思考のラビリンスへ

"だまし絵"の雑誌・特集などでは
必ずその作品が取り上げられる
奇才の宮廷画家アルチンボルド!



ずっと気になっていたんです。

「アルチンボルド展」
に行ってきました~!


日本で初めて、
アルチンボルドのユーモアある
知略の芸術を本格的にご紹介。

(一般的な「だまし絵」としてではない)


世界各地の主要美術館が所蔵する
アルチンボルドの油彩約10点のほか、
素描などおよそ100点により、
この画家のイメージ世界の生成の秘密に迫る!


ということで…



虎彦くんも一緒です。
いつもありがとう~!!





【期間】

2017年6月20日(火)~9月24日(日)


【会場】

国立西洋美術館


【時間】

午前9時30分―午後5時30分
〔金・土曜日は午後9時まで〕

※入館は閉館の30分前まで


【休館日】

月曜日、7月18日(火)

※ただし、7月17日(月)、
 8月14日(月)、9月18日(月)は開館





入口の施工がウルトラ格好良い。
無機質なコンクリートと
合わさってクール過ぎました!



そして、そのすぐ近くには
こんなコーナーもあります。

「アルチンボルドメーカー」



彼に自分の顔を描いてほしい。

そんな、全アルチンボルドファンの
願いを叶える夢の記念撮影コーナーです。

自分の野菜・フルーツ顔に、
会場で出会ってみませんか?





楽しみ方が看板に書かれていました。


よし、僕もやってみよう…!


顏認証カメラに向かって
全力のキメ顔をする綾切拓也。


完成したのがこちら!





メガネかけてないけど
なぜかメガネっぽい感じの
物体が見える…どうしてだろう?



あ~なるほど。

つまり、まとめると
綾切くんは彫りが深くて優しくて
スーパービューティフォーって
ことでいいんですね? (違う)


ちなみに横顔はこんな感じ。



髪がもさっとしてるところとか
結構似ているから面白い。




かなり人気のコーナーの為に
写真撮影はちょっと勇気がいる←






ジュゼッペ・アルチンボルド(1527-1593)
生まれはイタリア、ミラノです。

あの有名なレオナルド・ダ・ヴィンチの
生まれ故郷もミラノですが、
アルチンボルドの活躍した時期は、
ダヴィンチが亡くなって50年以上経った頃。



また、展示の中で
「ハプスブルク宮廷」
について書かれていたのですが


自分のメモを見ると




皇帝たちは、多種多様な自然物と
人工物のコレクションを収めた
「知のアーカイブ」、いわゆる
クンストカンマー(芸術と驚異の部屋)
を築いていた。

宮廷には付属の植物園や動物園があった。

それらの世界中から集められた数々が
アルチンボルドの想像力と共鳴し高めた。





実際にそのクンストカンマーが
どんな感じなのかも展示されていて
すごく興味深かったです。

なんだろう…
SF映画に出てきそうな
シュールさがありました。




代表作の連作 《四季》


<出典 公式サイト

ジュゼッペ・アルチンボルド/四季
左から順に《春》《夏》《秋》《冬》

肖像画…!
でも、人であって人ではない。

遠くから見ても本当に凄いし、
近くで見ると季節を象徴する
花や果物で顏が構成されていて
新しい発見の連続…止まらない好奇心←

「春」は咲き乱れる花々
「夏」は桃やトウモロコシなど
「秋」はカボチャやブドウといった収穫物
「冬」は枯れ朽ちた切り株

顔を構成する植物は、
精妙な描写ゆえに全て判別可能、
1563年ヴァージョンの《春》には
80種もの花々が描き込まれている。




そして、僕が今回楽しみにしていた…




連作 《四大元素》


<出典 公式サイト

ジュゼッペ・アルチンボルド/四大元素
左から順に《大気》《火》《大地》《水》


4つの要素を、
それぞれにふさわしいモチーフを
組み合わせた擬人像として
表現している作品です。


僕はゲームが大好きなので
RPGによくある感じだ!とか
勝手に興奮しちゃってました。

「テイルズ」シリーズ作品とか
FFにも各属性の精霊、獣が登場するよね!


ちょっとグロテスクに感じたけど
《水》は60種類以上もの水に関する
生き物が縮尺を無視して描き込まれ
不気味なのに詳しく見たいという…(笑)


《大地》はギリシャ神話の
英雄ヘラクレスがまとっていた
毛皮を表すライオンのほかに、
ハプスブルク家が属していた
金羊毛騎士団と関連する羊などが
描かれ皇帝を象徴しています。


《大気》は皇帝を象徴する鷲や
ハプスブルク家の紋章に登場する
クジャクも描かれています。


今回一緒に来てくれた
虎彦くんは《大地》や《大気》に登場する
動物たちを見てどう感じたのだろう…?

彼も画家として死ぬまでに
世界中の動物の絵を描くことを
目標としているのです。




さらに進むと



《庭師/野菜》と《コック/肉》


<出典 公式サイト

※絵を上下さかさまにして見て下さい


絵を上下さかさまにしても
鑑賞ができる作品は
アルチンボルドが活躍する
以前にも存在していましたが

上下それぞれで全く異なる絵が
表現された例はなかったとされています。


最近の携帯は自動で画面回転し
向きを合わせるという優秀な機能があり
さかさにならない場合もあるから注意。

自動回転をOFF、
もしくは己で回転してね←




あと、ちょっと気になったのが


【閲覧注意(?)】




公式さんも"例の皿"と仰っている…(笑)
ちょうど僕の横にいた男性2人組が
こんなもので食べたくないよなぁ…
と言っていてめちゃくちゃ共感出来た。


そこに女性とそのお子様がやってきて


「これ何で出来てるの?」
 ↓
母が子に耳打ち
 ↓
「え?なに?」
 ↓
母が子に再度耳打ち
 ↓
「え?聞えない!」
 ↓
母、三度目の正直で耳打ち
 ↓
「えっ!?なに!?」
 ↓
次の作品へ進む


本当にゴメンなさい
ちょっと笑った。。。




他にもこんなコーナーが!



豊かな実りを描いた作品《秋》を立体化!

Eテレ・ニャンちゅうワールド放送局の
おねんどお姉さんがオリジナルのテーマで
制作された4つの顔作品の展示。




《誘惑》

本当にキュートな見た目!





《今夜はカレーライス》

今夜のメニューはカレーで決まり!?





《胃もたれ》

これだけ食べれば確かに…!笑





《ビタミンB2》

体に欠かせない栄養素ですね。
鼻の部分はタコでしょうか?
可愛いです。





最後はグッズコーナーです。



色々ありましたよ~!
「フリーズドライ」美味しそう…!



野菜に果物ということで
展示とメッチャ合ってる!(笑)



僕はクリアファイルと蜂蜜、
フェイスパックを購入しました。



《四大元素》のクリアファイルも
欲しかったけど僕の見た限り
置いていなかった…のでこちらに!





「アルチンボルド・ハニネード」

フルーティーなライチはちみつに、
甘酸っぱいポンカンと
キリッと酸味が効いたレモン、
新鮮な生姜を漬け込んだもの。

色鮮やかなグランベリーもあって
連作《四季》を見ているみたいですね。



お次はフェイスパック…!



使ってみたらこんな感じに。
野菜・果物・花でいっぱいです。


この状態で15分待ちました
美容成分も肌にいっぱい…のはず!



真面目にやってもシュール!






「アルチンボルド展」


マニアックな世界だけど
全然知識のない僕でも
さかさまに見たりして楽しめたし

絵を見れば見るほど暗号というか
「あ、もしかして…!」みたいな
発見があって面白かったです。




公式サイトはこちら
http://arcimboldo2017.jp/



是非、皆さんも行ってみて下さいね!






【虎彦くんと行く美術館ブログ】

岡本太郎記念館

ティツィアーノとヴェネツィア派展

ミュシャ展 2017

ブリューゲル「バベルの塔」展

アルチンボルド展

Point-Rhythm World-モネの小宇宙-

「怖い絵」展

オットー・ネーベル展

「北斎とジャポニスム」展

ブリューゲル展 画家一族 150年の系譜


【美術館や展示会の記事一覧】
http://ameblo.jp/t-ayagiri/theme-10101315658.html



またね~!