【1】藍よしのがわトロッコとは?
昨年2020年10月から、徳島線の徳島~阿波池田間をトロッコ列車が走り始めました。
列車名は「藍よしのがわトロッコ」です。
徳島線は、吉野川に沿って走ります。そして徳島は青い染物の「藍」が有名なことからつけられました。
冬は寒風が吹きつけるため運転を停止していましたが、今年2021年は3月27日から運転再開となりました。
基本的に土曜休日に、1往復します。
私は運転再開2日目の3月28日に乗ってきました。
【2】トロッコ車両
「藍よしのがわトロッコ」は、2両編成です。
トロッコ車両がメインとも言えますが、トロッコ車両に乗れない区間(徳島~石井の十数分)があります。
また強い風雨の際には避難する一般車両も必要ですので2両編成となっています。
トロッコ車両ですが、窓がありません。風も入りますし、雨の日には濡れてしまいます。
青い「藍色」を基調とした上品な色彩の車両と言えます。
午前中の「さとめぐみの風」では、トロッコ車輛が先頭になって走ります。
その際は、運転士はトロッコ車両の運転台に乗ります。
トロッコ車両の座席は、木製です。
雨で座席が濡れたことを考えたのでしょう。
乗車時間は約2時間30分ですが、一般の座席にも移動できますから、腰が痛くなりにくいと思います。
背もたれもあって、トロッコにしては居住性は良いですし。
座席はボックスシートですが、テーブルが大きいです。
前の人と、足がぶつかりにくいと思います。
ちなみに、一部の席には人形が置いてあります。
この座席の一般車両は、車内販売のスペースになっています。
定員61ですか。へえ~。
【3】一般車両
トロッコ車両の2号車の指定券を買うと、1号車のリクライニングシートの席も使うことができます。
こちらも、藍の色で同じデザインです。
美しくて、カッコいいです。
「藍 よしのがわ トロッコ」と側面にも描かれています。
車内は普通の特急車両です。
雨が降ったり、寒すぎたりしたら、こちらに長時間いることになります。
寒くても、せっかくのトロッコだから頑張って乗るという選択肢もありますが。
座席利用の案内が、座席に貼られています。
【4】いろいろな設備
トロッコ車輛と一般車両の間には、のれんが掛けられていました。
藍で染められたもののようです。
洗面所が特急の座席車両にあります。
【5】改装前のトロッコ
この「藍よしのがわトロッコ」は、今までも別の路線で、別の塗装で走っていました。
《太平洋パノラマトロッコ》
2017年には、高知~後免~安芸・奈半利を《太平洋パノラマトロッコ》として走っていました。土佐くろしお鉄道の海岸沿いの高架を走っていていました。
塗装は緑色でした。車内の座席は基本的には変わっていません。
《志国土佐幕末維新号》
高校生が乗車して、車内販売をしたのが幕末維新号でした。
高校生が乗車して、車内販売をしたのが幕末維新号でした。
坂本龍馬ら明治の志士が車両に描かれていて、カッコ良かったです。
この成功で、「志国土佐時代の夜明けのものがたり」につなかったと感じます
【6】車窓の桜
今回は、桜が満開に近い時期に、トロッコに乗ることができました。
沿線の桜を、ガラス無しで直接、眺めることができます。
風も感じられますし、桜の香りも感じられてような気がします。
風は強かったものの、温かかったのが幸いでした。
一部で有名な「学駅」でも、桜が咲いています。
こりゃ縁起が良いです。
窓ガラスが無いトロッコですから、花びらが車内に入ってきます。
風流です。
車内販売など、続きは近いうちに。