The Plot In You『Dispose』今まさに注目を浴びるバンド4枚目の新譜リリース。 | (旧)喜怒音楽 -きど"おと"らく-

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2020年に引っ越しをしました。引っ越し先は最新記事からどうぞ。

早くも2018年のプレイリストを作り、

今年リリースされた音源から

お気に入りの曲をその中にぶっ込んでいます。

シャッフル再生した時に

Cane Hill Of Mice & Men が続けて流れると

同じヘヴィなバンドのハズなのに

OMMのがライトに聴こえるというか…

これがプロデューサーやエンジニアによる違いなのか

と、改めて。

その点で言うと、日本のバンドやエンジニアだと

無駄にボリュームでかくしたりするのもいますけどね笑

再生機器は同じ、音量も変えてないのに、

海外のバンドより日本のバンドの方が

明らかに音デカイのありますからね。

シャッフル再生しててその現象に遭遇すると

(音でかくて)うるせぇよ国産バンドw

ってなることが、ままあります。

夜勤明けです どうも、トトです。




さて、何か久しぶりな感じがするレビュー記事。

今回レビューするのは

近年、うなぎ登りに注目度が上がっている

このバンドの新譜です。




The Plot In You 『Dispose』
01. Rigged
02. Not Just Breathing
03. One Last Time
04. I Always Wanted To Leave
05. Feel Nothing
06. Happy
07. The One You Loved
08. Paid In Full
09. The Sound
10. Disposable Fix






ポスコア、メタルコアひしめくRise Records

AttilaFronz が立ち上げたStay Sick Recordings

名だたるレーベルを渡り歩き、

キャリアと共に人気や知名度を獲得してきました。

そして最新作である今作は

Fearless Records からリリースされたことで

更なる注目を浴びているUSのThe Plot In You

そんな今まさに注目のバンドの4枚目の新譜

早速聴いてみました。




まず1曲目の"Rigged"
静かに弦を弾(はじ)くギターから始まり、
vo.Landon のクリーンが静かに入ってきます。
美麗なファルセットクリーンも披露し、
少し離れたところから聴こえるような、
ラジオから聴こえるような掠れたスクリームを抜けると
ラウドな楽器隊もお目見えします。
ノイズまじりな打ち込み音、ラスト1分に入ると
壮大なコーラスも入ってきて曲の雰囲気を盛り上げます。

そしてMV化された2曲目"Not Just Breathing"
Landon の申し分のないスクリームと、
それ以上に引き立つクリーンと打ち込み、
どこか近年のBring Me The Horizon
彷彿とさせるような曲に仕上がっています。

ストリングスによる壮大な雰囲気と
バンドのラウドなサウンドが上手く溶け合った
3曲目"One Last Time"

現段階では最新のMV曲となる
4曲目"I Always Wanted To Leave"
スローなテンポと、Landon のクリーンが光ります。

5曲目の"Feel Nothing"
昨年6月にMVがUPされ、バンドの持つどの曲よりも
遥かに再生回数を稼ぎ、現在までに270万再生超え。
鍵盤とLandon のクリーンから静かに始まり、
ガツッとバンドサウンドが入ってくるところは
バンドの持つ叙情性もありつつも、
バンドのこれまでもっていたメタルコア感は
だいぶ薄れつつある気もします。
バンドの変化と成長を感じる1曲だなと思うし、
再生回数を稼ぐのも納得な感じです。

6曲目の"Happy" は、Happy感などまるでない、
タイトルにそぐわない怪しい打ち込みと
加工された声で送るわずか1分弱の曲。

そこから続く7曲目"The One You Loved"
他と比べると、非常にリズミカルに感じます。

今作でいちばんアップテンポかな?
8曲目"Paid In Full" は、コーラスとか、
もはやクリーンとスクリームの中間くらいの
"がなり"加減なボーカルとか…何だろうこのBMTH感

勢いのある曲から一転、
静かに、ゆっくり歌い上げる9曲目"The Sound"
曲が進むにつれて、音も打ち込みも増えるし、
ラストはおーおーコーラスもあって、
とても心地良く聴けます。

ラストの曲"Disposable Fix" も、最初は静か
途中からズーンと来る打ち込み音と
それに反するクリーンとコーラスで打ち消されるバランス感よ。





今回はだいぶざっくりレビューでしたが

今作に至るまでは、

叙情性の高いメタルコアサウンドで、

昨年、CRYSTAL LAKE主催のTRUE NORTH FESで来日した

メタルコアバンド、Fit For A King

叙情メタルコアと言えば、のFor The Fallen Dreams

この手のオージー産と言えば、のNorthlane

来日歴のあるA Scent Like Wolves などなど、

疾走感や破壊力に長けたメタルコアよりも、

そういったエモーショナルで、

ずっしりとしたサウンドを響かせるメタルコア

そういったものが好きな人にオススメできるバンドでした。

しかし今作は、大幅に増加された打ち込み要素と

"脱コア"感のあるサウンドになっており、

レビュー中にも名前を出した

Bring Me The Horizon『That's The Sprit』 だったり

脱コアで言うと、

Crown The Empire『Retrograde』 だったり、

昨年Rise からデビューしたThousand Below だったり

その辺が好きな人に薦められるサウンドに

変化していると感じました。


遅咲きな自分は、TPIYの音源をちゃんと聴いたのは

今回が初になりますが、

これが既存のファンにどう映るのか?

ってが気になるところではありますね。

このまま順調にバンドとして大きくなるか、

新たにファンを獲得して、更に大きくなるか、

そこんとこにも注目していきたいですね。




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で、わーぷど()第5弾が発表されましたが

そんなもんより遥かにアツイ来日情報が

わーぷど()と同日に発表されましたね!



 

Oceans Ate Alaska
初来日決定!

 

 


そして主催はなんと!

TAIM / FFAAという2大デスコアを呼び、

ツアー、そしてフェスを成功させた

MHz FEST もとい いさみめがへるつさん!

Ice Nine Kills が取り持ってくれたゆえに

実現した来日らしいですが、これはすごい!

5月以降の来日情報も賑わいを見せてきていますが

自分の中での8月のライブ、

参戦いちばん乗りはOAAに決定しそうです。


というか、

何気に昨年書いたレビュー記事↓は

Oceans Ate Alaska『Hikari』メタルコア+日本楽器の行方は?

地味にアクセス数を稼いでいたんです、謎に←

しかし、このレビュー記事でも言いましたが

バンド側は

せっかく日本の要素を取り入れた作品を作ったのに

日本の企業、レーベルは動かず、

国内盤リリースには到らなかった。

それがこういった形で来日が決まるってのは

何ともアツイ出来事、嬉しい出来事じゃないですか。

何より嬉しいのはOAA本人たちでしょう。


バンドが切望していたJAPAN TOUR

大いに盛り上げてあげしょう\(^o^)/