前回に続き歩行について陸上競技の世界トップレベルの選手を参考にしたいと思います。
今回は女子1500mのフェイス・キピエゴン選手です。
キピエゴン選手もオリンピックや世界陸上で金メダルを取っているトップランナーです。
下の画像でトラックのラインとキピエゴン選手の腰の位置辺りを見くらべると、ほとんど上下動していないのが分かります。
そして、イバルグエン選手と同じように重心線に対して上半身()がきちんと起きています。
また、つま先は重心がj軸足を越えていく際に支えとして機能しています
意識的に地面を蹴ったり押し出したりしてはいけません。
歩行で重要なことは、重心が接地足(踏み出した足)をきちんと越えていくことなのですが、少しのズレがバランスを崩したり無駄な負荷をかけることになります
キレイに歩けない人はきちんと重心が踏み出した足を越えていきません。
重心をきちんと移動していくためには、軸足となる接地足が重心位置に対して最適な場所にあるかがポイントです
また、重心がきちんと移動し、接地した足をスムーズに越えていくためには、後ろ側の脚(蹴り脚)が前に出てくるタイミングが大切です。
キピエゴン選手や前回紹介のイバルグエン選手の動きを見ると、軸足はしっかり伸展しますが、重心が接地足の上に来た時にはすでに体の前にあります。(リード脚は接地したら軸足になるのでややこしいですが…)
と、ここまで書いてきましたが、歩行の一連の動きは考えてやることではありません。
今回例に挙げた二人の選手や多くのトップアスリートは、背骨がきちんと機能し運動の基準になっていると私は考えています。
それに対し、上手く体を動かせない人は無意識的に脚に頼り過ぎた動作になっています。
キレイに歩くためには脚頼りを自覚し改善することが必要です
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