心の拠りどころ

ドイツ生まれのスイスの実業家、
エミール・ゲオルク・ビュールレ氏の
コレクションが64点が来日!



至上の印象派展
ビュールレ・コレクション


観に行ってきました~!





数多くの名作を誇る世界的な
プライベート・コレクションの一つ、
スイスのビュールレ・コレクションは、
これまでヨーロッパ以外でまとまって
所蔵品が公開された事はありませんでしたが
今回27年ぶりに日本でのコレクション展が実現。


ビュールレ・コレクションは
2020年にチューリヒ美術館に移管
されるために、その全貌を日本で
見ることが出来る最後のチャンス…!?





彼のコレクションは
印象派中心に徹していて、
その他の作品は印象派を
補完するものとして
蒐集されています。

その原動力となったのは
モネの「ヒナゲシ畑」を
描いたものだったそうで、
本展覧会にも1点出展
されていました。


<出典 NAVERまとめ

空との対比が凄いです…!







【展覧会名】

至上の印象派展
ビュールレ・コレクション

Impressionist Masterpieces
from the E.G. Buehrle Collection,
Zurich (Switzerland)


【会期】
2018年2月14日(水) ~ 5月7日(月)


【開館時間】
午前10時~午後6時
(毎週金・土曜日、4月28日(土)
 から5月6日(日)は午後8時まで)

※入場は閉館の30分前まで


【休館日】
毎週火曜日
(ただし5月1日(火)は除く)


【会場】
国立新美術館
企画展示室1E〔東京・六本木〕


【アクセス】
〒106-8558
東京都港区六本木7-22-2

東京メトロ千代田線乃木坂駅
青山霊園方面改札 6出口(美術館直結)

東京メトロ日比谷線六本木駅
4a出口から徒歩約5分

都営地下鉄大江戸線六本木駅
7出口から徒歩約4分

※美術館に駐車場はございません。






名立たる巨匠たち!

名作への期待に胸膨らませて
会場を訪れた来館者を先ず
お迎えするのは、肖像画の数々。

ピエール=オーギュスト・ルノワール
《アルフレッド・シスレーの肖像》


<出典 公式HP

経済的な困窮など
苦難に見舞われる前の
若きシスレーの姿が…。

風景画+印象主義
シスレーは59年の生涯で
800点ほどの油彩画を
残していますが、

静物画と風景画20点弱を除き、
風景画ばかりを描きました。





先へ進むと「ヨーロッパの都市」

第2章はタイトル通り、
ヴェネツィア、ロンドン、
パリといったヨーロッパの
大都市を描いた作品の数々!

アントーニオ・カナール(カナレット)
《サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂、ヴェネツィア》


<出典 公式HP

121×152cmという大きさ
以上に大きく感じたのは絵の
迫力なのかなと思いました。
もう本当に吸い込まれそうで…。

暖かな陽光と輝く水面、
澄んだ大気や建造物の細密さ。

感動してポカーンと立ち尽くす。




そして、

これと対に展示されていた
ポール・シニャックの
《ジュデッカ運河、ヴェネツィア、朝》
(サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂)


<出典 NAVERまとめ

同じ場所を描いている作品なのに
まるで別の世界のように見えます。

目の前にいた男性が
「さ、最強のモザイク…!」
と興奮した様子で話していた。

そっかぁ~
色んな見方が出来るなぁ~




さらに展示の奥へと進む。


印象派の画家たちは、肖像、静物、
風俗など様々な主題に挑戦しましたが、
最も熱心に取り組んだ画題が風景でした。


<出典 公式HP

こちらは
エドゥアール・マネ
《ベルヴュの庭の隅》


日本初公開…!
マネが夏の間過ごしていた
パリ近郊の別荘とその庭です。





ポール・セザンヌの作品も
沢山展示されていました。


<出典 公式Twitter

近代美術の金字塔!
セザンヌの肖像画のなかでも
最も有名な《赤いチョッキの少年》

展示のキー・ビジュアルに
なっていて絵の前は
人が集まっていました。

よく見ると両腕の長さに
違いがありますが、
パッと見であまり違和感を
感じないのが不思議だな~!


頭を支える腕の直線や、
背中や手前に長く
引き伸ばされた腕の曲線が、
カーテンやテーブルクロスの
斜めの線と絶妙な均衡を
保っています。

遠近法に基づいて
絵を描くべきという
大前提を崩す独特の視点。

絵はモチーフを上手く
再現するだけではなくて
構成も大事な要素なんだなぁ。
知れば知るほど深いです…





絵画史上、最も有名な少女像とも
いわれるルノワールの“可愛いイレーヌ”
《イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢》


<出典 公式HP

展示メイン・ビジュアル。

裕福な銀行家の
ルイ・カーン・ダンヴェール伯爵の
長女イレーヌを描いた作品です。

ポスター等で見ても綺麗だけど
実物はより美しく感動しました。





セザンヌと並ぶポスト印象派の
代表的画家ファン・ゴッホの
コレクションも沢山ありました。

僕が以前観に行った
「ゴッホとゴーギャン展」
を思い出したり…

ゴッホとゴーギャン展

炎の人と呼ばれるこの画家が、
いかにその短い生涯を
燃やし尽くして作品を
生み出したのか?

僕も頑張ろう!と
刺激を受けました。




先に進むと
ピカソやブラックなど、
20世紀のモダン・アートに
スポットを当てたコーナーへ。

絵画革命の熱気が凄い!
個人的にアンドレ・ドラン
《室内の情景(テーブル)》が
めちゃくちゃ好きでした。




最後は写真撮影OK!
第10章「新たなる絵画の地平」



クロード・モネ
《睡蓮の池、緑の反映》


高さ2メートル×幅4メートルの大作
《睡蓮の池、緑の反映》は、
これまでスイス国外には1度も
出たことがありませんでした。

日本人がまだ見たことのない
モネの「睡蓮」でございます。
門外不出といわれた
モネの最高傑作です!


個人でこれだけ
集めてしまうって
もう本当に信じられません。


絵の具の厚みや艶感、迫力は
生で見ないとなかなか
伝わらないかもしれません。
やっぱり来て良かった…!
感動しました。




グッズ販売のコーナーもあり
気になったものを購入です。



アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック
《コンフェッティ》がキュート!
つい何回も見てしまいます。

ゴッホとモネの絵が描かれた缶
中身はチョコレートなのですが
筆箱としても使えそうな感じ。
とってもお洒落です!



目的を持って
収集してこそ
価値が生まれる。

筋の通った審美眼…!


“至上の印象派コレクション”


本当に素敵でした。
楽しかったな~!






【虎彦くんと行く美術館ブログ】

岡本太郎記念館

ティツィアーノとヴェネツィア派展

ミュシャ展 2017

ブリューゲル「バベルの塔」展

アルチンボルド展

Point-Rhythm World-モネの小宇宙-

「怖い絵」展

オットー・ネーベル展

「北斎とジャポニスム」展

ブリューゲル展 画家一族 150年の系譜


【美術館や展示会の記事一覧】
http://ameblo.jp/t-ayagiri/theme-10101315658.html

【アイ★チュウの記事一覧】
https://ameblo.jp/t-ayagiri/theme-10101316448.html



それでは、またね~!