自作エフェクター その9 「OD-1&DI-01」 | とれすけのブログ

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 第九弾はちょっと変わり種です。

 これは、BOSSのオーバードライブOD-1とYAMAHAのディストーションDI-01を1台に詰め込んだエフェクターということになります。さて、なんで、こんなものを作ったのか?

 その起源は遠く学生時代に遡ります。当時も、歪みの音について色々探っていました。そんな中、エフェクターボードをラック化しょうということで、その際にペダルエフェクターの基板を取り出して1Uラックケースに収めることにした訳です。決め手となる歪み専用のシステムを1Uラックに収めることにして、その時に考えたのは、手持ちのBOSS OD-1、MAXON ST-9、YAMAHA DI-01を並列接続にしてみようということでした。さらにDI-01の後ろにはBOSSのフランジャーBF-1を接続。元々、当時やっていたフュージョンなどではディストーションに軽くフランジャーをかけた音をよく使っていました。それをさらに汎用的な歪みとするためにOD-1とST-9の歪みを足そうという試みです。当時はまだあまり知識もなく、ただ単に出力をまとめただけでしたが、それでもなかなか使える音が作れました。

 

 その後長らく使っていなかったのですが、一度元の筐体に基板を戻し、そして今度はOD-1とDI-01を直列に配線したものを足元に置くサイズのケースに収めました。これもなかなかいい線いっていたのですが、ちょっとかさばるのでライブでは最終的に不採用。自作を再開してから、それぞれの基板サイズがたいしたことないので、いずれ小型化して作ろうと思っていました。そして今回ミニペダルサイズで作ってみようということになりました。

 

 OD-1もDI-01も既に何回か作成しています。ただ、ミニペダルサイズの基板に両方収めなければなりません。さらにツマミが両方合わせると5個になってしまいます。これだとちょっとケースへの配置が厳しいんですね。ですので、これも半固定抵抗を使って工夫することにします。

 オペアンプはOD-1が4558、DI-01がTL072。トランジスタやFETの類はないので、レイアウトもシンプルです。電源部は一つにまとめます。ボリュームが5つもあるので、基板から出るリード線が厄介です。

https://livedoor.blogimg.jp/ikkun56/imgs/c/6/c62f31e1.jpg

 

 ケース加工は、半固定抵抗のネジを回すための穴をあけますが、この間隔が難しいですね。半固定抵抗2つをくっつけて配置するので、ずれると接着もままなりません。

 半固定抵抗のケースへの固定は、まず上面に瞬間接着剤を付けて貼り付け、その裏側からホットボンドで固めるという感じです。ドライバーで調整するときにあまり力を入れすぎるとはがれてしまいそうです。

 しかしまあ、元々の基板2枚のサイズから5分の1くらいのサイズになってしまうのがなんとも言えないですね。この辺が自作の楽しみのひとつでもあります。

 

 音は、やはり好みの音ですね。やや線が細くなるきらいはあるのですが、元々DI-01の高音弦のトーンは好きなんですよね。低音弦のブーミーさが単体での使用を妨げていて、これがOD-1の歪みを足すことによって解消できるんです。それこそがこのエフェクターのキモになります。単音リード向けの音色で、コンプレッサーと合わせて伸びのあるリードが取れる歪みです。

 今やってる楽曲だとRiotとかゲインは高くてもレンジの広い歪みがマッチしているのですが、フュージョンやるならこっちを取りたいですね。

 

 半固定抵抗が2つあるので、コントロールが自由という感じではないですが、ここはある程度決め打ちで設定してしまいます。

 歪みペダルは色々と試す以外にないですね。アンプとの組み合わせでもまた変わってきますし。例えば、同じようなクリーン設定でもトランジスタアンプのF-50とフルチューブアンプのHotrodでは、歪みペダルの最適なセッティングがやはり変わってきます。チューブアンプだとそれほどエフェクターのゲインを上げなくてもコシのある音が出ますが、トランジスタアンプだとある程度きっちり歪ませて音作りをしないとらしい音になってくれないという感じがあります。

 今回作成したOD-1&DI-01はトランジスタアンプに適したペダルということになります。

 

 

 

 

 

 

 

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