法師「みんな一つにかたまって!」
ゆきを守るようにみんなは固まりました。
法師「ひとつになればあやかしの力よりも強くなるから、惑わされないようになるよ。」
ゆき「みんないっしょに!」
ホーホケキョ!!!
ひとつとなったみんなからすさまじい光が出ました。
ゆきの手にした羽から緑色の光線が勢いを増し、さらに雪の結晶が噴き出してきました。
ぐわーーーーー
あやしたちは悲鳴を上げました。
みるみるうちにユキの友達の姿は消え黒いもやの塊になりました。
ユキ「学校が消える!」
飛梅「ここはみなあやしの作った幻想だもの。」
あたりは一面の野原になりました。
ユキ「わあ、きれい。」
ゆき「あやしの心がなければ人でも物でも自然でも美しいものなのよ。」
法師「飛梅さんをさらったあやしはいたのでしょうか?」
飛梅「待って、何か感じるわ。私をつないでいるあやしの力も今弱くなっているのよ。」
臼「見てくださいッス。黒い糸が見えまっス!」
ミー「黒い糸だにゃ。この先に悪いやつがいるのだにやあ。」
みんなは注意深く糸をたどっていきました。
草むらに何やら黒いものが横たわっていました。
女の子です、全身黑い服に覆われた。
ユキ「あれがあやし?え!」
黑い衣装に身を包んだ女の子、それはあやしでした。しかもその顔は
法師「飛梅さん!」
顔は飛梅そっくりなのです。
臼「やっけるでウッス!」
飛梅「待って、私が話すから。」
飛梅はあやしに近づきました。
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