志国高知幕末維新号に乗ってきた【車両編】 | 車内販売でございます。

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【1】志国高知幕末維新号

高知と窪川の間を走るトロッコ列車「志国高知幕末維新号」に、乗ってきた。

今年は大政奉還150年、来年は明治維新150年になる。
高知県では、「志国高知幕末維新博」が開催されていて、それに合わせて観光列車「志国高知幕末維新号」を運転している。
運転日は基本的に土曜休日だが、1月2月は運転されない。
午前の高知発・窪川行は、「龍馬立志の巻」、午後の窪川発・高知行は「日本の夜明けの巻」と呼ばれる。
 
【2】トロッコ車両の偉人たち
車両は、トロッコ車両と一般の特急車両からなる。
520円の指定券1枚で、トロッコ車両と一般車両の2席が確保できる。
このトロッコ車両だが、幕末の土佐藩で活躍した偉人が描かれている。
先頭から順に
《1》中岡慎太郎
《2》岩崎弥太郎
《3》ジョン万次郎
《4》吉村虎太郎
《5》武市半平太
そしてひときわ大きく描かれているのが、こちら
《6》坂本龍馬
黒に白黒の絵で、勇ましいイメージが伝わる。
坂本龍馬が歴史教科書に乗らなくなるかもというニュースが伝わったが、偉人であることに変わりはない。そんなの関係ない♪
ただ、不勉強で、吉村虎太郎を知らなかった。
 
【3】トロッコの座席
トロッコ車両は、窓が無くて、風が入ってくる。
天気が悪いと雨も入ってくる。普通車両に逃れることも可能だ。ただし、1月2月はいくら高知が温暖とはいっても、寒いので運転はされない。
雨で濡れても問題ないように、座席は木でできている。硬くても全区間乗っても、1時間40分くらいだから、耐えられる範囲だろう。
基本は4人掛けのボックスシートだ。端には、変則的な席もあるが。
上の写真の赤丸は、高知駅前の3人の像だ。武市半平太、坂本龍馬、中岡慎太郎の3人が、立っている。
この3人がいる高知駅から、出発する。
 
【4】普通車両
トロッコ車両の隣に普通車両が連結されている。
こちらは、列車を動かす動力源が必要という現実的な面に加えて、雨が降った時のスペースにもなる。
そして、トロッコ乗車は伊野から土佐久礼間だけだから、その前後に座る場所にもなる。
リクライニングして、テーブルもある。結構快適な席だ。
「志国高知幕末維新号」は、トロッコ車両と普通車両の2両編成と発表されていた。
ところが、3両編成だった。もう1両気動車が連結されていた。塗装が統一されておらず、アンバランスとともいえる。放送による案内は一部聞き取れなかったが、窪川周辺で、スムーズに運転するためだそうだ。落ち葉が舞うこの時期に、坂道での空転を防ぐ効果があるようだ。
そして、増結した3号車は、車内販売の基地として活用されていた。(驚きの車内販売については近いうちに)
 
【5】この日は寒かった
11月19日は、全国的に厳しい冷え込みとなった。停まっている時なら、さほど強い風は感じないが、走るとすごく寒い。そのため半数の客が、普通車両に避難して、残った客はコートなどを着て完全防護でトロッコ車両を楽しんでいた。
ガマン大会も、良い思い出になりそうだ。1月に走ったら、とんでもないことになるな。
 
【6】車窓・風景
安和駅周辺では太平洋を眺められる。
ただし、私は次に大事な乗り鉄が控えているため、直前の須崎駅までの乗車となった。
そのため、川は眺められたが、海は見られなかった。残念。
そのかわり、先頭のかぶりつきができた。鉄道マニア風の客は、他には羽田から同じ飛行機で来た男性客1人だけ。場所取りは無かった。
のんびり眺めると、気分が癒される。
向こうから特急列車が来る。
先頭なら、このように見える。カ・イ・カ・ン。
 
【おまけ】改装前の車両
このトロッコ車両は、今春「太平洋パノラマトロッコ」として運転されていた車両になる。改装して、大きく印象が変わった。
座席はあまり変わっていない模様だ。
でも、よくぞここまで改装したものだ。
地元からの補助金があったと聞いたが、それでも余計に取れるのは運賃+指定券520円だけ。たった1両ぶんの乗客しか乗れずに、増収も限られる。JR四国、なかなか頑張っているなあ。
★車内販売は近いうちに。
★午後の乗り鉄も、近いうちにまとめます。
 
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