黄色い涙
で、目に付いたのが「黄色い涙」(74年)である。永島慎二のマンガ「若者たち」を原作にした、NHKの銀河テレビ小説である。三年ほど前にも嵐の主演で映画化されたていたりする。まあ、正直まったく知らなかったけれども。
注目なのはレオとアトムの共演。もちろん、森本レオと下條アトムのことである。ちなみにレオは芸名だがアトムは本名だ。他に岸部シロー、長澄修、児島美ゆき、山谷初男など。
せっかくなので、嵐とキャストを対比させてみると、レオ=二宮和也、アトム=大野智、シロー=桜井翔、長澄修=相葉雅紀で、松本潤に該当するのはいないようである(オリジナルキャラか)。
主題歌を歌うのが小椋佳で、脚本は市川森一である。当時のNHKらしく、局内に現存する映像はないとのこと。しかし、YouTubeなどには、永島の絵と小椋の歌を使って当時のOPを再現したというものがあったりするので、人気の高い番組だったのだろう。
この番組には保倉幸恵という人がウェイトレス役で出ている。主に「少女マーガレット」や「少女フレンド」など雑誌モデルで活躍していた人だが、この作品の翌75年鉄道自殺している。22歳であった。しかも、当初は身元不明として火葬されてしまったという。本作が遺作という解説もあるが、正確にはその75年にも「鏡の中の女」というドラマに出演している。(収録時期はわからないけれども)。
原因不明と言われたが、どうしてもチラつくのがレオの影。水沢アキや石原真理子のこともあるし、妊娠の兆候があったという噂もあり、世間的にも疑惑は強いようである。あくまで噂だけれども。
赤い靴
もちろん、女の子が異人さんに連れられて行ってしまうような物語ではない。バレリーナのスポ根ものである。まあ、小学生男子だった自分が見るようなドラマではなかったことは確かだ。
主演はゆうきみほ。女優というよりは、本当のバレリーナだった人である。スポンサーや制作関係者が演技はど素人で、一般的には無名であることに難色を示したが、なんとか制作にこぎつけたという感じらしい。
自分は何故か数年後にデビューした「つみきみほ」と混同しており、ゆうきみほもショートカットで中性的だったかのようなイメージを持っていたが、もちろんそんなことはなく、改めて画像などを見るとれきっとしたヒロイン顔であった。
さて、スポ根といえばライバルだが、かつて「金メダルへのターン」でヒロインだった梅田智美(智子)が演じた。そしてイジメ役の先輩に奈美悦子、おそらくバレエ団の先生に南風洋子、竜崎勝(高島彩の父だ)、バレエ団員には「特捜最前線」でお馴染みになる関谷ますみ、「アテンションプリーズ」にも出ていた麻衣ルリ子、この人は後に毬杏奴(まりあんぬ)と改名し「七人のリブ」などに出演している。後はよく知らないが小早川純、八代るみ子、牧カオリ、渡辺静といったところがおそらくバレエ団員の役で、他に草笛光子も出ていたようだ。
さて、ゆうきみほだが、この後何故か藤岡弘主演の「白い牙」にゲスト出演などしているが、結局はバレエの道に戻ったらしい。本名は靴ではなく靭(うつぼ)啓子というそうだが、そのまま「ゆうきみほ」名義で活動を続けているようだ。
紅い稲妻
ストーリーは、沖縄から出てきた空手使いの少女が、行方不明の父を捜すうち、謎の組織と対決することになるといったもの。制作は新国劇映画社となっているが辰巳柳太郎や島田正吾が出演しているわけではない。
主演はおそらくこれがデビューとなる沖わか子(当時18歳)。「仮面ライダー」のライダーガールズのユリといえばわかる人も多いと思う。14話から最終回(98話)までとガールズでは、もっとも長く出演していた娘である。で、彼女の祖父役がアラカンこと嵐寛寿郎で、兄役が「マイティジャック」に出ていた井上紀明、そして行方不明の父役が「七人の刑事」の菅原謙次である。他にも「警視庁物語」の松本克平や、安岡力也なども出演していた。そして、石橋正次。ヒロインの相手役だが敵方というポジションだったようだ。
ヒロインは沖縄出身だが名前は松村奈美といい、特に沖縄っぽくないが、原作・脚本は沖縄出身の上原正三である。マンガも週刊マーガレットに連載されていたようだが、テレビとほぼ同時スタートだったようである。作者は丘けい子で、沖わか子となんとなく似ている。
放送時間は土曜の夜7時。裏番組にはあの「巨人の星」が控えていたこともあって、1クールで打ち切りとなっている。そのせいか自分もこのドラマは全く知らなかった。で、急遽スタートすることになったのが先日亡くなった成川哲夫の「宇宙猿人ゴリ(スペクトルマン)」だったのである。
主題歌を歌ったのは当時13歳の堀江美都子。「紅い稲妻」「紅い三段げり」のカップリングだが、前者は「あかい」、後者は「くれない」と読む。後者の送り仮名の「い」はいらないと思うが。ちなみに作曲者の大塩潤とは渡辺岳夫のこと。
沖わか子は70年代の半ばには姿を見かけなくなる。その後どうしてるかという情報もない。活躍期間は5年ほどという短いものであった。
0088ワイルド・ウェスト
舞台は1870年代のアメリカ西部なのだが、大統領直属の秘密諜報部員ジェームス・ボンドならぬジム・ウェスト(ロバート・コンラッド)と相棒のアルテムス・ゴードン(ロス・マーティン)が活躍するというお話である。敵も時代設定など無視するかのようなテロリストや国際陰謀団やマッド・サイエンティストだったりする。ロボットやら竜の格好を火を吹く船とかが平気で登場する。ウェストたちの住居兼本部が機関車だったり、妙な秘密兵器を持っていたりとかなり荒唐無稽な番組だったようだ。
悪党の中ではマッドサイエンティストのラブレス博士(マイケル・ダン)が強敵で、何度も彼らを窮地に陥れている。
日本放送時タイトルの「0088」は、同じ年にスタートし、人気を博していた「0011ナポレオン・ソロ」にあやかったものだろう。まあフジテレビ(8チャンネル)で8時からの放送だったかららしいが。このタイトルは途中から「ワイルドウェスト危機脱出」に変更されている。その後もカラーになった第2シーズンからは「隠密ガンマン」「西部のスパイ作戦」「ワイルド・ウェスト」と放映するたびにタイトルが変わっていたようだ。
当時海外ドラマのタイトル変更はよくあったが、ここまで変わるのも珍しいのではないか。ちなみに原題は「The Wild、Wild West」で、99年にウィル・スミス主演で映画にもなっている。
声の出演はウェストに当初は吉岡浩一朗で、カラー版から野沢那智。ゴードンは大塚周夫が担当していた。
バージニアン
正直、全然知らなかったのだが、原作は古典的ともいえる西部劇で、1920年代に2度映画化されたりしてるのである。29年版の主演はゲーリー・クーパーだったりする。
で「バージニアン」て何かと思えば主人公の名前だったりする。舞台となるガース牧場の牧童頭がバージニアン(ジェームス・ドルーリー)である。原作では宿敵となるトランバス(ダグ・マルクーア)だが、このテレビ版では単なる弟分であったようだ。他にもスティ-ブ(ゲーリー・クラーク)、ガース(リー・J・コップ)、ベッツィー(ロバータ・シュアー)、モリー(ビッパ・スコット)といったところがレギュラーであった。
このドラマの特徴といえば、なんと言っても90分放送だったということだろうか。本国では62年にスタートしているが、日本では64年にスタート。しかも、日曜20時というゴールデンタイムである。しかし、やはり長く感じられたのか、さほど人気は得られなかったようである。
ゲストに目を向けると、ロバート・レッドフォードにリー・マーヴィン、ライアン・オニールなどの有名どころ、そして「スタートレック」のMrスポック(レナード・ニモイ)とDrマッコイ(ディフォレスト・ケリー)が同じ回にゲストで登場したらしい。あと、後に「600万ドルの男」となるリー・メジャースも20エピソードほど、準レギュラー的に登場していた。
ちなみに日本語版では、バージニアンを城達也、トランバスを田中信夫が演じた。後は誰がどの役とかわからないのだが、小林昭二、肥土尚弘、水城蘭子、野沢那智などが出演していた。
ガンスモーク
で、その「ボナンザ」以上、つまり米国で最も長く放送されていた西部劇が「ガンスモーク」である。その放送期間は55年~75年の20シーズンに渡っている。
その主役の保安官マット・ディロンを演じるのが2メートル近い大男ジェームス・アーネスで、20シーズン同じ役を演じ続けた。ちなみにアーネスの実弟は「スパイ大作戦」で知られるピーター・グレイブスである。同じく20シーズンに渡り出演したドクター役がミルバーン・ストーン、ラストの1シーズンを除く19シーズンに出演したのが酒場の女主人キティ役のアマンダ・ブレイクである。そして、初期のレギュラーである保安官助手のチェスター役に後に「激突」や「警部マクロード」で有名になるデニス・ウィーバーが扮していた。放送時間は当初30分番組だったのが60分になった。やがて90分になり60分に戻ったという。
日本では59年から放送が開始され、ディロン役を日本育ちのトルコ人ロイ・ジェームス、ドクター役を千葉順二、キティ役を来宮良子、チェスター役を「トムとジェリー」のトム役で知られる八代駿が声をあてていた。しかし、デニス・ウィーバーといえば「激突」での穂積隆信か「警部マクロード」の宍戸錠のイメージが強く、いくら若い頃とはいえ八代駿のウィーバーは想像しにくい。
この番組の出演者でやはり後に有名になった役者にはバート・レイノルズがいる。62~65年にかけて鍛冶屋の役で出演しているたのである。
ところで、マット・ディロンという俳優がいるが、当然この番組にあやかったものかと思いきや、ほとんど本名なのである。姓はそのままディロンで、名は正確にはMatthewなのを略してMattなのだった。日本でいえば「湘南爆走族」の江口洋助役でデビューした江口洋介(キャラの名を貰ったわけではなく本名である)みたいなものだろうか。
ボナンザ カートライト兄弟
子供の頃、西部劇というのをほとんど見た記憶がない。そのせいか、西部劇というジャンルにはあまり興味を持たないまま現在に至っている。もちろん「シェーン」とか「荒野の七人」くらいは見ているが。
TVシリーズもいっぱいやっていたはずだが、「ローハイド」の歌なら知っているといった程度だった。そんな中、先日CSでスタートしたのが「ボナンザ」である。ボナンザとは「鉱脈」とかを意味するらしく、まあゴールドラッシュの時代が舞台になっているのはわかる。
日本では60年から62年にかけて、放送されたのが最初で、タイトルが途中で「カートライト兄弟」に替わったという。まあ「ボナンザ」じゃ意味がわからんからだろうか。
主人公はそのカートライト兄弟とその父でなので、正しくは「カートライト父子」とかにすべきだったのでは?キャストは父ベンにローン・グリーン、長男アダムにパーネル・ロバーツ、デブで大柄な二男ホスにダン・ブロッカー、小柄でハンサムな三男ジョーにマイケル・ランドン。で、この兄弟が恐ろしく似ていない。それもそのはずで、異母兄弟という設定なのである。それぞれの母はみなベンと結婚しては死に、結婚しては死ぬという、現代だったら「疑惑の父親」といわれてしまうような設定があったのである。先日、初めてこのドラマを見てみたのだが、カートライト親子がそれはもういい人たちなのである。この荒れていた時代にそんなにいい人で大丈夫かと余計なお世話をやきたくなる。
日本では上記のとおり、二年弱の放送だったようだが、本国では59年~73年、実に14シーズン430回に渡って放送されていた人気ドラマなのである。アダム役のパーネル・ロバーツは第6シーズンを最後に降板し、その後はどうやら代役とかはたてずに残る三人で番組は進んだようである。しかし、13シーズンを終えたところで、ホス役のダン・ブロッカーが急死してしまい、14シーズンではとうとうベンとジョーの二人になってしまう(他にもレギュラーはいたかもしれんが)。そのせいか、この14シーズンは15回で終了し、ラストシーズンとなっている。
その後、ジョー役のマイケル・ランドンは「大草原の小さな家」にお父さん役で出演。日本では「ボナンザ」のジョーよりも、この役で有名だろう。まあ、正直自分は「大草原の小さな家」も全く見たことがないのだが。
現在、CSで放送されている「ボナンザ」は全31話予定となっている。調べてみると最も古い第1シーズンのエピソードが放送されているようだ。ちなみに日本語キャストは、ベン(高塔正康、市川中車)、アダム(保科三良、戸浦六宏)、ホス(西桂太、相模武、小関一)、ジョー(朝戸正明、関根信明、森直也)と全員変更になっているようだが、いつ替わったとか詳細なことは不明である。
コンバット! (その2)
雑誌の特集だったか「コンバットクロニクル」という本だったか忘れたが、「コンバット!」の出演者の同窓会企画をやっていた。
参加者は確か、リック・ジェーソン(ヘンリー少尉)、ジャック・ホーガン(カービー)、ピエール・ジャルベール(ケーリー)、ディック・ピーボディ(リトルジョン)、コンラン・カーター(カーター)そして第2シーズンまでのレギュラーだったトム・ローウェル(ビリー)だったと思う。
軍曹ことヴィック・モローの姿はすでになく(82年死去)、リック・ジェーソン(00年死去)がまだ元気だったので、90年代の後半であろうか。調べてみるとディック・ピーボディも99年に亡くなっていたことがわかった。
ちなみに番組開始時の役者の年齢だが、わかりやすくキャラ名で書くとヘンリー39歳、サンダース33歳、カービー33歳、ケーリー37歳、リトルジョン37歳、カーター28歳、ビリー21歳とメインキャストはほぼ30代だったのである。設定では20代だったようだが。
ゲストに目を向けると、オープニングで「ゲストスター」として呼ばれると、当時既にスターだったと思われるが、そこまでは調べられない。ただ、「荒野の七人」のジェームス・コバーンやチャールズ・ブロンソンはもうスターだったはずだ。「コンバット」でもコバーンは小林清志、ブロンソンは大塚周夫という御用達キャストが声をあてていたと思う。
ジェームズ・カーン、ウォーレン・オーツ、リー・マーヴィン、サル・ミネオ、デニス・ホッパー、他にも「刑事コジャック」のテリー・サヴァラス、「スター・トレック」のレナード・ニモイ、「警部マクロード」のデニス・ウィーバー、「超人ハルク」のビル・ビクスビー、「猿の惑星」のロディ・マクドウォールなどもゲストとして顔をだしている。ドイツ兵役で何度か出演したハンス・グデガストは、「ラット・パトロール」でも毎回やられるドイツ将校としてレギュラー出演していた。
後に有名になった俳優としては、トム・スケリットがあげられる。米国での第1話を皮切りにチョイ役含め全部で6回出演しているようだ。個人的には「エイリアン」の船長役しか思い浮かばないけれども。最終回のゲストであるロバート・デュバルも3回出演、後に「ゴット・ファーザー」や「地獄の黙示録」などコッポラ作品で知られることになる。
ところで、その最終話だが米国でも最終話として放送されているが、結果的に第6シーズンが制作されなかったために最終話になってしまったというほうが正しいだろう。日本ではタイトルを「さらば戦場」にして、冒頭に「この任務を最後に後方に引き上げる」というようなナレーションを入れ、無理矢理最終回っぽくしたようであった。
コンバット!
唐突だが、「東京コンバット」にちなんで、久々に海外ドラマ、本家の「コンバット!」(62~67年)について取り上げてみたい。おそらく、戦争を扱ったドラマとしては、一番有名といっても差し支えないだろう。
出演者もリック・ジェースンのヘンリー少尉(声・納谷悟郎)、ヴィック・モローのサンダース軍曹(声・田中信夫)は当然として、ケーリー(ピエール・ジャルベール、声・山田康雄)、カービー(ジャック・ホーガン、声・羽佐間道夫)、リトルジョン(ディック・ピーボディ、声・塩見龍介)、衛生兵のカーター(コンラン・カーター、声・嶋俊介)あたりはライトなファンでもわかると思う。ちなみに、ケーリーは本国版ではケイジ、カーターはドクであり本名は出てこない。日本語版では演じていた役者の名をそのままつけている。
米国での放送は62年10月からスタートしているが、日本での放送も1ヵ月後の11月にはスタートしている。放映順が本国と違うというのはよくあることだが、第1話から違っている。日本では「ノルマンディーに上陸せよ」が第1話だが、内容も間違いなく1話といえるエピソードで、実際制作ナンバーも1なのだが、米国ではなぜか11話として回想的なエピソードとして放送されており、日本では3話として放送された「あるドイツ将校」という話が米国での1話となっている。
日本でいえば、第1話から登場しているのは、ヘンリー、サンダース、ケーリー、そして第1シーズン(32話まで)のみのレギュラーであるブラドック(ジェッキー・グリーン)と衛生兵のウォルトン(スティーブン・ロジャース)で、カービーとリトルジョンは2話から、やはり初期レギュラーのビリー(トム・ローウェル、声・市川治)は5話からの登場となっている。
ブラドックは日本語版では何故か関西弁の中年兵士で、コメディリーフ的な役割を担っており9回ほど登場している。ウォルトンは若くハンサムな衛生兵で、基本はやはりドクと呼ばれているが、一度そのウォルトンという本名が登場したらしい。第2シーズン(33話から)よりカーターに交替している。ビリーは二十歳前後の若い二等兵で、第2シーズンまでで降板したようである。つまり第3シーズン(63話より)上記のレギュラーでほぼ固定され、どんなに重傷をおっても死ぬことはない。
「コンバット」といえば、あの「スターリング、ヴィック・モロー、エンド、リック・ジェースン」というオープニングだが、両国共に第2話として放送された「三人の新入兵」では、その新兵役の三人とカービー役のジャック・ホーガンの名がオープニングで読み上げられている。この話で生き残った二人の新兵テンプル(ジョン・コンシダイン)とクラウン(アーノルド・メリット)は11話で再登場するが、テンプルは戦死する。残るクラウンは20話にも登場するが死なない。しかし、第2シーズンの「遠い道」という前後編エピソードの序盤でクラウンはあっさり死亡。実はこれ、日本語版では同じアーノルド・メリットが演じていたのでクラウン役になっていたが、本国版ではクラウンではない別の兵士ということだったようだ。あまりにあっさり殺られたので、ちょっと驚いた記憶がある。まあ、どっちでもいいといえばいい役なのだけれども。
女三四郎/命を賭けます
タイトルから想像できると思うが、女柔道家が主人公のドラマで、その強き女を演じるのが江波杏子である。まあ見た目確かに強そうなイメージだが、柔道というよりはやはり小太刀とかドスとかの方が合っていると思う。ストーリーは父親の仇をうつため特訓を重ねる早乙女千秋とのことだが、父親役が水島道太郎で、他に岡田英次、中尾彬、長沢純、久松保夫、そして佐藤允という渋い役者が揃っている。いつもながら詳細は不明なので、誰が仇なのかはこのメンバーだとやはり佐藤允だろうか。役名が飛鳥弦之介というそれっぽい名前だし。
この出演陣だとどこの制作かわかづらいが、主演の江波杏子は当時の大映のスター女優ということで、やはり大映テレビの制作であった。予定通りか打ち切りか不明だが、本ドラマは1クール13回で終了している。何といっても東京12チャンネル土曜夜8時からの放送で、裏番組は「素浪人花山大吉」「柳生十兵衛」、そして「8時だよ、全員集合」である。当時の子供で「女三四郎」を見ていた人はなかなかいないのではないだろうか。
その翌週は71年の正月だったのだが、懲りずに大映テレビが放ったのは、やはり女柔道ものである「命を賭けます」であった。主演はやはり当時の大映のスター女優である安田道代(大楠道代)である。安田は講道館の娘で、その乗っ取りを企む柔術道場との対決を描いたドラマらしい。安田も気の強そうな雰囲気はあるが、江波よりは女っぽい気がする。他の出演者は高城丈二、成田三樹夫、美川陽一郎、今井健二、鳳啓助、京唄子など。明らかに成田や今井が悪役なのだろう。安田演じる静の必殺技が「紅吹雪」というらしい。最終回などサブタイトルにも三度「紅吹雪」の文字が登場している。
当然、これも1クールで終了。ところでこのドラマ、検索をかけてのヒット数の少ないこと。やはり見ていた人はあまりいなさそうである。
ちなみに、この翌週からは大映テレビではなく東宝の「ワン・ツウ・アタック」(主演・太田黒久美)がスタートしている。