ユキとゆき、そして一寸法師は”おぼろ”目指して進みました。
隠れ里の出口一年中霧が立ち込めて先が見えない道があります。
ユキ「うわ、軽井沢を思い出すわ。」
ゆき「この先に”おぼろ”があるの、この道は”かすみ”と言うの。」
法師「飛梅はこの道に吹かれていきました。」
ユキの方の上で法師は小さな手を述べました。
ユキ「本当にあなた大丈夫かしら?そんなに小さかったら潰されちゃうわよ。」
法師「大丈夫です、打ち出の小づちがあります。それを振れば大きくなります。」
ユキ「あなたはお姫様と結婚したのじゃないの?」
法師「それは私たち一寸一族の一人です。打ちでの小づちはもともと私たし一族のもので一つではありません。隠れ里の一部に小さくなって住んでいるのです。」
ゆき「ほら、うぐいす姫の家のたんすの中、あそこの引き出しにも住んでいるのよ。」
ユキ「引き出し?」
ゆき「そう田んぼ、小川、果樹園、なんでもあるのよ。」
しばらく道を進んで行くと霧がぼわーと全体的に青みがかったようになり、その中に集落が見えて来ました。
法師「ここが”おぼろ”です。気を付けてくださいね。」
ゆき「悪い者たちはいないけど、ちょっといたずら好きなものたちがいるの。」
夜とも夕方とも分からない村です。
いつか行った隠れ里① いつか行った隠れ里② いつか行った隠れ里③
いつか行った隠れ里④ いつか行った隠れ里⑤ いつか行った隠れ里⑥
いつか行った隠れ里⑦ いつか行った隠れ里⑧ いつか行った隠れ里⑨
いつか行った隠れ里⑩ いつか行った隠れ里⑪ いつか行った隠れ里⑫
いつか行った隠れ里⑬ いつか行った隠れ里⑭ いつか行った隠れ里⑮
いつか行った隠れ里⑯ いつか行った隠れ里⑰ いつか行った隠れ里⑱
いつか行った隠れ里⑲ いつか行った隠れ里⑳ いつか行った隠れ里㉑
いつか行った隠れ里㉒ か行ったいつ隠れ里㉓ いつか行った隠れ里㉔
いつか行った隠れ里㉕ いつか行った隠れ里㉖ いつか行った隠れ里㉗
いつか行った隠れ里㉘ いつか行った隠れ里㉙ いつか行った隠れ里㉚
いつか行った隠れ里㉛ いつか行った隠れ里㉜ いつか行った隠れ里㉝
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