前回ご紹介したダイソーの完全ワイヤレスイヤホン。1,100円ながら、今までにない音質ゆえネットでも話題になっています。
購入したお店ほか、近隣のお店でも店頭にはモノがなくなってしまっています。
さて、いろんな場面で利用しているのですが、どうにもやっぱり音質の癖が気になってきました。
具体的に言うと、低音部の上の方の音、ちょうどベースの音の周波数の高い部分と言ったら分かるでしょうか、そこが目立ちすぎて違和感を感じてしまうのです。
主に利用するのはiPhoneなので、まずはミュージックアプリのイコライザを試してみます。
ミュージックアプリのイコライザは自由な設定ができず、プリセットを選ぶのみですが、その中である程度違和感が解消できたのは"ダンス"と"R&B"のプリセットでした。
ボーカルもちょっと引っ込む感じになるのですが、全体的なバランスはかなり改善されて聴きやすくなります。
自分としては"ダンス"がベストで、"R&B"はややおとなしめという感じです。
ただ、イコライザが効くのはミュジックアプリだけなので、AmazonMusicや動画視聴の時などはちょっと別な方法が必要です。
MacのiTunesのイコライザで自分としてはベストな音質に調整してみた結果がこれです。
125Hzを中心に最大限カットしてやっとバランスが取れる感じです。
ここが大きすぎて他の帯域もマスクしてしまっているようですね。このイコライザを通して聴くとボーカルも含めて全体的に音が前に出てくる感じです。
結果、低音はよく出るので迫力もあり、かなりいい音で音楽が楽しめるようになりました。
ちなみにMacのイコライザでのプリセットの"ダンス"と"R&B"の設定がこんな感じです。
やっぱり125付近をHzを落としているので聴きやすくなったという感じですね。
あと、イヤーピースもいくつか試してみました。
ダイソーで手に入るもので、まず低反発イヤーピース。
これは密閉度が高く、そのせいで低音が増強します。もともと低音が大きいのでちょっとキビシイ感じです。
次は抗菌イヤーピース。大きさが三種類あって、一番小さいものだと密着度が下がって、低音がやや抑え気味に。
一番大きいものは耳の奥まで入らず、そのせいでイヤホンのユニットがやや浮く感じになり、低音は少し抑え気味になりました。
中くらいのが一番耳にフィットしますが、材質が薄いため元々付いていたイヤーピースに比べてやや迫力が減ります。
自分としてはイコライザありなら元々のイヤーピース、イコライザなしなら一番小さいイヤーピースをチョイスします。
いずれにしても、イコライザとイヤーピースで音質はかなり改善できるので、充分使えるイヤホンになります。
低音の出ないイヤホンの場合は、いくらイコライザで持ち上げてもユニット自体にその力がないので、理想とするバランスまでもっていけない場合が大半ですね。その点、このワイヤレスイヤホンは低音が出すぎですが、出すぎても出るユニットの方が対策は容易です。大体はイコライザで抑えれば解決すると思います。
以上、あくまで私の耳での話なので、もし購入したならぜひ色々ベストの音質を探ってみて下さい。
次回はこのところ作ってきたエフェクターの紹介などしてみたいと思います。まあ、普通には作らないので、ご期待ください。