原発のウソ・欺瞞について、当ブログでも、再三再四取り上げて参りましたが、
如何せん、文才の無い私が、いくら訴えかけようと、糠に釘馬の耳に念佛 状態。

しかし、「アメリカ横断ウルトラクイズ」など、日本テレビの往年の看板バラエティー番組で鳴らした伝説的な演出家が書かれた、ユーモア仕立ての本書「ごめんなさい、ずっと嘘をついてきました。 福島第一原発1号機 ほか原発一同」なら、多くの方の心に届き、“自分事” として考えるきっかけになるのでは?と、期待しています。



【目次
プロローグ

一つ目のごめんなさい
 私は空へ海へ、長年放射能を捨て続けてきました

二つ目のごめんなさい
 私が事故ると被害額が国家予算を超える!?

三つ目のごめんなさい
 またまた外務省が隠した報告書は、原発へのミサイル攻撃の損害試算

四つ目のごめんなさい
 私が出す何十種類もの放射能。人体への影響は未だわからない

五つ目のごめんなさい
 子どもたちへ、将来を心配させてしまってごめんなさい

六つ目のごめんなさい
 西日本や韓国の原発が事故ると大変よ

七つ目のごめんなさい
 米国ではダメダメな避難計画だと原発は働けない。けど日本は……?

八つ目のごめんなさい
 放射能は、まやかしだらけでごめんなさい

九つ目のごめんなさい
 国策原発も、まやかしだらけでごめんなさい

十個目のごめんなさい
 ヨーロッパの新原発と比べ貧弱すぎてごめんなさい

十一個目のごめんなさい
 放射能だけでなく大量の熱を海に捨ててきました

十二個目のごめんなさい
 大切な廃炉の話を聴いてください

十三個目のごめんなさい
 それは私たちが出す核のゴミのこと

十四個目のごめんなさい
 実は、原発の過酷事故は何度も起きてた

エピローグ 最後のごめんなさい 
 先進国で日本だけ、ガン死が増え続けています】

福島原発事故:あの日、テレビが伝えた 「”デマ”と嘘と真実」 新型コロナでは?

原発事故 そして〝計画停電テロ〟・・あの日抱いた恐怖と怒り

“核のごみ” 次世代に残すのは倫理的な問題=独・倫理委

「土台無理」な “核”燃料デブリ取り出し

福島原発「廃炉まで40年」?スリーマイル「最長145年」チェルノブイリ「今後100年手付かず」

ウソつきに原発任せる狂気。本当は再エネ技術で一番を目指すべきなのだが・・

原発と電力自由化は両立しない。【原発支援策】なくば旧電力は経営破たん!

日立の英原発計画、電力買い取り 市場価格の1.6倍要求=それでも原発は必要??

やればできる“原発ゼロ”!小泉純一郎「日本は“原発ゼロ”で5年間やってきている」

経済効果も“神話”だった?柏崎刈羽100社調査:原発停止 地元67社「影響ない」

原発は「夢の先進技術」どころか 危険なだけの原始的技術

コスト最安なのに?? 国が原発支援 なぜ??

原発 裏コスト 新電力も負担?アンフェアな〝原子力ムラの笛〟

原発の罪、原発を欲した愚か者の罪

原発は国家ぐるみの粉飾決算:将来の世代に責任転嫁する反社会的存在

原発・全部ウソだった①、ウソで固めた耐震強度。

志賀原発も直下に活断層か:2006年差し止め訴訟で運転停止の筈が・・

原発・全部ウソだった②、本当は高かったコスト。

原発・全部ウソだった③、本当は核抑止力?

原発の真実 『ウソの首謀者は自民党政権』だった?!(再掲)

【不都合な真実】プルサーマルで電気代割高に MOX燃料の原価、通常燃料の倍

電力自由化、コスト面で原発は不利な立場に!? 10年前の新聞記事より

福島県が“原発事故翌日”の放射線データ消去 「線量は平時と同じだった」??

原子力ムラが抗議した、「NHKスペシャル 調査報告 プルトニウム大国・日本」

原発は戦争のための道具⇒原子炉は長崎原爆を開発するために製造された!?

核兵器と原発は一卵性双生児 原発は発電のために非ず?!

濃縮ウラン製造技術+プルトニウム大量保有・・原発は発電のためにあらず??

あれも嘘、これも嘘、九電発表=<玄海の蒸気漏れ>雨で?配管腐食が原因??

原発「再稼働」問題の終わりの始まり 原爆6000発分のプルトニウムはどこへ行くのか


 Yahoo!ニュース・水島宏明 3/1(月) 11:25
原発ドキュメンタリーの制作者が書いた小説で「福島第一原発が『嘘』を土下座!」

【タイトルは

「ごめんなさい、ずっと嘘をついてきました。

    福島第一原発1号機 ほか原発一同」


 事実にもとづいた小説なのだという。

 本を書いたのは、日本テレビで「NNNドキュメント」を担当していた加藤就一さん、63歳。冒頭の絵の元になったスケッチを描いたのも彼だ。

 「アメリカ横断ウルトラクイズ」など、日本テレビの往年の看板バラエティー番組で鳴らした伝説的な演出家だ。

 TBS「東大王」から一躍、クイズタレントになった伊沢拓司さんも一目置いている存在だという。伊沢さんらクイズマニアにとって加藤さんは「伝説のテレビ制作者」なのだそう(あくまで加藤さん本人から聞いた伝聞情報だが)。

 ここ最近は日曜深夜の報道ドキュメンタリー番組「NNNドキュメント」を担当して、原発関連の番組を10本も制作してきた。それらが反響を呼んで科学ジャーナリスト賞やJCJ賞、ギャラクシー賞などの賞を次々に獲得してきた。本人によると賞の数だけでも17にも上るという。

主人公は福島第一などの原発たち

 タイトルにもあるように、福島第一原発をはじめ、様々な原発たちが主人公で、その嘘を告白して懺悔するというのが小説の内容だ。

 加藤さんからのメール文を引用すると、夏目漱石の「我が輩は猫である」から着想を得たらしい。

【加藤就一さんからのメール文】

タイトルでお分かりいただける通り、吾輩は猫であるの原発版です。

安全神話に包みかくされて長年、私たち国民に知らされてこなかった様々な事を、原発自身が吐露する『15のごめんなさい』、と20の『子どもたちに学校で教えてあげてほしいこと』、を交えて書きました。これからを生きていくお母さんと子どもたちに読んでもらおうと、難しい専門用語の鎧を着せてある原子力の説明などを、やわらかく、やさしく、お子さんが読んでも理解できるようにと心をこめて書きました。

 加藤さんに、なぜ小説を書くことにしたのかを聞いてみた。

 加藤さんは2011年3月の福島第一原発事故の後、事故をめぐるドキュメンタリーを制作した。取材の過程でそれまで知らなかった原発の実態を知ってすごく驚いたという。たとえば事故を起こした後の福島第一原発から排出される放射性物質を調べていると福島第一原発だけでなく、平常に運転している他の原発からも相当量の放射性物質が常時、空や海に出ているという事実だった。

 僕は「鉄腕アトム」の時代から原子力というのは未来の明るいエネルギーだと信じて育ってきたので驚きました。「原発というものは運転しているだけで空や海に放射性物質を出しているのか」ということが引っかかりました。 

 原発は二酸化炭素も出さないクリーンなエネルギーだと国や電力会社などが言っていたが、実は全国のすべての原発が稼働中に放射性物質を出しているということが分かって、嘘をついていたのでは?と思って調べることにしました。「活断層の上には原発は作らない」など、原発をめぐっては他にも数多くの「嘘」があることが分かり、それを事実に基づいた小説として発信しようと思いました。

 小説の中で主人公の原発たちが父や母がついてきた嘘を両親に代わってわびるという形をとっているという。原発の両親とはいったい誰のことか?

 それは原子力の問題に関心がある人ならば、すぐにピンとくるはずだ。

父は国…

 国策として推進されてきた原発政策。父親は言うまでもなく日本政府だ。

母は電力会社…

 母親は原発を実際に建設し運転する電力会社。福島第一原発にとっては東京電力だ。

 加藤さんは構想を長いこと温めて、ドキュメンタリーを制作するかたわらで文章を書きためてきた。いざ出版しようとすると、応じてくれる出版社がなかなか見つからず、福岡県の小さな出版社から出すことになったという。原発事故から10年というタイミングにどうにか間に合わせることができた。

「運転すれば、もれなくオナラをするように放射性物質を撒き散らす存在」
 そうした原発に関する解説やウンチクがいたるところに散りばめられている。

 人間であれば「汗をかくように」「オナラをするように」例外なく、危険なものを撒き散らす。よくよく考えれば子どもでも分かる。それなのに安全だと言い続ける「嘘」。それは10年前の原発事故で原発神話が崩れてなくなったはず……? ではない。今も「嘘」が続いている。そんな構造を原発を人にたとえることで分かりやすく理解できる。

 抱腹絶倒の筆致ながら読んでいるうちに次第に腹が立ってくる仕掛けになっている。

 小説仕立てになっているが、その時々の内閣総理大臣ら政治家たちや原発問題を厳しく追及するタレントおしどりマコさん、加藤さんと日本テレビ同期入社だった科学ジャーナリストの倉澤治雄さんが実名で登場して解説してくれるという。 

 ネットで検索すると、本のタイトルが楽天ブックスなどに出始めている。そこでは各章の見出しなども読むことができる。

ごめんなさい、ずっと嘘をついてきました。----福島第一原発 ほか原発一同】一部抜粋