ウラジオストクからモスクワまで全線9000km以上に及び始点から終点までは7泊8日もかかる。
そんなシベリア鉄道に乗ってみたいとは思っていたが、8日間は長すぎるし一気にモスクワまで進んでしまう。
そんな事を考えていたらシベリア鉄道の支線が北京から出ている事を知りモンゴルの首都ウランバートルまで行く事にした。
そうすればシベリア鉄道を上手い具合につまみ食いできる☆
※モンゴル滞在2012年4月18日~5月6日
シベリア鉄道
赤い線がシベリア鉄道の本線。
僕が乗ったのは青い線の始点からピンが立っているところまで。
これでも東京から鹿児島位までの距離があり所要時間は約30時間。
より大きな地図で シベリア鉄道で北京からウランバートルへ を表示
中国の鉄道は改札が無いので、車両毎に車掌が立っていて、ここで切符の確認を行う。
車両毎に絨毯の色やコンパートメント(客室)の壁の色が違う。
僕が乗ったのは一番安い客席。
二段ベットのようになっていて一つのコンパートメントに4人が入る。
空いていた為、オーストラリア人の女性バックパッカーと二人だけだった。
こちらは食堂車。
薔薇が一輪置かれていてちょっと洒落ている。
が、トイレにビックリした。
中国国内の長距離列車と同様、用を足してペダルを踏むとパカッと下が開いて線路に全て垂れ流す仕様。
線路には絶対に近づきたく無い笑
これは時刻表。
良く見ると上から六つ目の駅でなぜか停車時間が3時間22分もある事に気付く。。。
ここは中国とモンゴルの国境の駅なんだけど、この駅に着いてこの停車時間の謎が解けた。
車庫のようなところに停車してしばらくすると突然
「ガコーーーーン!!」
というもの凄い騒音と共に後ろから列車が追突したんじゃないか?って程の衝撃がありその度に電車が数メートル動く。
これを何十回と繰り返していた。
この衝撃もあとから分かったんだけど、全ての車両を1両ずつ切り離していたらしい。
気が付くと前の車両が離れていた。
すると今度は自分が乗っている車両がなぜかリフトアップされはじめた笑
リフトアップされている他の車両↓
客を乗せたまま電車をリフトアップするなんて、、さすが中国。
なんでこんな事するんでしょう?
正解は最後に書きます(・∀・)
ちなみにこの停車している間、全てのトイレの鍵がかけられトイレを使う事は出来ない。
トイレ使ったら車庫が汚物だらけになっちゃうからね笑
こんな作業を真夜中にするもんだから全然落ち着いて寝る事も出来なかったが、なんとか朝を迎えた。
電車はゴビ砂漠の中を走っていた。
隙間から入り込んだ砂がテーブルの上にうっすら積もり、顔や喉も妙に砂っぽかった。
顔を洗い朝食を食べに食堂車へ。
なんと食堂車がモンゴル風に変わっていた!!
モンゴルへの期待が膨らむ!
モンゴルの首都ウランバートル
モンゴル、ウランバートル駅に到着。
到着して5分後、スリに遭った。
簡単に説明すると、背後から鞄を空けられ、貴重品が全て入っている財布を盗まれた。
パスポートも現金もクレジットカードも全て無くなった。
ショックでしばらくその場にいると15分後、知らないおっさんがそれを全て返しに来た。
意味が分からなかった。
そのおっさんが犯人かもしれないけど、そんな事はどうでも良かった。
あとから詳しい人に聞いたんだけど、モンゴル人は中国人が大嫌いで、中国人に対してこういう事をするみたい。
けど日本人は大好き。
パスポートを見て日本人だったから返しに来たんじゃないか?との事。
その他ウランバートルの印象は、、、
ほとんどのマンホールにふたがない笑
気を付けないと歩いていて突然マンホールの中に落ちるなんて事もある。
マンホールのふたは鉄で出来ているから売ればお金になる。
だから鉄くず屋に売る為に盗まれちゃうんだって。。。
そしてこのマンホールの穴の中に住む子供達がたくさんいる事を後から知った。
経済的な事情で育てる事が出来なくなり捨てられた子供達がたくさんいるのだ。
この子供達は「マンホールチルドレン」と呼ばれている。
"マンホールチルドレンとは?
マンホールチルドレンとは、文字通りマンホールで生活している子ども達のことです。
『モンゴル』というと大多数の方が青々しい草原を思い浮かべると思いますが、真冬には気温が-30℃にまで下がる極寒の地です。行き場を失った子ども達がマンホールで暮らしています。マンホールの中には温水供給パイプが通っていて地上よりも暖かいからです。
しかし、マンホールは汚水が漏れている所、虫が湧いている所があるなどその環境は劣悪で、子ども達は常に感染病や皮膚病の脅威にさらされています。"
引用元:http://yuimar.org/manhole-children/about/
ウランバートル中心部はこんな感じ。
しっかり舗装はされている。
とてもお世話になったゲストハウス
「ゴールデンゴビゲストハウス」
ザイサンの丘から眺めたウランバートル市内
なぜか崖っぷちで談笑しているモンゴル人
なんなのこの落ち着きw
ウランバートル市内はこれといった観光資源がない。
宿のオーナーにも
「モンゴルは郊外に出て初めて魅力が分かる」と言われた。
しいて言えばザハと呼ばれる市場に行く事くらいだろーか。
なので最後にモンゴルで食べたものを紹介します☆
モンゴル料理
物価は日本より全然安い。
↓コーラ、塩ミルクティー、ホーショールという揚げ餃子、野菜スープ&野菜サラダ
全部で約240円程。
塩ミルクティーは最強にまずかった。
何でも食べれる俺だけど・・・これだけは無理だった。
そして揚げ餃子。
羊の臭さがたまらなかった・・・
他の店で超美味そうに見える揚げ餃子を発見したのでもう一度トライ。
やっぱり羊の臭さが最強レベルで全て食べれなかった。
日本で食べる羊肉の臭さとは全く別でかなり臭いが強い。
これはそんなに羊の臭みが気にならず美味いとは言えないけど食べきれた。
そしてようやく当たり。
羊の臭いは若干きになるもののこれは美味しかった!
麺類は全て外れだった・・・
麺やスープにまで羊肉の臭さが広がっている。
もはやパクチーではごまかしきれていない・・・
とにかく全てが羊肉の味!それがモンゴルでした。
ちなみにマクドナルドとかスターバックスとか・・・そういうのは一軒もない。
経済が急成長しているから出来る日は近いかも?
最後にウランバートルから中国に戻る時に乗った普通の電車。
シベリア鉄道は高いから普通の電車で戻る事にした。
3段目の荷物置きにまでおばちゃんが寝ているの図。笑
インドの電車とたいして変わらない・・・
「電車をリフトアップする理由」
中国とモンゴルでは線路の幅が違うんだって。
だから全車両を一度リフトアップして車輪部分だけを総取っ替えする。
なんだかもの凄く効率が悪い気がするけど・・・
陸続きの国境が無い日本人には理解は難しいですね。
モンゴルの郊外編はこちら↓
「モンゴルで遊牧民のゲルに泊まってきた!」
http://ameblo.jp/tabi-ga-suki/entry-11857238443.html
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ーーー追記2016/4/24ーーー