクト音のみになるようです。

これがあるのは、LOWPASS FILTER、ENVELOPE GENERATOR FILTER、VIBRATO、 RING MODULATER、DUAL DELAY、REVERSE DELAYですね。ミキサーのセンドリターンなどで使うにはちょっと微妙な感じです、モジュレーションやディレイ、リバーブなどは、エフェクト音だけ取り出せると音作りの幅も広がるので、なんとか進化させて欲しいところですね。

 

それから、専用のダブラーエフェクトが追加されています。

旧モデルではディレイエフェクトでショートディレイを作っても、今ひとつらしい音にならなかったのですが、このダブラーはなかなかいい感じです。

 

ざっと見て来ましたが、実は一番進化したのは歪み系のエフェクトだと思っています。旧モデルと比べると、全体的に密度が増したような感じで、いいニュアンスを持っているエフェクトがいくつもあります。ファズなんて今まで使おうとも思わなかったのですが、この音なら使えると思ったりしました。旧モデルのMS-50Gは重宝していましたが、歪だけはどうも実機に追い付かない感じでしたが、今後はMS-50G+だけで完結できます。

 

私が今までメインに使っていたRiotは、VIOLET DISTORTIONという名称で、音色はちょっと中音に癖があるものの、実機同様密度の高い歪みが得られる上、チューブアンプに繋ぐとなんともいえない質感が出て、十分実機の代替になります。

 

それからリバーブ系では、新たに追加されたBRIGHT REVERB系が気に入りました。RoomとHallそれぞれありますが、ギターに合う感じのリバーブだと思いました。

 

もちろんアンプモデリングも健在で、ブギーのアンプが3種もラインナップされている他、マッチレスとかいいところが揃っている印象です。

ただ、アンプモデリングは旧MSと比べてパラメーターが減ってしまっているので、自由度が減った感じです。以前はアンプタイプとキャビネットなどを自由にえらべたものが、新モデルではそういったパラメーターはなくなっています。この辺は、コンセプトの変更というか、アンプシミュレーターというよりはプリアンプ的な用途に変化したという感じですね。

アンプのリターン刺しとか、卓へ送る用途は捨てて、アンプのインプット刺しに特化した感があります。

 

他のエフェクトも全体的にパラメーターは少なめになっているようで、より簡単に音作りができるようにしたのだろうと思いますが、個人的には物足りなさを感じる点ですね。iOSのエディターで別途エディット出来たりすると嬉しいのですが。

 

あと、特筆すべきなのはノイズの少なさです。歪み系を使っても、ほとんど気にすることなく使えると思います。単体で使う限りはノイズリダクションやノイズゲートといったエフェクトを使わなくてもいけそうな感じ。

 

もう一つ、チューナーがより"使える"進化を遂げています。

新旧比較の動画を見てもらえば分かると思いますが、マルチエフェクターにありがちなおまけレベルかから、実際に使えるチューナーになったなと思います。

 

 

実際に使っていて、視認性もよく、合ったところでディスプレイの色が変わったり、チューニングは合わせやすいと感じます。アナログメーターを再現したルックスもクールですね。

 

あとはもっとエフェクトが増えるのか、ですね。MS-70CDR+のエフェクトリストを見ると、MS-50G+にはないけれど、旧MS-50Gで後から追加されたエフェクトがたくさんラインナップされています。ぜひMS-50G+でも使えるようになってほしいなと思っています。まずはバージョンアップに期待というところです。

 

パッチチェンジについては、以前はフットスイッチで切り替わるパッチを限定できたのですが、新モデルではこの機能はなくなっています。その代わりパッチチェンジやエフェクトの移動のスイッチが、足で踏みやすいように大きくなっています。これはこれでいいのですが、欲を言えば、パッチチェンジのスイッチを下側に持って来て欲しかったですね。私の用途では現状の上側だと、足での操作は素足ならともかく靴を履いた状態ではちょっと厳しいです。

とはいえ、全体的にクオリティーがアップしたMS-50G+は、1台持っていて損はない一台だと思います。同シリーズでは空間系に特化したMS-70CDR+、ドライブ系だけで200種ものエフェクトを選べるMS-200D+、そしてベース版のMS-60B+も出揃いました。ぜひ手にとってみて頂きたいと思います。

 

 

 

で、いよいよMIDIコントロールのお話です。

 

旧モデルはMIDIでパッチチェンジが可能でした。

で、私のエフェクトボードには旧MS-50Gが配置されていて、これは以前の投稿の通り、自作のUSB MIDIでのプログラムチェンジ送出可能なスイッチャーによってパッチチェンジできるようになっています。これのおかげでいわゆる一般的なマルチエフェクター的な使い方が出来ていました。で、新しいMS-50G+でもプログラムチェンジが可能でしょうか。

 

現状の自作スイッチャーにつないでみたところでは、残念ながらパッチチェンジはできませんでした。ところが、以前にもやった通り、Macと接続してGT-8FxFloorBoardというアプリでプログラムチェンジを送ってみると、反応がありました。

ですが、なぜかプログラムチェンジの1〜10までしか受け付けません。MIDI信号をモニターしてみるとコントロールチェンジの32番に鍵がありそうでした。これはバンクチェンジ、LSBの信号です。他にも情報を探ってみるとバンクチェンジの0〜9でそれぞれプログラムチェンジの1〜10に対応して100パッチが選択可能になるようです。これは旧モデルとはちょっと仕様が違っているので、スイッチャーは別途用意する必要がありそうです。

 

そこで、以前作ったYAMAHAのフットスイッチMFC-06を改造したマシンにこの機能を実装することにしました。

 

コードを少し修正して、無事成功です。50パッチ分の切り替えですが、これでスタジオ練習やちょっとしたライブなら十分こなせると思います。

 

 

もうちょっと小型のスイッチャーも製作にかかっていて、もう少しなのですが、実は使用するUSBホストシールドが値段高騰で、今やひとつ2,500円くらいになってしまっています。

なので、いちかばちかアリエクで発注。これだと600円弱です。

今は到着待ち。

今までの集大成的マシンになる予定なので、また完成したらご報告します。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ご無沙汰もいいところで、何年ぶりかの更新になります。

ずっと気をつけていたのですが、今年になってコロナに感染してしまって、まったくいいことのない年という感じですが、いっそ吹っ切れたというか。

 で、今回の内容は車のオーディオやナビ周りの話になります。

 

 私の車は古くて、カーオーディオはパナソニックのストラーダというナビ一体型のモデルになります。

地図データはもう更新できず、あまり用をなしませんが、オーディオはHDD、CD/DVDドライブ、ラジオ、それにテレビと一式は揃っています。ただ、HDDは書き込みが面倒だったりしたので、長年使っていなかったiPod miniをテレビの音声入力端子につなぐことでメインの音源にしていました。

 そして、これはやや掟破りなのですが、AmazonのEcho inputとモバイルルーターを使ってAmazon alexaを使えるようにしていました。これは主にニュースと音楽ですね。で、ナビはiPhoneをそのまま使うという感じでした。

 

 長いことこんな状態だったのですが、ナビをなんとかしたいという思いがずっとありました。それと、AppleのCar Playを使ってみたいという欲求も高まっていたおり、ディスプレイオーディオも安価なモデルが出てきているのを見て、昨年ついに導入した訳です。既存のナビと交換するのではなく、薄いディスプレイタイプで、既存のシステムもそのまま使える形を選びました。理由としては音質に期待がもてなかったことと、バックモニターとDVDドライブは温存したかったからです。

  

 Car Playは無線式で、ほぼ期待通りでした。これで既存のナビと遜色ないサイズでマップが表示できるようになりました。ただ、iPhoneを胸ポケットなどに入れたままだと、服にさえぎられて地図が更新されなかったりなど、注意が必要な点はいくつかあります。それと、最大の問題はやはり音質でした。音の出し方は本体のスピーカー、FM送信、Bluetooth、AUX出力といくつかあるのですが、本体スピーカーは音がしょぼい、FM送信は車のアンテナが未装備なようで繋がらず、Bluetoothは受けるものがないということで、必然的にAUX出力でつなぐことになりました。ところがノイズが大問題。ピーというような感じのノイズがかなり大きく入ってしまって、電源などいろいろ対策も試みたのですが、結果的にダメでした。なので、Car Playとしては音楽の再生はあきらめ、ナビ一択の使用という感じになりました。音楽はiPodか車載ナビのラジオ、CDという感じです。

 

 ではアレクサの方はどうかというと、ルーターに使用していたSIMは解約してしまったので、しばらく使えない状態が続いていました。

 そんな中、先週さる中古ショップで見つけたのがEcho Auto。

以前から存在は知っていましたが、その時の自分には用途が合わないということでスルーしていました。で、Echo inputを撤去した現在、もしかしたらアレクサが復活できるかもと、初代のEcho Autoだったんですが、購入してみました。

 

 

 今日初めて車に持ち込んで設定してみたのですが、問題はディスプレイオーディオのCar Playとどう共存するかでした。

Echo Autoの音声出力はBluetoothかAUX出力なのですが、どういう訳かCar PlayもAUX出力だと、Echo Autoからは音が出ず、Car Playの方から音が出る感じになるのです。これだと、例のノイズが酷くて使い物になりません。こりゃダメかなと諦めかけたのですが、ディスプレイオーディオの方の音声出力をBluetoothに設定して、Echo Autoを再度設定し直すと、なんと嬉しいことにEcho AutoのAUX出力からCar Playの音声も出るように。これだとノイズもなし!

 もちろんアレクサも普通に使えるし、Amazon musicもApple musicも使える状態です。どうもCar Play側のBluetooth接続というのは、ディスプレイオーディオ本体から音を飛ばすのではなく、iPhoneから飛ばす仕組みのようで、それでノイズがないのですね。iPhoneとEcho AutoはBluetooth接続されているので、音声がそっちに流れるということのようです。

 

 瓢箪から駒で、最も理想に近い環境が構築できました。ナビも、Echo Autoに道案内を頼むとディスプレイの方に表示されるので、Car PlayはApple Map、Echo AutoからはGoogle Mapみたいな使い分けもできますし、Apple musicを聴きながらGoogle Mapでナビするなんてこともできます。

 アレクサとSiriを使い分ける感じですね。音量差がちょっと手間ですが、今までを考えたら天国です。

 

 どちらもiPhoneの回線を使うことになるので、回線料金が気になりますが、今使ってる楽天モバイルではデータ高速モードにしなくてもまずます使える感じです。元々iPhoneでナビアプリを使っていたことを考えれば大差ない気もします。

 

 しばらくラジオに頼っていた朝のニュースが、また聴きたいときに聴けるようになりました。

 結論から言うと、ディスプレイオーディオとEcho Autoは、思っていた以上に連携できました。もちろん、すべての機種が同じようになるかは分かりませんが、もし同じようなお悩みをお持ちの方がいたら、研究の余地ありかと思います。

 私の購入したモデルも既に新機種に置き換わっていました。機能も増えてるので、買い替えも視野に入りますね。Echo Autoも第2世代が出ています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 世の中はいろんなことが立て続けに起きていて、関心事が次々に塗り替えられています。

  実機から回路図をつくる

 さて、エフェクター作りは、以前失敗していたBOSSのハーフラックシリーズのROD-10のコピーに成功して、さらにオリジナル回路のオーバードライブを作ったりしていました。

 ただ、エフェクターボードに載せて本番で使いたいエフェクターとしては、プロビデンスのVELBET COMP、 SONIC DRIVE3、MXRのShin-juku Driveがありました。実機は持っているのですが、スペース的に厳しいのでなんとかミニペダルサイズで再現できないかと思っていたのですが、回路図などもなく、ずっと諦めていました。しかし、どうしても使いたいという欲求が高まって、なんとか実機から回路図をつくろうと思い立ちました。

  VELBET COMP

 まずはVELBET COMP。片面基板ならパターンを追えばいいのですが、両面基板ということで、これが今まで手が出なかった原因でもありました。こうなると、やり方としては回路を追いかけていくということになります。

手順としては、まず回路基板をiPadで撮影しておきます。

そしてテスターでGNDラインをたどります。これをiPadの基板写真に黒ラインで書き込んでゆきます。次は9Vの電源ラインを同じように検出してゆき、基板写真に赤ラインで書き込んでゆきます。次いで4.5Vのバイアスラインを検出していって、また別な色で書き込んでゆきます。エフェクターの一般的な回路を見慣れていれば、だいたいどの辺につながっているか見当はつくので、ここまではまあ楽といえば楽ですね。ここまでできると残りの接点を当たればよくなるので解析も先が見えてきます。

で、次はフットスイッチ部を解析して、まずエフェクトONの状態にします。トゥルーバイパスの接続だったので、そこからINPUTの配線をテスターで辿っていきます。とにかくここからはテスターでゼロ抵抗の接点を探し、それを基板写真に書き込んでゆくという作業の繰り返しです。一つのパーツの先が一つとは限らないですし、必ずしも配置が近いものがつながっているというものでもないので、接点を一通りあたるという、結構根気のいる作業になりました。

全部の接点がつながって、OUTPUTまでたどれれば、解析の第一段階は完了です。

出来上がったライン書き込み済みの基板写真を元に、今度はノートに回路図を書いていきます。今まで自作するエフェクターの回路図を必ず一度はノートに手書きしてきたのがここで役立ちます。大体の勘所がつかめているので、割合すんなりと回路図を起こせました。で、出来上がった回路図を見るとどこかで見たような回路です。そう、DynaCompとかROSSのコンプレッサーと回路が良く似ています。コントロールの数だったり若干定数が違っていそうですが、かなり近い回路構成でした。

 あとは、パーツの値を測って回路図に書き込んでゆきます。VELBET COMPはスルーホールのパーツを使っているので、コンデンサーなどは書いてある値が読み取れます。抵抗はカラーコードとテスターでの実測を突き合わせて確定していきます。

 キモになるICはCA3080。トランジスタも2N5088と読み取れます。ただ一つ、インプットのバッファーに使われている半導体が文字が読めなくなっていて、トランジスタかFETか判断がつきませんでした。そこだけは保留して、回路図を完成させました。

 

 ここまでくれば再現は難しくありません。パーツ数もそれほど多い方でもないので、ミニペダルサイズにカットしたユニバーサル基板にレイアウトしていきます。今まではまず基板図をノートに書いてからレイアウト図を作成していましたが、慣れたせいもあり、今は回路図からすぐにレイアウト図を作成するようになりました。

 

 保留にしていた半導体は、基板テストで音出しをしながらトランジスタかFETかを探っていきました。結論としいては、どちらでも動作しますが、調整用のトリムで最適値に合わせる段階でFETの方が帯域に合っているという結論になりました。

 パーツは1μFのコンデンサーとタンタルコンデンサー以外のコンデンサーはミニペダルサイズに収めるため積層セラミックコンデンサーを使っています。

 効果の再現性はなかなか良く、今まで使っていたROSSのコンプレッサーよりも好みの音ですね。なかなか感動ものです。

  Shin-juku Drive

 さて、次いでShin-juku Driveにチャレンジします。これは、両面基板に加えて、表面実装の部品なので、さらに難易度が上がっています。パーツの値が読み取れないんですね。抵抗はなんとか読めますが、コンデンサーは表記すらなく。

 

 回路の解析に関してはVELBET COMPと同じように、テスターで辿っていきました。回路図も同様に書き出すと、後はパーツの値を探っていきます。抵抗は数字が読めるものは読み、読めないものはテスターで。で、問題はコンデンサーです。手元にあるトランジスタテスターで読み取れるかと思ったのですが、回路に組み込まれたままでは、まったく読み取れないのでした。さすがに当てずっぽうという訳にもいかないので、ここで一旦頓挫しかけたのですが、新たにコンデンサー容量計を導入することにしました。

 

中華製の安価なモデルですが、なんとか回路中のコンデンサーでも測定することができました。もちろん回路構成によって値がブレることもあり得るので、必ずしも正確とは言い切れませんが、回路的にかけ離れた数値にはなっていないと思います。おかしなところは推定も交えて、一応回路図を完成させました。

 使われているパーツで、オペアアンプは2134、トランジスタはBC549というものが使われているのですが、ここは4558、2SC1815というような汎用品で代替しています。他にボルテージデテクターというようなものもあり、電圧補償的な回路も付加されているのですが、その辺はオミットして作成することにしました。

 パーツの違いもあり、完全再現というのとはちょっと外れますが、実際に音を出してみると、Shin-juku Driveで使いたかった音は出せている感じです。

  SONIC DRIVE 3

 最後はSONIC DRIVE 3です。これも手順は同じですね。ボリュームのカーブが揃わないのと、オペアンプが分からないという点を除けば、ほぼ実機通りに再現できたと思います。オペアンプは、ソケットにして色々試したのですが、TL072で標準的、4558だとちょっとこじんまりしてしまう感じで、5532だとキメが細かく、ニュアンスが出る感じなので5532に決めました。

 

 これら3台に加えて、オリジナルのオーバードライブ、そして以前失敗したYAMAHAのPH-01を作り直したBOSSのPH-1R、さらにYAMAHA DI-01のオリジナルモディファイをボードに載せて、また一つグレードアップした感じです。

 

 以前から考えていた3Dプリンターをついに導入しました。まだモデリングソフトが使いこなせていませんが、必要なものは作るという方向性がいよいよ強まってきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

i 今年初めての投稿になります。

とうとう戦争が始まってしまいましたね。毎日CNNとBBCを見ています。ロシアはいったい何を考えているんでしょうか。ウクライナが相手ということで、このネットの時代、今までのようなゴリ押しが通ると考えているなら、プーチンも耄碌したということでしょうか。

 

 

  りんごループ

 さて、iPhone7なんですが、本格的に楽天モバイルに乗り換えるにあたってiPhoneXsにスイッチして、予備機として主に動画撮影用に使用していたものなんですが、いつしか充電器につなぐとりんごマークが出て数秒で再起動がかかるという症状に陥ってしまっていました。いわゆるりんごループというヤツですね。

 

 ネットで調べて再起動、リセットなど色々やってみましたが、どうにもならず。MacにつないでもIPhoneを認識する前に再起動がかかるので、復元も不可能。ということで諦めてしばらく放置していたのでした。

 

 で、ここへきて改めて復活させられないか、再度チャレンジしてみることにしたのでした。まずはYoutubeで情報探し。ここでまずReibootというソフトを見つけます。Macにインストールして起動、IPhoneをつないで画面の指示に従います。その中で、iPhoneをDFUモードで起動するというところがあり、なんとこのDFUモードでの起動が出来ました。これはまずボリュームダウンボタンとスリープボタンを同時に押して5秒、ボリュームダウンボタンを放してスリープボタンだけ押した状態にして10秒、そしてスリープボタンを放すと、iPhoneの画面にPCと繋げるように促す絵が出ます。

 

 ここまで出来たのがまずとっかかりになりました。この状態になると、Reibootを離れて、MacOSの方で復元を促すメッセージが出てきます。指示にしたがってアップデートと復元を進めます。

iOSのダウンロードが始まり、それが終わるとiPhoneへのインストールが始まるのですが、少し進んだところでiPhoneが再起動するとまた元のDFUモードへ戻ってしまい復元はできませんという現象にいきあたり、一旦頓挫します。

 

 Reibootでその先へ進もうとすると有料版にアップグレードしないとできないので、5,000円ほど払うかどうか迷ったのですが、その前にApple純正のiPhoneの管理アプリApple Configurator 2を試してみることに。これで復元を実行すると、やはりエラーで復元できないのですが、プロセスが分かるので、どこで異常が発生しているかが分かりました。

 

 何度かやってみて、どうもバッテリーがまったく充電できていないような印象をうけ、そのせいで元に戻ってしまうように感じました。そこで、思い切ってバッテリー交換をしてみることにしました。Amazonで互換バッテリーを探して、まずは安価でも大丈夫そうなこれをチョイス。

 

 

  バッテリー交換

 注文翌日届いて、早速Youtubeの分解動画を見ながらiPhone7の分解を始めたのですが、なんとY字ドライバーが必要になり、これは今までiPhone4Sなどの分解に使っていたドライバーセットの中にはなく、仕方なく改めてドライバーセットをAmazonで購入。で、ついでにホームボタンも交換してみようと思い立ちました。実は私のiPhone7のホームボタンは壊れていて、普段はアシスタントタッチを利用していたのでした。それまでにもホームボタンの修理は考えたこともあるのですが、iPhone7のホームボタンは単純に交換すれば治るというものではなく、高い金を出して交換してもそれに見合う効果は見込めないという思いで、そのままにしていたものでした。これもYoutubeで情報を探してみて、最新の交換用ホームボタンなら、指紋認証は使えないものの普通のホームボタンとしては使えるということが分かりました。

 

 再びAmazonで交換用ホームボタンを探します。本体が治るかどうかまだ分からない段階なので、なるべく安くあげようと探して、これをチョイス。

 

 Youtubeの分解動画の中で画面パネルを閉める際に防水シールを貼るシーンがあり、これも必要とAmazonで発注しました。これはもっと安価なのがあったのですが、早く作業にかかりたかったので納期優先で選びました。

 

 さて、1日待ってドライバーとホームボタン、防水シールが到着、作業再開です。ドライバーはドライバーだけだと思っていたのが、画面パネルを開けるヘラや吸盤、ピンセットなども入っており、これははじめから揃えておけば良かったと思いました。なにしろ、画面パネルを開けるのにかなり苦労しましたから。

 

 

  画面パネル開けのコツ

 ここでちょっと画面パネル開けのコツを。

iPhone7は防水シールが貼られているので、画面パネルを開けるにあたってはそれを剥がしてゆくことになるので、なかなか簡単には開かないんですね。画面パネルに吸盤をはって引っ張ってもそう簡単には隙間が開きません。ただ、ここで一気呵成に開けようとしたり、ドライバーなどでこじ開けようとすればまずガラス面を割ってしまいます。やり方としては、吸盤で何度も引っ張って、徐々に粘着を剥がしていくという感じのやり方ですね。はじめはまったく動かなかった画面パネルが、だんだん歪んだように引っ張られていくようになり、いつしかわずかな隙間ができるようになります。そうなったらすかさずヘラ等を突っ込んで、それを左右に動かして粘着を剥がしていきます。最後は上部の爪をずらしてはずせば画面パネルがはずせます。とにかくはじめの隙間を開けるのが一苦労なんですが、少しずつ何度も引っ張り続けるのがコツですかね。測ってみたら、私の場合は約30分かかってました。

 

 届いたホームボタンの中には防水シールが1枚入っていました。まあ、今後も開ける機会があれば無駄にはなりませんかね。ドライバーははじめプラスドライバーなので間違えて届いたのかなと思ったのですが、なんのことはない本体の中に交換用のビットが入っていました。早速Y字ドライバーに替えてネジを外していきます。外すべきネジを全部外したら、バッテリーを固定しているシールを剥がします。これはYoutubeの分解動画を見てやればまず失敗しないでしょう。新しいバッテリーに固定用のシールを貼って本体に設置。コネクターを繋いでネジをはめていきます。

  ホームボタン交換 

 次にホームボタンの交換です。これもYoutubeの動画を参考にして、ネジを外し、コネクタを外して、ボタンのパーツを外すのですが、これがしっかりくっついていて、なかば引き剥がす感じで外しました。交換用のボタンを配置して、コネクタを接続しネジを止めていきます。

 

 次は画面パネルのコネクタをはめて、ネジを止めて、元どおりにしていきます。今回はまだ本体が復活するかどうか分からないので防水シールなしで元どおりにしました。

  復元

 さあ電源アダプターをつなげます。早速PCにつなげというメッセージ。

で、Macに繋ぎます。以前と同様アップデートと復元に入ります。準備していますというメッセージのなか、iPhone7の方はりんごマーク、そして今度は進行中のプログレスバーが。うまくいきそうです。しばらく待って復元が完了。この状態では工場出荷時の初期状態に戻っています。一旦起動して操作してみると、所有者によるロックがかかっているという状態。もちろんパスワードも分かっているので、入力して先へ進めます。wifiの設定まで済ませて、次にMacに取ってあったバックアップからの復元を実行します。これで、ほぼ元の状態に戻りました。バックアップがちょっと古かったので、数ヶ月分は遡ってしまいましたが、また使えるようになっただけでも大した前進です。

 

 ホームボタンの方は、ちょっと挙動のスムーズさに違和感はあるものの、無事にホームボタンとしては機能しています。Siriをホームボタンで呼び出す設定をしているとちょっと煩わしくなるので、これを設定でやめて、設定 - 一般 - ホームボタンでボタンの触覚を1に設定してだいぶ使いやすくなりました。ダブルクリックもアクセシビリティーで間隔を遅めに設定すれば割とスムーズにできます。晴れてアシスタントタッチとはおさらばです。これはやって正解でした。かかった金額から考えてもお得といえると思います。Amazonでは結構散々なレビューが付いてたりして、最後は掛けみたいなもんですが、今回は成功でした。

 

 ドライバーセットも含めて4千円弱で元どおり以上に復活できました。りんごループで困っている方の参考になれば幸いです。

りんごループも原因はいくつもあるようで、リセットで直るものから重篤になるとディスクの空きがなかったりとか、それぞれ復活の方法も異なるようです。私の場合はどうもバッテリーの突然死みたいな感じですね。あるいはバッテリーシステムの不具合。DFUモードに入れたことであたりがつきました。バッテリー交換は決して易しい作業ではありませんが、チャレンジしてみる価値はあると思います。以前は私も防水シールがされているiPhoneは分解がかなり難しいという認識でいましたが、分解動画を見て、出来そうだなと思うようになりました。実際、コツのところでも書いた通りなかなか大変でしたが、じっくりやればできると思います。但し、分解した時点で保証も何もなくなりますし、失敗して完全ジャンクになる可能性や、リチウム電池は扱いを間違えると最悪火を吹くこともあるということで諸々ご理解の上自己責任でお願いします。

 

 エフェクターの方は、年明け以降YAMAHAのPSEシリーズのコーラス、CH-01の作成に成功しました。ただ、BBDのMN3009が入手不能なので、MN3007で作成してみました。この他、位相反転ブースター、オーディオ用プリアンプ、それと新しいノイズ対策用の回路の研究と車載のオーディオ用のノイズ対策などですね。冬場は塗装する気になれないので、普通のエフェクターはちょっと手が出ていません。というより、作りたいと思うようなものをほぼ作り尽くしてしまったので、次がない感じですね。

 

戦争が早く終わりますように。

 

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 今年も押し詰まってきました。もう年賀状も出し終え、散髪、今年最後の洗濯と年越し準備も順調に進んでおります。

 さて、エフェクターの方は、ボードのノイズ対策もほぼ完了し、組み込むダブリングマシンも完成、そしてBBD素子で600msのロングディレイを実現するマシンの方も完成に漕ぎ着けました。

 

 ダブリングマシンの方は、前回作ったアナログディレイDM-2とフランジャーFL-01を組み込んだステレオ化マシンからヒントを得て、今度はモノラルベースでショートディレイのエフェクト音にフランジャーをかける仕組みのマシンになります。

 アナログディレイの部分は今度はBOSS DM-3の方の回路図を元にして作成しました。フランジャー部分はBBD素子にMN3007を使ったYAMAHA FL-01になります。

 仕組みとしてはDM-3の中で最終段のオペアンプのところでドライ信号を接続せず、エフェクト信号だけのアウトにしてFL-01に接続、そしてそのフランジャーのアウトとドライ信号をミックスするのですが、その為にオペアンプで簡単なミキサーを作ってミックスするようにしています。

 効果としては、思った通りのダブリング効果が得られています。これはドライブさせた音にかける隠し味的エフェクトで、今まで使ってきたBOSS フランジャーBF-1改造版と入れ替えになります。今までもデジタル系のマルチエフェクターで似たような効果を再現しようとしていたのですが、うまくいっていませんでした。今回のダブリングマシンでかなり理想に近い音が出せるようになりました。

 

 ロングバージョンのアナログディレイの方は、使用するBBD素子 V3205を二つ使うことで600ms前後のディレイタイムを得るマシンになります。元になる回路は、今度はDM-2に戻して作ることにしました。これはここまで作ってきたDM-2とDM-3を比較して、DM-2の方が効きが好みに近かったということで、回路的にもフィルター部分などの定数が一部異なっているのが影響しているように思います。ただ、DM-2はBBD素子がMN3005の設計なのでその部分をV3205用に変更、電源部も変更して設計、そこに二つ目のV3205周りの回路を追加して、一枚の基板に載る形にしました。一応ダイレクトアウトジャック、ドライカットのスイッチを設けてあり、結果的に現在売られているDM-2Wの仕様に近いものになっています。

 

 ユニバーサル基板で一枚に収めるとなると、今段階の私の頭脳ではどうしても配線材による回路の繋ぎが結構出てしまっています。ただ、アナログディレイも3回目ということもあり、過去のレイアウトを元にしながら、さらに改良して集積度を上げ、回路が増えていながらも一枚の基板に載せきれたのがうれしいですね。

 

 ケースはエフェクターボードの限られたスペースに載せることを前提にして、タカチのMB型ケースをチョイス。ピッタリサイズでした。ON/OFF用にフットスイッチを付けてトゥルーバイパス配線。これは常時かけるエフェクトではなく、ピンポイントでかける形を想定しています。ツマミやジャックの配置などはボードの狭い場所に組み込むため、それに合わせた配置にしています。自作のいいところはこういうところですね。市販のDM-2Wなどでは到底組み込むことはできませんが、自作なら限られたスペースでもそれに合わせて作ることができます。

 

 フランジャーは3台、ディレイも3台目で、BBDモノもだいぶ慣れてきました。回路規模が大きい他は製作に特段困難を感じなくなりました。手持ちのノイズリダクション用のICも尽きたので、ここらでディレイは一旦完結。また新たなアイデアが出てきたら取り組むかも知れません。

 

 

 

 

 

 

 

 第14弾は再びBOSSのエフェクター、ブルースドライバー BD-2です。

 

 これはミニペダルサイズで作れるかどうか、かなり悩んだ案件。実機ももっていて、一時はメインの歪みとして使っていたのですが、サイズ的にボードには載せられなかった経緯があり、ミニペダルサイズで作れれば復活させられるという思いで製作に取り掛かりました。

 

 回路としては、オペアンプはデュアルタイプが一つで、片チャンネルは電源部に使われています。中心はむしろトランジスタやFETで構成されていて、数も多いです。その為、回路が長くなり、ミニペダルサイズの基板ではどうにも収まらない仕儀となりました。そこで、HM-2でやったように基板を追加して上に載せる形で収めることにしました。

https://archive.org/details/boss_BD-2_SCHEMATICS

 

 

 

 オペアンプのブロックを別基板にして、なんとか形にしました。電源部も、オリジナルは8Vを使ったりしているのですが、煩雑になるのでここは省略しました。

 ケースに収める時はかなり厳しい感じでしたが、配線をなるべく減らすことでなんとか収めることができました。

 

 塗装はブルーにしてみたのですが、実機とは若干色味が違う感じです。これもDCMのアクリルカラーを使ったのですが、外装からはそこまで細かく色は選べないですね。

 ラベル貼りもちょっと失敗してしまって、空気が入ってしまったところが白濁してしまいました。

 

 音は、実機と比べると少しニュアンスが違う感じがしますが、一般的なオーバードライブやディストーションとはまた少し違って、それなりにブルースドライバーっぽい音になっています。なので、今まで使っていたMXRのShinjuku Driveの代わりにボードに載せました。

 もう少し低音部が出ると理想的なんですが、必要とするクランチトーンはまずまず出せています。

 

 この規模の回路でもなんとかミニペダルサイズで作成できました。ブルースドライバーは結構長い間使っていたエフェクターなので、ボードに載せられるようになったのがなんとも嬉しいですね。

 

 

 

 BOSSのアナログディレイDM-2の完成に気を良くして、今度はDM-3に取り掛かっています。DM-2とかなり近い回路ですが若干回路は変更しています。DM-2と大きく異なるのは、使用しているBBD素子の違いによる周辺回路の変更点です。DM-3は現行品のBBD素子であるV3205がそのまま使えます。前回DM-2を作成した時には古いMN3005のところをV3205に替えて作成したため、周辺回路をあとから修正することになってしまいましたが、今度は大丈夫です。基板図を書き終え、レイアウト図もようやくできました。

 今取り掛かっているDM-3はヤマハのフランジャーFL-01と組み合わせてモノラルのダブリング専門マシンにする予定で、これがうまくいったら、次は最長ディレイタイムを倍にしたバージョンを作成する計画です。これは今売られている技シリーズのDM-2Wの仕様に近いものになりますね。ヤマハのPSEシリーズのアナログディレイ AD-10の回路図が見つからないので、その代わりという位置付けでもあります。実用的なアナログディレイとしてボードに組み込もうかと考えています。ですが、購入したタカチのMB型アルミケースの大きさがちょっと小さくて、基板を少し削らないといけません。DM-2の時は基板の耳のところにもパーツを付けていたりしたのですが、今度はそうもいかず、パーツレイアウトをなんとかやりくりして、ほぼ基板内に収めました。ディレイタイムを倍にする為にBBD素子も一つ増えますし、周辺回路も必要なので、アウトボード的に基板を追加する必要があります。パーツもちょっと足りなさそうで、年内に完成できるか微妙なところです。

 

 

 

 

 

 

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