お宝映画・番組私的見聞録 -268ページ目

コードナンバー108 七人のリブ

「スーパーガール」より遡ること三年(76年)、やはり女性七人組によるアクションドラマが存在した。それがこの「七人のリブ」である。制作が「月光仮面」「隠密剣士」など子供向けドラマばかり作っていた宣弘社である。「プレイガール」のようなドラマをと意気込んでスタートしたらしいが13話で終了となってしまった。ストーリーは国際秘密捜査機関日本支部七人の活躍を描くと言った感じで、主演は野際陽子で、メンバーに牧れいもいることから、どうしても「スーパーガール」と混同してしまう。まあこの「七人のリブ」を知っている人はあまりいないと思うが。他のメンバーに前田美波里にジュディ・オングのベテラン勢、よくわからないが毬杏奴(まりあんぬと読む、勿論真理アンヌとは別人である)にミッチー・ラブ、そして「高校教師(加山雄三版)」や東映のスケ番ものなどで活躍していた山内恵美子という顔ぶれである。個人的には山内目当てだったが、このメンバーの中ではあまり目だっていなかったような気がする。主題歌を歌っていたのはその「高校教師」と同じ夏木マリであった。いい歌なのだがタイトルがわからんし、CD化もされていないと思われる。この番組も本放送以来お目にかかっていないので、内容など覚えていないが最終回のみ記憶がある。二人の殺し屋(浜田晃、萩原紀)にメンバーが命を狙われ竜子(毬杏奴)が殺される。復讐に燃えるリブたちは彼らと対決し、見事討ち果たすといったようなストーリーであったと思う。是非もう一度みてみたいのだが、版権元不明のためCSでも放映できないのだそうだ。放映されない番組にはこういった事情も存在する。なんとかならないものか。

ミラクルガール

「スーパーガール」の後番組がこの「ミラクルガール」である。女7人のレギュラーというのは一緒なのだが、前者は全52回に対しこちらは19回で打ち切られている。その理由というのが出演者同士の仲が悪かったからだと言われている。主演は当時30才の「かげろうお銀」こと由美かおるで、他のメンバーは「Gメン75」「鳩子の海」の藤田美保子、すでにベテランといった感じの伊佐山ひろ子、「スーパーガール」から続けて出演の日向明子と樹れい子、「シュークリーム」というグループ出身で「傷だらけの天使」のホーン・ユキ、そしてモデル出身のナンシー・チェニーという面々で、前作の谷幹一のポジションには岡田真澄がついた。本放送以来約25年見ていないので(CSでも未放映)、内容はほとんど覚えていないが、お色気度は抑え目だったような印象がある。この番組で一番の出来事といえば、まずわずか4話にて見るからに我侭そうな伊佐山が降板、そして実は由美かおると同い年のホーンも13話にて降板と詳細は不明だが前述の噂は本当だったらしい。後任は「天使のはらわた」など当時はポルノ路線に出演していた水原ゆう紀、JAC出身の新人・藤枝亜弥とどちらも中々の美形であった。しかし14話から登場の藤枝などはわずか6回で番組が終了と気の毒であった。まもなく芸能界を去ったようだし。まあどんな世界でもチームワークというのは重要なのだということを身をもって教えてくれた番組だったといえよう。

ザ・スーパーガール

「プレイガール」の後継作品といえるのがこの「スーパーガール」で、前者が保険調査員だったのに対してこちらはズバリ探偵である。女ばかり7人の「スーパーガール7探偵事務所」の活躍を描く。メンバーの前職はほとんどが婦警さんという設定であり、リーダーの広瀬悠子に「キイハンター」の野際陽子。他のメンバーに元田淵婦人のジャネット八田、「どうにもとまらない」「困ちゃうな」の山本リンダ、特撮系アクション女優の牧れい、何故か中年料理人の結城貢(オールナイトフジとかに出ていたおっさん)と結婚した泉じゅん、当時のグラビア系アイドル樹れい子、田中なおみといった面々である。「プレイガール」のようにメンバーのほとんどがお色気だのパンチラだのを披露できるわけではなく、その辺はほぼ泉じゅんと樹れい子が担当していた。特に樹の人気は大きく内容も彼女が主役の話が一番多かった。ちなみに25話でリンダは転職、26話でジャネットは殉職し、「美しきチャレンジャー」の新藤恵美とロマンポルノで活躍していた日向明子が加入した。あと男性唯一のレギュラー駒田警部を月光仮面にも出ていた浅草芸人・谷幹一が演じた。それにしても樹、牧、泉、田中と若きメンバーが芸能界を退いた中、最年長の野際はいまだに大活躍しているのだからたいしたものである。

ワン・ツウ・アタック

バーレーボールの実写物といえば「サインはV」が超有名だが、その少し後に作られたこちらは超マイナーだ。続編の「レッツゴー・ミュンヘン」と合わせてどうしても二番煎じ感が拭えない。しかも続編の方には「サインはV」にも登場した中山麻里(三田村邦彦の元妻)が登場するし。さて、こちらのヒロインを演じたのは太田黒久美で、「飛び出せ青春」で石橋正次が登場する回のみ登場する女生徒・生田みどり役が有名である。当時すでに24才くらいだったらしいがあまり違和感はなかった。まあ近藤正臣なんか30近くなっても普通に高校生演じていたし。でコーチの役を演じたのが竜崎勝で、三代目の「食いしん坊万歳」である。44才の若さでこの世を去っているが、その忘れ形見が現在フジテレビの人気アナウンサーである高島彩である。

緊急指令10-4・10-10

円谷プロでもマイナーな作品というのは結構ある。まあこれもタイトルからしてマイナーモード満載な作品だ。10-4は無線用語で「了解」、10-10は「通信終わり」というような意味である。つまりアマチュア無線が話の軸ななっているという、携帯電話全盛の現在ではまず成立しない番組である。主役は電波特捜隊の面々、そのリーダーが先にも書いた「忍者部隊月光」こと水木襄である。他には水木同様に東映ニューフェース出身の「キカイダー01」こと池田駿介、当時アクション女優といえばこの人「レッドバロン」「スーパーガール」の牧れい、そして特捜隊の顧問毛利教授には「時には娼婦のように」の黒沢年男といったメンバーであった。あとやはり五郎というガキの隊員がいて、後半から役者が替わった。普通の少年が小太り少年になり、しかも演技のヘタなこと。どういう基準で選んだのか謎である。さて内容は怪獣もあれば宇宙人もあり、謎の生物から何も出ない回までバラエティに富んでいる。中でも印象深いのはやはり17話の巨大ネズミと18話の巨大ナメクジである。17話では牧れいの目の前で友人の女性(「飛び出せ青春」の女生徒役であった相原ふさ子)が地中に引きずりこまれ、結局白骨死体で発見される。18話では幼い少女が行方不明になり、連れて行った知り合いの男(東野英心)が当然疑われる。そんな時に現れた巨大ナメクジ、何故かナメクジの前に立ちはだかり倒そうと頑張る英心。つまり少女はナメクジに食われてしまっていたのたった。この手の番組では子供というものは都合よく助かるようになっているものだが、それだけに衝撃的であった。そうかと思えば、最終回は不良少女を更正させる話だったりするのだから、指針のわからん番組であった。

忍者部隊月光

「拳銃は最後の武器だ。我々は忍者部隊だ!」のセリフでお馴染みの「忍者部隊月光」は130回に渡って放送されたぐらいだから、当時は大人気のドラマだったはずだが、今一つマイナーなイメージがある。私が子供の頃見たことがなかったからかもしれないのだが(我が地元では放映されていない可能性もある)。月光、月輪、名月、三日月、満月、月影など全員名前に月がつく。さすがに臨月とか月見とかはいなかった。ちなみに月光には月田光一、名月には山名月之助などの本名も存在する。月光役は水木襄で東映の第4期ニューフェースである。同期には山城新伍、室田日出男、曽根晴美などがいる。しかし水木はこの月光もそうだが、「魔人ハンターミツルギ」とか「緊急指令10-4-10-10」とか東映とは関係ないそれはもうマイナーな特撮で主役を張った人である。全話通して出演したのは水木の他、石川竜二(月輪)と山口暁(名月)で、スタート時は共に18才であった。石川については子役として映画にも結構出ていたくらいしかわからないが、山口はこの後も「怪獣王子」「戦えマイティジャック」と出演し「仮面ライダーV3」のライダーマン役で有名になる。そして「電人ザボーガー」では主役と順調な特撮人生を歩んでいる。しかし三人とも既に故人である(らしい)。山口など39才の若さでこの世を去っている。他のメンバーでは渚健二(月影)は、1話から登場した初期の隊員で「戦えマイティジャック」では再び山口と隊員役で共演している。手塚しげお(流月)は「矢車剣之助」や「ワイルド7」そして「太陽にほえろ」でジーパンを射殺した男として有名だが、この番組に出ていたことは知らなかった(彼が出ていた時期は1回も見ていない)。あと女性隊員は森槙子(三日月)という人で、終半は加川淳子(銀月)に替わる。この手の番組につきもののガキの隊員・小島康則(半月)もいた。ちなみに第1話で殉職(自決)する隊員・月明を演じたのは現在は有名声優の広川太一郎だったりしたりするのである。

白獅子仮面

突然だが時代劇特撮物である。このジャンルでは「赤影」「ライオン丸」「嵐」など有名所もあるが、白獅子仮面は超マイナーといえるだろう。なにしろ1クールで終了し、ビデオ化もされていない(と思う)。先日CSで始まったので二十数年振りに見た。簡単に言えば、主人公の剣兵馬(いかにも主人公という名前だ)が「獅子吼(ししく)-っ!」と叫びながら二丁十手をかざすと白獅子仮面に変身し、悪の妖怪たちを退治するというものだ。兵馬を演じるのは当時二十歳の三ツ木清隆。中学生時代には「光速エスパー」を演じていた二枚目である。他のレギュラーが大岡越前に清川新吾、娘に瞳順子(先に書いた鬼一法眼で松尾嘉代の若い頃、つまりゴンザレスに犯される役を演じた)。そして京都で撮影されているせいか、時代劇ではお馴染みの役者が並ぶ。同心役の古川ロックは、必殺シリーズでも中村主水の同僚の同心だったりする。ここでは目明し役の千代田進一は、瓦版屋といえばこの人という感じである。そして顔はわからないが、名前だけは頻繁に見かける美鷹健児、広田和彦、横堀秀勝,丸尾好広といったエクランの面々など通好みなメンバーが揃っている。この番組の最大の欠点といえば、やはり敵であるから傘、三つ目、一つ目、化け猫といった妖怪の作りがちゃちいことであろう。子供心にも随分安っぽく見えたものである。白獅子仮面もどっちかといえば白髪鬼といった感じである。

唖侍 鬼一法眼

これは内容云々より、そのタイトルのみで放映は難しいだろうと思っていたのだが、そこはみんなの味方CS。タイトルを「鬼一法眼」とし、OPに映像処理を加える力技で放映した。(主演の若山富三郎のキャスト名をドアップにして、役名が「侍(鬼一法眼)」と見えるようにした。)どうみても、侍の上に何か文字がありそうで不自然ではあったが、放映しただけでよしとしよう。ちなみに音声はカットされていなかった。内容は異国人ゴンザレスに許婚を犯され、自らは喉を裂かれ声を失った侍が鬼一法眼と名前を変え、賞金稼ぎをしながら復讐の旅を続けるというものである。若山が一言も発さず(当たり前だが)、一見重そうに見える体で身軽で俊敏な殺陣を披露した。その後を追う許婚に松尾嘉代、法眼をサポートする謎の男卍(実は外国奉行)を実弟・勝新太郎が演じた。設定もハードだが内容もハードで、ある回では冒頭で縛られた少女がいきなり額を撃ちぬかれて殺される。犯人の若侍たち(石山律雄など)は子供たちを人質に断崖絶壁の上にあるアジトに立てこもる。法眼も救出のため崖を登るが途中で撃たれたりしてしまう。並の時代劇なら子供たちは救出されるものだが、この番組では平気で次々射殺されてしまうのだ。ラストは当然ゴンザレスとの対決だが、何故かゴンザレスはまともな人物になっており、正々堂々と法眼と勝負する。もちろん負けるのだが。どうせなら最後まで極悪人であって欲しかった。関係無いが若山は60年代初期には城健三朗と名乗っていた。やはり若山の方がしっくりくると思う。とにかく「鬼一法眼」は無事?放映されたが、座頭市の女版「めくらのお市」は無理だろうな。時代が違うとはいえ良くこんなタイトルの番組が作れたものだ。

おしどり右京捕物車

この番組は「座頭市」「丹下左膳」などに代表されるハンディキャップ時代劇の一つであり、「子連れ狼」の大人版といえるものである。鬼与力と言われた神谷右京(中村敦夫)が悪党の罠にはまって下半身不髄にされ、奉行所も追われる。しかし悪党退治しか能の無い右京は不屈の闘志で甦り、妻はな(ジュディ・オング)の押す箱車に乗り、鞭を武器に悪に立ち向かっていくというのが大まかなストーリーである。そんな彼らに協力するのが元同僚の秋山(前田吟)と観念(下条アトム)、音三(太田博之)という二人の若者である。特に観念と音三は報酬があるわけでもないのに右京に協力するのだ。そんなに恩義があるのか?劇中では特に語られていない。右京はぶっきらぼうでニコリともしないが、タイトルにもあるとおり夫婦仲は良く、阿吽の呼吸という感じである。見所はやはり悪党たちとの対決シーンである。必殺シリーズのスタッフが制作しているだけあって、それっぽい所も多分にある。相手の武器もライフル銃に爆裂弾、鉄の玉や同じ鞭使いとバリエーションに富んでいる。必殺シリーズもそうなのだが音楽が良い。主題歌のインストゥルメンタルだが、その曲にのっての対決シーンは見ていて躍動感が増す。他の必殺系の時代劇がいまいちに感じるのは音楽のせいが大きいと思う。「影同心」や「十手無用」、前回取り上げた「長崎犯科長」も殺しの場面のBGMが良くない。盛り上がりにかけるのだ。個人的に好きではないが「大江戸捜査網」や「影の軍団」の殺陣シーンはテーマミュージックをバックに斬りまくるが、ノリが良くおおいに盛り上がる。時代劇において音楽は重要なのだ。もちろん個人的な好みだけれども。

長崎犯科長

タイトル通り長崎が舞台で、長崎奉行が主役である。こう書くと「大岡越前」や「遠山の金さん」的なものを想像しそうだが、これはこの頃流行った必殺系の時代劇である。表の仕事で裁けない悪を、闇奉行として斬って捨てるという表裏一体の奉行・忠四郎を萬屋錦之介が演じている。闇奉行のメンバーにボウカンを撃ったり、直接メスを投げつける医者・良順(田中邦衛)、おかっ引きではないが十手(のようなもの)で撲殺する三次(火野正平)、短剣で突き刺すお文(杉本美樹)、そして忠四郎は刀のほかに短銃を使ったりする。他のレギュラーに新克利、太田博之(小銭寿し社長)、高峰圭二(ウルトラマンA)と火野同様に必殺シリーズでもお馴染みの面々(高峰は悪役だが)が顔を揃えていた。忠四郎は斬る直前「俺のツラァ見せてやる」と頭巾の下の顔をさらす。悪党たちは闇奉行が本当の奉行であることに驚くのである。ちなみに最終回では任期を終えた忠四郎が「またくるぜ」と江戸へ帰って行くというものであった。OP、EDの映像はウルトラマン、セブンの実相寺昭雄が担当しており、妙に目を惹くものになっている。日暮しというグループ(「いにしえ」というヒット曲もある)の歌う主題歌は「坂道」というらしいが、正式にCD化されたことがない。最近はやりの時代劇主題化集に収録されているのは、おそらくテレビのフィルムから録ったものだし。結構気に入っているのだが。