中央線快速のグリーン車、運行初日の3月15日に乗車してきました。

【1】運転初日に中央線グリーン車
中央線快速では、やっとグリーン車の運転が始まりました。
《区間》東京~立川~高尾~大月です。
★オレンジ色の「快速」と「特別快速」です。
★青梅線の立川~青梅にも走っています。
★高尾~大月間は、6両編成の普通列車も運転されます。
《開始日》2025年3月15日(土)から、グリーン車が走り始めました。
★2024年10月から一部車両だけグリーン車が連結されていました。
★前日の3月14日までは、お試し期間として、追加料金なしで乗ることができました。
★お試し期間で使えなかった「トイレ」と「ゴミ箱」が利用できます。
《車両》2階建てのグリーン車両です。
★上野東京ラインなどとほぼ同じ2階建て車両です。
★東京駅の折り返し時間が短いため、「扉の幅が広い」「自動的に座席転換」など対策が取られています。
★リクライニングシートで、充電もできるのは助かります。
《グリーン料金》他の路線と同額です。
★50kmまで750円(Suica事前購入の場合)と、他の路線と同じです。
★他の路線との乗り継ぎはできません。東京駅で東海道線と乗り継ぐには、別々にグリーン券を購入する必要があります。
【2】グリーン車の車両

2階建て車両のグリーン車です。
リクライニングシートで、テーブルも付いています。

私が好きな車端室の一部の席が、両開きの扉になった関係で、窓の大きさが半分になっています。
景色が見えにくいです。

洗面所もあります。
石鹸も付いています。

グリーン車のトイレは、大きくはないですが利用できます。

お試し期間には使えなかったごみ箱が使えます。

【3】東京駅で西八王子駅まで購入
ダイヤ改正初日の3月15日の土曜。
朝7:20に東京駅の中央線ホームに到着しました。
今日からグリーン料金が必要ですので、グリーン券売機が稼働しています。

昨日まではカバーがけられていました↑。
カバーが外されていて、購入できます。
私は東京駅から、終点高尾の1つ手前、西八王子までのグリーン券を購入。

高尾までだと、ギリギリ50kmを超えてグリーン料金が1000円になってしまいますが、西八王子までなら750円で節約できます。 鉄道マニアが使うセコイ手法です。
帰りは大月から東京まで。始発の大月からグリーンアテンダントさん乗務していました。
【4】折り返し準備
無料お試し期間は、座席の回転や車内のゴミ撤去はされませんでした。
乗り込む乗客が、座席の回転を自分たちで実行する必要がありました。
でも、グリーン料金が必要な本来の期間になりました。簡単な掃除は行われます。
座席の回転も、自動です↓(大月駅で撮影)
ただ、私が乗っていた車端室(平屋)が終点に着いて降りたら、アテンダントさんが手動で回転させていました。
ここだけば自動ではないのかな?
【5】本日の目的
本日3月15日(土)の目的地は、河口湖です。
富士急行線の「富士山ビュー特急」が、車両検査で運休していたのですが、3月から運転開始となりました。
そして、この3月15日から「スイーツプラン」が復活となります。
そのスイーツをいただくために、河口湖に行くのです。
どうせ河口湖に行くなら、特急「富士回遊」や「高速バス」利用ではなくて、運転開始初日の中央線グリーン車に乗ろうと決めたわけです。一石二鳥です。
気になる車内販売実施の情報も欲しかったもので。
乗車した中央線快速グリーン車は、
《往き》東京→西八王子(高尾から大月はグリーン車無しの高尾始発を利用)
《帰り》大月→東京(全区間乗りました)
富士山ビュー特急の話は近いうちに。
【6】車内販売を8回利用
中央線快速のグリーン車では、車内販売を8回利用しました。
往きだと東京駅から西八王子まで乗ったのですが、途中駅で乗り換えたのです。
《1本目》東京→新宿
《2本目》新宿→三鷹
《3本目》三鷹→西八王子
このように途中駅でホームに降りて、1本後の列車に乗り換えるのです。
★別の販売員から買ったら、車内販売の利用回数が増えるマイルールのため
(1人のアテンダントさんから2回3回買っても、利用回数は1回とカウント)
★多くのアテンダントさんから買って、車内販売の様子を確認できる
こんなわけで、途中乗りつぎをして、大月まで出かけたのです。
【7】中央線グッズ3種類
車内販売品の目玉として、中央線グッズが3種類販売されます。
3種類とも1000円と、やや高めです。
★ボールペン
中央線快速色のボールペンです。
「サロE233-1」としか入っていない訳で、鉄オタ向けのグッズです。
★マスキングテープ
中央線グリーン車の柄のマスキングテープです。
袋から出して貼ってみると、予想以上にキレイです。
★付箋
Suicaより一回り大きいサイズの付せん(粘着メモ用紙)です。
50枚だそうです。
いずれの品も、東海道線など他の路線の普通列車グリーン車でも販売すると聞いています。
車内販売を担当するJクリエーションのホームページはこちら↓
【8】飲み物・食べ物
中央線快速の車内販売品は、他の路線より絞り込まれています。
飲み物は、水・お茶・ビールの3種類だけです。缶コーヒーも無いのは残念です。
■お茶190円
■ビール300円
■おつまみセット300円
おつまみは、これだけです。
品数は少ないものの、カゴに載せて巡回してくれます。
【9】初日の様子
初日の土曜日に、往復して感じた点をまとめます。
★激しく空いていた
土曜日とはいえ、朝8時頃の反対方向の上りは席が埋まっていたものの、それ以外はガラガラでした。
ただ、これは当然のことだと感じています。
「通勤客が少ない土曜日」という事情もあるでしょう。
大きいのは、「昨日まで無料大セール」をしていた影響でしょう。牛丼400円が600円になったら、1.5倍の大幅値上げで客は一気に減るはずです。今回は、1.5倍なんてものではなく、完全無料でしたので、無料から750円への抵抗感は大きいのは間違いありません。
また、定期券の期限が切れる4月頃から、「グリーン車があるなら京王線からJRに切り替えよう」と考える人もいるハズです。
4月5月には、だんだん定着していく気がしますが、どうなんでしょう。
★グリーン車の隣の扉が大混雑
4号車・5号車のグリーン車の隣の扉が、大混雑していました。
「3号車の4号車寄り扉」と「6号車の5号車寄りの扉」に、乗降客が殺到。
もともと混んでるから、降りるのに時間がかかります。他の扉の乗降が終わったころ、やっと先頭に並んでいる客が乗り始めます。放送で隣の比較的空いている扉に移動するよう呼びかけはあるのですが、移動しません。特に、グリーン車前が階段だと、身動き取れなくなります。
平日朝だと、更に大変になるかもしれません。
★無料と勘違い客が多数
昨年2024年の10月から5か月も、グリーン車無料キャンペーンをしていたわけです。無料と勘違いした客(勘違いしたと装う客)が、かなりいました。駅で繰り返し放送しても、耳に入らないようです。
普通車にご案内された人は、往復で約20人見かけました。
(↑駅でも案内スタッフを配置して、対応しているのですが・・・)
【10】アテンダントさん頑張っています
8人のアテンダントさんから、車内販売を利用しました。
全員「立川グリーンアテンダントセンター」所属でした。
他のアテンダントセンターから移籍した人もいるようで、新人で不慣れと感じた人は、1人もいませんでした。
(正確には、男性アテンダント2人は余裕なさそうで車内販売のカゴを持っていなかったため見送りましたけど)
初日に気合入っていない人がいたら大変ですが・・・。
意欲的に仕事をしていて、気分良かったです。
本当は、グッズ1000円は高いので、ボールペンだけにしようと思っていたのですが、笑顔で丁寧に巡回するアテンダントさんを見ていると、つい買いたくなってしまいます。
初日のアテンダントさんは、グリーン券を持たない客を普通車に誘導する仕事が3分の2を占めるくらいでした。どのアテンダントさんも、丁寧な誘導でして、十分研修したのがうかがえました。
【11】グリーン定期券が通して買える!
以前、「中央線と他の路線のグリーン券は通しでは買えない。でもグリーン定期なら通しで買えるのでは?」という記事を書きました。
3月15日の朝に、券売機を操作したら、通しで買えることが分かりました。
新橋→(東海道線)→東京→(中央線)→四谷
このグリーン定期券が、通しの料金で買うことができるのです。
時間が無くて、他の区間は確認していませんが、グリーン定期券が活用しやすくなるのは間違いありません。
普通列車グリーン車の今までの記事はこちら↓