A Scent Like Wolves "Frigid Future" ポスト・メタルコアの真髄 | (旧)喜怒音楽 -きど"おと"らく-

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2020年に引っ越しをしました。引っ越し先は最新記事からどうぞ。



前回のレビュー記事の最後に書いたアルバムが

23日に晴れてリリース。

個人的には何気に今期イチの注目作だったかもしれん。

作年末、日本のみ50枚限定でEPをCD化。

その中には日本盤EPのみに収録された曲も。

そのEPの評判も上々で、

フィラデルフィアから現れた期待のバンド

2枚目となるフルアルバムが日本上陸。





A Scent Like Wolves『Frigid Future』

01. Into the Grey
02. Caught In
03. American Winter
04. Medicate the Past
05. Haunted
06. Hands of Porcelain
07. Sycophant
08. Okami
09. Empty World
10. Ghost of the Grave
11. Just a Shade of Blue
12. Inside Out (Bonus Track)



『ポスト・メタルコアの真髄』


と銘打たれ、国内盤は

新進気鋭のバンドと契約・リリースを続ける

Maxtreme Records
から。

本国でも、今や大注目のレーベル



象が目印We Are Triumphant と契約。

来月頭に来日するTrivium や

Asking Alexandria、We Came As Romans、Miss May I ...etc

名のあるバンドたちのサポートも務め、

レーベル共々、バンドの期待値が高いことがわかる。

そんなバンドが満を持して放つ2nd album

早速聴いてみた。






track-01. Into the Grey

↑のEPのジャケットや、CDの盤面に印字されてる
雪の結晶のようなバンドのアイコンから
雪が吹き荒ぶような風と静かなイントロから始まり
スクリームと同時にヘヴィな楽器隊が展開する。

track-02. Caught In
EPに収録されていた曲のひとつ。
ライブではバウンスしたくなるイントロから
サークルしたくなる疾走パートに変わり
サビではハイトーンなクリーンで攻める。
中盤ではクリーンパートをぶつ切りにする演出も。
EPに収録されていたこともあってか、
なかなかに耳に残る、印象的な曲だった。

track-03. American Winter
こちらも""感、""感のある
静かで綺麗、耳障りの良いイントロが良い。
タイトルの通り、アメリカの冬をイメージしてるのかな。
それ故かエモーショナルな雰囲気もひとしおで、
そこに乗るクリーンがそれを底上げする。

track-04. Medicate the Past
こちらもEP収録曲。
水の中で歌っているような"こもった"歌唱から
メタリックに掻き鳴らすギター
バスドラ連打が気持ちいいドラムに
イントロから引き込まれる。
ブレイクダウンに乗るスクリームボーカル
ハーコー勢も歓喜する部分だろう。
これぞメタルコア!的アプローチなリフ
いちいちかっこいい。

track-05. Haunted
割とイントロは""な曲が多いな。
それも束の間、あっという間にヘヴィになり
スクリームが響くんだけどもね。
テンポもさることながら、
聴かせるメタルコア、って感じかね。
とはいえ終盤は厳ついブレイクダウンもあるけど。

track-06. Hands of Porcelain

ここでもイントロがかっこいい
今回のアルバムで最も短い3分で終わる曲。
疾走パートはないものの、こちらは
きっちり攻め感のあるポスコア・メタルコアサウンド。
ここまで聴いて思ったけど
クリーンはThe Amity Affliction っぽいかな?

track-07. Sycophant
EPに収録されてたのはこれが最後。
初っぱなから純正メタルコアの如く攻め立てる。
他の曲と比較しても、楽器隊のヘヴィさ
スクリームパートの多さによる攻め感、
極めつけにハードコア由来の厳ついブレイクダウン
攻め度はアルバム屈指な印象をもった。

track-08. Okami
レーベルやバンドが、SNSで発信してたのは
この曲だったこともあり、リード曲なのかな?
タイトルも、バンド名やアルバムのジャケットにある通り
"Okami (オオカミ)" なんだろうなきっと。
ここも掻き鳴らすギターのイントロがクソかっこ良い。
曲にハマるキッカケとして、イントロって重要だよね。
メタルコア的アプローチもあり、
ポスコア的アプローチもあり、
まさに"ポスト・メタルコア"がしっくりくる。

track-09. Empty World
クリーンがメインを貼る聴かせ曲
比較的そういう曲のが尺が短いって珍しいな。
とはいえ、しっかりスクリームパートもある。
でも、スクリームパートなくしたら
これがメタルコア・ポスコアバンドだって
誰も信じないだろうな笑
終盤に顔を出す鍵盤の旋律も綺麗。

track-10. Ghost of the Grave
低ぅーく響くベースの音色がタイトルを彷彿とさせる。
故に曲全体にダークな雰囲気が漂う。
こういう曲の"低音"ってホント大事だな。
ギターもDjentギターでも使ってんのか?
でもそっちに振り切らないのはクリーン様様だわ。

track-11. Just a Shade of Blue
本編はこれでラスト。今作最長5分半。
意外とここまでになかった?
ヘヴィな楽器隊に乗るクリーン
楽器隊は終始ヘヴィで、ボーカルワークが代わる感じ。
でかい会場でも映えそうな
聴かせるメタルコア・ポスコアサウンド。

track-12. Inside Out (Bonus Track)
国内盤の特権、ボーナストラック。
ここでも思うけど、鍵盤系は卑怯だよね←
ボートラ含め、何となくな""感は統一されてるように思う。
それ故に激しくもどこか儚く
エモーショナルな雰囲気は言わずもがな。
最後まで"ポスト・メタルコア"を実感しました。



と、いう感じの1枚でした。

1曲ずつレビューしたアルバムも久々だなぁ。

4分台の曲が多く、最近のバンドにしては珍しく

アルバム1枚で約50分もの尺があった。

しかしそれを感じさせないくらい、通してすんなり聴ける。

自分はこれは1stだと思ってたんだけど

まさかの2ndだっていうから



1stはiTunesで買っちゃったよね。

こちらも聴くの楽しみだ。


Maxtremeのレーベルオーナーは


と、含み笑いするほど笑

こういったエモーショナルな展開が売りなメタルコアやポスコアって

本文でも挙げたThe Amity Affliction

In Hearts Wake
Northlane 等の

オーストラリア産が浮かぶけど

それらのバンドともまた少し違うんだよな。

確かに聴いてて思ったのは

既存のメタルコアバンド、ポスコアバンドとは違ってて

メタルコア的アプローチもあって

ポスコア的アプローチもあるのに

何がどう違うとかは明言できないけど

レーベルが帯に加えた一言

ポスト・メタルコア

所謂メタルコアとポスコアの中間

って感じが、物凄くしっくりきた。

EPの時から期待はしてて、

むしろ国内からアルバム出るのとか知ったの先月だけど

期待を裏切らない出来で満足しております( ´∀`)


そして余談。

国内から出るとわかった2月

それをツイートしたのをキッカケに

レーベルオーナーさんとちょっとやりとりして

こーゆーのってタイミングなのか、

特に何もしてなかったfacebookの方で

vo.Al から友人申請が来て。

申請ありがとー、アルバム楽しみだよー


なんて送ったら、

秋に会おうぜ!

みたいなこと言われて…

あれ?もしかして秋に来日する?とか思い。

フラゲ日にタワレコの展開を付けて



画像ツイートしたら、RNR Crewにふぁぼられ…

Al も間違いなくオレの写メでFBに投稿しててw

その投稿へのいいねに、RNRスタッフ面々の名前…

あ、コレはマジで秋にRNRで来日すんじゃね?

と、ほぼほぼ確信してしまいました。

とりあえずまだ公式で情報は出てないけど

来日するならKNOTFESTと被せることだけは

絶対にヤメテ!(。>д<)

ASLWも見たいけど、間違いなく優先はKNOTFESTになるから!

まぁ、ホントになるかどうかはわからないけど

情報リークしたのはバンドのフロントマンだからなwww

何はともあれ楽しみにしてます( ´∀`)笑




余談その2←

ASLWとはもうまるで関係なくなるけど

今年のWarped Tour のラインナップ発表きましたね。



Vans Warped Tour 2016の全出演アーティスト発表
(ALTERNATIVE PRESS JAPAN)

今年は一気に全ラインナップ発表だったけど

発表する23日の前に

↑の画像出回ってたよな(。-∀-)笑

オレ発表2、3日前にこの画像見たもん笑

そして喜ばしきは

coldrainWarped 出演決定!

まぁ画像みた時点で公式発表前に知っちゃってたけどw

ようやく来ましたね。

むしろ遅くても昨年には出ると思ってたけど出なかったからね。

でも『VENA』リリースして、海外ライブも増えて

大々的なUS TOURしたのはCFより先だったんじゃね?

たぶん音楽的にも、もともとクリーンあって

メロディ重視なとこもあったcoldrainのが

USウケは良いんだろうな。

ってのは前から記事に書いてたけど。

ともあれ今年ようやく出演が決まり

同じステージに出るバンドも錚々たる面子

そいつらみんな日本に連れてきて!


今や日本と海外の活動の比率が

完全にCFと逆転してるからな。

coldrainの活動には否が応にも期待してしまいます。

何にせよ

Warped 初出演おめでとう!coldrain