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 第九弾はちょっと変わり種です。

 これは、BOSSのオーバードライブOD-1とYAMAHAのディストーションDI-01を1台に詰め込んだエフェクターということになります。さて、なんで、こんなものを作ったのか?

 その起源は遠く学生時代に遡ります。当時も、歪みの音について色々探っていました。そんな中、エフェクターボードをラック化しょうということで、その際にペダルエフェクターの基板を取り出して1Uラックケースに収めることにした訳です。決め手となる歪み専用のシステムを1Uラックに収めることにして、その時に考えたのは、手持ちのBOSS OD-1、MAXON ST-9、YAMAHA DI-01を並列接続にしてみようということでした。さらにDI-01の後ろにはBOSSのフランジャーBF-1を接続。元々、当時やっていたフュージョンなどではディストーションに軽くフランジャーをかけた音をよく使っていました。それをさらに汎用的な歪みとするためにOD-1とST-9の歪みを足そうという試みです。当時はまだあまり知識もなく、ただ単に出力をまとめただけでしたが、それでもなかなか使える音が作れました。

 

 その後長らく使っていなかったのですが、一度元の筐体に基板を戻し、そして今度はOD-1とDI-01を直列に配線したものを足元に置くサイズのケースに収めました。これもなかなかいい線いっていたのですが、ちょっとかさばるのでライブでは最終的に不採用。自作を再開してから、それぞれの基板サイズがたいしたことないので、いずれ小型化して作ろうと思っていました。そして今回ミニペダルサイズで作ってみようということになりました。

 

 OD-1もDI-01も既に何回か作成しています。ただ、ミニペダルサイズの基板に両方収めなければなりません。さらにツマミが両方合わせると5個になってしまいます。これだとちょっとケースへの配置が厳しいんですね。ですので、これも半固定抵抗を使って工夫することにします。

 オペアンプはOD-1が4558、DI-01がTL072。トランジスタやFETの類はないので、レイアウトもシンプルです。電源部は一つにまとめます。ボリュームが5つもあるので、基板から出るリード線が厄介です。

https://livedoor.blogimg.jp/ikkun56/imgs/c/6/c62f31e1.jpg

 

 ケース加工は、半固定抵抗のネジを回すための穴をあけますが、この間隔が難しいですね。半固定抵抗2つをくっつけて配置するので、ずれると接着もままなりません。

 半固定抵抗のケースへの固定は、まず上面に瞬間接着剤を付けて貼り付け、その裏側からホットボンドで固めるという感じです。ドライバーで調整するときにあまり力を入れすぎるとはがれてしまいそうです。

 しかしまあ、元々の基板2枚のサイズから5分の1くらいのサイズになってしまうのがなんとも言えないですね。この辺が自作の楽しみのひとつでもあります。

 

 音は、やはり好みの音ですね。やや線が細くなるきらいはあるのですが、元々DI-01の高音弦のトーンは好きなんですよね。低音弦のブーミーさが単体での使用を妨げていて、これがOD-1の歪みを足すことによって解消できるんです。それこそがこのエフェクターのキモになります。単音リード向けの音色で、コンプレッサーと合わせて伸びのあるリードが取れる歪みです。

 今やってる楽曲だとRiotとかゲインは高くてもレンジの広い歪みがマッチしているのですが、フュージョンやるならこっちを取りたいですね。

 

 半固定抵抗が2つあるので、コントロールが自由という感じではないですが、ここはある程度決め打ちで設定してしまいます。

 歪みペダルは色々と試す以外にないですね。アンプとの組み合わせでもまた変わってきますし。例えば、同じようなクリーン設定でもトランジスタアンプのF-50とフルチューブアンプのHotrodでは、歪みペダルの最適なセッティングがやはり変わってきます。チューブアンプだとそれほどエフェクターのゲインを上げなくてもコシのある音が出ますが、トランジスタアンプだとある程度きっちり歪ませて音作りをしないとらしい音になってくれないという感じがあります。

 今回作成したOD-1&DI-01はトランジスタアンプに適したペダルということになります。

 

 

 

 

 

 

 

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 今回は番外編。今日基板が完成したのでご報告。

 YAMAHAのPSEシリーズのフランジャーについては、先日出来たとブログにも書いたのですが、最終的に2台分の基板が必要なので、もう一台を作っておりました。

 前回ご報告した通り、BBD素子のMN3007というICの電源とGNDが回路図と逆になっていたことを受けて、今回改めて基板図から作り直しました。

 基板図も時間がかかったのですが、この回路規模だとレイアウト図を作るのが本当に大変でした。4時間くらいかかってレイアウト図を作り上げたのですが、念のために元の回路図とレイアウト図をトレースしてゆくと、何箇所も間違いやら部品漏れが発生していました。

 

 大きさは18×24のユニバーサル基板。前回作成したものは、どうしても収まり切らず、電源部だけ別基板にしていました。

ですが、今回全面的にレイアウトを変えて、電源部も含めて基板一枚に収めることが出来ました。但し、基板の耳の部分に若干はみ出している部分があります。

 

 レイアウト図上ではなんとか収まっていても、実際に取り付けていくと、部品の大きさによってはかなり厳しいところも出てきます。特に今回は半固定抵抗が4つもあり、それがやはりレイアウトを圧迫してしまいました。結局部品を取り付ける段階で、さらにレイアウトを改良していく必要がありました。

 

 さて、オペアンプはTL062。これは直付けしてしまいます。BBDとクロックチップはソケットを使って交換可能にしておきます。

 

 組み上がって、テストです。まず、前回うまくいっている代替チップのV3207とV3201の組み合わせで鳴らしてみます。

すると、アンプからちゃんと音が出ました。第一段階クリアです。次は、BBDのバイアス調整の半固定抵抗を回していきます。ウネウネいってきました。しかし微妙な調整です。あとは、クロック信号の調整。これも音を聞きながら、うねり方が大きくかつ自然な音になるように調整しました。最後はフィードバック量の調整です。しかし、どうもこれはあまり効果が薄い感じです。

 前回のマシンである程度コツを掴んでいるので、なんとかフランジャーらしい音になるように調整できました。前回のマシンに比べて効きがいい感じです。

 そこで、本来のMN3007とMN3101の組み合わせに替えて、再度テストしてみました。MN3007もMN3101も、前回のマシンで出力を測定してあるので、そのうちの値の高いものを使ってみました。

 結果は予想外に良好でした。前回のマシンではMN3007だとやや歪んだ感じがして、効果も薄かったものが、今回は変な歪みもなく、V3207よりも効きがいい感じです。何が原因か、よく分かりません。今回はMN3007とMN3101の接続経路を最短にして、電源周りの経路も前回ほど複雑ではないのがひとつ考えられる要因です。他には、抵抗の付け間違いなどの可能性はありますね。

 

 

 オシロスコープを使った調整方法もあるのですが、今回は耳での調整を優先しました。但し、フィードバックがやや効果薄なのが気になります。前回のマシンは調整すると発振するほどだったものが、今回は値を最大にしても発振しません。ただ、元々フィードバックをあまり効かせる用途はなく、コーラス的に使う目的が大きいのでこれでよしとします。今回のでようやく"フランジャー"らしくなりました。

 

 さて、これで2台出来た訳ですが、こうなると同じレイアウトで2台を揃えたくなります。前回のものとは効果がやはりかなり違います。

 幸い、部品はオペアンプ、トランジスタ、FET、BBDともにまだ残りがありますし、抵抗、コンデンサーなども手持ち部品でまかなえます。早速部品リストだけ作ってみました。

 

 ようやく完成版と言っていいFL-01が出来あがりました。ケースはまだ決めていませんが、2台一緒に収めてステレオ化して、新しいシステムの中に組みこむ予定です。

 しかし、この規模のマシンだと基板作成にも半日かかり、さすがに疲れました。気楽に取り組めるという感じではないですね。

 

 

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 第八弾はBOSSのOS-2。実はこれが最大の困難に直面した一台になります。

 名称の通り、オーバードライブとディストーションを一台に詰め込んだエフェクターになります。

コントロールはDRIVE、COLOR、TONE、LEVELの4つ。回路を見ると、ドライブはオーバードライブ、ディストーションの両方のゲインを一つの2連ボリュームで調整する仕組みになっています。ですので、オーバードライブ、ディストーション個々にドライブを調整することはできません。そのせいもあってこのボリュームまわりの定数はかなり特殊です。

 

 カラーはオーバードライブとディストーションのMIX割合の調整、あとはトーン回路を通って最終レベルのボリュームに行っています。

 

 パーツですが、オペアンプはJRC1458が二つ。これは入手可能です。抵抗は、4.1MΩなんていうのが出てきて、これは3.3MΩと1.8MΩを直列で使用、コンデンサーは0.018μFなんかが入手に手間取ります。最大の問題はゲイン用のボリューム270kΩです。しかも2連。これはもう探した限り無いので、200kΩの2連ボリュームと100kΩの半固定抵抗2つで実現します。

 

 回路は典型的なオーバードライブとディストーションのもので、しかもシンプルなので部品数もそう多くありません。ただ、オーバードライブとディストーションそれぞれの回路の出力をまとめていくような形の基板図の作成はなかなか大変でした。

ゲイン用の半固定抵抗2つは基板には載せず、ケース上部に貼り付けて、外からコントロールできるように考えます。

 

 ミニペダルサイズの基板で、いつも通り作ります。

さて、基板が出来たところでテストです。と、これが音が出ません。トラブルシューティングということで、入力にシグナルジェネレーターをつなぎ、オシロスコープで信号を追いかけていきます。すると、オーバードライブとディストーションの信号がMIXされた後のオペアンプのところで音が消えていることが分かりました。

 周辺の回路を眺めて、回路図と照らし合わせ、間違いがないと確認したので、音の出ない理由が分かりません。もしかしたらオペアンプが発振しているのではないかと思い、発振止めのコンデンサーをいくつか入れたりしてみたのですが、ダメでした。

 試しに、シグナルジェネレーターの信号を、そのオペアンプの入力につないで確認してみると、ちゃんと音が出ます。さっぱり原因が分からず、一旦ここで頓挫。

 

 後日、気を取り直して、再度レイアウト図から作成しなおして、もう一度基板を組みます。

テストしてみると、やっぱり同じところで音が消えます。

こうなると、回路そのものに問題があるという結論に至らざるを得ません。何がいけないのか、その時の私には推測不能でした。

 

 さて、一旦は諦めていたのですが、他の回路図をネットで探していて、ふと思い立ってもう一度OS-2の回路図を探してみました。すると、今まで行きあたらなかった回路図に遭遇。

 

早速印刷して、今までの回路図と比較してみました。

すると、音が消えてしまうオペアンプの手前にバイアス電圧を付加する抵抗が1本足りないことが分かりました。

 納得の結果で、バイアス電圧が付加されていないので振幅が現れないことになってしまっていただけでした。

早速基板に抵抗を1本付け足します。そうすると、見事音が出るようになりました。

 ここまで来るのに2ヶ月くらいかかってしまいました。ネットの回路図も、メーカーオリジナルのものではなくて、有志の方が作成したりしているものは、こういうことがあり得るということなんですね。ただ、それを解決するのもやはり有志の方の回路図だったりで、これはもう段々と勉強や経験を積み重ねる以外に解決方法はないような気がします。

 

 ケース加工は、2つの半固定抵抗をどう配置するかです。固定方法も問題です。いろいろ試行錯誤の上、4つあるボリュームで挟むような形でホットボンドで固定することにしました。

 塗装は、本来イエローなんですが、イエローばかりになってしまうので、今回はダイソーのシルバーにしてみました。

 

 音出しですが、カラーをオーバードライブ側いっぱいにしてみると、オーバードライブらしい音がします。ディストーション側にすると、ディストーションなんですが、あんまりいい音ではありません。どちらかというとブーミーな感じで、正直ディストーションという形ではあまり使いたくない音色です。

 ただ、このエフェクターの持ち味であるオーバードライブとディストーションをミックスした音で言うと、オーバードライブメインでディストーションを少し混ぜると、ややいい感じになってきます。トーンも絞り目の方が落ち着いた音になります。

問題はドライブで、オーバードライブ、ディストーションがいっしょにゲインアップするので、オーバードライブのいいところとディストーションのいいところを両方取るのが難しいんですね。

なので、気持ちがいいドライブの範囲が狭くなってしまっているという感じです。ただ、今回の自作では、それぞれに半固定抵抗が付いていて、ボリューム+αの調整が出来るので、ある程度自由度があります。また、せっかく自作なので、この際それぞれのゲイン増幅率を自由に変えてしまってもいいかも知れません。

 

 使い勝手としては、一台でオーバードライブとディストーションのどちらにもなるというものではなくて、オーバードライブとOS-2の歪みの2通りには使えるといったイメージでしょうか。

しかし、苦労しただけに、たまには使ってみたくなるエフェクターということになりましょうか。

 

 今日は、先日のエフェクターボードのノイズ対策を行っていました。ひとつはリレー入りオレンジスクイーザー。どうも電源ノイズっぽいのが乗るので、リレー信号のラインのアースを接続したり、ケース内にアルミ板で仕切りを作ってシールドを強化したりしていました。二つ目は、パラバッファー。どうも若干クリップしているような感じなので、オペアンプで電源部の安定化をはかるのと入力インピーダンスの修正をはかって再度回路を設計しなおして、基板を新たに作成しました。テストはこれからです。

完成まではもう少しかかりそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて第七弾はYAMAHA PSEシリーズのノイズゲート NG-01です。

 

 コンプレッサー CO-01、リミッター LI-01と作ってきたので、同じ系統のノイズゲートに手が出ました。これも、NJM13600というICを利用してVCAをコントロールすることで動作するエフェクターということになります。

 

 ノイズゲートというエフェクターは、信号があるレベル以下だった場合に音を消してしまうように動作します。例えば、オーバードライブやディストーションなどゲインを上げるエフェクターを使うと、音を鳴らしていなくてもノイズが目立ってしまいます。そんな時に、歪みエフェクターの後ろにつないで、弾いていない時には音を消してしまうように使用します。

 

 ただ、私の場合、早くからループセレクターのようなものを利用していた為、あまり必要を感じていなかったエフェクターでもあります。確か、一つだけ買ったことがあったと思うのですが、音の途切れ方がいかにも不自然で、結局あまり使わなかったと思います。

 

 そんな中でも、やがてマルチエフェクターの時代が来ると、その中のノイズゲートやノイズサプレッサーなどのエフェクターを使ったりしていました。で、ZOOMのMS-50Gを購入したことで、その中のZNRというノイズリダクションが定番になりました。減衰も自然で、かけていることが気にならない優秀なエフェクトになります。しかも、プリセットしておけますから、歪みエフェクター使用時だけでなく、クリーンな音の時にもそれに合わせた設定でかけています。

 

 さて、NG-01ですが、これもまたKORGのNGT-1と同じ回路になります。

 

 回路図を見ると、NJM13600の他にオペアンプが2つ、トランジスタ、FETが各1つ、5.1Vのツェナーダイオードが1つあって、NJM13600はNJM13700で、FETは2SK303で代替します。他はオペアンプの4558、LM358、トランジスタの2SC2785、ツェナーは5.1Vなのでその通り揃えます。抵抗もコンデンサーも特に特殊な値のものはないのですが、ボリュームだけがちょっと特殊です。22KΩの半固定抵抗は30KΩで代用できますが、2MΩのボリュームは入手不可能でした。こういう時どうするかというと、1MΩのボリュームを2個使うことを考えます。一つを半固定抵抗とするかなど色々考えたのですが、使い勝手が悪すぎます。で、閃いたのが1MΩの2連ボリュームです。これを直列配線することで2MΩのボリュームを実現できるということに気がついてこの問題は解決しました。

 

 基板図を作ります。LI-01よりもちょっと複雑になっています。レイアウトはかなりぎっちりです。例によってNJM13700の不使用のピンは折ってしまって、その下に配線を通します。

 

 段々慣れてきて、この頃になると基板を作るのに困難は感じません。テストも一発OKです。

あとは、調整です。調整用の半固定抵抗が1つありますので、これを調整するのですが、これはエフェクトレベルの調整ですね。

以下に調整手順の和訳を載せておきます。

 

調整手順

1. ノーマル/エフェクトレベルチェックと調整

1) シグナルジェネレーターをNG-01に接続し、2Vp-p. 250 Hz サイン波を適用する。NG-01の設定はあなたが好きなように。

2)出力ジャックにオシロスコープを接続し、図5波形を確認する。

3)フットスイッチのオンとオフを切り替え、直接音と効果音間に大きな容積差がないことを確認する。(10%以内)

4) 必要に応じてVR1を調整します。

 

 ケースの塗装は、今度はメタリック塗料のレッドでいきます。

  

 PSEシリーズも揃ってくるとなかなか圧巻です。ただ、PSEシリーズは専用のシステムボードに組むと、通常のエフェクト以外に、例えばスレッショルドなどのコントロールを外部コントロールできたりと、いろいろ面白い使い方ができるようになっていて、そこはさすがにこのサイズではコピーできなかったのがちょっと残念でもあります。

 

 コントロールはリリースとスレッショルド。効果ですが、これが思っていたよりもいいです。減衰が自然で、音がブツッと途切れたり、ブブブといったようなノイズはまったくありません。リリースを最短にしてもフッと消えるような感じ。アナログ回路としては非常に優秀だという印象を受けました。

 エフェクターボードの方はMS-50GのZNRがあるし、スペース的にも余裕がないので載せないのですが、サブボードなどへ活用はできそうです。これも"使える"エフェクターですね。

 

 久しぶりに行ったダイソーで、新たな完全ワイヤレスイヤホンを発見しました。

以前リポートしたものとは違う機種が出ているらしいことはネットの記事でつい先日見ていたのですが、こう早く出会えるとは思っていませんでした。というのも、この手の製品はいつも品薄で、売り場にないことが多いからです。今回発見したイヤホンも最後の1台でした。

 ということで、購入。1,100円です。

大きさは以前のものよりも大きいです。耳へのフィットは悪くないですが、耳の奥がくっつく感じ。

で、肝心の音です。これがいいんですね。以前のもののような変な周波数の偏りが少なく、音楽を十分楽しめるサウンドです。ただ、低音は普通で、その点は前回のものよりも迫力減といった感じです。また、サ行の子音がちょっと耳につく感じがあります。

 Bluetoothのバージョンは5.0+EDRとなっており、コーデックはSBCの他にAACが追加されています。音の良さにも納得という感じです。その分筐体が大きくなっている形ですね。重量も増しているのでポロっと落とさないようにしないとですね。

これは後日また詳しくリポートしたいと思います。

 

 

 

 

 今日はちょっと一息入れて、暫定的に組み上げたエフェクターボードのご紹介。

以前にも増して密度が上がっています。

MIDIループスイッチャーを核として、増幅系はアナログ、モジュレーション、空間系はデジタルでまとめた新ボードになります。

 

まずは一通り機材から。

接続順で、

BOSS WL-60(ワイヤレスレシーバー)

自作信号分岐バッファー(チューナーへ信号分岐)

DAN ARMSTRONG Orange Squeezer(コンプ)

自作スイッチャー

 ループ1 自作JanRay VEMURAM(ブースター)

     自作MXR Phase90(フェイザー)

 ループ2 自作OverDrive/Preamp250(オーバードライブ)

     自作BOSS BD-2(ブルースドライバー)

 ループ3 自作YAMAHA CO-01(コンプレッサー)

     自作MXR Modified OD(オーバードライブ)

     自作YAMAHA TB-01(トーンブースター)

     BOSS BF-1(フランジャー,改造有り)

 

 

ZOOM MS-50G(マルチストンプ)

自作プリアンプ

BOSS DD-500(ディレイ)

BOSS RV-500(リバーブ)

自作プリアンプ&バッファー

自作ギターダイレクトボックス

 

となっています。

まず、ワイヤレスのWL-60です。BOSSがWLシリーズを発売した時から着目していたのですが、当初の製品はトランスミッターが充電式ということもあって、バッテリーの劣化が気になったんですね。バッテリーがへたったら交換しない限り使えなくなってしまいます。また、だんだん持続時間も減ってくるんじゃないかという懸念があって、パスしていました。そこへ登場したのが電池式のWL-60です。早速購入ということになりました。

 ワイヤレスシステムは中国製の安価な製品か、大手メーカー製の高級機の二極端になっていましたから、BOSSが製品化したことでようやく性能、価格共に納得できる物が出てきたなという感じでした。

 

 さて、このWL-60ですが、ワイヤレスの他にケーブルでギターを繋ぐことも出来ます。ただ、その切り替えはプラグを刺すことで行われ、ワイヤレスに戻すにはプラグを抜かなければなりません。ワイヤレスのトラブル等のリカバリー用としてはそれでいいのですが、例えば2台のギターを切り替えて使いたいという時には結構面倒なことになります。そこで、ワイヤレスとケーブルとを切り替えるスイッチを作りました。WL-60の左横にある黒いボックスがソレです。WL-60の中の基板から線を引っ張り出してフットスイッチに繋げています。ジャックにプラグが刺さった時に変化するのでスイッチ付きジャックかと思ったらそう単純なモノではありませんでした。

これでギターは2台スタンバイできます。

 

 次の信号分岐バッファーですが、これはiPhoneを利用したチューナーに信号を分岐するための装置です。それにパワーサプライの分岐の機能も付加して、ボードの下の段に隠れるように配置しています。

 そこからオレンジスクイーザーに繋がっています。かけっぱなしのように見えますが、実は改造してあって、中にリレーが入っており、スイッチャーからの信号でON/OFFできるようになっています。主にクリーンカッティング時に利用するようプログラムされています。

 

 さて、スイッチャーですが、これは過去に製作記事も載せているのですが、ちょっとずつ機能改良していますので、現段階の機能を解説しておきます。

 まず、基本は3ループをプログラムして切り替えられるセレクター機能、スイッチャーはMIDIプログラムチェンジをレガシーMIDI、USB MIDIの双方に出力可能です。これでそれぞれDD-500-RV-500、MS-50Gを切り替えます。さらにオレンジスクイーザーのリレーを駆動するシグナルを出力。ON/OFF可能なハイカットフィルター付きのバッファーを内蔵。あと、ギターアンプのチャンネル切り替え用のジャックを備えます。これはYAMAHA F-50、Fender HotRodDeluxで使えるようになっています。F-50の方はそのままアンプの切り替えジャックへ、HotRodの方は、元々のFenderのフットスイッチを改造して、そこからラインを引く形になっています。YAMAHAとFenderでは極性が違うので切り替えスイッチを付けています。製作当初と比べてかなり機能が強化されました。

 

 ループは3つを大きくブースター、オーバードライブ、ディストーションに分けています。フェイザーは部分的に使うので、ブースターと切り替えて使用します。オーバードライブは軽めの設定とダークなサウンドの2種類をやはり切り替えて使用します。ディストーションセクションは主にリード用の設定で、コンプレッサーを専用に配置して、歪みの後もトーンブースターで音色を調整できるようになっています。いずれにしても一曲の中ではここは切り替えなくてもいいように設定しています。

 

 スイッチャーの次はMS-50Gにいきます。ここではノイズリダクションとコーラスなどのモジュレーションメインでパッチを組んであります。

 DD-500はディレイで、だいたい曲のテンポに合わせたロングディレイですね。曲ごとにバッキング、ソロそれぞれプログラムを組んでいます。さらにMIDIのPANコントロール機能を利用してプリセットボリューム的な使い方ができるようになっています。これはDD-500のUSB端子に接続する装置を作成しました。これで、ボリュームレベルを3つ設定しておけるのと、外付けのフットスイッチでミュートできるようにしてあります。

 

 RV-500はリバーブですが、チャンネル2つをどう使うか、まだ未知数なところがあります。

 

 以前はここまででシステムが終わっていたのですが、前回のライブの教訓から、どうしてもPAまで含めたシステムにバージョンアップしたいと思っていました。まだ、途上ですが一応形は見えてきたので、その成果を取り込みました。

 それが左上の台上に乗っている大きなメーターを付けた装置です。

これは、RV-500の出力からインプットして、中で分岐、一方はゲインつきのバッファーを通ってギターアンプ用の出力、もう一方はフェンダースタイルのトーンコントロールを備えたプリアンプを通って、さらにスピーカーシミュレーターを通した信号をPA用のアウトとしています。それぞれ最終段にVUメーターを接続して、レベル確認できるようにしています。さらにヘッドホンアンプも付けてモニター可能にしようとしたのですが、ここはまだちょっとうまくいっていません。メーターは実は昔初めて買ったカセットデッキのものを取り外して利用しました。メーターが光って綺麗なので、いつか復活したいと思っていたものです。ただ、分解してみると、メーターの後ろ側に台形状のカバーが付いていて、その奥にランプらしきものがついていました。ですが、このランプをうまく点灯させられませんでした。また、カバーまで含めると相当な容積を使ってしまうので、中に基板を収めきれなくなります。なので、試行錯誤の結果、グリーンとレッドのLEDを複数組み合わせて当初のようなカラーに光るように工作しました。消費電流がちょっとかさみますが、見た目はバッチリです。また、VUメーターの回路もギターのレベル用に感度を鈍らせています。

 

 このプリアンプのPA出力は自作のダイレクトボックスに接続され、バランス伝送用にXLR出力できるようにしています。

 

 まあ、なんでここまでやるのかというと、前回やったライブハウスでのライブでは、ギターアンプにマイクを立てて、その音をPAで鳴らしていたんですね。カッティングなどはいいのですが、リードプレイの時などにすごく音の硬さが気になったんですね。やはりハウリング防止などのこともあって、どうしてもEQで調整されてしまうことになるので、自分が思っていた音色とはやはりかなり乖離がありました。なので、PAには別途専用のプリアンプを通した音を送って、手元でコントロールできるようにしようというのが今回の取り組みです。そのままライン送りではやはり変な音色になってしまうのでスピーカーシミュレーターを入れています。こればかりは実際に試してみないとうまく機能するか分かりませんが、空間的な広がりも含めて、もう少しシステムを進化させたいと思っています。

 

 さて、いかがだったでしょうか。システム的にはここ何年かの知識と経験の集積の上のかなり究極的なシステムになったと思います。

 

 ちなみに自作モノが大幅に増えて、パワーサプライなども含めたアイテム数22に対して、自作モノが14ということで、このエフェクターボードの自作率はなんと63.6%に。さすがにデジタルディレイやリバーブまで作る気はないので、ここらが上限かと思いますが、周辺機器や改造などはまだまだ手を加える余地があるかなと思っています。

 

 エフェクターボードはギタリストにとってのステイタスシンボルみたいなところもありまして、やっぱり有名どころの定番エフェクターとか、高級なブティックペダルなんかを載せたくなるのですが、この大きさで必要な機能を収めようとしているうちにこんな形になってしまいました。

 おかげで、色んな可能性に対応できるシステムになった、と思っているところです。

 

 

 

 

 さて、第六弾は前回に引き続きYAMAHAのPSEシリーズ、リミッターのLI-01です。

 

 CO-01の成功で勢いづいて、PSEシリーズに取組みました。リミッターですとコンプレッサーに回路も近いので、取り組みやすかったですね。心臓部のICもCO-01と同じNJM13600です。

https://jp.yamaha.com/files/download/other_assets/2/315302/pse_ja.pdf

 

 エフェクター自作の動機の一つが、既に廃盤などで入手できないマシンを使ってみたいというものなので、これなんかは特にその代表と言ってもいいでしょう。しかも、コンパクトエフェクターでは珍しいリミッターということで、その効果も含めて出来上がりが楽しみな一台となりました。

 

 リミッターというのはある一定のレベルを超えた音を圧縮し、ピークを抑える為のエフェクターです。コンプレッサーも似たような動作原理ですが、ピークを抑えるよりは音を伸ばす効果の方に主眼があります。リミッターはベースなどではよく使われますが、ギターに使うケースはどちらかというと珍しい部類に入ると思います。それだけに、今まで使ったことがないので、なんかワクワクします。

 

 回路はCO-01と比べてオペアンプがひとつ増えています。コントロールもスレッショルドがあるので、回路規模は少し拡大しています。例によって回路はKORG LIM-1と同じということになります。

 

 オペアンプは4558とLM358ですので、入手も難しくないでしょう。トランジスタは2SC2785、FETは2SK30で、これはCO-01と同じです。

 

 レイアウトはやはりコンデンサーが少ないので、割と楽にできました。ただ、なるたけ高さを抑えるために抵抗はなるべく寝かして配置するようにしたため、GNDラインの一部は基板の耳の部分に通しています。また、NJM13700もCO-01と同じく片チャンネルしか使っていないので、使用しない足は折って基板裏に通さず、その下に配線を通すなどしています。

 

 コントロールはTHRESHOLD、RELEASE、 OUT LEVELの3つですが、それぞれ200KA、1MC、10KBのボリュームになります。このうち1MがCカーブですが、これは秋月電子で入手可能でした。

 

  ケース加工は1MCのボリュームだけサイズが大きいので、ちょっとイレギュラーな配置になっています。塗装は今回は余っていたメタリックスプレーのグリーンにしました。やっぱり原色系の色とメタリックでは出来上がりの映えが違います。

 

 さて、音ですが、スレッショルドを下げてゆくとアタックが抑えられていきます。リリースを上げると減衰が緩やかに。きちんと機能しています。ただ、効き目は控えめな感じですね。ギターで使うとするとDTMのレコーディングなんかには重宝しそうです。ライブでは、今のところメインで使うという感じではないですが、何かの代替、サブ機としてキープしておくマシンかな。ベースに使うのが正解かも知れません。ベース用とはうたっていませんが、昔のPSEシリーズのパンフレットにもベーシストの参考例なんかも載っていましたし、特段低域をカットしている感じでもないので。試しにベースで使ってみました。なかなかいいですね。音圧がアップする感じです。ばらつきを抑えてくれる感じで、ヘタクソな私には必需品になりそうです。

 ベース用デジタルマルチのコンプやリミッターよりも自然な感じです。ただ、ベースを弾く機会はあんまりないのが残念。レコーディングの時くらいでしょうか。

 

 さて、NJM13700モノがもう少し続きます。

 

 第五弾はYAMAHA PSEシリーズのコンプレッサー CO-01。

 

 コンプレッサーはオレンジスクイーザーが好みなんですが、リードにかけるにはちょっと物足りないところがあって、ベルベットコンプとか使っていたんですが、エフェクターボードのレイアウト上やはりミニペダルサイズでなんとかならないかと色々探していました。で、自作に至る訳ですが、まずRossのコンプレッサーにチャレンジして失敗、その後ネットで見つけたオリジナルのコンプレッサー回路を元に作成して成功。ただ、効きがいまいちなので、コントロールしやすいオレンジスクイーザーを作成、そしてRossコンプにリベンジして成功と、いくつか作ってきた訳なんですが、YAMAHAのTB-01の成功もあってPSEシリーズのコンプレッサー CO-01に取り組むことに。

 

 この手のエフェクターはポピュラーでなく、回路図を探すのにまず苦労します。大体海外サイトのお世話になることが多いのですが、掲示板なんかだとせっかく情報を見つけてもリンク先にファイルがなかったりすることが結構ありますね。

 最近、iPhoneの翻訳アプリのおかげで海外の情報探索もだいぶ楽になってきました。

 

 ちなみにこれもKORG CMP-1というコンプレッサーと同じ回路になっています。回路図を見ると結構複雑そうなんですが、ポイントはNJM13600というIC。これはデュアルタイプのトランスコンダクタアンプというもので、いわゆるVCAをコントロールすることでコンプレッサーの動作をさせているということになります。

 

 コンプレッサーは大きく分けるとJFETを使ったもの、フォトカプラを使ったもの、そしてこのVCAタイプの3種に大きく分けられます。それぞれ特徴があり、今まで使ってきたオレンジスクイーザーはJFETタイプ、、Rossコンプ、ベルベットコンプはVCAタイプということになります。

 さて、肝になるNJM13600ですが、これがないんですね。ですが、探すとNJM13700というのが見つかりました。データシートを見ると、若干スペックの違いはありますが、代替はできそうです。ということで、これを使うことで作成の目処がたちました。ちなみに同種のICでCA3080というのがあり、Rossコンプなどはこれを使っていて、回路を工夫すれば置き換えも可能な感じです。

 

 さて、とはいうもののNJM13700というのは16ピンのICなので、それだけで基板のかなりの部分を占めてしまいます。ただ、抵抗は23個とそこそこありますが、コンデンサーが10個と少なめなのと、基板図を作ってみて分かったのですが、NJM13700の片チャンネルしか使っていないので、レイアウトは割と綺麗に収まりました。

 トランジスタは2SC2785が指定ですが、これも絶版品で入手が難しいです。私はたまたまFL-01用にAmazonで購入していたものが余っていたので、なんとかなりました。

 

 他に入手が難しいのが200KCのボリュームと22Kの半固定抵抗でしょうか。200Kというボリュームはありますが、Cカーブとなるとちょっと厳しい感じです。なので止むを得ずAカーブのもので妥協します。半固定抵抗は、20Kか30Kで代用する形ですね。他にATTACK切り替え用にスライドスイッチが使ってありますが、スライドスイッチはケース加工が難儀なのでトグルスイッチにします。ただ、小型サイズのトグルスイッチがなかなか見つけられないんですね。

 

 NJM13700は今回は比較的レイアウトに余裕があったのでソケットを使いました。

 

 さて、基板が組みあがってテストです。無事音は出ました。ただ、バイアスの調整加減が分かりません。

で、後で見つけた調整手順の和訳を載せておきます。

 

調整手順

1. オフセットチェックと調整

1)信号発生器信号(1 kHz、サイン波、3Vp-p)

を CO-01に入力する。アタックをソフト、出力レベル10 、感度は 10 にする。

2) オシロスコープで出力信号を観察する。

3) 入力をショートし、ショートが発生した瞬間にDC電圧変動が0V±5mVであることを確認する。図3参照。

4) 必要に応じてVR1を調整する。

 オシロスコープを使って、ちょっとめんどくさいですが、やってみました。ただ、ギターをつないで聴感で調整した方が早い感じですね。

 

 さて、塗装は元のマシンの基調カラーがイエローですが、全体を塗るということでゴールドメタリックにしました。

 

 さて、音出しですが、コンプレッサーとしてはおとなしめという感じです。上品な感じで、圧縮感は控えめですが、音はしっかり伸びます。音が歪んだり痩せたりということはなく、ナチュラルな音ですね。トランスコンダクタアンプが違うというのがどのくらい影響があるのか分からないのですが、十分実用になります。これはリード用に使いたいと思っています。コンプレッサーはやはりいくつかバリエーションを持っていたいエフェクターですね。

 

 YAMAHA PSEシリーズも段々揃ってきました。ついでのご報告ですが、取り組んで挫折していたYAMAHA PSEシリーズのフランジャーFL-01を今日なんとか稼働状況までもっていけました。BBD素子のGNDピンと電源ピンの位置が回路図と違っていたのが原因でした。BBD素子もオリジナルのMN3007と現行品のV3207の両方を入手してテストしてみたのですが、アマゾンで購入した出所不明の10個のMN3007は性能のばらつきも多く、またノイジーで、ちょっと実用にならない感じ。V3207とクロックチップV3201のセットが一番ノイズが少なく、効果も大きかったです。ただ、オリジナルのFL-01も持っているのですが、それと比較すると全体的にかかりが弱い感じ。

調整用の半固定抵抗が4つもあるのですが、調整が難しいです。オシロスコープがないとこれは手が出ません。

ですが、これでやっと遅延素子BBDモノをクリアしました。これだけの回路規模のエフェクターが作れただけでもかなりの進歩です。ちなみにFL-01はミニペダルサイズでは無理で、通常のケースサイズの基板になっています。

PSEシリーズはもう少し頑張ります。

 

 

 

 

第四弾はBOSSのディストーション 「HM-2 ヘヴィメタル」。

一応お断りしておくと、ご紹介している順番は製作順ではなく、思い入れとか難易度の高かったものといった感じです。

 

 さて、HM-2というのは1980年代に発売されたヘビーメタル用のディストーションということになります。今はもう廃盤ですが、今年BOSSの技シリーズで復刻されたりしています。

 

 なんで、これを作ろうと思ったか。そもそも私はメタルはやらないので元々興味もあまりなかったというのが正直なところなのですが、製品を購入するならともかく、作るんだったらまああってもいいか、という気分でした。メジャーなディストーション、オーバードライブをある程度作ってしまっていたので、ちょっと変わったペダルに興味が湧いてきたのと、メタルはやらないけど、メタル風なソロはとったりすることがあるので、1台くらいあってもいいなというのが作成に至った経緯です。

 

 本当は、最近のメタルゾーンとかを作りたかったのですが、回路規模が大きくてとてもミニペダルサイズでは収まらないんですね。HM-2も決して簡単な回路ではなく、かなりのチャレンジになります。

 

 さらに使われているオペアンプがM5216、M5616というもので、色々探したのですが結局入手不可能でした。回路からデュアルタイプのオペアンプだということは分かったので、代替品としてまずは無難な4558で作ることにしました。

クリップにはシリコンダイオードとゲルマニウムダイオードが使われています。ゲルマニウムダイオードはもはや廃盤ですが、秋月電子やAmazonではまだ入手可能でした。

 

 

 

 ただ、以前にも少し触れたのですが、Amazonでの購入では、業者によっては良品率が低かったりします。使用にあたっては事前にテスター等で検査をすることをお勧めします。組み上げてからでは面倒この上ないですから。検査にはやっぱりトランジスタテスターのようなものが便利です。特性も測れますし。

 

 この他にトランジスタ2SC2240、2SA970が使われています。これは手持ちの2SC1815、2SA1015で代替しています。

FETの2SK30はまだ手持ちがあったのでそれを使いました。

 

 この他は特に変わった部品はないと思います。抵抗の82kΩあたりがやや買いづらいかも知れません。抵抗は秋月電子ですと1/4W型のカーボン抵抗が100本100円とかで売っていますので、まとめ買いがお得ですが、抵抗値によってはまとめ売りがなかったり、やや割高だったりするものがあります。その場合はマルツパーツのバラ売りや金属皮膜抵抗を購入したりしています。

 コンデンサーもセラミックコンデンサーは秋月電子が揃えやすいですね。積層セラミックなどは10本セットが100円くらいで入手できますし値も豊富です。ただ、電解コンデンサーでよく使う100μFとか47μFなど、容量の大きめのものは、高さが7mmとか5mmのものが入手できるマルツパーツで購入しています。

 パーツショップによって得意不得意がありますから、色々使い分けるのがいいと思います。ただ、通販ですと送料がそれなりにかかってしまいますから、賢い買い方を探る必要があります。

 

 困ったのはレイアウトです。どう頑張っても11×24ホールのユニバーサル基板では収まりそうもありません。実は裏技的に基板の耳に部分的にルーターで穴をあけてそこに部品をつけたり、耳の部分にGNDラインを這わせたりしてレイアウトに収めることもあるのですが、今回はそれでも厳しい感じでした。

部品数でいっても、オペアンプ3、トランジスタ,FET3、ダイオード8、抵抗33、コンデンサー21ですので、どう詰め込んでも入らないんですね。そこで、オペアンプ一つで構成されているトーン回路が他の回路とはボリュームポッドでつながっていることから、この部分を別基板で作って、本体の基板の上に載せる形で配置すれば作成可能だろうとあたりをつけました。ケースでいうと、ボリュームを配置する上方の部分なら多少高さを稼げるので、その部分に入るように基板配置を考えました。

 

 本体部分の基板が出来て、トーン基板の取り付けですが、これは本体基板の上に裏側が上になるようにして配線しました。部品と部品が当たる形ですが、表に出ているリード部分の絶縁をして配線しました。トーン基板にも電源ライン、バイアスライン、GNDラインを繋げる必要がありますから、そこは本体基板からパーツのリード線の余りを立ち上げて、トーン基板に接続しました。

 

 塗装は、本物は黒ですが、黒ですとラベルでの印字が見えなくなってしまいます。そこで、近い雰囲気のダークグリーンをチョイスしました。これは車の補修ペイントでメタリックタイプのものです。予想よりやや色が暗すぎましたが、ラベルの黒印字はなんとか読み取れます。

 

 

 組み込みはなかなか大変でした。フットスイッチも入出力ジャックも極力小型のものを選定しています。いつも使っているフットスイッチは2種類あって、規模の大きな基板やボリュームが多いものではフジソクの「8Y3011」という製品。

 

 

但し値段が張るので、配置に余裕があるときはAmazonで安いものを購入しています。半額くらいでしょうか。

 

 入出力ジャックも、ものによって多少大きさが異なるので、値段とタイミングによって入手先が違ったりしています。例えば他のパーツを購入するついでに送料無料になるように買い足すとかがありますね。あと、入出力ジャックでもケースのないタイプがあり、価格も安いのですが、ケース内の配線がからまったり、プラグを挿した時に他の部分にショートしたり、また金属部分が曲がってしまったりするので使用は避けています。ボックスタイプではどうしても部品がおさまらなかったりする場合には、ボックス部分をルーターで削る方が安心ですね。

 

 

 さて、組み立て終わって音出しです。

正直オペアンプが違うので、あまり期待はしていませんでした。

GAINとLEVELを上げてゆくと歪んだ音が出てきました。メタルというよりはちょっと軽い歪みです。TREBLEとBASSを上げてゆくとそれなりにハイゲイン感のある歪みへ。さらにGAINを上げるとやや音痩せはありながらもメタルというよりはヘヴィメタという感じの歪みに。なんかちょっと汚い感じも混ざるのですが、それでも従来のディストーションとは別次元のドライブ感です。クリップがシリコン2段、ゲルマニウム1段の3段構成なせいか、歪み量は十分な感じですね。音の潰れ方がヘヴィメタです。オペアンプの違いでどうニュアンスが変わっているのか、本物を試したことがないし、なにしろメタルタイプのエフェクターは初体験ということになりますが、ヘヴィメタやろうと思えば出来るなと思いました。冒頭に書いた通りピンポイントで使う為の一台ということになると思います。

 

 基板分離による拡張は今までにないチャレンジでした。この成功で、ミニペダルサイズでのエフェクター作成の可能性が広がりました。但し、決して作りやすくもないし、トラブルの原因になりやすいので、そうそう積極的にやりたい方法ではありませんが。

 BOSSの歪みは初めのOD-1がシンプルで音もよく、無二の一台だと思うのですが、その後は段々回路も複雑になっていって、自作の難易度も上がってしまっています。ミニペダルという制約の中で、どこまでできるか、もう少しチャレンジしてみたいと思います。

 

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第3弾はMXRのPhase90になります。

 ドライブ系メインで作ってきましたが、ここいらで揺れ系にもチャレンジしてみたいと思っていました。ですが、遅延素子を使ったコーラスやフランジャーといったエフェクターは回路の規模がどうしても大きくなってしまって、ミニペダルサイズでは収まらないんですね。そんな時、回路図をネットで探しているなかで目に留まったのがフェイザーというエフェクターです。

 

 フェイザーというのは位相を変えた信号を原音と混ぜることで独特のフィルター効果を得るエフェクターです。位相を変えた信号をLFOで揺らすことでシュワシュワといったサウンドが得られます。

 

 回路図を見ると、やはりそれなりの規模で、ミニペダルでは厳しいかなと思いましたが、よくよく眺めているとデュアルタイプのオペアンプ3つとFET4つなので、なんとか基板サイズに収まるなと当たりがつきました。抵抗が27個と多めですが、コンデンサーは12個程度なので、レイアウトさえ工夫できれば出来るはず。

http://www.kobra.hr/Schematics/Phaser/MXR%20Phase%2090.jpg

 

 基板図は何度も書き直し、なんとか基板サイズに収められるというレイアウトが出来ました。

ちなみに、基板図を書くときにはフリクションボールという消せるボールペンを使っています。この方が鉛筆よりも消した後が綺麗なので、何度も書いたり消したりする場面では必須ですね。

 

 ミニペダルサイズではユニバーサル基板のホールで11×24が上限と以前書きましたが、今回はさすがにこれでは収まりきらず、12×24サイズで作成することとなりました。

 

  12ホールということになると、オペアンプで4ホール使ってしまうので、その上下で4ホールずつ空く計算ですが、FETが4つあるので、その配置側に5ホール、反対側3ホールという配置でGNDライン、電源ラインを引くことが出来ました。

回路的には同じセクションが4つあるという形なので、うまくオペアンプの割り振りをすれば、綺麗に収まります。

 

 12ホール使うということで、ケースに納めるためにはかなりぎりぎりまで基板を削らないといけません。こんな時も例のミニルーターが活躍します。

 

 Phase90はコントロールがSPEEDだけなので、ボリュームも通常サイズのものが使えます。

4つ使ったFETは2SK30ですが、情報によるとなるべく性能の近いもので揃えた方がいいということで、簡単なFET測定器を作成して値を測りました。手持ちのFETがそんなに多くなかったため、ある程度のばらつきが出てしまいましたが、それでも測定することである程度は近づけることが出来ました。

 

 さて、一旦組み終わって音を出してみます。

で、音は出るのですが音に変化がありません。

基板上に半固定抵抗が一つあるので、それを動かしてみますが、やはり変化がなく。

さて困りました。こういう時が一番困りますね。どこに問題があるかがまったく分かりません。

回路チェックも行いましたが、おかしいところもなく。

 

 使用する部品の中で、ツェナーダイオードが一つあるのですが、回路図での指定は3.6V〜4.7Vとなっており、選定したのは3.6Vのツェナーダイオードでした。もしかしたらと、これを手持ちの4.3Vに替えてみたところ、なんか音に揺れが出てきています。半固定抵抗を回して揺れが最大になるようにセッティングしてみます。ただ、これだとフェイザーとしてはちょっとかかりが弱い感じです。そこで、新たに4.7Vのツェナーダイオードを調達して交換してみました。その結果、なんとかフェイザーとして使える感じになりました。FETも、もっと揃えられたらもう少し効きはよくなったような気がします。なんかこの辺が面白いですね。

 

 塗装はやはりオレンジ一択ですね。これもアクリルカラーを選択しました。ケーヨーホームセンターなどですと、DCMブランドの製品が安いです。ただ、このオレンジはオリジナルのカラーと比べるとやや薄めで、ともするとイエローに近いような感じでした。

 

 エフェクトONのLEDはグリーンを採用。イメージとして歪み系はレッド、クリーンや揺れ系はグリーン、コンプレッサーやブースター系はイエローという感じで統一してきています。

 

 回路的にはやや複雑かなと思われたPhase90ですが、レイアウトさえ出来てしまえばそれほど難しいものではなく、割と普通に出来てしまいました。

 

 さて、音ですが、これも本物を使ったことがないので、なんとも言えませんが、クリーンによく合うフェイザーという感じです。リー・リトナーのサウンド、と言ったら分かるでしょうか。

フェイザーというのはフェイズシフター、要するに位相をシフトするエフェクターですが、その位相の偏移が90度なのがPhase90です。MXRですとこの他にPhase45などがあって、これは位相の偏移が45度ということになります。フェイザーというと、かかりの深さやレゾナンスなどのコントロールもあるのがポピュラーになっていますが、Phase90のようなシンプルなマシンもまた他にはない味わいがあっていいものです。やはりこれでないと出ない音があると思います。

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 2台目にご紹介するのはBOSSのオーバードライブ OD-3。

 OD-1はいくつか作っていて、特段必要に駆られてという訳ではないのですが、今まで使ったことないし、OD-1と比較してもトーンコントロール可能な点と、もう少しパワフルなオーバードライブを試してみたいという欲求から作ることにしました。

 

 回路図を見ると、オペアンプは1つですが、トランジスタやFETが歪み回路の中心になっています。ミニペダルサイズで収めるのはなかなか難しい回路です。とにかくレイアウトが作れるかどうかが鍵になります。

 

 BOSSのペダルは電子スイッチ式になっていますが、自作の場合はスイッチ部の回路は省いて、普通のフットスイッチでトゥルーバイパス配線をおこなっています。

 

 まず基板図を作成しますが、トランジスタとFETの配置がなかなか難しいですね。電子スイッチ部を除いてオペアンプ一つとトランジスタ、FETが7個あるので電源経路が煩雑になります。なので、そちらは後回しで配置を考えていきます。

 今回の回路ではオペアンプはM5218というもの。FETは2SK184、トランジスタは2SA1048、2SC2458がオリジナルですが、入手が難しいものもあり、オペアンプは4558、FETは2SK30、トランジスタは2SA1015、2SC1815という汎用品を使いました。FETはパーツショップでも入手が難しくなっていますが、2SK30はAmazonで入手。秋月電子では2SK303や2N5457が入手できます。

 

 

 

 

これらはそれぞれピン配置が異なるので、用途によって使い分けたりしています。

また、クリップダイオードは1N914と1N4001というダイオードで二重にクリップしていますが、こちらも入手環境から1N4148と1N4007で作成しました。

 

 レイアウトはやはり基板ぎっちりで、電源経路は一部リード線で飛ばしています。基本は基板のなかでうまくとりまわして、ジャンパー線程度で収めるのですが、難しい場合にはリード線でつなぐこともよしとしています。

 

 部品の配置は、余裕があれば抵抗は寝かせ、丈のあるコンデンサーなども寝かせた配置にしていますが、今回のように抵抗37個、コンデンサー19個、ダイオード7個なんていう回路になると、抵抗も立てたり、コンデンサーも省スペースな積層セラミックタイプを使ったりして収めることになります。

 

 基板の裏はパーツのリード線で配線していくのですが、こんな回路だとランドに余裕がない感じになり、隣のランドとくっついてしまいそうになります。ですので、最終的に基板裏のランド間の絶縁のための清掃は必須となります。

 

 電源回路は供給される9Vと抵抗分圧で作る4.5Vバイアスのよくあるパターンです。いくつもエフェクターを作っていると、この辺はよく分かってきます。今回は特に回路図からレイアウトに落とし込むため、この辺の理解が進んだ感じです。

 学生の頃に自作をやっていたときは、とにかくレイアウトだけで作っていた感があり、回路のことはほとんど理解しないままだったことを考えると隔世の感があります。

 

 さて、基板ができ、ボリュームへの配線も終わったらテストです。この時はは一発でうまくいきました。ここでだめでも、諦めたらいけません。経験からすると、うまく動かないのはだいたいほんのちょっとしたミスが原因です。その原因さえ突き止められたら修復が可能です。

 

 そのために必要なのがテスター、オシロスコープ、シグナルジェネレーターの3種です。

 

 

 

 テスターは電圧と導通が分かればいいので、デジタルの安いやつでOKです。オシロスコープも私の使っているようなハンディなものでOKです。シグナルジェネレーターは実際の音声信号の代りの信号を出すものですが、あるとやはり便利です。以前は実際にギターをつないで、その信号をオシロで追いかけていましたが、ギターを抱えて何度も弦をかき鳴らしながら測定するのは結構面倒で、シグナルジェネレーターならずっと信号が出ていますから、オシロでの測定に集中できます。

 オシロでの測定も以前はギターを持っていて手が空かないので、基板裏にパーツの足でピンを立てて鰐口クリップで挟んで測定していましたが、シグナルジェネレーターを使うことで両手が自由になり、オシロの先を針型のプローブに変えて、経路を一つ一つ追えるようになりました。

 

 シグナルジェネレーターも、Amazonで物色していて、初めは良く分からなっかたのですが、試しに購入してみて正解でした。

キットなので、自分で組み立てないといけませんが、その分自分流に改造して使いやすくしています。

 まず、電源にはハンディに使えるように9Vの006P電池のホルダーをくっつけて配線し、電源ONが分かるようにLEDが点灯するようにしました。そして、Amazonのレビューを参考にコンデンサーなどを少し変更して組み立て、出力にはすぐに接続可能なように鰐口クリップをつなげました。

 使い方は簡単で、可聴域のサイン波を出力させて、GNDは基板のGNDに、信号出力は基板のインプットに接続すればOKです。

あとはオシロのブローブを黒はGNDに、赤で基板の信号経路を追いかけていけばいいだけです。

 

 塗装は、BOSSらしくイエローで一択ですね。今回はアクリルタイプを使用しました。やはりなかなか表面が固まらず、1ヶ月くらい経っても置く場所を考えないと跡がついてしまいます。

 音の方ですが、代替部品を使ったのでどうかなとも思ったのですが、なかなかどうして太い音がします。オリジナルの音を知らないのでなんとも言えないですが、自分としては十分にレパートリーに加えられる音になっています。OD-1とは別物のオーバードライブと言っていいと思います。回路からもそれは自明ですけどね。中音が際立つ感じの粘っこい歪みですが、ディストーションに比べるとやはり軽いという印象。ただ、ブースターに近い感じから深めのドライブまでカバーしていて、そこにトーンコントロールで変化を付けられるのはなかなか使い勝手がいいと思います。持っていて損はない歪みですね。