生まれ替わりには法則があり、それは霊的な摂理であると私は思っています。

そして生まれ変わりではなく、生まれ替わりであると私は思っています。

 

そもそも生まれ替わりは何のために起こるのか?

それは生命が進化するためです。

生命は進化することを目的としています。

 

生まれ替わりは霊的視点で見ないと真実が見えてきません。

霊的視点で見ると、人間は霊魂が肉体を着ているということが分かってきます。

これは霊魂が人間の身体を身につけるに相応しい霊性を持ったということだと思います。

霊性というのは、魂が霊というエネルギーの霊力をどこまで働かせることができるかというバロメーター(物差し)のことです。

 

例えば人間の身体は数十兆という細胞でつくられており、この細胞に満遍なくエネルギーを行き渡らせる為には、それ相応の霊性がないと維持できません。

従って、人間として誕生したということは、人間の身体を身につける資格があるということです。

 

一つの霊というエネルギーには複数の魂が存在します。

例えば、大きな木に数百羽のスズメがいるとします。

彼らは魂は別々ですが、霊としては一つの塊です。

彼ら一つ一つの魂は、地上での個々の様々な体験を持ち寄って、一つもしくは複数の魂として次のステージに進化していくのです。

 

このように霊魂というのは、地上と霊界を行ったり来たりするものである、と私は思っています。

それを生まれ替わりというならば、そうなのかも知れませんが、少なくともみなさんが思っているような、人間として幾度も生まれ変わるということは私はないと思いますし、シルバーバーチもそう言っています。

 

人間は、霊的視点で見れば、間違いなく霊魂です。

人間の場合にはスズメと違って、一つの霊というエネルギーの塊には幾つかの複数の魂が存在します。

その数はおそらく6〜7個だと思います。

そしてその中の一つの魂が今回この地上に誕生した 自分という魂 なのです。

 

(霊というのは賦活性のエネルギーのことであり、魂というのは意識と意志のことであり、どちらも霊側から見た時の言葉です。

魂は肉体側から見た時の言葉を精神と言い、霊は肉体側から見た時の言葉をオーラなどと言っていますが、生命という言葉はこの両方あるいはどちらかを指す言葉なのであり、決して肉体を指す言葉ではないということです。)

 

つまり、皆さんという霊エネルギーには、自分だという意識とは別の意識が複数あるということです。

その中の複数の意識は、いつもあなたという自分を守ってくれている守護霊と言われる魂です。

守護霊は自分と同じ霊にいるわけですから、24時間365日ずっとあなたを見守り続けているということなのです。

これって、すごくないですか?

 

皆さんという個霊の中には、まだ地上に生まれたことのない魂もいます。

その魂が今度生まれてくる、という仕組みになっているのです。

時々前世を覚えている人が誕生しますが、同じ霊の中の個々の魂は進化のためにそれぞれの情報を共有するようになっています。

それで新たに生まれてくる魂が違う魂の体験を覚えているということが起きるのです。

 

先ほど同じ霊にいる魂は自分も含めて6〜7個であると言いましたが、これを類魂と言います。

類魂というのは、いずれ霊性が向上してくれば、一緒になる魂です。

つまり、言ってみれば全部 自分 なんですね。

 

類魂は各々の魂の体験で学習した情報をすべて共有しています。

彼らが一番望んでいるのは、霊性が向上することです。

 

多くの人はまだ霊性が発現していないと思いますが、霊性が発現するために様々な苦難や困難、あるいは悲しみや病苦、危機的な状況などが自分の前に置かれるようになっています。

これらの苦難や困難は、自分という魂を磨いて霊性を向上させるために起きていることであり、偶然に起きているのではありません。

 

ですからこれらの苦難困難から逃げないで、相撲で言えばがっぷり四つになって取り組む必要があるのです。

みなさん以外の自分である類魂たちは、みなさんが苦難や困難に最善を尽くすことを待ち望んでいるのです。

 

霊性が向上することを霊的な進化と言い、自分の魂が霊的に進化することこそが全生命の進化に寄与することになるのです。

そしてこのことこそが自分という魂が生まれて来た目的でもあるのです。

 

霊性が向上してくると、霊性が同じもしくは自分より上の魂と一緒になることが嫌ではなくなってくるのです。

この感覚は本当に不思議な感覚であると思います。

 

マザーテレサは、「自分を捨てれば、大きな自分が出てくる」と表現しています。

 

シルバーバーチは「ごくまれにではあるが、同じ霊の魂同士が同時に生まれて結婚することがある。例えばバーバネルとシルビアがそうであったが、これをアフィニティという」と述べています。

 

霊性が向上すれば、生老病死と言われている四苦は消えてなくなっていきます。

「嘘をつけ、あるじゃないか!」とおっしゃる方があるかも知れませんが、それは物的(肉体的)視点で見ているのであり、物的視点で見ている限り生老病死はなくなりません。

霊性が向上してくれば、霊的視点で物事を見ることが出来るようになってきます。

そうすると自分の意識から生老病死という四苦が消えていくのです。

 

今の私は、完全ではありませんが、生老病死という四苦はほぼ消えて無くなりかけています。

 

昔確か西太后か誰かが不老長寿の薬草を求めたことがあったと記憶しているのですが、不老長寿の薬はなんと霊性の向上という意識の変容にあったのです。