経過報告
9/6 ヨコハマ晴れ。でも突然雨が落ちて来たりしました。どんだけちっちゃい雨雲だったんだ?
観測衛星のデータはたぶんかなり細部にわたるデータを地上に送って来ているのでしょうが、それでも翌日の予報すらハズレたりしますよね。要するに予測不能な気象変動があるという事と、データ分析でズレが生じているという事なんでしょうね。
ワタクシが思うに、たぶん洋上水温が気象に与えるデータと解析ノウハウが不足しているからなんじゃないかなあ?ガンバレ気象庁、もっと勉強しろテレビの天気予報士!(^O^)
写真は町田市のHさんのネック交換用tmp製スロープヘッド・ネック。本日フレット打ち込み終了。
あとは塗装工程の仕上げ後にフレット・ファイリング仕上げ、そしてリセットアップと進めます。
もう暫くお待ち下さいね。お楽しみに。
CCR-312のトップ材の方は本日エッジのラウンド加工処理とf ホール加工を終了。いつもより小さいサイズでの加工です。f ホールはスピーカーでいうところのバスレフポートの役目を果たしますので、今回はフルアコの響きを得る為により低い音域をf ホールから得る為のサイズに加工してあります。
逆に派手な鳴らせ方をさせる場合には開口面積の広いサイズに設定します。
時々、こうした解説をしてると、意味あるのかな?って思う時があります。
@あるお客さんのメールからその方が今後tmpのギターのブリッジは全てチューンOタイプに変更になると思われている事に気づいたのですが、皆さんも同じ勘違いをしてはいませんよね?
念のために:CCR-312がミディアムスケール/ギブソン寄りの鳴り設定であるからこそ、セパレート・ブリッジ設定(COM+TP)にしただけですからね。
ミディアムとロングスケールでの長さの違いは非常に大きく、ロングスケールでサドルピッチの狭いチューンOブリッジ設定は成り立ちません。サークルフレッティングの計算上でもブリッジ上での1~6弦間隔ピッチが不可欠要素ですからCOMとフェンダーブリッジピッチは全く異なるので共通設定は出来ないのです。
@tmpではワタクシの算出したCFSのピッチ設定通りにフジゲン社が溝切り加工した指板を使用してネックを製作しています。ミディアムはCOM弦間ピッチ、ロングスケールはプレートブリッジ・弦間ピッチ設定でのサークルフレッティング溝切りで、それぞれ指板Rも300R&250R設定です。
CFSでは指板Rの違いも考慮した溝切りRにて加工させています。
ですから当然ながら、ロングスケール設定のTELESAは従来通りプレートブリッジ仕様です。
ウ~、ちゃんと解説したつもりだったのですがねえ。そんなに難しい内容かなあ・・ (ノ_-。)

観測衛星のデータはたぶんかなり細部にわたるデータを地上に送って来ているのでしょうが、それでも翌日の予報すらハズレたりしますよね。要するに予測不能な気象変動があるという事と、データ分析でズレが生じているという事なんでしょうね。
ワタクシが思うに、たぶん洋上水温が気象に与えるデータと解析ノウハウが不足しているからなんじゃないかなあ?ガンバレ気象庁、もっと勉強しろテレビの天気予報士!(^O^)
写真は町田市のHさんのネック交換用tmp製スロープヘッド・ネック。本日フレット打ち込み終了。
あとは塗装工程の仕上げ後にフレット・ファイリング仕上げ、そしてリセットアップと進めます。
もう暫くお待ち下さいね。お楽しみに。
CCR-312のトップ材の方は本日エッジのラウンド加工処理とf ホール加工を終了。いつもより小さいサイズでの加工です。f ホールはスピーカーでいうところのバスレフポートの役目を果たしますので、今回はフルアコの響きを得る為により低い音域をf ホールから得る為のサイズに加工してあります。
逆に派手な鳴らせ方をさせる場合には開口面積の広いサイズに設定します。
時々、こうした解説をしてると、意味あるのかな?って思う時があります。
@あるお客さんのメールからその方が今後tmpのギターのブリッジは全てチューンOタイプに変更になると思われている事に気づいたのですが、皆さんも同じ勘違いをしてはいませんよね?
念のために:CCR-312がミディアムスケール/ギブソン寄りの鳴り設定であるからこそ、セパレート・ブリッジ設定(COM+TP)にしただけですからね。
ミディアムとロングスケールでの長さの違いは非常に大きく、ロングスケールでサドルピッチの狭いチューンOブリッジ設定は成り立ちません。サークルフレッティングの計算上でもブリッジ上での1~6弦間隔ピッチが不可欠要素ですからCOMとフェンダーブリッジピッチは全く異なるので共通設定は出来ないのです。
@tmpではワタクシの算出したCFSのピッチ設定通りにフジゲン社が溝切り加工した指板を使用してネックを製作しています。ミディアムはCOM弦間ピッチ、ロングスケールはプレートブリッジ・弦間ピッチ設定でのサークルフレッティング溝切りで、それぞれ指板Rも300R&250R設定です。
CFSでは指板Rの違いも考慮した溝切りRにて加工させています。
ですから当然ながら、ロングスケール設定のTELESAは従来通りプレートブリッジ仕様です。
ウ~、ちゃんと解説したつもりだったのですがねえ。そんなに難しい内容かなあ・・ (ノ_-。)

終了報告
9/5 ヨコハマ晴れてるよーな晴れて無いよーな天候。
写真は以前カスタム製作したYさんのtmp製テレキャスで本日無事にスロープヘッド化その他メンテナンスが終了しました。お待たせ致しました。 んんっ?そんなに待たせてないか。(^ε^)
ワタクシも大ファンのゲートマウスおじいちゃんのおしゃれなブルースギターにピッタしな1本に仕上がってます。クイクイいわせちゃってくださいな。(^~^)くいんくいん
もう一枚の写真はCCR-312の試作機でセットアップ工程に少しずつ進めています。モデル開発作業はこれで最後かな、たぶん。もうこれまでに充分やって来たしね。
あ~ さすがに長期休み無し生活がこれだけ続くと身体が重くなって来てますねえ。
猛暑の中の加工作業で 身体中汗だく+木屑たくさん付着=まるで海老フライ シッポまで食べてね状態。
秋らしくなったらデッサン教室にでも通って打ち込みたいけど近所にまともな絵画教室ないし。
昔の受験の時の様に美大志望の生徒さん達に紛れて、もう一度基礎から真剣に取り組みたいです。
あの独特の空気感が懐かしい。
写真は以前カスタム製作したYさんのtmp製テレキャスで本日無事にスロープヘッド化その他メンテナンスが終了しました。お待たせ致しました。 んんっ?そんなに待たせてないか。(^ε^)
ワタクシも大ファンのゲートマウスおじいちゃんのおしゃれなブルースギターにピッタしな1本に仕上がってます。クイクイいわせちゃってくださいな。(^~^)くいんくいん
もう一枚の写真はCCR-312の試作機でセットアップ工程に少しずつ進めています。モデル開発作業はこれで最後かな、たぶん。もうこれまでに充分やって来たしね。
あ~ さすがに長期休み無し生活がこれだけ続くと身体が重くなって来てますねえ。
猛暑の中の加工作業で 身体中汗だく+木屑たくさん付着=まるで海老フライ シッポまで食べてね状態。
秋らしくなったらデッサン教室にでも通って打ち込みたいけど近所にまともな絵画教室ないし。
昔の受験の時の様に美大志望の生徒さん達に紛れて、もう一度基礎から真剣に取り組みたいです。
あの独特の空気感が懐かしい。
日曜に仕事してますけど 何か?
9/4 や~っつと電話も復旧、本日メールも復活。皆さんにはご迷惑おかけ致しました。
今回の回線復旧工事関係で仕事が遅れましたので日曜日ですが作業しています。
ご近所さん方々には誠に申し訳ない。少しうるさいけど許して下さいね。m(u_u)m
それからアメーバの読者登録くださった方々、連絡もせずに申し訳ない。m(_ _ )m
こんなワタクシですが宜しくお願い致します。
最近、技術的な解説ばっかり書いてたら 本人が飽きちゃった。(@ ̄ρ ̄@)
写真はCCR-312用のトップ材にパーフリングを入れた後でのショット。
世界陸上も佳境に入ってるみたいですが、どーにも気になる点が・・それは日本のランナー達の腕の振り方です。
女子短短距離走の福島選手がその代表みたいな感じで腕の振りが左右アンバランスで肘が延びて背中の後ろまで振った腕が延びちゃってる。
アレじゃあ折角鍛えた脚力で走っても腕で身体が後ろに持ってかれちゃうからブレーキ掛けちゃってるよーなモンでしょう。世界のトップランナー達は肘が背中方向に直角かせいぜい100度以内の振り角で収まっているし、腕の振り自体は力強く前方にかき出してる。
脚力だけ鍛えても上半身がそれに付いて来れないから世界のトップランナー達は上半身ももの凄い体付きしてる。筋肉隆々の短距離ランナーが多いのも上半身と下半身のバランスが重要だからでしょ。
日本人のランナーはその点が追求し切れてないからトップスピードに乗り切れてない様に思う。
ニッポンのコーチ陣はもっと科学的な指導を行なって理想的な走法をさせないとダメなんじゃないの?
原理原則を理解してないと延びないすよ、何事も。
才能は基本の上で育つもの あたしゃ、そー思ってます。
@またチョイ揺れあるかもです。雲が多いから地震雲の見定めが難しいわ。
今回の回線復旧工事関係で仕事が遅れましたので日曜日ですが作業しています。
ご近所さん方々には誠に申し訳ない。少しうるさいけど許して下さいね。m(u_u)m
それからアメーバの読者登録くださった方々、連絡もせずに申し訳ない。m(_ _ )m
こんなワタクシですが宜しくお願い致します。
最近、技術的な解説ばっかり書いてたら 本人が飽きちゃった。(@ ̄ρ ̄@)
写真はCCR-312用のトップ材にパーフリングを入れた後でのショット。
世界陸上も佳境に入ってるみたいですが、どーにも気になる点が・・それは日本のランナー達の腕の振り方です。
女子短短距離走の福島選手がその代表みたいな感じで腕の振りが左右アンバランスで肘が延びて背中の後ろまで振った腕が延びちゃってる。
アレじゃあ折角鍛えた脚力で走っても腕で身体が後ろに持ってかれちゃうからブレーキ掛けちゃってるよーなモンでしょう。世界のトップランナー達は肘が背中方向に直角かせいぜい100度以内の振り角で収まっているし、腕の振り自体は力強く前方にかき出してる。
脚力だけ鍛えても上半身がそれに付いて来れないから世界のトップランナー達は上半身ももの凄い体付きしてる。筋肉隆々の短距離ランナーが多いのも上半身と下半身のバランスが重要だからでしょ。
日本人のランナーはその点が追求し切れてないからトップスピードに乗り切れてない様に思う。
ニッポンのコーチ陣はもっと科学的な指導を行なって理想的な走法をさせないとダメなんじゃないの?
原理原則を理解してないと延びないすよ、何事も。
才能は基本の上で育つもの あたしゃ、そー思ってます。
@またチョイ揺れあるかもです。雲が多いから地震雲の見定めが難しいわ。
次期完成のお知らせ
9/3 #-3 先ほどやっと電話開通。ほっとしました。
原因はKDDIの光回線に契約を変更し回線工事を行なったそのタイミングでそれまで正常に作動していたNTTモデムの電源アダプターが死んで不通と成っていた様子。
そんなことがあるのか、と駆けつけた工事関係者も驚いていました。NTTの呪いか ( ̄□ ̄;)
回線ダウンの影響でおかしくなったメールは明日復興予定です。
皆さんにはご迷惑をお掛けして申し訳ない。m(..)m
写真は今月末には完成予定のTELESA-AA/P-90Wです。本日ネックにフレット打ち込み終了。あとはネックのコーティングの続きとボディの艶だし研磨、そしてセットアップ作業と進みます。
本体のみ税別¥412.000。セミハードケース付きの場合は税別¥420.000 予約可です。
*カードお支払いの場合は手数料が+4%掛かります。
リズム&ブルースにもイーグルス系カントリーロックに最適なアッシュ材構成のホロウモデル。レイドバックしたサウンドはアメリカンなギター弾きにお薦めです。
棺桶に入るまでの良き相棒ですよ。(^ ^)♪
5弦ネックは立川市のUさん分。本日フレットを打ち込み終了。あとは塗装工程でコーティング作業、そしてセットアップ作業へと移行します。もうすぐですね。完成をお楽しみに。
原因はKDDIの光回線に契約を変更し回線工事を行なったそのタイミングでそれまで正常に作動していたNTTモデムの電源アダプターが死んで不通と成っていた様子。
そんなことがあるのか、と駆けつけた工事関係者も驚いていました。NTTの呪いか ( ̄□ ̄;)
回線ダウンの影響でおかしくなったメールは明日復興予定です。
皆さんにはご迷惑をお掛けして申し訳ない。m(..)m
写真は今月末には完成予定のTELESA-AA/P-90Wです。本日ネックにフレット打ち込み終了。あとはネックのコーティングの続きとボディの艶だし研磨、そしてセットアップ作業と進みます。
本体のみ税別¥412.000。セミハードケース付きの場合は税別¥420.000 予約可です。
*カードお支払いの場合は手数料が+4%掛かります。
リズム&ブルースにもイーグルス系カントリーロックに最適なアッシュ材構成のホロウモデル。レイドバックしたサウンドはアメリカンなギター弾きにお薦めです。
棺桶に入るまでの良き相棒ですよ。(^ ^)♪
5弦ネックは立川市のUさん分。本日フレットを打ち込み終了。あとは塗装工程でコーティング作業、そしてセットアップ作業へと移行します。もうすぐですね。完成をお楽しみに。
のろのろ台風
9/3 まーだ電話繋がらず。
今回切り替えた契約会社の窓口ったら今日は13時から営業します、だって。Oh~ヾ( ̄0 ̄;ノ
写真は昨日お見せしたスンバらしい個体のライトアッシュ材(下側)とトップ材用に寝かしてあるチェリーウッド(写真の上の材)です。
たまには材の話に特化してみましょうか。
このチェリーウッドはブラックチェリーと呼ばれる桜材の中でも芯がある重めの材で色合いもより褐色系です。皆さんにはアルダー材がポピュラーな材として捉えられていると思いますが、平均的なアルダー材のウッドトーン(素材ごとが備える特徴的な響き、音色を示す)は、張りがあってミッドレンジ主体のレンジ感で少し暗めの響きをする材ですが、チェリーウッドの場合はトーン自体は非常に似ているのですが、アルダーよりも音も重量もずっと重いのが特徴。ダースベイダーみたいな感じ(^O^)
ですからワタクシは製作時に最終的に得たい同系列のウッドトーン材として使い分けます。オーソドックスなアルダー・トーンサウンドで割と軽快なサウンド行くなら少しだけ軽めのアルダー、より張りの在るサウンドなら密度の高い重めのアルダー、アルダーより確実に重いサウンドメイクする必要があるならチェリー、と言ったようにです。
写真のブラックチェリーは材の密度が高く張りの強い素材なのでトップ材専用に入手したものです。
トップ材の場合は同じウッドトーン系列のアルダーであっても薄板のトップ材にするにはコシのある響きが得にくく音が曇ってしまうのでトップ材としてアルダーを使う事はないですね。
この様に同じ素材であっても単板ソリッドボディとして使うのか、トップ材やバック材で使うのかでは判断は全く異なって来る訳です。
具体的に言うならベースモデルがストラトで奏者がクラプトンの場合でしたら上質なアルダーで作る事が考えられますが、奏者がレイボーンでしたらより重くダークトーンのチェリー材を選択して製作した方がより本人のサウンドにフィックス出来ると判断出来ます。
この違いはベースの場合でも同じで、アルダー材のJBに対して、より重くズッシリした定位の低いJBサウンドが欲しければチェリーウッドで製作すればいい、と判断出来ます。
しかし実際には多くの需要の在るアルダー材よりチェリーウッドの方が材単価も高くコスト高に成る事は避けられないですね。またアルダー以上にひび割れしやすい傾向もチェリーにはあります。
そして特にベースにチェリー材を採用した場合、ずっしり重いベースに成ります。
皆さんの多くは基本的にストラト中心でエレクトリックギターを所有している場合が多いかと思います。昔からエレキの7割はストラト系のギターですしね。長い間、圧倒的な支持を得続けているモデルと言えます。でもtmpには単純にストラトのオーダーが少ないです。たぶんCCRやTELESA系のイメージが強いのでしょうね。
そこで一言だけ申しておきますが、ワタクシはストラトをあまり作らないのでは無いのですよ。
また、上記内容でもお分かりの様にワタクシはギター製作家と言うだけじゃなくて、音作りの専門家なんです。その響きはどういう素材でどう作ったら出せるか? その答えを沢山知っている職人でありエンジニアなのです。ですからスピーカー製作だって独自な設計構造で行なえちゃうのです。
ですから皆様のサウンドの指向が明確であればある程、相談してくだされば良いのですよ。
但し、冷やかしはやめてね。(^ε^)
今回切り替えた契約会社の窓口ったら今日は13時から営業します、だって。Oh~ヾ( ̄0 ̄;ノ
写真は昨日お見せしたスンバらしい個体のライトアッシュ材(下側)とトップ材用に寝かしてあるチェリーウッド(写真の上の材)です。
たまには材の話に特化してみましょうか。
このチェリーウッドはブラックチェリーと呼ばれる桜材の中でも芯がある重めの材で色合いもより褐色系です。皆さんにはアルダー材がポピュラーな材として捉えられていると思いますが、平均的なアルダー材のウッドトーン(素材ごとが備える特徴的な響き、音色を示す)は、張りがあってミッドレンジ主体のレンジ感で少し暗めの響きをする材ですが、チェリーウッドの場合はトーン自体は非常に似ているのですが、アルダーよりも音も重量もずっと重いのが特徴。ダースベイダーみたいな感じ(^O^)
ですからワタクシは製作時に最終的に得たい同系列のウッドトーン材として使い分けます。オーソドックスなアルダー・トーンサウンドで割と軽快なサウンド行くなら少しだけ軽めのアルダー、より張りの在るサウンドなら密度の高い重めのアルダー、アルダーより確実に重いサウンドメイクする必要があるならチェリー、と言ったようにです。
写真のブラックチェリーは材の密度が高く張りの強い素材なのでトップ材専用に入手したものです。
トップ材の場合は同じウッドトーン系列のアルダーであっても薄板のトップ材にするにはコシのある響きが得にくく音が曇ってしまうのでトップ材としてアルダーを使う事はないですね。
この様に同じ素材であっても単板ソリッドボディとして使うのか、トップ材やバック材で使うのかでは判断は全く異なって来る訳です。
具体的に言うならベースモデルがストラトで奏者がクラプトンの場合でしたら上質なアルダーで作る事が考えられますが、奏者がレイボーンでしたらより重くダークトーンのチェリー材を選択して製作した方がより本人のサウンドにフィックス出来ると判断出来ます。
この違いはベースの場合でも同じで、アルダー材のJBに対して、より重くズッシリした定位の低いJBサウンドが欲しければチェリーウッドで製作すればいい、と判断出来ます。
しかし実際には多くの需要の在るアルダー材よりチェリーウッドの方が材単価も高くコスト高に成る事は避けられないですね。またアルダー以上にひび割れしやすい傾向もチェリーにはあります。
そして特にベースにチェリー材を採用した場合、ずっしり重いベースに成ります。
皆さんの多くは基本的にストラト中心でエレクトリックギターを所有している場合が多いかと思います。昔からエレキの7割はストラト系のギターですしね。長い間、圧倒的な支持を得続けているモデルと言えます。でもtmpには単純にストラトのオーダーが少ないです。たぶんCCRやTELESA系のイメージが強いのでしょうね。
そこで一言だけ申しておきますが、ワタクシはストラトをあまり作らないのでは無いのですよ。
また、上記内容でもお分かりの様にワタクシはギター製作家と言うだけじゃなくて、音作りの専門家なんです。その響きはどういう素材でどう作ったら出せるか? その答えを沢山知っている職人でありエンジニアなのです。ですからスピーカー製作だって独自な設計構造で行なえちゃうのです。
ですから皆様のサウンドの指向が明確であればある程、相談してくだされば良いのですよ。
但し、冷やかしはやめてね。(^ε^)
個別提案 ギタリストのSさん
9/2 #-2 ヨコハマ晴れのちいきなり雨だったりして。
相変わらず電話不通&メールもダメ。
でもこんな事で滅入っててもしょうがないので気にしない事にします。
写真は先日問い合わせがあったギターのSさんの要望に対してどんな内容で応えるかの具体的検討の結果でSさんへの具体化提案。
ちなみに、Sさんの求めるところは箱鳴りで、しかもフルボディ仕様。そしてブライト&リッチトーンがお望みの方。でもSさんはプログレッシブなジャズギタリストの方でもあります。
Sさんはソロアルバムもリリースしてワタクシも聴いておりますので、単にフルアコのブライト&リッチトーンとなれば、従来からの楽器選定では L-5でOKとなるのですが、デカイ箱モノギターでは定番的な演奏に進まざるを得ません。
「フルアコなんだから、こんな風に弾くべきだろ」みたいに楽器自体が演奏スタイルを奏者に強要する部分がある為です。楽器自体の主張が強く明確、と言う意味ですね。
ワタクシが提供したいのは012~の太いフラット弦を張らなくてもフルアコサウンドの核たる上質な箱モノトーンを備え、ベンドしたり、軽やかなカッティングにもちゃんとフィットしてくる懐の深さや音楽対応の幅の広さです。ジャズからロックまで音楽性の幅を持たせたいからです。
そこで今回はベースとなるモデルとしてCCR-312としてトップ材に針葉樹材を採用。でもCCR-312はブリッジ&テールピースのセパレート仕様ですからトップ材にスプルースなどの針葉樹材を採用した場合、ブリッジを支える細いスクリューを立てても倒れてしまう上に音も分離しません。
TELESAの場合はブリッジ自体がプレートブリッジ仕様ですから何の問題もありませんが、セパレートタイプではフルアコの様にブリッジ台座にスクリューを立てるしかありません。
でもこの方式の楽器は音の分離能に限界が多く残音が出やすいので採用出来ません。ピッキング・レスポンスも遅れますしね。
そこで今回はトップ材のブリッジが立つ位置にローズウッド材を埋め込み、スクリューはこのローズ材を貫通してトップ材からバックのブロック材に達する様に設計致しました。こうすればブリッジ台座のローズウッドのトーンも加味出来ますしブリッジが傾斜する事も避けられます。
写真ではブリッジ位置が横長の穴が開いているように見えますが、あれが隙間無くキッチリ埋木したローズウッド材です。この上にチューン・Oブリッジが立つのです。
更にバック材として非常に上質なライトアッシュを採用します。これはL-5などはメイプル材中心の材構成でのブライトでリッチなトーンメイクに対して、フルアコよりずっと小柄なサイズのCCR-312のボディでそれを補う音圧を得る為です。
音圧は重要です。ダイナミクスの源ですしね。よくレスポールに09ゲージ張ってる人が居ますが、あの重さのソリッドボディが09ゲージで鳴る筈が無いですから。線の細いぺちゃぺちゃしたレスポール・サウンドなんて聴きたくも無いでしょ。
話を戻しますが、高密度であって重すぎないライトアッシュ材であれば倍音も豊かで振動にパワーがあります。それにレスポンスに優れ、明るいトーンを材自体が備えています。
要するに写真の組み合わせによるフルボディ仕様のCCR-312と言う事ですね。基本2ハム仕様。
あとは別提案として、トグルSWを右側のカッタウェイの角部分に移動して、コントロールを2ボリューム+LCV+マスター・トーンはいかがでしょうね? より細密な音作りが可能になります。
勿論通常のトグルSW/MV+LCV+MTでも充分とは思います。
ワタクシ自体この仕様は惹かれますね。すごく魅力的なサウンドですから。(ワタクシのアタマの中では仕様が決定した時点でもう鳴ってますから) 皆さんにも音作りの参考までにお話ししてみました。
相変わらず電話不通&メールもダメ。
でもこんな事で滅入っててもしょうがないので気にしない事にします。
写真は先日問い合わせがあったギターのSさんの要望に対してどんな内容で応えるかの具体的検討の結果でSさんへの具体化提案。
ちなみに、Sさんの求めるところは箱鳴りで、しかもフルボディ仕様。そしてブライト&リッチトーンがお望みの方。でもSさんはプログレッシブなジャズギタリストの方でもあります。
Sさんはソロアルバムもリリースしてワタクシも聴いておりますので、単にフルアコのブライト&リッチトーンとなれば、従来からの楽器選定では L-5でOKとなるのですが、デカイ箱モノギターでは定番的な演奏に進まざるを得ません。
「フルアコなんだから、こんな風に弾くべきだろ」みたいに楽器自体が演奏スタイルを奏者に強要する部分がある為です。楽器自体の主張が強く明確、と言う意味ですね。
ワタクシが提供したいのは012~の太いフラット弦を張らなくてもフルアコサウンドの核たる上質な箱モノトーンを備え、ベンドしたり、軽やかなカッティングにもちゃんとフィットしてくる懐の深さや音楽対応の幅の広さです。ジャズからロックまで音楽性の幅を持たせたいからです。
そこで今回はベースとなるモデルとしてCCR-312としてトップ材に針葉樹材を採用。でもCCR-312はブリッジ&テールピースのセパレート仕様ですからトップ材にスプルースなどの針葉樹材を採用した場合、ブリッジを支える細いスクリューを立てても倒れてしまう上に音も分離しません。
TELESAの場合はブリッジ自体がプレートブリッジ仕様ですから何の問題もありませんが、セパレートタイプではフルアコの様にブリッジ台座にスクリューを立てるしかありません。
でもこの方式の楽器は音の分離能に限界が多く残音が出やすいので採用出来ません。ピッキング・レスポンスも遅れますしね。
そこで今回はトップ材のブリッジが立つ位置にローズウッド材を埋め込み、スクリューはこのローズ材を貫通してトップ材からバックのブロック材に達する様に設計致しました。こうすればブリッジ台座のローズウッドのトーンも加味出来ますしブリッジが傾斜する事も避けられます。
写真ではブリッジ位置が横長の穴が開いているように見えますが、あれが隙間無くキッチリ埋木したローズウッド材です。この上にチューン・Oブリッジが立つのです。
更にバック材として非常に上質なライトアッシュを採用します。これはL-5などはメイプル材中心の材構成でのブライトでリッチなトーンメイクに対して、フルアコよりずっと小柄なサイズのCCR-312のボディでそれを補う音圧を得る為です。
音圧は重要です。ダイナミクスの源ですしね。よくレスポールに09ゲージ張ってる人が居ますが、あの重さのソリッドボディが09ゲージで鳴る筈が無いですから。線の細いぺちゃぺちゃしたレスポール・サウンドなんて聴きたくも無いでしょ。
話を戻しますが、高密度であって重すぎないライトアッシュ材であれば倍音も豊かで振動にパワーがあります。それにレスポンスに優れ、明るいトーンを材自体が備えています。
要するに写真の組み合わせによるフルボディ仕様のCCR-312と言う事ですね。基本2ハム仕様。
あとは別提案として、トグルSWを右側のカッタウェイの角部分に移動して、コントロールを2ボリューム+LCV+マスター・トーンはいかがでしょうね? より細密な音作りが可能になります。
勿論通常のトグルSW/MV+LCV+MTでも充分とは思います。
ワタクシ自体この仕様は惹かれますね。すごく魅力的なサウンドですから。(ワタクシのアタマの中では仕様が決定した時点でもう鳴ってますから) 皆さんにも音作りの参考までにお話ししてみました。
お知らせ
9/2 ヨコハマ なんとか晴れてはいます。台風どうなった?
実は現在、tmpの電話とメールが支障を来しておりましてダウン中です。スミマセン。
写真はCCR-312ホロウモデル用に製作中の針葉樹のトップ材。そして製作中のネック達のショット。
先日、新しい光り回線に乗り換えましょう、と何度も訪問セールスをかまされ、仕方なく「じゃあ切り替えるよ」と契約したのですが、何だかいきなり電話とパソコンの調子がおかしくなってクレームの電話を入れたら本日はお休みを戴いておりますので後日ご連絡下さいって音声ガイダンスの対応。
えっ!この会社、全員で休みとってるの?! (w_-;
メールに関してもプロバイダーから届いているマニュアルはウィンドウズ対応のみでMacに関しては一切記載無し。「はあ~っ、どー言う事?」
プロバイダーのカスタマーサービスに連絡したら「残念ながらMacに対応したマニュアルは用意がございません」の一点張りで「申し訳ない」の一言も無し。今後も用意する予定もありません、と終止クールで淡々とした対応。
コイツ、今、自分が客に対してどういった対応をとっているかが全然分かってないな・・やれやれ、心ない奴とやりあっても時間の無駄だわ。(ノ_-。)
ウチなんかメンテナンスにかなり手の込んだ作業を施しても手数料無料なのにね。
この前なんか汗だくになって一生懸命作り上げたネックが理由も無くドタキャンされたけど、それでもキャンセル料すらとってないぞ。( ̄  ̄)
と、まあこんな具合でして現在tmpは陸の孤島化しております。
復旧まで暫くお待ち下さいませ。m(_ _ )m

実は現在、tmpの電話とメールが支障を来しておりましてダウン中です。スミマセン。
写真はCCR-312ホロウモデル用に製作中の針葉樹のトップ材。そして製作中のネック達のショット。
先日、新しい光り回線に乗り換えましょう、と何度も訪問セールスをかまされ、仕方なく「じゃあ切り替えるよ」と契約したのですが、何だかいきなり電話とパソコンの調子がおかしくなってクレームの電話を入れたら本日はお休みを戴いておりますので後日ご連絡下さいって音声ガイダンスの対応。
えっ!この会社、全員で休みとってるの?! (w_-;
メールに関してもプロバイダーから届いているマニュアルはウィンドウズ対応のみでMacに関しては一切記載無し。「はあ~っ、どー言う事?」
プロバイダーのカスタマーサービスに連絡したら「残念ながらMacに対応したマニュアルは用意がございません」の一点張りで「申し訳ない」の一言も無し。今後も用意する予定もありません、と終止クールで淡々とした対応。
コイツ、今、自分が客に対してどういった対応をとっているかが全然分かってないな・・やれやれ、心ない奴とやりあっても時間の無駄だわ。(ノ_-。)
ウチなんかメンテナンスにかなり手の込んだ作業を施しても手数料無料なのにね。
この前なんか汗だくになって一生懸命作り上げたネックが理由も無くドタキャンされたけど、それでもキャンセル料すらとってないぞ。( ̄  ̄)
と、まあこんな具合でして現在tmpは陸の孤島化しております。
復旧まで暫くお待ち下さいませ。m(_ _ )m

参考までに
9/1 9月がスタートです。台風接近中。
先日、ベリー材でホロウモデル用にトップ板を製作中に「出来ればこの時点でTELESAかCCR-312をオーダーされたい方はご相談頂きたい」と記載した関係でオーダー希望の方から問い合わせを戴いております。
まずホロウモデル自体が基本的にはソリッド仕様とは異なり、設定された空間容積で素材構成が全く同じであっても箱鳴り/エアー感が異なります。
tmpでは大まかに分類した場合、シンライン・モデルの様にセンターブロック以外がくり抜かれたライト設定、センターブロックにも一部空間設定したミディアム設定、トップ材とバック材がかなり分離して内部空間が多いフルボディ設定の3パターンで基本的な音作りを行なっています。
これによってホロウモデルとしてのソリッド感/エアー感の設定バランスを決定します。
その上で写真の様に(この写真ではトップ材)材種の違いによる響き方の違いを音作りに応用して最終的に与えたいトータルなサウンド特製へと構成して行きます。素材の違いによるサウンドの違いとは根本的に歪み方の違いなんです。音の違い=歪み特製の違いで千差万別ですから、はっきり言って、素人があーだーこーだ考えたところで、到底判断出来るような分野では無いんです。
この様に限られた素材の組み合わせであっても組み合わせはかるく数百種にも及びますので、ご自分で判断する事は時間の無駄です。プロの職人と言えども様々なパターンで楽器製作のトータルな研究を行なった人間でなければ無理ですね。要するに楽器の製作自体はベテランであったとしても音作りに於いては的確な判断し切れない世界だと言う事です。なんせ相手は二枚と同じものが無い天然木材ですからね。個体判断が出来なくちゃいけませんから。
たまたまワタクシは本来が試作開発が専門でこんな複雑な音作りの研究の専門ですから逆に大得意なんです。
これ以外に重要なのがスケール設定ですね。
大まかにはフェンダーのロングスケール設定とギブソンのミディアムスケールの2種から決定します。
全く同じ材構成で同キャラクター設定であってもスケールがミディアム設定では音の指向性が強まり弦長が短い分での音の立ちも早いですからロングスケールの様なワイドレンジ感は少なく楽器自体の歪みも抑えられています。
昔からエレキギターの世界ではワイルドなコード弾きや音の歪み方でロングスケールを好む人の方が全体的には多いですね。ストラトもロングスケール設定であったからこそのキャラクターです。
ここで余談ですが、どーも昔から楽器はデタッチャブルのネックセット方式よりセットネックの方が格が上の様に見られている様ですが、これは明らかに偏見ですね。勿論、ネックとボディのセパレート製作が行なえる大量生産可能なメリットは象徴的な部分ではありますが、本来は楽器自体の音楽的なキャラクター設定上からセレクトすべき部分です。
これはセットネック方式自体がボディ自体が箱モノ構造の弦楽器のネック接合方式であって、エレキギターの様にボディが板材によるソリッド構造主体の楽器には音作り上では不向きなケースも沢山出て来てしまうのです。
例えば、セットネックの方がよりいいだろうと思ってストラトをセットネック構造で作ったとします。
その場合に出音/サウンドキャラクターは全く別物になってしまうのです。
音自体はタイトな締まったサウンドにはなるのですが、音の指向性が強まる為に音の広がりは狭まり、また音が長く余計に響く為に音の切れが悪くなります。あのフェンダー系ならではのカッティング・サウンドではなくなってしまうので昔は数機種製造されたストラトのセットネックやスルーネックギターは結果的に姿を消しました。早い話ストラトの音じゃなくなってしまうからです。
この例からも分かる様にどちらがグレードが上かの問題じゃなく最終的に与えたい特性で判断すべき事なのです。セットネック=鳴りが優れてる な~んてのは大きな勘違い。
逆にデタッチャブルで優れた楽器を作る方が断然難しい作業ですよ。
あ~また解説が長くなって来ちゃいましたね。では続きは次回。
先日、ベリー材でホロウモデル用にトップ板を製作中に「出来ればこの時点でTELESAかCCR-312をオーダーされたい方はご相談頂きたい」と記載した関係でオーダー希望の方から問い合わせを戴いております。
まずホロウモデル自体が基本的にはソリッド仕様とは異なり、設定された空間容積で素材構成が全く同じであっても箱鳴り/エアー感が異なります。
tmpでは大まかに分類した場合、シンライン・モデルの様にセンターブロック以外がくり抜かれたライト設定、センターブロックにも一部空間設定したミディアム設定、トップ材とバック材がかなり分離して内部空間が多いフルボディ設定の3パターンで基本的な音作りを行なっています。
これによってホロウモデルとしてのソリッド感/エアー感の設定バランスを決定します。
その上で写真の様に(この写真ではトップ材)材種の違いによる響き方の違いを音作りに応用して最終的に与えたいトータルなサウンド特製へと構成して行きます。素材の違いによるサウンドの違いとは根本的に歪み方の違いなんです。音の違い=歪み特製の違いで千差万別ですから、はっきり言って、素人があーだーこーだ考えたところで、到底判断出来るような分野では無いんです。
この様に限られた素材の組み合わせであっても組み合わせはかるく数百種にも及びますので、ご自分で判断する事は時間の無駄です。プロの職人と言えども様々なパターンで楽器製作のトータルな研究を行なった人間でなければ無理ですね。要するに楽器の製作自体はベテランであったとしても音作りに於いては的確な判断し切れない世界だと言う事です。なんせ相手は二枚と同じものが無い天然木材ですからね。個体判断が出来なくちゃいけませんから。
たまたまワタクシは本来が試作開発が専門でこんな複雑な音作りの研究の専門ですから逆に大得意なんです。
これ以外に重要なのがスケール設定ですね。
大まかにはフェンダーのロングスケール設定とギブソンのミディアムスケールの2種から決定します。
全く同じ材構成で同キャラクター設定であってもスケールがミディアム設定では音の指向性が強まり弦長が短い分での音の立ちも早いですからロングスケールの様なワイドレンジ感は少なく楽器自体の歪みも抑えられています。
昔からエレキギターの世界ではワイルドなコード弾きや音の歪み方でロングスケールを好む人の方が全体的には多いですね。ストラトもロングスケール設定であったからこそのキャラクターです。
ここで余談ですが、どーも昔から楽器はデタッチャブルのネックセット方式よりセットネックの方が格が上の様に見られている様ですが、これは明らかに偏見ですね。勿論、ネックとボディのセパレート製作が行なえる大量生産可能なメリットは象徴的な部分ではありますが、本来は楽器自体の音楽的なキャラクター設定上からセレクトすべき部分です。
これはセットネック方式自体がボディ自体が箱モノ構造の弦楽器のネック接合方式であって、エレキギターの様にボディが板材によるソリッド構造主体の楽器には音作り上では不向きなケースも沢山出て来てしまうのです。
例えば、セットネックの方がよりいいだろうと思ってストラトをセットネック構造で作ったとします。
その場合に出音/サウンドキャラクターは全く別物になってしまうのです。
音自体はタイトな締まったサウンドにはなるのですが、音の指向性が強まる為に音の広がりは狭まり、また音が長く余計に響く為に音の切れが悪くなります。あのフェンダー系ならではのカッティング・サウンドではなくなってしまうので昔は数機種製造されたストラトのセットネックやスルーネックギターは結果的に姿を消しました。早い話ストラトの音じゃなくなってしまうからです。
この例からも分かる様にどちらがグレードが上かの問題じゃなく最終的に与えたい特性で判断すべき事なのです。セットネック=鳴りが優れてる な~んてのは大きな勘違い。
逆にデタッチャブルで優れた楽器を作る方が断然難しい作業ですよ。
あ~また解説が長くなって来ちゃいましたね。では続きは次回。
経過報告
8/31 とうとう8月も終わりですね。なんだか寂しいですねえ。
人様が夏休みシーズンだってのに ぜんぜん休みが無かったですからね。どーしてくれんの? (ノ_-。)
な~んて、実はぜんぜん堪えてない。┐( ̄ヘ ̄)┌
世界陸上で室伏選手みたいな頑張りを見せてもらうと、よっし、休み無くてもガンバロ!と思うわけです。女子100mの福島選手も残念ながら今回決勝には進めませんでしたが、腕の振り方がアリソン選手の様に良くなれば更にスピードアップ出来そうですから次回が楽しみです。
スポーツ選手も研究心が無くちゃ~ダメでしょう。研究心/探究心の無い自己流で終わる人は自分で成長を止めている様なもんですからね。
もっと上を目指すという事はそれを可能にする要素を掴む事が前提ですからね。
この世の中はすべて原理原則が基本です。
演奏がウマくならない人は音楽的才能が元々足りない人が殆どだと思っています。ただ弾けるようになるだけなら、ある程度まで誰でも辿り着けますが、人が感動する次元までの演奏はやはり限られた才能ある人が追求した結果成し得ることなんだと思いますね。その限界が高く、運の強い人だけが長く生き残れる世界。この仕事を30年以上もやった結果そう感じています。
写真はYさんのネックのスロープヘッド化作業で本日で生地加工全て終了。もう一枚のショットはトップ材用にセンター接ぎの最中のベリー材。この材はピッキングニュアンス反応がいいんです。クイクイ食込む様なピッキングに音も食込んで反応します。よ~く歌うギターになります。
問題はネックの塗装ですわ。
台風接近中と言う事でまたしても塗装工程で遅れそう。いつも生地段階まではスムースなんですが、塗装が出来なくて流れが止まってしまう。若い頃でしたらきっとイライラしてたでしょうね。
ちょっとそこらへんの感情は作業者でないと伝わりにくいとは思います。
プレイヤーの皆さんに分かりやすく例えれば、レコーディング中やライブでの演奏中に突然プレイを止められた様な感じかな。 作業中は飼い猫が足下にじゃれ付いて来ても嫌ですからね。外に出しちゃいます。
子供の頃は台風が近づくと海に出かけていました。さすがに台風の日に海で泳ごう!と言っても付いて来るアホな友達は居ませんでしたから、いつも一人で遊んでました。不思議ですが自分は海では死なないと言う自信みたいなのがあったんですね。これだけ海が好きな自分を海が殺す筈が無いと。バカでしょ?(^O^)
人様が夏休みシーズンだってのに ぜんぜん休みが無かったですからね。どーしてくれんの? (ノ_-。)
な~んて、実はぜんぜん堪えてない。┐( ̄ヘ ̄)┌
世界陸上で室伏選手みたいな頑張りを見せてもらうと、よっし、休み無くてもガンバロ!と思うわけです。女子100mの福島選手も残念ながら今回決勝には進めませんでしたが、腕の振り方がアリソン選手の様に良くなれば更にスピードアップ出来そうですから次回が楽しみです。
スポーツ選手も研究心が無くちゃ~ダメでしょう。研究心/探究心の無い自己流で終わる人は自分で成長を止めている様なもんですからね。
もっと上を目指すという事はそれを可能にする要素を掴む事が前提ですからね。
この世の中はすべて原理原則が基本です。
演奏がウマくならない人は音楽的才能が元々足りない人が殆どだと思っています。ただ弾けるようになるだけなら、ある程度まで誰でも辿り着けますが、人が感動する次元までの演奏はやはり限られた才能ある人が追求した結果成し得ることなんだと思いますね。その限界が高く、運の強い人だけが長く生き残れる世界。この仕事を30年以上もやった結果そう感じています。
写真はYさんのネックのスロープヘッド化作業で本日で生地加工全て終了。もう一枚のショットはトップ材用にセンター接ぎの最中のベリー材。この材はピッキングニュアンス反応がいいんです。クイクイ食込む様なピッキングに音も食込んで反応します。よ~く歌うギターになります。
問題はネックの塗装ですわ。
台風接近中と言う事でまたしても塗装工程で遅れそう。いつも生地段階まではスムースなんですが、塗装が出来なくて流れが止まってしまう。若い頃でしたらきっとイライラしてたでしょうね。
ちょっとそこらへんの感情は作業者でないと伝わりにくいとは思います。
プレイヤーの皆さんに分かりやすく例えれば、レコーディング中やライブでの演奏中に突然プレイを止められた様な感じかな。 作業中は飼い猫が足下にじゃれ付いて来ても嫌ですからね。外に出しちゃいます。
子供の頃は台風が近づくと海に出かけていました。さすがに台風の日に海で泳ごう!と言っても付いて来るアホな友達は居ませんでしたから、いつも一人で遊んでました。不思議ですが自分は海では死なないと言う自信みたいなのがあったんですね。これだけ海が好きな自分を海が殺す筈が無いと。バカでしょ?(^O^)
経過報告 その他
8/30 ヨコハマ快晴 でも台風接近中。
写真は本日からスロープヘッド化の作業がスタートしたYさんの06年製tmpのカスタム・テレキャスターネック。完成までお楽しみにお待ち下さいまし。
量りに乗っかってる生地ネックはオーダーで製作中だった何年も掛けて加工を進めて来たイタヤカエデ材のtmp製ストラト用カスタムネックです。勿論スロープヘッド仕様。
でも今回ドタキャンを食らっちゃいまして、この個体はストック・ネックと成りました。でもこんなネック他所では絶対手に入りませんからね。
以前からイタヤカエデ材を使用する理由として材密度の良さ、音質の素晴らしさにある点を上げて来ました。同時に通常のカエデ材の3倍近い寝かし期間と加工しては寝かし、狂い修正加工しては寝かし、更には燻煙処理が必須事項と言う、非常に手間ひまが掛かる事が難点ではあります。しかし手間ひまは掛かるけど、うまく完成出来たら音質は特筆ものです。今回はその材密度の高さをご紹介します。
写真手前の塗装済みのネックは以前にチューンナップしたFJ製のストラトネックで、ロッド不良でNGネックとして放置して置いたモノですが、この個体の重さを量ると480gで、もう1本のtmp製のイタヤカエデ材の生地ネックは580gでした。
この2本は同じ60'sストラトのラウンド形状ネックですからサイズ的にはほぼ同じと考えていいでしょう。更にFJ製のネックの方は塗装済みですが、それでも丁度100gも重さが異なっている訳ですからtmp製のネックは1,2倍の重さを備えています。これが素材の密度の違いから生まれる差です。
実際、このtmp製のカスタムネックは手に持つと通常よりズッシリきます。非常に密度が高い事が触っていて分かります。音質も抜群であることは間違いないですし、丁寧に削り込んだネックグリップは手に吸い付く様に滑らかなグリップです。
これが大量生産品と本当のハンドメイドの違いです。しかもtmpだけのね。( ´ー`)
最後の写真は新しくトップ板を製作中のブックマッチ接ぎ直前のショット。
材自体はアフリカのベリー材で、丁度ゼブラウッドとアッシュをミックスさせたようなメリハリも利いて粘りや弾力がある素材です。TELESAかCCR312のホロウモデルのトップ材として仕上げて行きます。
本当はこの段階でオーダーが頂けると一番いいんですけどね。
モデル選定、バック材と厚さ設定、ホロウ容積仕様など依頼主の音楽性にフィックスさせる為の設定がベーシックな部分から突っ込んで行なえるからです。参考までに。
@そー言えば、若干地震雲っぽいのが出てましたからチョイ揺れが来るかも。

写真は本日からスロープヘッド化の作業がスタートしたYさんの06年製tmpのカスタム・テレキャスターネック。完成までお楽しみにお待ち下さいまし。
量りに乗っかってる生地ネックはオーダーで製作中だった何年も掛けて加工を進めて来たイタヤカエデ材のtmp製ストラト用カスタムネックです。勿論スロープヘッド仕様。
でも今回ドタキャンを食らっちゃいまして、この個体はストック・ネックと成りました。でもこんなネック他所では絶対手に入りませんからね。
以前からイタヤカエデ材を使用する理由として材密度の良さ、音質の素晴らしさにある点を上げて来ました。同時に通常のカエデ材の3倍近い寝かし期間と加工しては寝かし、狂い修正加工しては寝かし、更には燻煙処理が必須事項と言う、非常に手間ひまが掛かる事が難点ではあります。しかし手間ひまは掛かるけど、うまく完成出来たら音質は特筆ものです。今回はその材密度の高さをご紹介します。
写真手前の塗装済みのネックは以前にチューンナップしたFJ製のストラトネックで、ロッド不良でNGネックとして放置して置いたモノですが、この個体の重さを量ると480gで、もう1本のtmp製のイタヤカエデ材の生地ネックは580gでした。
この2本は同じ60'sストラトのラウンド形状ネックですからサイズ的にはほぼ同じと考えていいでしょう。更にFJ製のネックの方は塗装済みですが、それでも丁度100gも重さが異なっている訳ですからtmp製のネックは1,2倍の重さを備えています。これが素材の密度の違いから生まれる差です。
実際、このtmp製のカスタムネックは手に持つと通常よりズッシリきます。非常に密度が高い事が触っていて分かります。音質も抜群であることは間違いないですし、丁寧に削り込んだネックグリップは手に吸い付く様に滑らかなグリップです。
これが大量生産品と本当のハンドメイドの違いです。しかもtmpだけのね。( ´ー`)
最後の写真は新しくトップ板を製作中のブックマッチ接ぎ直前のショット。
材自体はアフリカのベリー材で、丁度ゼブラウッドとアッシュをミックスさせたようなメリハリも利いて粘りや弾力がある素材です。TELESAかCCR312のホロウモデルのトップ材として仕上げて行きます。
本当はこの段階でオーダーが頂けると一番いいんですけどね。
モデル選定、バック材と厚さ設定、ホロウ容積仕様など依頼主の音楽性にフィックスさせる為の設定がベーシックな部分から突っ込んで行なえるからです。参考までに。
@そー言えば、若干地震雲っぽいのが出てましたからチョイ揺れが来るかも。
