マーリンズのイチロー選手、メジャー通算3000本安打まで残り10本に迫ってきました。
達成の瞬間をリアルタイムで観られることを願っています
そのイチロー選手のバッティング技術は誰しもが認めるところだと思いますが、前回のブログにからめて(鎖骨と肩甲骨の関係)敢えてシーズン最多262本の安打記録を果たした2004年の時と比較してみます
現在と2004年のイチロー選手の大きな違いはスイングした時の左腕(肩)にもあると思います
2004年の両手が離れずスイングをしていたフォームと比べると、今年のイチロー選手のスイングは左手を離してボールをはらうようなバッティングが多く観られます。
手を離すことは決して悪いわけではありませんし、わざとそうしているのかもしれません。
ただ、イチロー選手の今の状態で左手を離さずに振り抜いた場合、ホームラン性のアタリはファールになってしまうのではないでしょうか。
2004年時の方が①菱形がキレイなので、肩甲骨がスライドしやすく体が回転し過ぎないので、腰に対して肩がよりしっかり回っています
今の骨格だと、上の画像よりも体全体がコマのように回ってしまいます。
イチロー選手が拘る、バットを最後まで出さない、胸をピッチャーに見せないというのもやりにくくなると思います。
全く同じではないので比較は難しいですが、このわずかな差で重心がきちんと左足に乗りません。(敢えて近い画像にしてみました)
下の流し打ちの画像は体は一塁方向に流れていきますが、左肩がきちんとスライドするので腕と共に肩甲骨がレフト方向に向かい、きちんと流し打ちするためのエネルギーバランスが保たれています
そのため、(菱形体型だけが要因ではあるはずがありませんが)はらうようなバッティングではなく、現在よりも強くコンタクトすることが出来ていたのではないでしょうか
走る動作でも違いがあるように思います。
菱形体型で肩甲骨がスライドすると骨盤が動きやすくなります。
イチロー選手は引き腕(右腕)をきちんと引くことが出来ますが、上の画像の方が腰が前方にスライドしていますので、ストライドが伸びると思います
上の画像より、引き腕(右腕)に引っ張られて、右の腰(骨盤)が前に出にくくなっていると思います。
何にしてもイチロー選手の持つ多くの引き出し適応力の高さは別格なのだと思います。
記録更新は次回の問題ですね。
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