ハーバードが発表　緑の多い学校ほど学力が高かった！あなたの脳を回復させる3つの自然との活用法

こんにちは、望月俊孝です。

【本田健×望月俊孝特別対談②】

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★ハーバードが発表　緑の多い学校ほど学力が高かった！あなたの脳を回復させる3つの自然との活用法

2019年、ハーバード大学公衆衛生大学院の研究チームは
とても興味深い調査を発表しました。※1
高度650キロの上空を飛ぶ
人工衛星から撮られた画像を使い
各学校の校庭の緑地の面積を調べました。

それと州の小・中・高の統一学力テストの結果
を照らし合わせると衝撃的な傾向が判明しました。
「学校の周囲の緑地が広いほど、学年の数学と英語の成績が高い」
たしかに自然は私達の自律神経をととのえ
ストレスを減らし騒音や大気汚染から守ってくれます。

そして本調査はその恩恵が学習能力まで及ぶことを
教えてくれています。

1. 1日20分の自然の中を歩こう

大人の私達もぜひその恩恵に預かりましょう。
とはいえオフィス街には豊かな自然は少ないものです。
私達から自然に向かう必要があります。

この点、散歩（ウォーキング）が
短時間でできおすすめです。
もうすでにされている方もいるでしょう。
ここでお伝えしたいのは、
あえて自然の中を歩く意味です。
ミシガン大学のマーク・バーマン博士は
2008年にこんなユニークな研究をしました。※2

38人のミシガン大学の学生に
聞いた数字の列を逆方向から繰り返してもうら
認知力テストを受けてもらいます。

その後、被験者を2つのグループに分けて
それぞれ行動を指示します。

A群　55分間　人里離れた果樹園を散歩してもうら
B群　55分間　交通量の多い市街地を散歩してもらう。

その後でもう1度、さきほどの
認知力テストを受けてもらいます。

結果は、両者ともスコアが上がっていましたが
より高かったのは自然を散策したA群でした。
都会であっても、神社仏閣や
大きな公園であれば自然は残っています。
そして嬉しいことにハイキングのように
長時間歩く必要もありません。
ハーバード大学医学大学院の研究によると、
1週間に2.5時間、つまり1日たった21分の
ウォーキングで心臓病のリスクを
30％減らすことができると言われています。

ウォーキングなどの運動は2型糖尿病やがん、
高血圧や高コレステロールのリスクも低下させ、
認知症の予防にも効果的という報告もあります。

米国疾病対策予防センター所長
トーマス・フリーデンはウォーキングを
「劇薬に最も近いもの」と表現しています。

ぜひ健康のためにも、1日20分程度から
身近な自然のなかをウォーキングしてみてください。

2. わずか40秒間緑を見ただけで注意が高まる

「目が疲れたら遠くの緑を見なさい」
小学校の頃、親や先生から言われたことでしょう。
その割には、よそ見は注意されたかもしれません。
でも実はこうした窓の外の自然を
「よそ見」は大きな学習効果があるのです。
2015年、メルボルン大学の研究チームが行った実験です。※4
150人の大学生に注意力が必要な認知テストに
挑戦してもらいます。その後、40秒間
窓の外の風景を眺めてもらいます。
このとき学生は次の2グループに分けられていました。

A群　花が咲く緑の自然が育てられた屋根
B群　むき出しのコンクルートの屋根

その後で再び同じ課題に挑戦してもらいます。
結果はA群（自然をながめた）方が
B群（コンクリートをながめた）よりも
ミスが少なく高いスコアになりました。
これは、自然をながめたことで
大脳皮質下で覚醒がおき
注意を制御する力が回復したためとされています。

たった40秒間で良いのです。
ぜひ仕事や学習で疲れたら、
積極的に窓から自然をみましょう。

3. 最終手段　自然の写真でもOK

とはいえ環境によっては
全く外が見えない場合もあるでしょう。
その場合もご安心ください。
前述のマーク・バーマン博士のもう１つの実験によると
10分間、自然の風景の写真をながめた参加者は同じ時間
市街地の写真をながめた参加者よりも認知力が回復
していることが分かりました。※5
すなわち自然の「写真」でも
一定の効果はあるようです。

スマホの待ち受けやPCのディスクトップ、あるいは
部屋の壁にぜひ1枚は自然の写真を入れておきましょう。
いかがでしたか？
結局、私達の学習力の最大の回復装置は「自然」なのです。
迷ったら、自然のある方を選びましょう。

本日もお読みいただき
ありがとうございました。