私のお客様は、結構頻繁に、パートナーや親や子供、そして友人等にお金を貸してしまいます。
そう簡単にお金は貸すべきではないのですが、当たり前のように安易に貸しているようです。
お客様は安易とは思っていないようですが、私にはとっても安易に貸しているように見えます。
お客様は共依存体質の方が多く、
「困っている人を助けなくちゃ」
「頼まれると断れない」
「断って関係を壊したくない」
という特徴をもっていて、その特徴を見事に利用されています。
そして「いつまで経っても返ってこない」と嘆いている方も多いです。
そんなお客様のお金の貸し方を聞いていて、「それは明らかに良くないでしょ」と感じることが多いので、注意点を書いてみようと思いました。
最低限の注意点です。
1.返済期限を決め、返済予定表を作らせて、進捗を確認すること
お客様の多くの方が返済期限を決めていません(マジであり得ません)。
「銀行じゃあるまいし」なんて思っていませんか?
そもそも身近な人に安易にお金を借りようとする人たちですから、そんな人たちが返済期限のないお金を「すぐに返さなきゃ!」と思うはずがありません。
そして、返済予定表を出させましょう。
一括で返すのか、分割で返すのなら月いくらなのか、どうやって返済資金を捻出するのか等を考えさせて、できるなら表のようなものを作らせ、都度計画通りにいっているか進捗を確認してください。
2.必要な額以上の金額を貸さないこと
お客様がやりがちなのが、必要な額以上の金額を貸してしまうということです。
端数を切り上げて貸したり、キリの良い金額に切り上げて貸す、ということをしてしまいがちです。
例えば、「72,000円貸してくれ」と言われたら、80,000円を貸したりします。
それならまだ良いですが、さらにキリの良い数字に切り上げて、100,000円を貸したりします。
なんだかもう数字しか見えていない感じなのですよね…。
3.お金の使い道(資金使途)を聞くこと
2と繋がる話でもあるのですが、お客様は相手がお金を何に使うのかをざっくりとしか聞きません。
借りた側としても、ざっくりとしか聞かれないので、借りたい金額をざっくりと答えるようになります。
「100,000円くらい貸してくれ」というような具合です。
本当は80,000円で十分なのに、借りる側が勝手にキリの良い数字に切り上げるのです。
2の例と合わせると、
例えば、72,000円必要なのに、借りる側が勝手にキリの良い数字に切り上げて「80,000円貸してくれ」と言い、貸す側がさらにキリの良い数字に切り上げて「じゃあ100,000円貸すね」等としてしまう、ということが起きます。
これ笑いごとじゃないですからね…。
4.使い道(資金使途)通りに使ったかどうかを確認すること
さらにお客様がやりがちなのは、使い道通りに使ったかどうかを確認しない、ということです。
3のところで書いたように、そもそも使い道をざっくりとしか聞かないのであれば、使い道通りに使ったかかどうかの確認もしようがないのですが…。
使い道を聞いたという前提での4ですが、レシートなり領収書なりを提出させてください。
「そこまでやるの?」なんて思っていませんか?
5.返し終わっていないのに、または返済実績がないのに、さらにお金を貸さないこと
返し終わっていない、または返済実績がない、というのはつまり「信用するに値しない」ということです。
そんな信用するに値しない人に、さらにお金を追加で貸すなんてバカげたことはやめてください。
どんどん調子に乗るだけですし、「お金を借りる」ということへの抵抗がなくなっていきます。
とりあえず以上です。
(借用書を作るだとか、返ってこないつもりで貸せ、とかそういったことは入れませんでした)
「(以上のように)ガチガチにルールを決めて、なんだか相手を信用していないみたいで、それで不快な思いをさせて関係を壊したくない」
というようなことを言う方がいますが、それで相手が不快な思いをするなら、その相手がおかしいですからね。
関係を壊したくないからこそ、ちゃんとした方が良いのですからね。
共依存体質の方は、こういったとっても大事なお金の話を曖昧にして、相手をダメにさせてしまうことが多いですので、くれぐれも以上のことを最低限注意しましょう。
ご相談すること自体に悩まないでくださいね。
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