故郷の旧友から急にメールが送られてきました。

 

我が家にもないようなずいぶんと前の写真でした。

 

7歳か8歳のころの写真だと思います。

宮崎少年ラグビースクールに通っていたころに撮った写真で、一緒に写っている旧友は今では立派な九州電機組合の青年代表理事になって会議で忙しくしています。

僕が5歳から中学まで所属した宮崎少年ラグビースクールは、これまでに多くの良い選手を輩出しています。僕たちの世代はコーチたちも本当に熱心で中学に上がるまで一度も負けたことがないくらい充実していたチームでした。

 

 

左:やっちゃん、右:T🐘

 

 

もう一枚送ってくれた写真は、コーチと僕たちの写真でした。

この中のどこかに僕が5歳から中学までずっと一緒にプレーした奥野徹朗くんがいます。奥野くんは今トヨタヴェルブリッツでアシスタントコーチをしていて、僕らは大人になっても一緒に同じトップリーグでラグビーをする機会に恵まれ、日本のハイパフォーマンスのラグビーをリードする立場で活躍させてもらえています。

 

 

 

 

 

この写真を見て気づくことがあります。

 

コーチと子どもたちの距離です。

 

そして、

 

子どもたち同士の距離です。

 

 

ラグビーフットボールの持つ”コアバリュー”というのをご存知でしょうか?

ラグビーが社会的で道徳的であり、その環境の中で選手が育つために大切にしている価値です。

 

品位

情熱

結束

規律

尊重

 

の5つがラグビーのコアバリューですが、この中の結束が1枚の写真の中から感じることが出来ます。

 

 

 

 

結束=SOLIDARITY 

 

生涯続く友情、絆、チームワーク、そして文化的、地理的、政治的、宗教的な相違を超えた忠誠心につながる、一つにまとまった精神をもたらす。

 

 

写真を見ると、コーチと子どもたちの距離がとっても近いです。子どもたちはコーチの本当に近くにいて、とてもお利口さんにしています。小学校低学年の子どもたちですが、非常に高い忠誠心が植えつけられています。

また、子どもたち同士の距離もみんなピタッと寄り添いながら座っているのがわかります。僕らは小さいころにそんな事を教わった記憶なんてありませんが、自然と信頼や友情が生まれていて、この距離感になっているわけです。お互い無駄におしゃべりなんかせずにコーチがいう事をきちんと聞く準備が出来ている集団だからこの距離感でいられます。

 

 

 

最近、海外のコーチング理論が多く入ってきていて、特にニュージーランドからの影響力は大きく、全てを鵜呑みにして完全コピーで成り立っている若い指導者たちが日本ラグビーの中には見受けられますが、僕は、ラグビーのコアバリューを養い大きくして守っていくヒントは、たくさん日本ラグビー界の中に昔からあると思っています。

 

 

日本ラグビーはまだ、Jリーグサッカー、プロ野球やバスケットボールBリーグのような100%プロフェッショナルスポーツではありませんが、僕らのようなハイパフォーマンスに関わりグランドに立って日本をリードしていく役割の人たちは、日頃の活動や難易度の高い試合からくるストレスやフラストレーションに自分自身が負けることなく、大きなピクチャーを見ながら、スポーツの持つコアバリューを守って維持していき、発信をして広めていかないといけないと思います。

 

 

 

 

各カテゴリーで全国大会が始まっているので、そういったバリューが見られるか注目してみましょう。

 

クオリティの高い写真が送られてきて、とても嬉しくなりました。

友情と絆に感謝。

 

T🐘