今回は、晃生の青山はるかさんの最新情報を「愛を浴びる」(その24)にて記録しておきます。

 

 

H25年9月結の広島公演以来のレポートになる。

私にとって青山はるかさんとロックのMIKAさんとの夢の競演、今にして思えば私のストリップの歴史における最高の公演だったかもしれない。それほど思い出深い。

広島の後、連続で10頭の京都DX東寺、10中の大阪晃生と続く。私は広島の後、大阪晃生に二週続けて遠征し、それがはるかさんとの最後になった。京都DX東寺で足の爪を剥がすというアクシデントに遭う。でも休まず、大阪晃生でも無理して踊っていた。相当痛かったのではないかと推察する。

Tぽんが変なことを言っていた。身体の具合が悪いので潮吹きはドクターストップがかかっていると。広島での最高の‘勝利の美酒’を味わったので、大阪晃生でもと楽しみにしていたが諦めた。はるかさんの体が大事だからね。ただ、足が悪いのに何故に潮吹きができなくなるのかなと不思議に思っていた。ただ、それ以上は聞かなかった。

 

青山はるかさんの年末年始はだいぶ前からストリップ香盤情報に記載されていた。

10中の大阪晃生のあと11月結のミカド、12月頭の大阪晃生を楽しみにしていたら香盤が消えた。12月中の大和にも名前がのったかと思いきやすぐ消える。足を怪我しているのを知っていたので、ゆっくり休養した方がいいと勝手に納得していた。関東のはるかファンが私にはるかさんの情報を求めてきたが足のけがを直して出直してくると思うよと安易に答えていた。はるかさんに限って、足の怪我くらいで辞めるとは思えなかった。そのファンは「万一、はるかさんが戻ってこなかったら、さん太郎責任とって下さいよ」なんて変なことまで言うが、私としては軽く受け流していた。

ところが年明け1月中の晃生二周年まで香盤から名前が消えて驚いた。

これはもしかしたらもしかする・・・ようやく事の重大さに気づいた。

 

私は12月頭に関西遠征を計画して夜行バスも予約していた。東洋の伊吹千夏さんが3周年だったので、このついでに晃生にも寄る。渋谷の新人・山形美由さんがはるかさんの代わりにトリを任されていた。初めての関西劇場のうえトリなのでプレッシャーに押し潰されていた。最初の3日間は泣いていたと言う。私の顔を見て喜んでくれた。

晃生で顔見知りの常連に、はるかさんと芽美さんのことを尋ねる。あまり情報を知らないし、話半分して聞かないといけないことまであった。はるかさんの場合は、どうもママさんと合わなかったようだ。ふくろうでママさんに尋ねたファンが、ママさんの機嫌の悪さに閉口したようだ。

ただ、この話も話半分で本当のことは分からない。往々にして噂話というのは、面白半分で悪いことを言う。人間関係というのはどこにでもあるが、どろどろした人間関係の話は聞くに堪えない。

 

12月中、晃生の目黒あいらさんがミカドに乗る。話をふったが、「はるかさんとはメールでつながっているよ」とのコメントだけ。これ以上は聞けそうにない。

同じ12月中、大和にRINさんを訪ねる。私がはるかさんと芽美さんを応援していることを一番よく理解してくれているRINさんは丁寧に手紙を書いてくれた。私の信条をよく汲み取ってくれて励ましてくれたが、また戻ってきてくれると思うよ!という感じではっきりしない。おそらく精一杯の回答なのだろう。これ以上、彼女を追求できない。

 

最終的に、はるかさんの一番客であるTぽんに会って聞こうと思っていた。

ところが、はるかさんが出演しなくなると殆ど会う機会がない。そう思っていたら、年末31日、大阪東洋でばったり会った。関東からHさんも来ていたので3人で飲みに行った。年末の東洋は(晃生も同じだが)2回公演なので18時に終演した。

天満駅前の塚田農場という居酒屋に入る。Tぽんが知っていた居酒屋だが、宮崎県日向発祥らしいが全国チェーンで東京にもあるらしい。地鶏がお勧めだがどの料理も美味しかった。

ストリップ四方山話に花が咲く。Tぽんがここだけの秘密ということで、はるかさん情報を教えてくれた。

 

足が悪いのは知っていたが、はるかさんが治療しているのは内臓系のようだ。だから、潮吹きができなかったんだと漸く理解できた。

 

はるかさんの現状と戻ってくる可能性が分かっただけで私は安心した。

Tぽんに「はるかさんとTぽんが結婚するために引退したのだったら、私は喜んで祝福してあげようと思っていたんだよ」と話したら、Tぽんが笑っていた。

また「はるかさんとはいっぱい文通していたのに、私には何も言ってくれなかったからなぁ~」と私が呟くと、Tぽんが「太郎さんには手紙の内容に答えるために自分のことを話す暇がなかったんと違いますか!?」と言い、そしてHさんが「はるちゃん、太郎さんには心配かけたくなかったんでしょう!?」と付け加える。私が「はるちゃんのことなら、心配も、お潮も、たくさんかけて欲しかったのになぁ~」と言ったら、二人とも笑っていた。

 

いつか、はるかさんと再会できることを祈念して、このレターを記録しておく。これは誰にも見せるつもりはありません。

 

私はストリップ通いし出して15年になった。その間で、たくさんの踊り子さんと出会い、夢中になり応援してきた。しかし、さすがに1年に100日も応援に通った踊り子さんはいない。はるかさんが記録になりました。

はるかさんが私の中で一番の踊り子であることをここに誓って宣言します。

 

 

平成25年12月                             大阪にて

 

 

 

 

 

今回は、晃生の青山はるかさんの、H25年9月結の広島初来演興行を、観劇レポート「愛を浴びる」(その23)にて掲載します。

 なお、前回のハル・レポートが8月中の大阪晃生のお盆興行だったので、その後、8月結の池袋ミカド、9月頭の渋谷道劇と続いて、それぞれ三日ずつ応援に行くも、ハル・レポートをさぼってしまい、すみません。

 

 

 とうとう広島まで、はるかさんを追いかけて来てしまったよー♡

 H25年9月21(土).22(日).23(月) と9月に二度目の三連休があり、私は広島に遠征した。

 今回ははるかさんが広島に初出演だし、仲良くしているロックのMIKAさんの出演が入った。ロックで一番お気に入りのMIKAさんと、ロック以外で一番お気に入りの青山はるかさんというツートップがいたら迷うことはなかった。

 広島へは二度目の遠征になる。前回は昨年H24のGW、ロック特別公演。あのときに現在はるかファンとして親しくしているTぽんと知り合ったのを懐かしく思い出す。今回もTぽんと一緒にはるかさんの応援に来ている。

さて、今週の広島第一劇場の香盤は次の通り。 ①白川理恵(フリー)、②星愛美(晃生)、③MIKA(ロック)、④青山はるか(晃生)〔敬称略〕。

青山はるかさんの師匠が星愛美さんだが、白川理恵さんはその星愛美さんの師匠らしい。白川理江さんは還暦という。ということで、MIKAさんと青山はるかさん以外でも重い香盤になっている。(笑)

 

今回のはるかさんの演目は「ストリップ天国」「天女」の二個出し。後半9/27(金)から「くノ一艶姿」「天女」の二個出しに変わる。

私は前半と後半の二日ずつ、計四日間を、ステージ真正面のセンター席で拝見した。広島はポラ1000円と高いが、客入りが少ない分、貸切状態なので満足度は大きかった。

休日というのに客は多くて15人くらい、常時10人程度の客入りか。Tぽん始め大阪晃生常連のはるかファンが何人か来ていた。ラストが24時前後になるも、結構の人数が残っていた。はるかさん自身「ラストステージって、なんであんな感動するんだろう・・・」はるかさんとしては初めての劇場ではあるが広い劇場を伸び伸びと演じていた。

 

ところで、MIKAさんとは仲良くなれたかな?

「広島初来演。広島で会うとは。MIKA姐さんが、(太郎さんは)はるちゃんお気に入りなのね♡って(笑)」

私はMIKAさんとはデビューから仲良くしてもらっていて何でも話せる間柄。私のストリップ観を最も理解してくれている一人。私が「MIKAさんは母親みたいに何でも話しやすい」と言ったら、「母親じゃなくて彼女でいたい」なんて嬉しいことを言ってくれる。今回も「それにしても・・私一人で広島に来た時はお会い出来ないから・・ちょっとはるかちゃんに嫉妬しちゃうな。なんちゃって♡ とってもかわいくて素敵な子ですね。これからも応援してあげて下さいっ」と言ってくれる。(笑)

MIKAさんには、私が現在夢中になっているはるかさんの話題を事前にしていたし、はるかさんのポラ写真も見せていた。私は大好きな二人に仲良くなってほしいと心底思い、ハルミカの仲良しコンビになって!と二人に話した。MIKAさんが、はるかさんから「お姐さんは細マッチョですね」と言われたと笑っていた。「私も是非はるかちゃんと仲良くなって、ハルミカコンビになりたいな♪ 優しくて、おっとりしてて本当に素敵な女の子ですよね。ファンがたくさんいるのも納得!!」

私のストリップ歴で、この二人が揃うというのはまさに夢の競演である。

 

初日、はるかさんから自作の童話を頂く。(最後に添付)

はるかさんの気持ちがこもっている素敵な童話である。読み返すたびに心にぐっとくる。

ハルくじらは、天女が自分の生命と引き替えに人の幸せを満たすために降らせている雨なのかぁ。。。としみじみ想った。はるかさんは客席のみんなに笑顔の花を咲かせたくて水を与えてくれているんだと思うと、私は自分が花になった気分で浴びたくなった♡ ますますはるかさんとハルくじらが愛おしくなる。

はるかさんとはこれまでも童話をやり取りしているが、こういうステージを通しての踊り子とファンの童話のやり取りというのは最高の関係だと感じている。他の人には真似できない。

 

 今回の私の広島紀行のメルクマールは二つかな。

 ひとつは、劇場外だが、広島お好み焼きをたっぷり堪能できたこと。

初日一日目の夜、はるかファン仲間、TぽんとR君と三人で広島の夜へ。Tぽんが星愛美さんに聞いたという広島焼きが美味しい店「越田」に行く。なんと、そこには先客として白川理恵さん、星愛美さんが先ほど劇場に居た大阪晃生常連の西田さんと三人で盛り上がっていた。注文するに当たって、西田さんが美味しいものを教えてくれた。最後にホットケーキがミソと教えてくれたが、丁度ホットケーキを食べていた星愛美さんが我々三人の口にホットケーキを運んでくれた。白川さんも星さんもすごく愛想のいい方だ。悲しいかな、私はお二人のステージを観てないので恐縮至極になる。

実際、越田の広島焼きは最高に美味しかった。「広島焼きは美味しいよね。越野さんは有名だし♪」

私は一発で広島のお好み焼きファンになり、二日目も行った。なんと2日目の最後まで残っていた客8名で越田に繰り出す。昨日の西田さんが取り仕切った形。西田さん始め星愛美さんのファンの方々とよっしーさん等はるかファンも来ていて、私もTぽんに付いて行った。関東のTSや大阪の劇場でよく会う広島在住の年配の方もいて、私と話が弾んだ。途中から星愛美さんも合流。

Tぽんが愛美姐さんからかなり突っ込まれていた。「海外旅行に行くお金があったら、もっとハルに注ぎ込みなさいよ!」と言われ苦笑いしていた。また西田さんからも「来年のハルの一周年は、Tぽんに任せたよー!」と云われて恐縮していた。Tぽんもはるかさんの一番客として認知されてきたね。私としても仲良しのTぽんなら一緒にフォローしやすいけど、Tぽんが主催者をするかどうかは分からない。

なんだかんだで夜中の3時過ぎまで呑んだ。最後はかなり疲れた。ははは

 翌週また広島に行った9/27(金)はひとりでふらりと越田に行った。越田の店員がまた来ましたかという顔をする。一人酒を飲んでいたら、当日最後まで残っていた客数人と星愛美さんが店に入ってくる。関東で顔見知りの方が多かったので挨拶する。広島三日間すべて愛美さんと越田で会っちゃった。

 翌日も越田に行こうかと思った。広島四日間すべて越田でもよかった。ただ、一緒に行った静岡の方が別の店「はま家」に連れて行ってくれた。なんとその店は私が泊まっているニュージャパンの隣りだった。あまりにも近くて笑ってしまった。Tぽんと静岡の彼と三人のはるかファンで楽しく飲んだ。その店もすごく美味しかった。お蔭で、広島焼きを心行くまで堪能できました。この三人とは灘ジュンさん公演時の仙台でも飲んでいるので、また広島で飲めて感慨深いものがあったな。

 そうそう、はるかさんが海老とか蟹などの甲殻類がダメなのを知ってビックリしましたよ。ちなみに私もキノコとか茄子がダメで、注文するときに皆に気を遣わせてしまい恐縮しました。

 

 もうひとつの大切なメルクマール、ハルくじらレポートを報告します。

 今回の広島初公演で、潮吹きショーをやるかどうか。これまで大阪、京都、小倉と西日本限定でやっていたので、広島も当然やることになるだろうと期待していた。

 入口に「潮吹天使」と書いた青山はるかさんの宣材写真が貼ってあった。私は受付の従業員に、今回の広島では潮吹きショーはやるのかと聞いてみた。従業員ははるかさんの潮吹きショーのことは知っていたが、今回やるとは聞いていないと言っていた。

 初日は、やる気配すらなく一日が過ぎていった。私ははるかさんへの手紙に「広島では潮吹きはやらないのかな?」と書いたが、何の反応もなかったので今回は無しと割り切った。

 だから、二日目も期待もせず進行していった。三回目のはるかさんのステージが始まる前に、隣に座っていたTぽんから「三回目に潮吹きをやるようですよ」と耳打ちされた。私は表情を変えなかったが心の中は爆発するほど有頂天になった。

 三回目ステージが始まる前に、準備が始まった。大きなビニール・シートを持ってきたが、盆の半分しか満たない大きさ。これでは出来ない。そこで盆を回さないことにして、客席に向かって盆の半分にビニール・シートを敷きガムテープで固定した。

 はるかさんが「みんな、盆前に集まって下さーい!」と言う。盆の真正面でやるつもり。

 当日、大阪晃生の常連さんが数名来ていたので、みんな、要領よく盆前に集まる。

 私はまさに盆前センター席に座っていたので期待に胸をふくらませる。必ず自分の方向に来るだろうとの確信をもって、どしっと構えた。真正面のかぶりで、はるかさんの指使いをじっくり拝見した。いつものように動いてる盆で見るのとは桁違いにはっきり観れる。これだけでもお得~!!!

 そして潮吹きが始まった。大量に発射。真正面の私はどんぴしゃ!! 盆の位置が高いので、まるで雨のように私の全身に愛が降り注ぐ。頭の上からも、顔にも、ワイシャツにもズボンにも。はるさんの温もりを全身で感じた。メガネは濡れ、愛の一部は口の中にも入った。私は完全にエクスタシーに達していた。大好きなはるかさんの愛を浴びれて、最高に幸せ~♡

今回は夢にまで見た、はるかさんの愛を独り占め~♡ 実際には広範囲に飛んだが、気分的には愛を独占できた満足感が全身を駆け抜けた。

 頭から愛を浴びたので、毛髪細胞がプチプチと音を立てて喜んでいた。きっとはるかさんの愛に刺激を受けて髪の毛が増えそうな気がしている。いや、むしろ男性ホルモンが活発化して禿げが進行するかもしれないな(不安!)。そんなことに一喜一憂しながらも、私の笑みは最高潮になった。

 今までで最高のハルくじらでした♡

 

 翌週もハルくじらを期待しつつ遠征した。

 9/27(金)は平日なので無し。というか、前回二日目のハルくじら以降、やっていないらしい。三連休の三日目にやったかと思っていたら「無かった」とTぽんが言ってた。もう無いのかなぁと思い、9/28(土)の二回目ポラの手紙に「ハルくじらはやらないの?」と書いてみた。ところが、その手紙を渡す前に、なんと二回目にハルくじらが急遽実施された。急なことで私は慌てた。でも顔は満面の笑み。

「はるクジラは浴びれたかな?  手紙もらった前にしちゃったね(笑)」

 前回と同じ要領で準備が進められる。もちろん真正面の私に来ると思い、今回は大きな口を開けて待っていた(笑)。ところがお股がちょっと横を向いている。あららっと思ったら、お潮は私の右方面に飛んだ。私の隣りにいたおじいちゃんがドンピシャで、大方その右方面に飛んだ。私の右足に少しはかかったが残念ながら外れ~!! 私のお口はあんぐりと開いたまま(笑)   

隣のおじいさんは一体なにが起こったのか分からない様子だった。頭から浴びたお潮をタオルで拭きながら「これは水だね。一体どうやって水を仕込んで噴出したんだろう?」と不思議そうな顔をしていた。これは仕掛けのあるマジックだと勘違いしているようだ。私は説明する気にもなれずに、ただただ羨まし気に彼の顔を見ていた。「隣のおじさんにマジックでも仕込みでもないと伝えてね(笑)」はるかさんにそう言われて「これで一歳は若返りましたね。おめでとうございます。」と説明した。

 まぁ、広島でのたった二回の実施で二回とも見れて、しかも一回だけでも最高に満足できて良かったぁ~♡

 

 

 ここ広島は天井も高く、広くて立派な劇場である。「広島はステージが逆光で踊りにくいこと以外はとてもステキだよ」

今や中国地方唯一のストリップ劇場になった。こんないい劇場を無くしたくない。先月、私の元ホームにしていた若松劇場が閉まってしまい、ますますそう念ずる。

 

 

平成25年9月                              広島にて

 

 

 

【おまけ】

 

「天女」 青山はるか作

 

天女は舞う。(踊りではなく舞うが良い。)

 

天女は皆の悲しみや辛さをぬぐいたい気持ちで扇子で心を撫でてみた。

笑顔を、そして幸せを運ぶために。

それでも足りなくて、天女は星にも願った。祈りの舞を。

そして大切な羽衣で人間の住む世界に降りてみた。

けれどほんの一部の人だけしか笑顔と幸せを持っていなかった・・・

それを嘆いた天女は羽衣を一度捨て、自分の身体を差し出して睡蓮の葉の上に乗り、

人の幸せを満たすために雨を・・・幸運をもたらす水を

自分の身体から自分の命と引き替えに花に託しました。

少しずつ・・・人々に一部の人にだけれど笑顔を広める事ができました。

それを見ていた神は天女をまたいるべき場所へ連れ戻しました。

そうして天女は羽衣を大切にして、天に帰る事ができました。

 

                               H25.8

童話『ひまわりと虹色天女』 

~青山はるかさん(晃生所属)の新作「天女」を記念して~

 

 

  その年は特別に暑い夏でした。

 

 太陽の子と称されるひまわりは、熱い太陽の日射しが大好き。熱い太陽に顔を向け、黄色い顔を焦げ茶色に日焼け。元気いっぱいで、太陽に届きそうな勢いでぐいぐいと伸びていました。

 あるとき、いつも一緒のテントウムシがひまわりに囁きました。「ひまわりさん、ずいぶん背丈が高くなりましたね。だから足元には気づかないかもしれませんが、仲良しのタンポポさんが枯れかけていますよ。」

 テントウムシの言葉にハッとし、ひまわりは周りを見回しました。ひまわりが大きくなり過ぎたために日陰になってしまったところもあります。なによりも原因は異常なこの暑さです。タンポポだけではなく、周りの動植物たち全てが、あまりの暑い夏に元気がありません。夏バテどころか、死にかけています。

 ひまわりはこの状況が急に心配になりました。テントウムシの言葉に漸く周りの状況に気づいたのが恥ずかしかったし、自分だけが元気なのがとても悪いことのようにも思えてきました。

 ひまわりは空を見上げて、母なる太陽に向かって叫びました。

「雨を降らせて下さい。このままでは大切な仲間が死んでしまいます。助けて下さい。」

 しかし、太陽はあまりにも高いところにあるために、ひまわりの声は届きませんでした。

 

 同じように、この異常気象を心配している風の妖精がいました。風の妖精は、ひまわりの叫びを天高く舞い上げました。さすがに太陽までは届きませんでしたが、空高いところに居た天女がひまわりの悲痛な声を聞きつけました。

 そして、地上の生き物たちを救うために、雨を降らせてあげようと考えました。

 太陽の光の中には七つの光線があります。天女はその光線を束ねて、雨が降るように調整することを知っていました。天女は大きな白い羽根を広げ、白い羽衣をひらひらさせ、光を包み込むような仕草を始めました。華麗で荘厳な動きです。それこそが‘雨恋(雨乞い)の舞’です。

 白い羽衣は太陽の光を含みこみ虹色に輝きました。すると、天女の身体から勢いよく水玉が吹き上げました。水玉は雨水になって地上に降り注ぎました。

 

 地上の生き物たちは、恵みの雨に大歓声を上げました。

 ただ、天女は雨の量を調整する術を知りませんでした。恵みの雨は、ある特定の場所に、時に想定外の量を降らせました。そのため人々はゲリラ豪雨と呼びました。

 ゲリラ豪雨は強い風雨となり、背が伸びすぎたひまわりを薙ぎ倒しました。ひまわりは覚悟していました。この世には大いなるバランス(生命秩序)があります。自分だけが大きくなり過ぎたら、いずれ神様は我々ひまわりを淘汰しバランスを回復するはずだと悟っていました。ただ、一部の背の高いひまわりは犠牲になっても、小さなひまわりが生き残ります。それが神によるバランスなのです。だから、倒れたひまわりは安心して目を閉じました。

 

 お空のあちこちにたくさんの虹がかかっていました。

 背の高いひまわりたちは、お空の虹の場所に「虹色天女」が華麗な舞いを踊っていたことをしっかり観ていました。

 

                                    おしまい   

 

 

 

【解説】『ひまわりと虹色天女』・・・

 

 大阪晃生のH25年8月お盆特別興行にて青山はるかさんの新作「天女」が初披露された。初日に一回目ステージで拝見し、さっそく童話の構想を練り始めた。

 たまたま1回目のフィナーレ時、はるかさんがひまわりのドレスを着て現れた。この暑い夏に、ひまわりはピッタリだ! これだ! ひまわりを題材にしようとインスピレーションが働く。

 ひまわり、太陽、天女・・・これらを材料にしたストーリーが頭の中を駆け巡る。ギラギラ日照る太陽に、ひまわりが雨乞いをするも叶わず、天女が雨を降らせるという展開にしよう。題名は『ひまわりと虹色天女』とすぐに決めた。

ちなみに今回は「天女」ではなく「虹色天女」にしたい。最近、目黒あいらさんに『虹色の彼方へ』、羽音芽美さんに『虹色のキャンディ』を書いているので、今回のはるかさんの作品で虹色三部作にしたいと思い至る。

 

 翌日できあがった童話をはるかさんに喜んでもらいホッとする。早速、同じお盆週に池袋ミカド劇場に出演中の、仲良しハルナギ・コンビの渚あおいさん(東洋所属)にも読んでもらう。すごく嬉しい感想が返ってきた。「天女のお話は、たろう作品の中でもTOP5に入る、ステキなお話だと思いました。ひまわりの健気さにぐっときました。」ひまわりの気持ちが伝わっていて作者として大満足―!!!

 

 この童話は夏らしい作品に仕上がったので、他の踊り子さんにも読んでもらった。すると、あるロックのお姐さんから「このお話は奥が深いですね」という感想を頂いた。さて、どの辺を奥深いと感じたのかなと自問してみた。

 ハッと気づいた。物語のひまわりは人間を象徴しているんだ・・・と。

 今回の童話には、今年の夏のトピックスとして猛暑とゲリラ豪雨という異常気象を織り込んだ。

 今年は全国各地で40℃を超える猛暑になり、日本観測史上最高気温41℃を高知の四万十市で観測した。しかし、都内のビル群の間を歩くと、そんなもんとは思えない、まさにサウナ状態だ。アスファルトの照り返しとビルからのクーラー排熱で46~47℃くらいあるんじゃないかな。東京や大阪などの大都市はアスファルトに舗装し過ぎで、真夏はもう人間が住む環境ではなくなってきている。真夏に東北の仙台に降り立つと、同じ猛暑日でも東京とは一味違う涼しさを感じる。それだけ仙台はまだ土の部分が多く残っている証だと思う。そんなことをストリップ遠征しながら痛感していたので、無意識のうちに童話に書き込んでいた。

 この猛暑はまさに地球温暖化現象による。おそらく我々が小さかった頃に比べて10℃近く気温が上昇している。暖流が北上しているというニュースを見ながら、いずれ大変なことにつながると危惧される。地球温暖化は人間の責任であり、異常気象も人災と云える。

 今年は熱中症で亡くなる人が多いというニュースが流れるが、人間はまだクーラーで凌げるからまだいい。ペットは大変だ。我が家のビーグルは、日中は誰もいなくなりクーラーを切っている家の中で、涼しいところを探しては、ぐったり横たわっている。ものすごく気の毒になる。きっとペットの死亡率は人間より高いだろうな。

 万物の長になった人間は周りの生き物に気を配らないといけない。自分のことばかり考えて発展していっては、いずれ痛いしっぺ返しを食う。背丈が高くなりすぎたひまわりのように薙ぎ倒されてしまうだろう。

 この話はそういう警鐘を含んだ物語になっている。

 

H25年8月                             

 

 

           

 

 

今回は、晃生の青山はるかさんの、H25年8月中の晃生お盆特別興行を、観劇レポート「愛を浴びる」(その22)にて掲載します。

 

  H25年8月11日(日)、お盆特別興行の初日に私は大阪晃生ショーに居た。この週はどこの劇場もいい香盤をそろえているが、私としては一番に青山はるかさんに会いたかった。特別興行の香盤は次の通り。①萌(晃生)、②神崎雪乃(晃生)、③七海セーラ(晃生)、④中條美華(東洋)、⑤青山はるか(晃生)〔敬称略〕。

 東洋の中條美華さん以外は晃生メンバーで固めている。

 

 正直、特別興行とはいえ、私としては特別とは思えない内容。他の劇場も観たいので、ここに二日間いるかどうか、気持ちが揺れた。

 私の関心は青山はるかさん一点に集中した。そして、彼女はその期待を見事に叶えてくれた。喜んで予定通り2日間いる決心がついた。

 

 私の関心のひとつは、はるかさんの新作。

 実は、先月7月結にも、はるかさん目当てで大阪晃生に遠征に来ていた。オフ明けなので新作を期待したが、新作はお盆興行までお預け。だから今回は新作を期待していた。

 ステージにはるかさんが現れた瞬間、色とりどりな衣装の華やかさに目を奪われた。すぐに天女だと分かる。こんなにかわいい天女は見たことがない♡ 

 すぐに軽快にくるくる回る。これがハルさんのテンポなのだが、これだけの衣装を着ているのだから、最初はもっとゆったり優雅に舞うことを心がけたらいいね。

 次に、七色のリボンをくるくる回す。新体操のリボン張りに激しく舞う。これはかなり練習した跡が見れる。頭にぶつかりそうなところも見受けられたが、絡まないように演じられたね。両手で二本のリボンを振り回すが、途中一本を落したりもしたけれど、初披露にしては十分合格点。初日なので、星愛美先生が心配そうに後ろで観ていたから、ますます緊張したことでしょう。

 衣装もリボンも色とりどりなので私的には「虹色天女」と命名したいところ。

 

 さっそく童話のイメージを探る。

 潮を吹く天女にしようかな(失礼!)。どうしてもこの呪縛から逃れられません(笑)。だって、「ハルさん命=潮吹き命」なんですもの。

 天女を童話の題材にしたことはこれまでも何度かある。でも今回は「虹色天女」にしたい。最近、目黒あいらさんに『虹色の彼方へ』、羽音芽美さんに『虹色のキャンディ』を書いているので、はるかさんにも『虹色天女』を書いて、虹色三部作にしたいと思いつく。俄然はりきる。そうなると、いい加減な内容にはしたくない。はるかファンとしては、前の2作品に勝るとも劣らない内容にしなければならない。自分なりにプレッシャーをかける。

 1回目のフィナーレ時、はるかさんがひまわりのドレスを着て現れた。この暑い夏に、ひまわりはピッタリだ! これだ! ひまわりを題材にしようとインスピレーションが働く。

 ひまわり、太陽、虹色天女・・・これらを材料にしたストーリーが頭の中を駆け巡る。ギラギラ日照る太陽に、ひまわりが雨乞いをするも叶わず、天女が雨を降らせるという展開にしよう。題名は『ひまわりと虹色天女』とすぐに決めた。私はラウンジ(廊下)に出て、パソコンにストーリーを書き落とした。A4半分くらいにしかならない。ここからどう肉付けするかが私の腕の見せ所になる。

 

 もうひとつの関心事は、もちろんハルくじら。

 前回の7月結のときは、土曜日2回とも空振りだった。その前のGW成功体験から、座席をステージ向かって右側にした。ところが、その日は2回とも左側に飛んだ。確率はあてにならないのは分かっていても、悲しいかなどうしても確率に頼ってしまう。その週は気落ちして土曜日1日で帰った。

 さて、今週はどうか? 潮吹き目当ての席狙いをせず、自然体で観やすい席にしよう。前の晩に近くのサウナに泊まったので早朝6時半に一番のり~のつもりが、あらら、2人分の先客の荷物がある。晃生常連のピンキーさんとその仲間だった。ピンキーさんはセンター席で、その連れがエアコンの効く右隣に座ったので、私は自然とピンキーさんの左隣に座る。潮吹きに絶対の席はないのでどちらでも構わない。さて、結果はどうだったか?

 1回目のハルくじらは、私の右隣二人にドンピシャ!!! うらやましい限り。ピンキーさんは潮吹きが好きじゃないようで、逃げ切れなかったー!!という顔つきで「太郎さんにはかからなかったね」と話しかけてきた。実は私にもおまけのように右手甲に少しかかっていた。私はそれだけでも感激。右手甲の毛穴がプチプチと喜んでいるのが分かった。頭にかかったら毛が生えてくるのになぁと思うほど(笑)。私は静かに右手甲に口づけをした。

 そして、2回目に好運の女神が微笑んだ。ハルくじらは私の席から始まり、私の左隣の席がドンピシャ!!! その左隣には仲良し仲間のH君が座っていたが殆どかからなかったと言っていた。私には半袖から出ている腕を始め、ワイシャツやズボンへ。はるかさんの愛を浴びた瞬間、生温かい潤いを感じた。このショーはまさに‘生’の味わいがある。ビデオなどバーチャルなものでは味わえない、本物の生の感激がある。温かさの次にはヒヤリと冷える感触を味わう。私のメガネにははるかさんの愛の粒が宿っていた。ほのかなハルちゃんの香りがする。なんて幸せなひとときだろう。この感激がいつも忘れられずついつい大阪まで足を運んでしまう。

 

 お蔭で、私のテンションは一気に上がる。どんな栄養剤、カンフル剤も叶わない。

 4回目ラストが早目に終わって、23時頃に劇場を出た。外は蒸せかえるような熱帯夜。歩いているだけで汗が噴き出る。私は昨夜に引き続き「湯―トピア」に泊まるため重い荷物を持って歩いた。途中、吉野家があったので夜食で腹ごしらえ。鰻丼の二枚盛りにした。鰻丼が来る前にビールを一本飲んだ。暑いので中ビンくらいは一気に飲み干す。すぐにサウナに入ると思えば流れ出る汗は気にならない。もう一本注文する。

 ビールを飲みながら私の頭の中は、童話のストーリーがくるくる展開した。アルコール以上に、なんといっても既にハルくじら効果が効いている。

 ふと不思議な感慨が襲ってきた。大好きな踊り子さんを追いかけて、いま大阪の下町で一人酒を飲んでいる。そして物語の構想を練ったり、ポエムの言葉探しをする。まるで自由な放浪詩人のような気分。憧れの山頭火になった感じかな。普通のサラリーマンでは味わえない気分をストリップを通して味わっている。

 そう云えば、今回の演目「天女」のスターティング曲は「NEVER ENDIG STORY」。ハルさんのポラ・コメントに「前に書いた終わりない物語を覚えているかな? たろうNEVER ENDIG STRIP」とあった。図星である。まさしく私はストリップ物語を書き続ける放浪するファンタジー吟遊詩人か。

 そして、最近の私は自分でも信じられないほどの勢いでストリップ童話を量産している。しかもハイクオリティが高くなってきたと自負している。そのきっかけを作ってくれたのは晃生の踊り子さんたち。彼女たちが私の真価を目覚めさせ磨き上げてくれている。私は彼女たちの期待に応えたい。ファンタジー吟遊詩人として必ず芽が出ると自分を信じたい。

 

 

 翌8月12日(月)、興行二日目の模様を記しておく。

  席取りのため劇場前に八時に荷物を置きに行く。今日は一応平日なので楽勝で一番乗り。当日の席は、センター席にした。ハルくじらが左右どちらに振れてもいいようにね。

 今日から三日間、松本格子戸さんが投光を担当。1月の青山はるかさんの一周年イベントの司会をされた方。プロの話し手ではあるが、投光だとうるさいな。つまらないことをべらべらしゃべり過ぎ。ポラ時に踊り子さんとささやかな会話を楽しみたいと思っても邪魔になる(笑)。

 一回目のハル・ステージ。昨日と比すと格段に「天女」の舞いが良くなった。初日はバタバタしたところがあったが、安心して観れた。やはり天女ならば、優雅にゆっくり舞うのがベター。

 一回目のポラ時、書き上げたばかりの、ほやほやの『ひまわりと虹色天女』を渡す。踊り子さんが新作を披露するときのドキドキ感と同じかな。どう評価されるか?「ひまわりと虹色天女、キレイな話だね。」とのコメントにホッとする。「汗でも潮でもある雨」しっかり私の意図を感じてくれている。たしかにハルくじらをイメージして天女に雨を降らせた。そう思うと、雨をたっぷり浴びたくなるね。

 

 三回目のハル・ステージ。今日は平日なので一日一度だけの、待ちに待った潮吹きショーだよん♡ これを観ないと帰れない!!!

 昨日二回体験したのでタイミングも分かり、じっくりとその時を待つ。

きたーっ!!! ハルちゃんのおまたが私の目の前に来たときに始まった。まさにドンピシャのタイミングだー!!!・・・一滴の雫が私のところに飛んで来た。さぁ~次からドバッーと飛んで来るぞーと身構える。・・・うん、あれっ! いつものようにドバッと来ない!!! あぁ~今回は不発に終わってしまったかぁ・・

 でも幸運にも最初の一滴の雫は私のお口の中へ。ううぅ~ハル・スペシャル・ドリンクは美味しい!!! 最近はハルちゃんの味も香りも分かってきた。しばしハルちゃんの愛に浸りながら恍惚となる。はるかさんは今回最初から私に愛を与えようとしてくれたんではないかな。はるかさんの熱い気持ちをドバッと浴びれた幸せな気分になる。今回は被爆した客もいないので、皆そそくさとポラに並ぶ。おっと、私もすぐ我に返り、何事もなかったごとくポラを撮りにいく。 

 三回目のポラ時。私は満面の笑みを浮かべ「お疲れ様!今回はこれで帰るね。」と声をかける。すると「童話の続き、期待してるわよ」と返ってきた。私は丸一日ハルちゃんのために童話創作に没頭して作品を作り上げた。大好きなハルちゃんのことを考えながらの楽しい作業ではあったが、とりあえずはこれで一種の解放感を覚えていた。ところがハルちゃんは解放なんて許してくれない。ずっとハルのことを考えていてちょうだい。そのための宿題よっ!てな感じに受け止めた。ははは思い過ぎかな(重い杉をよいっしょ!と担ぐ)

 それなら今度はパロディ路線で「潮を吹く天女」を書いてみようかな(笑)

 

 私は三回目で心置きなく劇場を後にした。同じようにハルくじら目当ての客が帰りだした。顔見知りの客と挨拶する。今回は私が一番恩恵を得た。まさに勝利の美酒である。

 今回は、この三回目ステージを観ないと帰れないと思っていて、いつもより遅めの深夜バスを予約していた。翌日仕事があれば大阪発21時半になるが、今回は翌日仕事がないのでステージ進行が遅れてもいいように大阪発22時50分にしていた。当日はステージ進行が順調で、20時過ぎには三回目が終わってしまった。お盆とはいえ、平日なので客入りが今ひとつで、三回目スタート時は盆周り一列目くらいしか座席が埋まっていなかった。でも三回目ラストのハルくじらショーに合わせて何人かハル・ファンが集まってきた。その中に、晃生仲間のTー君がいたので雑談する。昨日はH君がいた。肝心のTぽんは東南アジアを旅行中らしい。Hやんも忙しいらしい。そのため今回はいつもの宴会はできなかった。

 21時に大阪駅高速バス乗り場に到着。早いバスに乗り換えできないか聞いてみたが、当日は全て満席で変更はできなかった。私は待合室でこのレポートを執筆しながら出発時間を待っている。

 三日間の晃生観劇、最高の夏休みスタートに大満足でした。心からありがとうね。

 

平成25年8月                           大阪晃生にて

 

 

 

今回は、晃生の青山はるかさんの、H25年6月中のシアター上野公演を、観劇レポート「愛を浴びる」(その21)にて掲載します。

 

 TSの、1月末の悪夢のガサ入れから三ヵ月ほど経った時点で、GWには営業できなくなると思っていたが、なかなか行政処分が出なかった。そんな中、GW後半の5月頭には東洋のホープである立花さやさんがのり大盛況、その後も豪華な公演予定が続く。

特に6月結のメンバーは凄い。トリ・クラスがたくさん出演予定。①水咲カレン(TS)、②きよ葉(TS)、③渚あおい(東洋)、④青山はるか(晃生)、⑤小沢アリス(道劇)、⑥水元ゆうな(東洋)〔敬称略〕。

 本当にこれだけの豪華メンバーが出演するのかな。どうせ休館になって実現しないんじゃないかな。休館前の最後の狂い咲きか。などいろいろな詮索が飛び交う。

 従業員情報で、5月21日に行政処分が出るのでTSの社長が警察に呼ばれているという話が耳に入る。とりあえず本公演はスタートするが途中で終わるだろうと予想されたが、案の定、楽日前日の5月30日(木)をもって休館することになった。

 

 東洋の渚あおいさんと晃生の青山はるかさんは二人共、警察ガサ入れと休館前興行の両方の週に居合わせた。因縁だね。でも、この二人はすごく仲良しで「ハルナギ」という固有名詞が付くほど。かわいい二人のキャラが暗くなりがちな雰囲気を吹き飛ばしてくれた。

 大好きなハルナギ・コンビなのでこの週は皆勤したいほどと思っていたが、この週はマイカーが故障したり身内に不幸があったりと色々あって、最後の二日間のみ皆勤した(皆勤とは云わないか、笑)。

「太郎さん、ハルちゃんと一緒にずっと待ってたのに来るの遅いよぉ~」とあおいさんにかわいく突っ込まれる。本当に待っててくれたんだなぁと思うと逆に心が和んだ。

 

 さて、一週空けて、6月11日(火)から、はるかさんはシアター上野に初乗り。

上野でこんなにいい香盤は見たことがない。①永瀬ゆら(林企画)、②ルル希(TS)、③羽音芽美(晃生)、④愛(TS)、⑤青山はるか(晃生)〔敬称略〕。

晃生の看板娘が二人ものっているという贅沢。また新人デビューが嬉しい。

 私は張り切って初日に顔を出す。けっこうな客入りだ。はるかさんから初乗りの緊張感を感じた。

 翌日は会社を休んで朝から観劇。早朝八時前に劇場に着いたが、平日というのに三番目に驚く。確かに、いいメンバーだし、TSも閉まっているので私のようにTS客が流れてきている。

 この週はずっと客入りが良かった。ある知っている客が、あまりにも香盤がいいので、ついつい帰る機会を失って四回目の最後まで居ちゃったよーと言っていたほど。

 私は最初の二日と、後半四日の計六日間通った。6/13-15は出張が入り来れず。 

Tぽんは私の居ない6/14(金)と15(土)の二日間に来ていたらしく、私とすれ違った。メールで上野名物のストキャバの話をしていたが、実際はるかさんは接客はしなかったようだ。「ストキャバ,初だったけど、私は星愛美姐さんが来て下さったので、何も話せず、、Tぽんに一気させてたよ(笑)」 ちなみに、最近上野ではストキャバと言わずに、感謝祭と呼んでいるようだ。

 

 さて、本公演の楽日が、はるかさんと私の記念日になった。

 出会ってから100日を数える。100日になると私のストリップ殿堂入りになる。ふつうなら100日目は早くても3~4年かかる。ところが、はるかさんの場合は1年3ヵ月程で達成するという驚異的な早さだった。はるかさんとの初顔合わせは昨年の3月24日の晃生。その週は3月31日と二回会っている。その次はGW5月3日で、その週から毎公演かなりのハイペースで追いかけ始めた。5月3日から計算すると1年1ヵ月程で100日会っていたことになり、四日に1度は会っている計算になる。

 気の多い私であるが、これだけ一人の踊り子を追いかけたことはない。しかも、ホームが大阪なのでかなり遠征を重ねている。

私を夢中にさせたはるかさんの魅力はこれまで何度も書いているわけだが、実にたくさんある。あえて一言云うなら、いつ会ってもたまらなく可愛い♡ 今回の上野でも、ラストまではるかさんのステージを観てから帰るといつも幸せな気分だった♡

 前に手紙で、Tぽんやライス君が灘ジュンさんのファンであり、やはりストリップ界№1の美人はロックの灘ジュンさんだと話したせいか、今回の楽日に頂いたはるかさんのポラ・コメントにジュンさんについて触れてあり苦笑いしたが、はるかさんの美しさもジュンさんに全くひけをとらない。はるかさんの美しさはジュンさんとは質が異なり、かわいらしさと愛嬌を併せ持っている。

 私は灘ジュンさんと2004年7月のデビューからお会いしているが、ジュンさんの出演回数が少ないこともあるものの、この9年間で現時点87日しかお会いしていない。まだ私のストリップ殿堂入りしていない。

 それに対して、はるかさんは記録的スピードで私のストリップ殿堂入りしたのは既に述べた通りです。

 

平成25年6月   

 

【本レポートを次の渋谷で渡した時のはるかさんからの返事】                      

ガサは、えおぃ・・・来ちゃったよーって感じだったよ(笑)とうとう来た感・・・5結開館が実現できて本当良かったと思う。/なぎお様と私は閉まる時セット!?な感じだったよ・・・そんなはるなぎは今度はどこで再会できるのかな・・・/るる希ちゃんは関西キャラで面白い子だっなー 上野は本ステージが窪んでたりしたけど面白かったよ。ストキャバは本当お目付けされていたから何かリンゴジュースで終わりだった(笑)  /100日!! 自分だと色々な場へ行くから分らなくなってたけどもう102日・・・いつも関西まで来てくれて102日目も応援してくれてありがとう。 ジュン様は私達とは別世界の方です(笑)

 

今回は、晃生の青山はるかさんの、H25年GW週5月頭の晃生ショー公演を、観劇レポート「愛を浴びる」(その20)にて掲載します。

このシリーズもついに20回目です。。。しみじみ

 

GW後半の公演については先に「晃生パラダイス」(その12)で話したので、ここでは青山はるかさんメインで話す。

 

 今回の公演で、新作を披露すると聞いていたので楽しみにしていた。Tぽんからの事前情報では、今回は和物、祭りのような衣装、ふんどしルック等を聞かされていて、観る前からワクワクしていた。たしかに、祭りのように(?)華やかで艶やかな髪飾り・衣装で登場し、小さい日本傘を振り回す。次に一旦、その衣装を脱ぎ、その下にはふつうの(洋風の)衣装があり、最後に薄いシーツのような羽織を着る。

  ところが、はるかさんから二回目のポラ・コメントで演目名を聞いて驚く。「演目名はくノ一艶姿♡」えぇ~っ!!この和物は女忍者だったのー!!ステージ二回、忍者とは思わずに観ていた。すぐTぽんに話したら彼も驚いていた。これは説明しないと忍者には見えないかも・・・(汗)

 三回目ステージから、女忍者と意識して拝見。どうやって童話を書こうか悩んだ。三回目の潮吹きショーでたくさん浴びれたので、気分が急にハイテンションになり、四回目ステージを観ながら「くノ一歴史秘話」が頭の中に浮かんできた。ささっとメモして、翌朝まとめ上げた。けっこう自分的には面白く仕上げたつもりだが、はるかさんが喜んでくれるか。Tぽんに先に読ませたら笑っていた。ジョークとしてはいい出来だと思うが、はるかさんからメールでTぽんに送られた童話(今回の新作の解説)のイメージとはかけ離れていた。しかし、私の童話ははるかさんにしっかりうけた!!!「信長がすごく笑えた! ハルくじら殺されちゃう(笑) すごい笑ったら、ビックリされた(笑)」

 

 初日が終演してから、Tぽんと飲みに行った。布施駅前の居酒屋(白木屋)で深夜二時半くらいまで呑んだ。Tぽんとさしで飲むのは初めて。話は弾んだ。はるかさんの話題が自然と多くなる。

はるかさんの体調に言及する。初日に、初めて新作を観たときに、左足にずっと脚絆を付けっ放しだったので、一瞬脱ぎ忘れたかなと思った。が、「足枷はサポーターがあって外せないのー。」前回の公演からの足の状態がずっと悪いようだ。演じているときは感じないが、少しひきずって歩いているらしい。周りが心配してくれればいいが、まだママさんにも話していないらしい。こういう状態のときは無理せず休養をとらなければならない。なのにどんどん香盤を組み込んでいる。出演依頼が来たら断れないのだろう。こういうときこそ、周りが気を遣ってあげないと。また、もう回復したとは言っていたが眼もすごく心配だ。はるかさんが満身創痍に見えて、心配でいたたまれなくなる。なんとかしてあげたい!とTぽんと話す。はるかさん自身は根性で頑張ろうとしていることだろうが、こうした状態が続けば、踊り子寿命を縮めてしまう。それは本人にとっても周りのファンにとっても逆効果となる。

 

 最後に、いつものハルくじら報告。

 今回は、これを書く前から思い出すたびに笑みが浮かんでくる。それぐらい嬉しくてたまらない♡

 初日は、まさにドンピシャ!!!の席だった。潮吹きショーが始まり、曲が盛り上がってきて盆の右側のところではるかさんの腰がくくっと浮き沈みした。そろそろ始まる予感。右隣のTぽんの席から飛び始め、私の席で最高潮に!!! すごい量が激しく飛ぶ。潮吹きの調子がいいとは聞いていたが、二列目いや三列目にも飛んでいる。かぶりの目前で見ていた私は笑いが止まらない気分。頭からずぶ濡れ状態。ワイシャツやベスト、そしてズボンにも大量にかかる。もちろんメガネはべしょべしょ。私ははるかさんの愛を浴びながら恍惚とした。嵐が過ぎ去った後、おもむろにメガネを外し、ついている雫にキスをする。タオル状のハンカチを取り出して、メガネを拭きながら、濡れたワイシャツの袖の香りをそっと嗅ぐ。幸せの微香がした♡

 ハルくじらは、上に向いて出すので雨のように降ってくる。できれば顔に直撃してもらい口で受けたいが、それができないことが残念だった。愛の雫を飲みたい衝撃に駆られる。心行くまで愛の雫を味わいたい。Tさんが啜りたくなる気持ちも分かるなぁ~。しかし、私にはそこまではできない。今度、ハルくじらを上を向いて大きく口を開けてみようかな(笑)。あまりに嬉しくて正直な気持ちを書いちゃった♡ 

 

 さて、心を静めて!!! もう少し書いておきたいことがある。

 初日の朝、場所取りをしていた三人の荷物が紛失した事件があった。そのことをはるかさんに話したら「いたずら?? それはひどい!」と同情のコメント。考えてみたら、その三人に愛は降った。ストリップの女神は、紛失の被害に遭った我々三人に愛の恩恵を与えて下さった。心から感謝である。

 それから私個人として思うことがあった。初日がGW期間中だったので祝日と勘違いし、二回目に潮吹きショーがあるものと思い込んでいた。ところが無かったので、今日は新作の披露で潮吹きショーは中止なのかな~と思い、三回目に潮吹きショーの準備が始まったときに「あっそうか、今日は平日か」とつよぽんに話しかけたほど。一旦あきらめかけていたのでガツガツせずに心は静まっていた。その無欲感が良かったのかもしれない。

 私は一時、陰湿で悪質な誹謗中傷や会社への通報でかなり精神的にまいっていた。最近、漸く収まった感じ。そうしたことで、ストリップの女神もまた私に微笑んでくれたのかもしれない。いつもなら、欲しい!欲しい!と思って期待してしまうのだが、今回はなんか無欲のまま、自然な感じで愛を浴びれた気がしてならない。

 

 翌日の二日目、私は一番のりで、いつものセンターから一つ左側席に座った。ここが照明効果が一番いいから私の指定席。Tぽんはいつも通りセンターから一つ右側に座った。

 結果として、ハルくじらは昨日と同じ場所に飛んだ。つよぽんの席の前に最高潮になり、Tぽんはその余波を浴び、センター席のところにも少し飛んだ。あぁ~センター席に座っておけばよかったなぁ~と頭を過る。ただ、昨日の満足感が残っており悔しさは全くない。Tぽんが「ハルさん、太郎さんのところまで頑張って飛ばそうとしていたようですが、残念ながら途中で終わってしまいましたね」なんて同情してくれる(笑)。ハルさんの気持ちは分かっているよ(^0^)。

 

平成25年GW                         

 

 

【参考】はるかさんの新作解説童話

 

見習いくノ一が修行に励んでいた。
普段は着れない西洋のドレスに憧れていたら、ある時日々の褒美として師匠から贈られてきたのでそれを着て内緒で自分のお気に入りの場所(絶景の見える丘)に行くという禁忌を犯した。
普段は誰もいない筈のその場所には、憧れ、密かに恋心を抱く師匠が景色を眺めていた。当然くノ一は師匠から牢に入れられる罰を言い渡される。会いたい、逢いたいと思い、昔見た白い翼の鳥になりたいと願った。そして翼の様に腕を挙げてみたが虚しい気持ちになった。明日世界が終わってしまえば良い、そうなれば罪を犯して師匠の元へ逢いに行き抱きしめても許されるから。願えば願う程涙は止まらなかった。叶わない恋だから。
美しく咲く花々は段々と散っていった。どれだけの期間が経ったのだろう?愛しています、逢いたい、月に語りかける。言の葉にして...私もいつかこの牢であの花々達の様に美しさも若さも無くなるであろう。どうにもならない事なのだ...
師匠を想い自慰に耽る。ただ寂しさが残る。この姿だけは見られたくない。そうしてくノ一は儚くも泣き疲れて眠りにつくのであった。

 

 

 

                               H25.5

くノ一歴史秘話』 

~青山はるかさん(晃生所属)の新作「くノ一艶姿」を記念して~

 

 

 戦国の世に展開された、一人の美しいくノ一の歴史秘話をご紹介します。

 

 時は戦国、一人の美しいくノ一がいました。名前をハルと言いました。まだ25歳と若く、稀有な美しさをもっていました。

彼女の存在が時代を大きく変えることになりました。織田信長、豊臣秀吉、徳川家康という天下人三人の死に深く関わりました。実はこの三人は溺死という謎の死に方をしているのです。

 

ハルは美しいだけでなく、潮吹きという珍しい芸を持っていました。ハルは晃生という見世物小屋で芸を披露していましたが、その噂は大名の織田信長のもとにも伝わっていました。

信長は、大阪の地を自分の傘下に治めたとき、真っ先に、絶世の美女であるハルが潮吹きをするシーンを一度観てみたいと望みました。信長は部下を使い、ハルをあるお寺に呼び出しました。

「吹かぬなら 殺してしまえ ハルくじら」

 誘いにのらなかったら殺してもいいと部下に伝えていたほどでした。

 ところが、実は、ハルはくノ一として、時代の寵児・織田信長を暗殺するよう指示を受けていました。そのため、喜んで信長の誘いにのりました。

 ハルは華やかな衣装に身を纏い、美しい艶姿でお寺を訪れました。

 信長はハルを一目で気に入り、寝床に誘いました。信長は狂ったようにハルを求めました。ハルは信長の顔にまたがり、激しく潮吹きを始めました。信長は喜んで飲み干そうとしましたが、あまりにも多くの量に喉を詰まらせ溺死しました。潮吹きはくノ一ハルの必殺の武器だったのです。

 信長にとって、それは本能のままに自分から求めた変死でした。そのため、後に‘本能寺の変’と呼ばれました。

 

 次に、ハルは豊臣秀吉に近づきました。

秀吉も物珍しさに弱く、有名なハルの潮吹きを一度観てみたいと望み、大阪城に呼び出しました。

「吹かぬなら 吹かしてみせよう ハルくじら」

 秀吉は戦術の天才でしたが、実は夜のテクニシャンでもありました。

 有名な美女ハルと一夜を共にし、潮吹きに歓喜しました。ところが、尋常ではない量の多さを知らず、彼も信長と同じ運命をたどることになりました。まさに自分の腕に溺れたのでした。

 

 最後に近づいたのは、徳川家康でした。

 家康もハルの潮吹きを一度観てみたいと望み、江戸城に呼び出しました。

「吹かぬなら 吹くまで待とう ハルくじら」

 家康は、ハルが潮を吹くまでじっと辛抱強く待ちました。ハルは時間をかけ、スケベ親父の家康をじらしました。そして、待ちに待った潮吹きが始まった瞬間、家康はあまりの嬉しさにショック死しました。なにせ家康は高齢なので、強い刺激には耐えられなかったのでした。

 

 以上、三人の天下人の溺死は歴史の表舞台から隠されてきました。

 

                                    おしまい              

 

 

今回は、晃生の青山はるかさんの、H25年4月中のTSミュージック公演を、観劇レポート「愛を浴びる」(その19)にて掲載します。このシリーズももうすぐ20回目か。。。

 

 

3月中の渋谷道劇の後、4月頭に大阪晃生が入ったが、私は大阪へは遠征せず、翌週の新宿TSに行く。晃生公演では、はるかさんの体調が良かったのか、大量の潮吹きで三列目まで飛んだ!なんて情報がハルファンから耳に入った。(笑) 関東の劇場にはたくさん通っている私だが、大阪晃生に通える関西のファンが本当に羨ましい限りだ。

 

さて、今週のTS公演は、滅茶苦茶いい香盤。次の通り。①葉山瑠奈(フリー)、②立花莉央(渋谷道劇)、③月川音(TS) 、④時咲さくら(TS)、⑤多岐川美帆(渋谷道劇)、⑥中條美華(東洋)、⑦青山はるか(晃生)〔敬称略〕。

最初はTSの希海さんの名前が入っていたが、体調が悪いのか初日から欠になり、初日と二日目は六人香盤。三日目の土曜日には、きよ葉さんが穴埋めに入り、四日目からは東洋の中條美華さんがトリ前に入った。豪華メンバーであることは変わらない。

初日は四回目のラスト・はるかさんのみ観劇。翌日二日目の金曜日は東京で用事があったので、朝から観劇した。(途中二回目は仕事で抜けたが、はるかさんのステージは運よく四回拝見できた。)

この週、私は八日間通った。(四回目ラストのはるかさんのステージだけの入場も多かったが・・ラスト一人だけの観劇だと入場料2000円と安い!)

 

今回の公演で特筆すべきは三年ぶりの月川音さんの復帰。三年前に衝撃的なデビューをし、四カ月位で消えた伝説の踊り子。当時、音隊と呼ばれた追っかけがたくさんいた。私もその一人で、私の中で音さんは完全に美化された存在になった。そのせいか、三年ぶりに拝見した音さんの容姿が変わっていたのに驚きショックを受けた。この三年が彼女を変えてしまったのかぁ~としみじみ思うものがあった。でも音さんは私の顔を見るなり嬉しそうに「太郎さん!お久しぶり~」と名前を呼んでくれた。私はTS常連としてこれからも音さんを応援するために、この三年間を埋める心の作業をした。その辺の事情をはるかさんの手紙に正直に手書きさせてもらった。はるかさんが親身に受け応えしてくれたお蔭で、私自身、気持ちの切り換えがスムースにできた。感謝している。「姐さんは太郎の事ずっと覚えてたよー。手紙プレゼントしてくれる人だーって♪ 休んでる間きっと色々あっただろうから、踊ってる間に元に戻るよ。」「音姐さんは一つだけ変わった所があるよ! 前よりももっと心がキレイになった。そのせいで、とてもみんなに気を遣ってくれていて。」「たまに寝ていて、寝姿も眠り姫♡」

 

今回の公演は「とある彼女の1日」の一個出し。前回の渋谷では「ストリップ天国」と二個出しだったが、この二つは似ているので一個出しの方が観ている方としても落ち着く感じがした。

 

 前回は目の不調があったがどうにか回復したようでホッとした。「Hさんから聞いたのね。心配してくれてありがとう。」

ただ今回は、膝や足に痛々しくテーピングしていた。それにも拘わらず、ファン・サービス旺盛のはるかさんは、舞台から降りて客席でオープンしたりしていた。TSの席は安定していないから危ないよ。見ているこちらがハラハラさせられる。踊り子さんはホント怪我が絶えないよなぁ~、大変なお仕事だ!

 

 七日目くらいに、ポラタイムで、はるかさんが「晃生に帰りたい!」とポツリと呟いた。ホームシックにかかったようだ。

 初日のポラ・コメントに「今週は音姐さん、ときこちゃん、るな姐さんとお会いした事がある&音姐さんカワイイから仲良くなったよ。Rioたんもキレイ。」とあったので楽屋生活もうまくいっていると思っていた。

 私は八日間顔を出す。他にも、ハル常連が遠征してきた。初日にTさんが来て、Tぽんも土日と楽日の二回、そしてリボンのしげさんも後半に顔を出していた。それでも我々ファンだけではどうしようもないんだろうな。

 そんなことを気にしていたら「ホームシックにかかった踊り子」という童話ができた。主人公の魔人はリボンさんなので、しげさんかな?(笑) まっ、この童話で気晴らししてもらおうか。

 

 4/20楽日に、「次はGWで会おうね!」と挨拶。

 次は新作を観れるかなと期待。

GW初日5/1(水)に会うつもりで、このレポートを準備している。

 

 

平成25年4月                              TSにて

 

 

 

ホームシックにかかった踊り子』 

 

 一人の魔人がふらりと劇場に入ってきた。

 ステージの上には、華やかなドレスに身を纏い、この世の者とは思えないほど美しい美しい踊り子が可憐な舞いを披露していた。

 魔人はその踊り子に一目惚れしてしまった。彼女の側にずっと居たいと思った魔人は彼女のリボンになり、一緒に全国津々浦々の地方劇場を回った。

 

 ある日のこと、その踊り子がホームシックに罹り、全く元気がなくなり、凄く暗い表情を浮かべていた。地方劇場だと客入りも少なく段々淋しくもなる。

 魔人はいたたまれなくなり、彼女を元気づけようと色々試みた。

 

 最初に思いついたのは、リボンを華やかに投げること。リボンの先から花びらを降らせ、最後には花火を降らせることまでやった。初めのうちは驚喜の声をあげた彼女だったが次第に反応しなくなった。

 

 次に思いついたのは、お客さんの顔を馴染みのファンの顔に変えること。ホームシックなのだから知っている顔がいれば安心するだろう。確かに彼女は初めのうち嬉しそうにしていたが、これも本物ではなかったので次第に気持ちが萎えていった。

 

 次には、思い切って、彼女のホームを運んでくることを考えた。魔人は大阪に飛んで、彼女のホームを魔法で小さくし、それを持って劇場まで運んだ。そして、ホームを元の大きさにして彼女を住まわせた。これも初めのうちは効果があったが、やはり彼女のホームシックは治らなかった。

 

 魔人は悩んだ。「一体どうすれば彼女のホームシックを治せるのだろうか?」

 私が彼女のホームになってあげれれば淋しくなくなるかな、とふと脳裏を過った。

 そこで魔人は一大決心をして彼女に告白した。

ぼくが君のホームになってあげるよ! いつまでも君の側にいるから淋しくなんかさせないよ。」

 踊り子は嬉しそうに頷いた。

 

                                    おしまい              

 

 

 

今回は、晃生の青山はるかさんの、H25年3月中の渋谷道劇公演を、観劇レポート「愛を浴びる」(その18)にて掲載します。

 

3月頭の大阪晃生に引き続き、翌週が関東の渋谷道劇と連投となる。

 

スト仲間のHさんから、はるかさんが二月後半に入院していたとの情報を聞く。左目がよく見えなくなったらしい。これには驚き心配になった。本人にポラタイムで訊ねても「大丈夫!」と答えるだけ。

しかし、目の影響がステージに出ていた。渋谷は回転盆が上がるので、演目「ストリップ天国」では盆の高さを半分くらいに抑えていたし、演目「とある彼女の1日」では盆を上げるのも回転するのも止めていた。なんと言っても身体が資本の仕事。ハード・スケジュールなので健康管理だけは怠らないでほしい。

不安材料はあるものの、はるかさんはいつものように元気にステージを努めていた。

 

今週は、滅茶苦茶いい香盤。次の通り。①葉山瑠奈(フリー)、②雛形ひろ子(TS)、③渚あおい(東洋)、④時咲さくら(TS)、⑤六花ましろ(渋谷道劇)、⑥青山はるか(晃生)〔敬称略〕。

後半③~⑥は私的に涎垂の香盤。嬉しくてたまりません。皆勤したいほどです。

 

ところが、今週は他に行きたい劇場があり、結果的に4日しか通えなかった。

ロックの林里南さんが仙台ロックで引退することもあり、3日間仙台に遠征した。なんと大阪のR君が仙台まで遠征してきていた。彼がスト仲間のTぽんに連絡していたので、Tぽんからはるかさんに私が仙台にいる情報が伝わっていた。仙台から帰った当日3/18(月)、渋谷に顔を出したら「仙台遠征お疲れ様。牛タン食べたかったよー! なんでも引退なさる姐さんがいるらしいね。」知っているなら、牛タンのお土産を買ってくればよかったな。(笑)

Tぽんは3/16(土)から楽日までの5日間渋谷にいた。Tさんも土日にかけて来ていて3/18(月)もいた。4回目のステージでは盆前センター席に我々3人が顔を並べていたので、はるかさんとしては心強いというか変な感じだったろうな(笑)。初日にはリボンのしげさんにも会った。大阪のはるかファンが続々と渋谷に遠征してきていた。他にもはるかファンがたくさん来ており、その中で大阪でもよく会う方と初めて話をして彼が静岡から来ているのを知った。よく関東の劇場でも顔を見ていたので、てっきり東京の方と思っていたので意外だった。

はるかさんもどんどん固定ファンを増やし人気が高まっているので、今回の公演でもポラは着実に売れ、本公演№1のポラ売り上げでトリの大役を果たした。

あちこちの劇場からも引っ張りだこで、これからもハードな出演スケジュールが続く。くれぐれも身体には留意してほしいものだ。

 

平成25年3月                            渋谷道劇にて

 

 

   

【付録】今回の公演では「ストリップ天国」と「とある彼女の1日」の二個出し。

 前回の大阪晃生公演で初めて新作「とある彼女の1日」を拝見し、その童話をプレゼントしたが、今週、はるかさんが創った新作の童話を頂いた。綺麗な字で一枚の用紙に書かれてあった。大感激☆

 記念にここに記録しておく。

 

「とある彼女の1日」

1人のアイドルを目指す女の子がいました。

毎日レッスンをしていましたが、レッスンの帰り道に素敵な男の子と出会います。しかしアイドルを目指している以上、恋愛はできません。

家に帰り、お気に入りのぬいぐるみに問います。「私はどちらを選べば良いのかな・・・?」 

彼女は一回だけ、彼に勇気を持って話しかけます。でも彼は「君の夢を応援するよ! いつか大女優になれよ! 」と言います。女心が分からない鈍い子だったようです。 

どうして出会ってしまったんだろう・・・両方共そう思いました。もう一度出会えたら、きっと想いを伝えて引き留める。彼はそう決めました。

しかし彼女はあの道を通る事を止めました。何故なら、彼を想い過ぎて恋煩いになってしまったからです。けどあの時話した事、笑顔を心に宝物として置いておいて、レッスンに励みました。 

本当はもう一度出会いたい・・・そう願って、ぬいぐるみにキスを一つしました。

 

 

読み終えて、夢と恋愛の狭間に悩む乙女心がストレートに伝わってきました。はるかさんはすごくピュアな心を持っているんだなぁと感じました。童話というのはその人の体験や気持ちがそのまま表れるものですね。以前、ステージで私小説の朗読をしていたのを思い出します。

 

 

 

 

                

 

 

今回は、晃生の青山はるかさんの、H25年3月頭の大阪晃生公演を、観劇レポート「愛を浴びる」(その17)にて掲載します。

 

あの悪夢のH25年1月結のTSでの警察ガサ入れがあった翌週、青山はるかさんは小倉A級にのっていた。一緒にのっていた心愛さんや吉田蓮さんから、はるかさんが元気にしている話を聞いて安心していた。心愛さんからは、「ハルちゃんの唇を五回も奪っちゃった。太郎さん、羨ましいでしょう!?」とか「ハルちゃんの潮吹き、初めて見ちゃった。凄いよね。私にはできないっ!」なんて楽しそうな話も聞いていたので、ショックが尾を引くことはないだろうと私なりに感じていた。ただ実際にはるかさんの顔を見て早く安心したかった。

そして、それは二週空いて、3月頭の晃生になった。

私は、早速H25年3月2日(土)に大阪に向かった。前の晩の新宿発23時50分の深夜バス最終便に乗り、翌朝は八時前に大阪駅に着く。晃生ショー劇場に到着したのは八時半位で一番乗り。場所とりをしてから湯―トピアで一風呂浴びてさっぱり。その後、もう一度10時半開場前に晃生ショー劇場に戻る。ところが誰もいない。あらっ! もしかして本日休館じゃないよね?と確かめたくなる。受付のおばちゃんが来て一安心。

開場されてセンター席を確保。外に出たら、東京から遠征してきた顔見知りとばったり会い、二人目だよと教えたら驚いていた。

開演してもしばらくは客入りが悪かったが、途中から客足が進んで満席になる。今週は目玉2人がトリとトリ前に来たから皆さんゆっくり来ているんだよ!と、常連さんが話してくれる。納得!

 

今週の香盤は次の通り。①山口あゆみ(DX東寺の素人さん)、②星愛美(晃生)、③井吹天音(フリー)、④羽音芽美(晃生)、⑤青山はるか(晃生)〔敬称略〕。

 

 私のお目当ても、後半の二人。

 羽音芽美さんとは、関東の劇場(シアター上野とTS)が二つ連続でキャンセルになって、久しぶりの再会。風邪かなにかで体調を崩してしばらく休んでいたようだ。2月中のTSは、この羽音芽美と穂積あおいさんの突然のキャンセルで目玉を二つなくして完全に気勢を削がれ足が向かなくなった。穂積あおいさんは、丁度二週前に池袋ミカドで約一年ぶりに復帰したばかりで、また応援できると喜んでいた矢先、TSの警察ガサ入れにショックを受けてもうステージに上がりたくないと言っているらしい。ファンとしてはガッカリ。

 さて、芽美さんの方は、休養明けで元気いっぱい。「病み上がりだとみんな優しいねぇ~」と大はしゃぎ。

 今回の出し物は、雅(みやび)とアラビアンの二個出し。雅は着物姿でしっとり魅せるのに対して、アラビアンは明るく激しいダンスを披露。アラビアンは新作かと思ったら、デビューから三作目の作品をリメイクしたとのこと。

 今回、雅をヒントに「さかさ傘」というポエムを創作しプレゼント。昨年11月結の池袋ミカドで思いついたままの手書きの原稿を渡してはいたが、この時は私自身が誹謗中傷の通報事件でまいっていて作品を練り上げる気力が萎えていた。今回、漸くワープロで清書したものを渡せた。このポエムには、あの時の私の心境が色濃く反映されている。童話やポエムというのは本当にその時の自分の気持ちがストレートに表現されるものなんだなと強く感じた。「雅の作品・・・実は私も雅を出すのに2ケ月かかったんです。自分を追いつめた時期がありました。なので傘のお話はすごく心にきました。ありがとう。」喜んでくれて嬉しかった。

 アラビアンを観たときも、なんか童話のインスピレーションがないかなと拝見していたが、ダンスでぐいぐい押す感じだったので特に何もイメージされないまま。実はアラビアンが旧作と分かり、創作意欲が一旦落ちた。すると、芽美さんから「三作目の旧作だけど、完全リメイク版で新作と同じ。いっぱい練習したの。是非これも何か書いてほしいなぁ」と強く要望される。ひとつ宿題が残った(笑)。童話やポエムというのはすぐに思い浮かばなくても、意識してテーマを心の引き出しに入れておくといつか突然形になることがある。その瞬間も楽しいもの。しばらくテーマを私の引き出しの中で寝せておきます。

 

 次は、青山はるかさんの話をしよう。

 約一か月ぶりに会い、元気そうな表情に嬉しくなる。「ご心配おかけしましたー。1結は大変だったけどハルは大丈夫だよー♪」「1月はショックだったけど、またこうして手紙をもらえて嬉しいよー♪」。なんと警察から「パンティ脱がなければOKらしいって言われた(笑)」。警察はなにをとぼけたことを言ってるんだろう。

 ともあれ、久々のハルさんの可愛さにルンルン気分になる♪

 今回の演目はてっきり周年作を演じると思っていたら、なんと新作を披露。ツインテールの少女の様相なので、周年作「ストリップ天国」のイメージをそのまま引き継いだ感じ。前作同様に、星愛美姐さんが振付をしているようだ。

「今回は『とある彼女の1日』ってタイトルだから、お話待ってるお。」早速、童話を要望される。私は作品のイメージそのままに『とある女の子のストリップな1日』という題名の童話を、その晩書き上げて、翌日プレゼント。「お話ありがとー。テディベアの名前は彼氏のクマ吾郎だよ。一曲目の衣装は森高さんの17才のだひょ。」もう少し時間をかけて練り上げたいとも思ったが、鮮度も大事だからね。

 こうやって、晃生のメンバーに接していると創作意欲に駆られる。ステージもいいし、もちろん踊り子さんも大好きだし、そうした刺激が私をハイテンションにさせるのだが、なにより彼女たちが私の童話やポエムを愛して、かつ熱望してくれるのが凄く励みになる。晃生は私にとって、(はるかさん曰く)「たろうNEVER ENDING STORY」なのである。

 

 最後に今週の「ハルくじら報告」です。

 土日は一日二回(二回目、四回目)のハルくじらショー。

 一日目の二回目ステージ。今年はまだ一度も愛を浴びていない。早く昨年の厄落としをしたい気分で待ちわびる。

 センター席にいる私の少し前の方で潮吹きが始まった。私まで来ないかなと思ったら、意外に長く続いて最後の方に来たー! はるかさんが腰を上下に揺らしながら最後の力を振り絞って、私のところまでつないでくれた感じに思えた。膝の上や足元にかかった程度ではあるが私としては物凄く嬉しかった。手に付いたハルさんの愛を感じていた。大阪晃生まで来た甲斐があったー!私はその瞬間に翌日も観ていこうと決心(単純)。

 一日目の四回目ステージ。一日のラストを飾る潮吹きショーは何とも言えず盛り上がる。晃生の常連さんたちはこんな場面をたくさん味わえて本当に羨ましい限りだ。この時は、ステージ向かって左端の身体の大きい常連さんのところにたくさん飛んだ。頭から浴びて苦笑いしていた。

 翌日二日目。近くの湯―トピアに泊まった私は朝早く席取りに行く。昨日のように誰もいないかと思ったら、その日はピンキーさんやゆうちゃん等の常連さんがいて、私は四番目。センター席は先の三人組が占領したので、私は向かって左側に座る。その日も客は大入り。ハル常連としては、Tさんがいた。Tぽんは海外に行っていて不在らしい。リボンのしげさんは二日連続でいた。

 二回目ステージでの潮吹き。始まる前に、今回はセンターにいるゆうちゃんに飛ばしてもらおうと投光さんがからかう。実際に、潮吹きが始まる直前にゆうちゃんの前で一瞬盆の動きが止まった。また盆は動き出し、私の前を通り過ぎた瞬間に潮吹きが始まった。私の左隣二人に直撃。私にはかすった程度ではあるが、膝の上の手に少しかかったのが嬉しかった。ゆうちゃんの前で盆が少し止まったお蔭である。

今回も一喜一憂のハルくじら報告でした。

 

 

平成25年3月                            大阪晃生にて      

 

 

 

 

とある彼女のストリップな一日』 

~青山はるかさんの新作「とある彼女の一日」を記念して~

 

 ハルは髪をツインティールにした普通に可愛い女の子。

 彼女の部屋もいかにも普通の女の子の部屋でした。あえて付け加えるとすれば、部屋には等身大の大きな鏡がありました。

 ハルはその鏡の前に立ち、いろんな衣装を着飾って自分の姿を眺めるのが好きでした。

 時にはコスプレを楽しみます。キューティ・ハニーやセーラー・ムーンに扮したりします。うまく着飾ると自分の姿を無性に誰かに見せたくなります。「かわいいね」とか「きれいだよ」なんて言われたら最高ですよね。

 

 淋しい夜は、一人で慰めます。

「恥ずかしいけど、私のこんな姿も見てほしい。目で優しく愛されながらエクスタシーを迎えたいな。」と呟きました。

ベッドの上には、大きなテディベアのぬいぐるみがありました。ハルは彼氏のクマ吾郎にキスをします。そして、力いっぱい抱きしめます。

 突然、クマ吾郎の目がパッチリと瞬きしてハルを見つめました。そして愛くるしい笑顔をたたえて「ぼくでよかったら、ハルのことをずっと見つめていてあげるよ」と囁きました。

 ハルはクマ吾郎の目の前に自分の恥ずかしいところを近づけ、指で刺激しました。いつにない快感が走り、秘部はとめどもなく濡れ、ついに果てました。

 

 そんなハルの姿を、鏡の中から見ている者がいました。

 鏡にストリップの神様が現れ、ハルに優しく声をかけました。

「あなたはストリップの申し子。私と一緒に、ストリップの世界に出かけましょう!」

 

 神様は、ハルの手を取り、鏡の中に誘いました。

 鏡の中に入ったかと思うと次の瞬間、ハルはストリップ劇場のステージの上に出ました。

 ハルが登場した瞬間、割れるばかりの大きな拍手が湧きあがりました。自分の登場をこれほど喜んでくれる沢山の客の笑顔を見て、ハルは身体中が喜びで熱くなりました。

 ハルは夢中で踊り、そして裸体を惜しげもなく晒し、ベッドで激しいオナニー・ショーを始めました。観客は静まり返り、固唾をのんでハルの裸体に見入りました。ハルの発する艶めかしい吐息と観客の心臓の鼓動がシンクロナイズします。ハルと観客はまさに一体となり、桃源郷を彷徨いました。

「こんな素敵な世界があるなんて知らなかったわ!」ハルの表情は満足気に高揚してます。

 ストリップの神様は微笑みながら言いました。「あなたは多くのストリップ・ファンに受け入れられました。いつでもこの世界に遊びに来なさい。そして、みんなで楽しいストリップな時間を過ごしましょう!」

 

                                    おしまい              

             

 

 

今回は、晃生の青山はるかさんの、H25年1月結のTS公演について、観劇レポート「愛を浴びる」(その16)にて掲載します。

 

 

  H25年1月中の晃生で行われた、青山はるかさんの一周年イベントに参加するも、私はイベントの主催者側にはならず、当日お花の準備もしなかった。たくさんのファンがお花をあげるだろうと思っていたので、その中の一つにされるより、翌週のTSで個人的に別途お祝いをしたいと考えていた。

 私からのお祝いは、お花よりも、イベントのレポートと新作を題材にして童話をプレゼントすることだった。

 TS公演の初日、会社帰りにすぐにTSに向かい、三回目ラストのステージに間に合う。早速、準備していたレポートを渡す。

  そして、四回目ラストのポラ時に、お花と一緒に童話『水の国からきた少女』を渡す。

私にとって、はるかさんへの一番のプレゼントはこの童話だった。かなり強い想いを込めて書き上げた。今回の周年作「ストリップ天国」での、ツイン・ティールでかわいい制服姿のはるかさんを見た瞬間、私は中学時代の初恋の相手を思い出した。はるかさん、彼女になんか似ているんだな~。胸がキュンキュンし出した。あの時の思い出を下地にして話を展開させた。少女の名前は、はるかさんのAV名の石川鈴華からとった。

転校生というストーリーは敬愛する宮沢賢治の『風の又三郎』をバックボーンとし、風ではなく雨をモチーフに使った。題名は「時をかける少女」ばりに「水の国からきた少女」とする。私のカラオケ十八番のASKA「始まりはいつも雨」をバック音楽とし、この中のフレーズも意識的に取り入れた。こうして一つのストリップ童話が完成した。はるかさんには潮吹きのイメージが頭から離れないので、どうしてもこういう展開になってしまうよ(笑)。初恋の思い出がセンチメンタルに頭を過り、とても懐かしく、そして出来上がった童話が抱きしめたいほどに愛おしく感じた。私の中から童話を生み出してくれたはるかさんに心から感謝したい。

はるかさんの感想が嬉しかった。「鈴華の物語はとても切なくてなんだか嬉しかった。」

 ちなみに、はるかさんから「今回ストリップ天国だけど童話にするのが難しい・・・よろしくね(笑)」と追記されてあり、えっ! まだ別の童話を期待しているのぉ~!!!(笑)

 

 はるかさんが私のために童話を書いてくれた。「たろう物語 ストリップを観てそれを童話にする方がいました。ある日一人の踊り子に自分について書かれます。それは永遠に物語を綴って欲しいという願いのこもったものでした。そうして、たろうは終わりの無い物語を書き続けました。」

 まさに今の私はストリップを観ながら、終わり無い物語を書き続ける存在なんだと思いました。ストリップ・ネバーエンディング・ストーリー!

 心無い人の誹謗中傷や会社通報でかなり落ち込んでいる私に対して、はるかさんは「気にして人を見ながら観劇していると、たろうさんの楽しい時間がもったいないよー。だから、酷い事しか書けない可哀想な人って同情してあげようー」と言ってくれる。本当にそうだね。私は自分の大切な時間を、大好きな踊り子さんやストリップのために費やしたい。そして、終わり無い物語をたくさん書き続けたいと心からそう願う。

 

 はるかさんとの楽しい時間が過ぎる。

 また、今週の他のメンバーも最高で、私は皆勤間違いなしのペースで通い続けていた。

香盤は次の通り。①近藤愛菜(道劇)、②鏡乃有栖(TS)、③渚あおい(東洋)、④吉田蓮(晃生)、⑤海宙まみん(TS)、⑥盃島楓(TS)、⑦青山はるか(晃生)〔敬称略〕。

 ところが八日目に大変な事件が起こる。警察のガサ入れのため、一瞬にして私の皆勤は吹っ飛んだ。

 警察はロクな事をしない。他にやることがあるだろ!と叫びたい。警察のガサ入れについては、別のレポートで詳しく述べる。

 

 はるかさんのことが心配になる。あるスト仲間が事件のことを知らずに、翌日TSに行ったときに、たまたまはるかさんが荷物を取りに来ているのを見つけたようだ。元気そうだったと聞いた。

 翌週の小倉A級公演にも無事出演していると聞いて安心した。

 もちろん精神的なショックは大きいと思うが、彼女は負けないと信じている。いままで通り応援できるのが、私にとって何よりも幸せなことである。私も負けないように、ストリップと踊り子さんを愛し続ける。

 

平成25年1月                              TSにて   

 

 

 

 

                            H25.1

水の国から来た少女 ~青山はるかさんの一周年記念に贈ります~

 

 

 彼女に会う日は、不思議なことに雨の日が多かった。

 

そう、初めて会った日も、白く煙るような霧雨だった。

 彼女の名前は鈴華。

 鈴華は、中学一年の冬休み明けに、大阪の晃生中学から、僕の学校に転校してきた。

 彼女が教室に入ってきた瞬間の衝撃は今でも忘れられない。髪をツインティールに結び、まるでお人形さんのように可愛いかった。紺色と白のセーラー服は他のどの女子生徒よりも似合っていた。まるでセーラー服が彼女に着てもらって喜んでいるようだった。僕は彼女を見た瞬間に、霧雨がすーっと晴れて、心がパッと日本晴れになった気がした。

 

 鈴華は、学級委員長をしていた僕の隣の席に座った。ちらっと横顔を見る。これまでに、こんなに可愛い子を見たことがない。僕は彼女を横にしてドキドキしていた。

「ペンを貸してくれませんか?」と言われ、僕はすぐさま胸のポケットに差し込んでいたシャープ・ペンを渡した。彼女はペンを受け取りながら「このペンに、太郎くんの温かみを感じるわ」と笑顔を向けてくれた。僕はこのときに恋に落ちた。初恋だった。

 

 スポーツが好きだという鈴華は、テニス部のマネージャーになった。

 僕は運動が苦手で、いつも読書ばかりしているオタク系だった。でも同じクラスに小学校からの親友がいてテニス部に入っていた。毎日のように親友とはおしゃべりしていた。そして親友に、鈴華のことが好きなことを話した。親友が僕と鈴華との間をとりもってくれることになった。僕は鈴華にラブレターを書き、彼が渡してくれた。

 待ち合わせ場所を、放課後の公園にした。

 待ち合わせ時間の少し前から急にどしゃぶりの雨が降り出した。天気予報にもなかったので通り雨のようだ。「ついてないなぁ」と思いながら、僕は木陰に寄り添っていた。

 鈴華が雨の中を僕の方に向かって走ってきた。「こんな雨の中を来てもらって、ごめんね」と僕が話しかける間もなく、彼女の方から僕に向かって「ごめんなさい!」とひとこと言い放って走り去っていった。僕の初恋はあっけなく終わった。ただ彼女の瞳が濡れていたのは、雨なのか涙なのか分からなかった。

 

 翌日からは、教室の中で、隣同士にもかかわらず、お互い話しかけられずに気まずい思いをして過ごした。でも、僕はずっと鈴華のことが好きだった。横顔を見ていると心がときめいた。

 ふと、鈴華の足元がいつも濡れていることに気づいた。僕の気のせいかな・・。

 いつだったか、鈴華が立ち去った後の、彼女が座っていた椅子の上にほんの小さな水たまりがあった。なんだろうと思いながらも、僕はその禁断の果実のような水たまりに胸の鼓動が高まった。そっと指先をつけ、それを鼻先に近づけ匂いをかぎ、それを舌先で舐めてみた。無味無臭であったが、あえて言えばポリスエットのような味かなぁ。

 突然、窓の方から音が聞こえ、僕は息が詰まるほど驚いて振り向いたら、雨が窓を叩いていた。そのときの記憶が妙に強烈に残った。

 

 一年があっという間に経ち、また冬休みが明けた。

 鈴華はまた父親の転勤に合わせ、転校することになった。彼女の最後の日に、クラスのみんなで送別会を開いた。一人一人が鈴華との思い出を語り、それを送別の言葉にした。僕は冗談ぽく「鈴華が転校してきてから、ずっと好きだったんだよ。勉強が手に付かずに成績が落ちちゃったよ。」と言った。親友が「今頃、告白しても遅いぞー。ちなみに、おまえの成績が落ちたのは単に勉強しなかったからじゃないか。」とからかった。みんなが笑った。僕も笑った。

 みんなの言葉を聞きながら、鈴華は大粒の涙をこぼした。こんなに大量の涙を見たことがない。そして、こんなに美しい涙を初めて見た。

 

 僕は彼女が校舎から出て行く姿を窓越しにずっと眺めていた。

 その日も雨だった。雨粒が校庭の土を強く叩き跳ね返っていた。まるで水のトンネルをくぐるように鈴華は去っていった。

 そのとき僕は鈴華が「水の国から来た妖精」であると強く感じた。

 

 

 あれから、もう40年近くの年月が過ぎた。僕は今では50歳を過ぎ、ストリップ通いを趣味にする、しがない中年親父になっていた。

 ある日のこと、大阪にある晃生ショー劇場に初めて足を伸ばした。

 場内に入った瞬間に、僕の身体は凍りついた。鈴華がステージの上にいた。いや、もう40年近く経つから鈴華のはずがない。あまりにも当時の鈴華にそっくりだったので驚いた。ステージの上の踊り子は青山はるかさんと言った。

 はるかさんは容姿が鈴華そっくりにチャーミングなだけではなかった。潮吹きショーという特別な出しものを行った。長年ストリップ通いしているが僕にとって初体験のショーだった。彼女から噴出す潮がまるで雨のように降り注いだ。僕は潮を浴びながら水の国にいる感覚に酔いしれた。それは愛を浴びている幸福感だった。

 僕は踊り子としてのはるかさんを応援しながら、今40年越しの初恋を楽しんでいる。

 

                                    おしまい